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悪役令嬢にならないように頑張るご令嬢  作者: MEIMEI
王城生活スタート
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初めての晩餐と魔法に驚かれた   悪役令嬢

今日は陛下とアダム殿下、ラルフ殿下との晩餐なの。


今日のお勉強は終わってしまったので、晩餐の準備まで時間がある。


こちらでの食事は1人。


離宮で一緒に食事はしないそう。


だから、一緒に食事をする時はお呼ばれするのです。


「メイリン様。本日のドレスはどれにいたしますか?」


「そうね…そちらの薄紫のドレスでお願いしますわ。」


「アクセサリーはいかがされますか?」


「では…そのシルバーのにしてくださいませ。」


「「かしこまりました。」」


賑やかな食事は久しぶり。


今まで皆様とご一緒に食事はしたことがなかった。


どんなお話をするのかしら?


お父様達から聞くのは、


思ったよりも穏やかな人柄だということ。


さて、この時間はどうしましょう?


考えることもあまりないので、


読書やバイオリン、ピアノを演奏したりして過ごしていた。


編み物でもしようかしら?


寒くなったし、


療養されている王妃様にショールを…


似合うかどうか分からないわね。


ひざ掛けなら大丈夫かしら?


「王妃様はどんな方?オレンジとか赤とか好きな色はある?」


「とても穏やかな方で、赤や緑、青など鮮やかなお色を好んでお召していらっしゃいました。」


鮮やかな色…


それなら、赤やオレンジかしら。


赤い毛糸とオレンジの毛糸を取り出しました。


どんなデザインがいいかしら?


華やかなもの。


しましま?


いっそケーブルをたくさん入れてみようかしら。


色は…鮮やかなオレンジにしましょう。


でもドレスが鮮やかならオフホワイトの毛糸にすれば似合うかもしれない。


やっぱりオフホワイトにしましょう。


ひざ掛けに決めた。


毛糸を取り出して早速編み始めた。


2時間ほどで15センチくらい進みました。


複雑なものではないし、


難しいものではないので黙々と編み続けた。




「メイリン様。」


呼ばれて、ハッとする。


「ごめんなさい、何かしら?」


「そろそろご準備を。」


「わかりました。ではお願いします。」


いつもより準備に時間がかかった。


「メイリン様、いかがでしょうか?」


「すごいわ。とても素敵!」


編み込みして髪をアップにしている。


すごく大人っぽい。


「髪をアップにするのは初めてよ。」


「でも、メイリン様が美しいので素敵に見えるのですわ。」


「ふふふ、ありがとう。」


やっぱり照れるわね。


時間が迫ってきたので王城の食堂へと向かった。






食堂に着くと、


まだ誰も来ていなかった。


お忙しいのかしら…


15分以上たっている。


「皆様、お忙しいのですね。もし、よろしければ別の機会でも…」


「もういらっしゃるのでもう少しお待ちください。」


「わかりました。」


また少し待って、


ようやくいらっしゃった。


「いや、待たせたね。」


「ごきげんよう、陛下。お忙しいのですから、お気になさらないでくださいませ。」


「ははは、ダニエルの言う通りメイリン嬢は優しいな。」


「ふふふ、ありがとうございます。」


殿下達が固まっている。


「ごきげんよう。アダム殿下、ラルフ殿下。どうかなさいましたか?」


「あ、いや。メイリンが美しくて…」


「ありがとうございます。」


「あ。うん、そうだな。美しすぎて思考が止まってしまったよ。」


「ありがとうございます、アダム殿下。」


「そうだな、ダニエルが言っていたよりも美しい。」


そんなにマジマジと見られると照れるのですが…


まだ見られているのですが…


「あの…あまり見られると…」


「あぁ、すまない。不躾だったね。」


「そうだな。食事にしましょうか。」




「メイリン嬢、今日は待たせて済まなかったな。王妃から連絡があったので少しバタついてしまったのだ。」


「そんなにお加減が悪いのですか?」


「医師がついているのだが…」


「陛下、療養先はお近くでしょうか?」


「そうだな、半日くらいかかるが…」


「もし、よろしければお見舞いに行きたいと思うのです。」


「メイリン嬢…」


「父上、メイリン嬢は治癒魔法が使えます。」


「はい、もしお力になれるなら…」


「メイリン嬢は治癒が出来るのか?それなら、一度一緒に行ってくれるか?」


「はい、ぜひ。」


「病名とかあるのでしょうか?」


「いや、ないから困っているのだ。」


「そうでしたか。」


治癒魔法ってあまり使った事がない。


「私もしっかりと治癒を使った事がないのですが、どなたか病気のある方がいれば…」


『私は腰痛もちです。』


『私は昔の傷で動きに違和感がありますが…』


「私は傷の跡はあるが。」


「陛下にいきなり治癒魔法をかけるのはいかがな物でしょうか?」


食堂から応接室に向かいました。


「では、腰痛から。うつ伏せになってくださいませ。」


横になってもらい、腰だけに治癒魔法をかけた。


『あ、あのコールマン公爵令嬢。もう、いいです。』


「大丈夫ですか?」


『はい、痛みも違和感もないです。すごく温かくて気持ちがいいです。』


「起きてみて、重い物を持ってみますか?」


『コールマン公爵令嬢。彼はすぐ腰が痛くなってしまうのですが…』


『あ、いえ。私は大丈夫だと思います。』


「無理はなさらなくても…」


「何か重い物はあるか?」


「父上、それでは椅子を3脚くらいではいかがでしょうか?」


「では、持ってみろ。」


『はいっ!』


すると彼はスッと持ち上げた。


「あの…大丈夫ですか?」


『はい、全く問題ありません!』


「痛みや違和感はどうだ?」


『全然ありません!すごい!』


「すごい…メイリン嬢、そちらの彼もいいか?」


「彼は長年私の護衛をしている。」


「アダム殿下の護衛の方ですか。傷でしたね?」


『はい、肩の傷です。見た目があまり良くないですけど…時期によっては痛みがあるのですが。』


「そうでしたか。護衛では大変ですね。では肩の傷を…」


「メイリン嬢、ちょっと見た目があまり…」


「大丈夫…だと。」


息をのんで、肩の傷を見る。


かなり大きく切られた跡だった。


「メイリン、大丈夫か?」


「はい…いきますね。」


先ほどよりも少し多めに魔力を込めてみました。


あ…嘘?


古傷って消えるの?


えーっと…


周囲を見る…


『え?どうですか?ひきつるような感じはなくなったのですけど、見えないので教えてくださいよ!』


「あの…」


「メイリン!」


いつも使わないからか、


目眩がした。


「メイリン嬢…すごいじゃないか!」


「え、あの…すごいのですか?」


「傷が消えたぞ…」


「メイリン、今まで治癒魔法は使わなかったのか?」


「はい…傷がついたうさぎさんや小鳥さんの怪我は治癒魔法を使った事がありましたけど…」


「これはすごい…」


『傷が消えたのですか?』


「あぁ、綺麗に消えている。鏡を見てこい。」


「治癒魔法を使える方はいないのですか?」


「いるのだが…傷がくっつくことはあっても消えることはなかった。」


え…


これは知られないようにする必要な魔法だったのかしら?


「…すごいのですか?」


「ダニエルは知っているのか?」


「初めて言いました。学院でも軽くしか教わりませんでしたし…」


「メイリン…どこまで優秀なのだ?」


「え…優秀?」


「奇跡だよ、メイリン嬢。」


護衛の方が走って戻ってきた。


『コールマン公爵令嬢!ありがとうございます!傷も消えてましたし、腕を振り上げてもひきつる感じもありません!』


「コールマン公爵とジャンを呼べ。」


え…っと、


「どうしましょう?驚かれたことに驚いてしまったのですが…」


「私達も驚いているよ。」


ソファにエスコートされてお父様を待つことに…


周囲はそわそわしている。


「ここにいる者はこのことを漏らさんように、箝口令を。」


「え?え?私…いけませんでしたか?」


「メイリン嬢。コールマン公爵が来るまで待ってくれ。」


「…はい、陛下…」


泣きそう…


「メイリン、大丈夫だよ。」


「はい…」






「陛下!」


「お父様っ!」


「おっと。」


怖くなってお父様に抱きつく。


「申し訳ありません。お待たせしました。」


「話がある。」


「呼ばれたのですからそうでしょうね?」








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