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第2話 公開告白をしてみたんだけど

「……うん。まだ、恋人になったばかりだけど」


 クラスメイトからの茶化しについ、そう返してしまう。

 恋人になると、こんなに色々気持ちが抑えられないんだ。

 それは、一週間前から今まで思い知っている事だ。


 よく、ポンコツと言われる私だけど、今はもっとポンコツだ。

 だって、頭の中が基樹のことでいっぱいなのだ。

 今朝だって、触れ合いたくて、わざわざ妙な提案をしてしまった。

 お母さんに滅茶苦茶からかわれるの確定なので、いたたまれない。


(早くお昼休みにならないかな……)


 ここ一週間は、ずっとこんな調子だ。

 授業が始まれば、昼休みを望み。昼休みが終われば放課後を望み。

 放課後になれば、理由をつけて一緒にいようとする。

 

(私、病気だー)


 恋人になるっていうのは、こういうことなんだと実感。

 ああ、早く昼休みにならないかな。

 と、また同じ事を考えている。


 そんな風にして、気がつけばお昼休みになっていた。


「それじゃ、お昼ご飯、食べようか」


 私と《《別のお弁当》》を持ってくる基樹。

 

「うん……」


 既に私は知っている。お弁当は、ずっと前から基樹が作って来てくれたのだと。

 一週間前に、お母さんと基樹の会話を盗み聞きしてしまったから。


◆◆◆◆


(あー、なんか、まだ朝六時だ)


 妙に目覚めが早いと思った。


(もう一度、寝よう)


 お手洗いを済ませて、洗面所で手を洗っていると、何やらヒソヒソ声。


(うん?基樹と、お母さん?)


 少し気になって、台所の近くまでそろーっと近づいて耳を澄ませて見る。


「基樹君もいつもありがとうね。紅葉のために、わざわざ朝早くから」

「まあ、僕も好きでやってることですし」


 好きで?


「それで、ほうれん草の胡麻和え、どうですか?」

「大丈夫。いつも通り美味しいわ」


 ほうれん草の胡麻和え。お母さんがよくお弁当に入れてくれるおかずだ。

 出汁がよく効いていて、私が好きなおかずの一つ。

 でも、まるで、聞いていると、基樹が作っているような?


「ちょっとしつこいけど、お弁当、基樹君が作ってる事、言ってあげたら?」

「とはいえ、紅葉の気持ちに確信が持てないんですよ」

「そうねえ。あの子も、割と平常運転だし」

「ですよね。真相を打ち明けたら、困惑させてしまうかもですし」

「でも、大丈夫だと思うけど。私だったら、絶対に嫌な気持ちにはならないわよ」

「そういうものでしょうか」

「そういうものよ」


 聞いている内に、どんどん、顔が熱くなっていくのを感じる。

 え?つまり、基樹は私の事が好きで、お弁当もずっと作ってくれていた?

 一体、いつからだろう。

 慌てて部屋に戻って、頭を冷やそうと、色々考えてみる。


 そういえば、中二の頃、妙に基樹にお弁当の感想を聞かれたっけ。

 お母さんのお弁当の出来を、なんで気にするのか不思議だったけど。

 つまり、そういうことだったのだ。


 そして、私はと言えば、色々、混乱していた。

 今まで、足繁くうちに通ってきて来れていた真意とか。

 彼が妙にもにょもにょしているときの気持ちとか。

 色々な事実が線となって一本に繋がってしまった。


(私も、かなり好き、かも……)


 あえて考えないようにしていたのだろうか。

 気持ちを知って湧き上がったのは喜びだった。

 恋人になりたい。それが真っ先に浮かんだ言葉。


(でも、盗み聞きしてたの、どう言えばいいのかな)


 温厚な基樹の事だ。怒りはしないだろうけど。

 あまりいい気持ちはしない気がする。

 色々考えて思いついたのは、手を繋ぐということ。

 そこからの流れで、色々言えるはず。


 というわけで、登校時に、勇気を出して、手を繋ごうとしたのだけど。

 めちゃくちゃ緊張する。

 そういえば、最後に基樹と手をつないだのはいつだっけ。

 遠い昔のような気もするし、数年前のような気もする。


(ああ、手汗が凄いことになってる)


 これ、手汗凄いんだけど、とか言われたりしないだろうか。

 でも、とにかく勇気を出さないと。

 ということで、必死で手を握ってみたところ。

 ぎゅ、っと握り返して来たのだった。


(うん。勇気出した。よく頑張った。私)


 お弁当のことは、またいずれと思うけど。

 とりあえず、気持ちは伝わったはず。


◇◇◇◇


 というわけで、私達は恋人になったのだった。

 それから、一週間。

 ハグしたり、部屋で一緒に過ごしたり。

 日々を過ごすに連れて、ますます幸せになっていく。


 そんな事を考えていたところ―


「基樹君。ちょっと、紅葉、借りていい?」


 私達に声をかけて来たのは、二山一葉(ふたやまかずは)

 小学校の頃からの付き合いで、基樹に次いで付き合いの長い友人だ。


「うん?いいけど、どしたの。一葉ちゃん」


 不思議そうな顔の基樹だけど、私も同感だ。

 と思ったら、何やら耳打ちをしている。

 そして、基樹もウンウンと納得している。


「というわけで、着いてきなさい、紅葉」

「ちょ、ちょっと。どういうこと?」

「来れば分かるから。本当にポンコツなんだから」


 え?何がどうなってるの?

 引きずられるようにして、昼休みの教室を後にした私達。


「で、どうしたの?一葉。いきなり、引っ張り出して」


 屋上へ続く薄暗い階段の前に二人揃って座る。


「知らぬは本人ばかりかー」


 疑問を呈したのに、何故かため息をつかれてしまう。


「ちょっと、色々訳がわからないんだけど」


 勝手に納得されても困る。


「ねえ、一応確認だけど。基樹君と紅葉は付き合ってるのよね?」

「うん。それはそうだけど。ちょっと前からだけどね」


 答えてて、恥ずかしくなってしまう。


「で、気になったんだけど。紅葉は、基樹君に告白、した?」

「え?」


 急に思いも寄らない事を聞かれて困惑してしまう。

 しかし、考えてみると、明確に言葉にはしていない。


「もう一度聞くわよ。基樹君に告白した?言葉で、明確に」


 声にドスが効いてる。ちょっと怖い。


「してない、です。はい」


 そう言われると、そう答えるしかない。


「じゃあ、基樹君に告白された?言葉で、明確に」


 さらに詰問は続く。でも、それなら。


「直接は聞いてないけど、間接的には聞いたよ」

「そんな事だろうと思ったわよ。あんたって子は……」


 なぜだか呆れられてしまう。


「言うけどね。基樹君は、付き合ってるつもり、ないわよ?」


 これまでのふわふわとした気持ちに、冷水を浴びせかける言葉。


「でも、基樹は、間接的にとはいえ、気持ちを告げてくれたし」

「じゃあ、紅葉は何か気持ちを返してあげたの?」

「それは。勇気を出して、手を繋いだり、ハグしてみたり。色々」

「そりゃ、基樹君も困惑するわよ」

「困惑?」


 ということで、一葉から告げられた真実はと言えば。


「そう、困惑。気がついたら恋人になってて、嬉しいけど落ち着かないって」

「ええ?だって、基樹だって、色々受け入れてくれたわけだし、困惑って……」

「言葉にしないままだと、普通困惑するわよ。逆の立場になってみなさい?」

「逆の、立場……」

「知らない所で気持ちを聞かれてて。返事もなしに、いきなり恋人になってたら」

「う。確かに、びみょーかもしれない」


 急速にテンションが下がっていくのを感じる。

 確かに、それは普通に嫌だ。

 私は知らない内に、なんて仕打ちをしていたのか。


「ああ、なんで、私はアホなことしてたのかなー」


 少し前の自分を呪ってやりたい。


「悶えるのはいいけど、とにかく、告白して来なさい。今すぐ」

「い、今すぐ?昼休みだけど」

「公開告白しろとは言わないわよ。さっさとケリつけて来なさいって言ってるの!」

「は、はい……」

「本当に、昔から、あなたはポンコツなんだから」


 昔から私を見てきた一葉に言われると全くもって否定出来ない。


「はい。私がポンコツでした」

「ま、いいけどね。私も、基樹君もそういう所も好きで付き合ってるんだし」


 一転して、優しいお言葉。

 昔から、一葉は飴と鞭を使い分けるのが上手い。

 でも、考えてみたら、お母さんたちも、基樹のご両親も。

 そして、一葉も。皆、気をもんでくれてたんだよね。


「よし。わかった!私、教室で公開告白する!」

「また極端から極端に振れるんだから。ふつーでいいから」

「ううん。私がアホ過ぎたから。色々、心配かけないように見届けてもらう!」

「わかったわよ。成功は確実なんだから、しっかりやりなさいよ」

「うん。頑張る!」


 きっと、今日の事は皆思い出すんだろう。

 公開羞恥プレイだなんだって。

 でも、基樹は、ずっと、気持ちを届けてくれたわけだし。

 私だって、それくらい色々気持ちを返してあげたい。


「皆!お昼休みで申し訳ないんだけど、聞いて欲しい事があるの!」

 

 教壇に立って、大きく声を張り上げる。


「なんだ、なんだ?」

「紅葉ちゃん、何を言ってるんだろ」

「おい、お前の恋人がなんか言おうとしてるけど?」

「たはは……」


 教室中にどよめきが広まる中で、苦笑いの基樹。

 一瞬、目があって、もう勘弁してよ、と言っている気がした。


永山基樹(ながやまもとき)君!私は、あなたに伝えたいことがあります!」


 こういう時の度胸は何故かあるんだよね。

 

「まずは、ありがとう!考えてみると、基樹は小さい頃から、私の世話を焼いてくれてたよね。私がいつも抜けてるから、色々フォローしてくれたりとか。それと、ここ数年、お母さんの代わりにこっそりお弁当作って来てくれたりとか!」


 ついでに、これも言っちゃおうと。


「ええ?道理で。あれ、盗み聞きされてたんだ……」


 基樹も、どうやら真相を悟ったらしい。


「考えてみると、飽きないように、おかずを色々工夫してくれたり。苦手なものを入れないようにしたり。私のことを、きっと、いっつも考えてくれたんだろうなって。そう思う」


 私にとってみると、何気ない日常の延長線上のお話。

 でも、基樹は、いつも色々考えてくれてたということを実感する。


「そこまで言う程のことじゃないけど。君が喜んでくれたから、僕も嬉しかったし」


 少し照れ臭そうに返す言葉が嬉しい。


「その他にも、色々、ほんっとーにお世話になったと思う。私も、ありがたいなとは思ってたけど、ちゃんと言えてなかったから。この機会に伝えておくね」


 後で、基樹には、いつから好きになったとか、きっかけとか色々聞いてみたい。


「それなら、僕も、ありがとうかな。抜けてて、ちょっと暴走しがちな所があるけど、そんな所も可愛いし、大好き」


 え?


「ちょ、ちょっと。私から告白するつもりだったのに……」


 先を越されてしまった。


「僕も、盗み聞きされたまま、というのも落ち着かないから」


 ニヤリといたずらめいた笑み。


「じゃ、じゃあ。私も大好き!今もこんなアホな事をやっているなって思うけど、笑って付き合ってくれるし。これからも、ずっと一緒に居たい!」


 それなら、私も気持ちを思いっきりぶつけるまで。


「おお!?なんか、盛り上がって来たな」

「いいぞ、もっとやれ!」

「あ、これ。動画にしておこーよ」

「それ、採用!後でライングループに流そうよ」


 ええ?さすがに、永久保存は勘弁して欲しい。

 でも、ここで止めるのも興ざめだよね。


「じゃあ、付き合おうか」

「うん。付き合おう?」


 既に、お互いの返事はわかっているけど。

 ちょっとテンションが上がってきた。


「ついでに、きっかけも話しちゃおうか」

「ちょ、ちょっと。そこは二人きりの時にでも……」


 そこまでやられると羞恥心の方が上回りそうだ。


「せっかく永久保存してくれるんだから。確か、僕が中二になった頃だったんだ」

「中二の頃。そんなに前から……」


 思えば、お弁当の様子が微妙に変わったのもその頃からだっけ。


「当時、クラスメイトの男子と楽しそうに話す紅葉を見てたら、すっごいモヤモヤしてね。紅葉はただ、友達と仲良くしてるだけなのに、なんでモヤるのかなって考えてたんだけど。要するに嫉妬だって気がついた。そんな感じ」


 嫉妬。そっか。私にとってみれば、なんでもない事だった。

 でも、基樹から見ると、また別の見方もあるんだろう。


「じゃあ、嫉妬がきっかけで?」

「それ以前から好きだったのかもしれないけど。その辺は僕もわからない」


 わからない、か。私もそこは似たようなものかもしれない。


「とにかく。僕は、考えたんだ。どうすれば、君に振り向いてもらえるかなって」


 一週間くらい、毎日のように考えた、と。


「それで、お弁当?ちょっと遠回り過ぎる気がするけど」


 でも、そういう所も彼らしいかもしれない。


「よく言うでしょ?「女をつかむなら胃袋をつかめ」って」


 ぷふっ。思わず噴いてしまう。


「ちょ、ちょっと。それ言うなら「男をつかむなら胃袋をつかめ」でしょ?」

「それはどっちでもいいけど。(かえで)さんに相談したんだ」

 

 そっか。考えてみると、お母さんは知っているんだよね。


「お母さんはなんて言ってたの?」


 もう、どうとでもなれだ。


「確か……「私も、涼介君に同じことをしてあげた事があるから、気持ちはわかる」って。「男女逆なのも、時代の流れかしらね」とかも言ってたよ」


 そっかー。今でもラブラブなお父さんとお母さん。

 そんな甘酸っぱい日々を過ごしていた事もあったんだとふと納得する。


「あとは、紅葉も知っての通り。料理以外でも、夏祭りに誘ったり。君は鈍感だったから、なかなか気づいてくれなかったけど」

「それは気づかないよ。何気ない素振りだったし!」

「だって、意識し過ぎたら、不自然だから」

「不自然って。でも、基樹も色々思うところがあったんだね」


 さぞかし私の攻略には骨が折れただろう。

 ともあれ、それだけ歳月をかけてくれたことで、私は陥落してしまったのだけど。


「でも、しんどいなんて事はなくて、楽しかったし、これからもそうだと思う」


 これからも。そうなんだよね。まだ、関係が始まってすら居なかったわけだし。


「私も!これから、恋人らしいこととかいっぱいしたい!」


 ノリノリでやり取りを始めた私達を見て、気がついたら周りはシーンとしていた。

 何やら期待するような視線で。


「質問!二人はもうキスはしたのか?」

「あ、そうそう。気になる!」

「口ぶりからすると、してなさそうだけど」


 キスは、といえばそれはまだだけど。


「じゃあ、せっかくだし、キスシーンみたいなー!」

「ここまでやったんだし、出来るよなー」

「見たい見たい。他人のキスって見たことないし」


 ええ?そこはさすがに想定外。

 基樹、さすがにこれは断ってよね、という視線を送るも。


「よし、やろうか。キス」


 あろうことか、つかつかと前まで歩いてくる。

 これ、どう考えてもやらないと冷める流れ。

 まさか、ファーストキスが、公開羞恥プレイになるとは。

 いくらなんでも予想外だ。


「でも、いっか。私が思いつきでやらかしたんだし」


 どんどん動悸がしているけど、同時にワクワクする気分もある。


「キース、キース!」

「キース、キース!」


 一部がノリノリ過ぎる。

 そして、壇上に上がった基樹と目が合う。


「きっと、これ、一生忘れられないだろうね」

「うん。きっと、一生忘れられないね」


 こんなアホな事、絶対に忘れないに違いない。


「じゃあ……大好きだよ。紅葉」

「私も大好き。基樹」


 もはや演劇かというノリで、初めての口づけを交わしたのだった。

 ぱちぱちぱちぱちー。

 周りからの拍手の音。


「というわけで、これからは公認カップルとしてよろしくね!」

「僕もよろしく」


 と、皆に向かって頭を下げる。


「私がけしかけたせいだけど……まさか、こんなアホなことやらかすなんて」


 呆れた一葉の声。


「私はどーせポンコツですから」

「妙に恨みがましいんだけど!?」


 でも、と。


「あんたたちの結婚式では、この動画、ちゃんと流してあげるから」

「結婚……まで行けるのかなあ」


 もちろん、今の私は微塵も不安は感じていない。

 とはいえ、恋人になった後も世のカップルは色々あると聞くし。


「お互いのご両親にも顔合わせ済ませてるし。きっと、大丈夫よ」

「確かに。何かあったら、お母さんに相談すればいいんだし」


 お母さんたちだって、付き合いの長い者同士の結婚。

 きっと、カップルの時も色々あったに違いない。


「いやー。僕も、今回ばかりはたまげたよ。こんな公開告白かまされるなんて」

「でも、これはこれで、後の思い出に残りそう、でしょ?」

「だね」


 ということで、私達は、改めて、正式な恋人になったのだった。

 私達の恋人生活はこれからだ!完!なんて。

 打ち切りにならないといいけど。


 でも、きっと私達なら大丈夫。

 それくらい色々な日々を積み重ねて来たんだし。

というわけで、公開告白をかました二人なのでした。


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― 新着の感想 ―
[一言] 大抵の恋愛物語は、そういう意味ではおれたたエンドなんだなあ。たとえ結婚で終わったとしても。 昔新井素子さんが、一番幸せな物語は結婚式で幸せの真っ最中にでかい隕石が降ってきてみんな死んでしまう…
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