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災禍様に会いに行く〜一級フラグ建築士〜

お待たせしました。お待たせしすぎたのかもしれません。

「皆さん聞こえていますか?GP一期生一番人気、皆さんの健康を願っている。蔬焉或です」


[こんばんはー]

[こんばんは或様、その挨拶はどうしましたの?]

[ウチのお嬢様が壊れた]


「…はい、改めて皆さんこんばんは、蔬焉或です」


「菜乃莉音です。…先輩どうしたんですか?さっきの挨拶w」


「すいませーん運営さーん、ちょっとこの子に謹慎処分を下したいんですけどー」


「冗談ですって蔬焉先輩ー(泣)」


[なんだ、いつものか]

[開始早々夫婦漫才やめてもろて]

[実家のような安心感]

[これに実家感じてええんか?]


「とりあえず莉音ちゃんへの処分は後ほど考えるとして…」


「え?あれ冗談じゃなかったんですか!?」


「わたしはつまらない冗談は言いません」


「そんなぁ…」


[い つ も の]

[親の顔よりみた処分]

[もっと親の処分見ろ(?)]


「そこで項垂れてる莉音ちゃんは置いておいて、今から王都に向かおうと思います」


[“王都“にむか“おうと“ってこと?]


「は?」


「え?」


[うわ…]

[引くわー]

[面白くない駄洒落言うな]

[思ったよりボロクソで草(自虐)]


「…はい、改めてこれから王都に行こうと思います」


「言い直しましたね」


「二度と過ちを繰り返さない為です」


[過ち(糞駄洒落)]

[人は、過ちを繰り返す]

[C.E.かな?]


閑話休題


「さて、わたしの配信初めてのモンスターは一体何なんでしょうか?」


「なんかまともな事にならない予感がするのはわたしだけでしょうか」


[安心しろ莉音ちゃん。俺たちも同じ予感がする]

[お嬢様の配信でこういう場面の時は碌な事にならならないからな]

[運がいいと言いますか悪いと言いますか]


「何言ってるんですか、そうそうおかしなことなんて起こりませんよ」


「おかしな事が起こったばっかりじゃ…ない…で」


[あ]

[フラグ回収早くね?]

[てかこれやばくね?初デスこれ?]


目の前にいる莉音ちゃんは顔が青ざめており、コメント欄のみんなもフラグ回収だの、次回、蔬焉死すだの騒いでいる。


「いったいなにがある…の…」


後ろを向いたわたしの目の前にいたのは明らかに場違いな大きさと神秘性を秘めている巨大な"龍"だった


「え…あ…」


逃げないといけない。そんな思いとは裏腹に足は龍の元へと動いていった。


「先輩!?」


[お嬢様!?]

[或さん!?]

[なにしてんだよ!逃げろよ!]


みんな混乱している。当たり前だ、わたしだってこの状況に混乱しているぐらいだ。


『…』


「あなた、名前は?」


『我、汝の覚悟を問う者なり』


「…質問の答えじゃない」


「絶対つっこむのそこじゃないですよね!?」


[蔬焉或とはこういう人間です]

[天然というか阿保というかって感じ]

[今更っちゃ今更だけどな]


「それで?覚悟を問う者…だっけ?どうすれば良いの?」


『此度の試練は、我に臆する事無く寄れるかだ。つまり、汝は達成しておる』


「つまりはさっき唐突に現れたのが試練だったと」


『そうだ。尤もその巫女装束を身に纏う者なら簡単に達成出来ると思っておったがな』


「あのー先輩?その龍が言ってる言葉がわかるんですか?」


「え?逆に聞くけどわからないの?」


「わかりませんよ!」


[わかるわけないだろ!?]

[誰か通訳出来る人いないか?]

[龍との通訳なんて専門外だろ]


『ふむ。確かに我の言葉は選ばれし者にしか聞こえないようになっておる』


「そうだったんだ」


『なろうと思えば人の形をとる事も出来るが…その場合はかなり力を抑えなければならん』


「本来の力を出す為にはその姿である必要があるのね」


『我自身も人の身になるのは何時ぶりかわからぬ故成功するか等はわからんしな』


「あのー話の腰を折るようで申し訳ないんですけど…そろそろ王都に向かいません?もう配信開始から一時間経ってるんですよ」


「もうそんなに経ってるの!?じゃあ向かわないと!」


『ふむ。我のせいで時間を取らせたようだな…詫びとしてはなんだが、我も同行するとしよう』


「いいの?」


『王都に行くのは我も同じであるからな。一緒に向かうほうが良いであろう』


「ありがとう」


「なんて言ってるんです?」


「一緒に行ってくれるんだって」


「え?」


[え?]

[は?]

[何?]

なんか蛇足になった感は否めないけれど元に比べたらマシになったので投稿

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