話したいことがあるんだ。
言いたくても 口にできない
止まることがない 鼓動 苦しい胸のうちに秘めたモノ
勢い余って ぶちまけられたら良いのになぁって
僕が僕である限り 君が君である限り
越えられない一線を そのギリギリで
踏み留めるのは あまりにもキツイ 痛い 辛い
いつもその姿を見ていて 握りこぶしが震えて
足取りに迷う 戸惑う 立ち止まる
差しのべようとした掌は そこにはなくて
噛み締めた唇に 真っ赤な旋律が溢れていて
「あぁ……どうすりゃあ良いんだよ……」
答えは単純 重ねた質感と 温い肌触り
何も語らなくても 伝わることがある
キスから ―― 始めよう