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3話〜不安と疑問と迷子

グレンは足に軽傷を負いビスカとリロ村で休んでいた。

ガルド達は城の中に入るが。

 ここはクレアロゼ地方のリロ村。


 この村はまだ名もなきブラットの城より北北西に位置する小さな村だ。



 現在、この村には数名の者しか住んでいない。若者は皆この村を捨て他の街に移り住んでしまった。その為、この村には年配の者が多い。


 そして、村には家畜以外、店や食堂などがない為、旅の者は寄り付かない。


 村人も人柄が良く、のどかな村だ。



 グレンとビスカは村長の家にいた。


「グレン、アンタさぁ。さっきから何か知らないけど、私の事じっ〜と見てるよね?」


「あっ、それはあの〜、ビスカさんて、本当にブラットのお父さんと同じぐらいの歳何ですか?んーどう見ても20代後半か30代ぐらいにしか見えないんだけどなぁ」


 ビスカはグレンをじっと見た。


「んー、嘘でもないみたいだけど……私って、そんなに子供に見えるのかな?」


「え、えっと、ビ、ビスカさん何で言ってないのに分かったんですか?」


「さぁ、何でだろうねぇ。んー、それよりガルド達来ないね?」


 ビスカは説明するのが面倒なので話題を変えた。


「確かに、遅いですね」


「ねぇ、グレンはガルドの村で生まれ育ったんだよね?」


「……そうだけど」


「そうか、じゃガルドの昔の事とかも知ってるのかな?」


「知ってる事と知らない事もありますけど。ビスカさんはオジさんの何が知りたいんですか?」


「あー、うん、何が知りたいっていうかね。何かさぁ、この前久々に会った時に感じた事なんだけどね。昔一緒に旅を始めた頃のガルドに戻ったというか、何て言ったらいいのかな。また1人で何でも抱え込んでるように見えるんだよね」


「ふ〜ん、そうなんですね、俺から見たおじさんはいつもあんな感じだけど」


「そっかぁ。やっぱ私が近くにいないと、また以前のように無理しそうだしなぁ」


「ん?昔何かあったんですか?」


「ちょっと、色々とね……」


「そうなんですね。でも、本当に遅いですね」


「そうだねぇ」


 そして、2人の会話は続かず、しばらくの間沈黙が続いた。



 ここは名も無き城の中。


 ガルド達が城の中に入ると、廊下の真ん中には赤い絨毯が敷かれていて、その上を歩きながら辺りを見渡していた。


 廊下の両側の柱の上の方には小さなランプが飾られ、天井には豪華なシャンデリアが飾られていた。


 グドルフ(マグド)は辺りを見渡しながら興味深くみていた。


「これが、レオルドがブラットの為に作った城なのか?おい、ガルド見てみろよ。壁なんかピカピカだし、ランプもシャンデリアも輝き方が違うよな」


 ガルドは辺りを見渡しながら、ブラット達がいる部屋を探し各部屋を覗いていた。


「そうみてぇだが、思ってたよりも良く出来てる。いくら女神ブルーノアの手を借りたにしても、これだけの城を築くには、時間と費用がかかる筈だ」


 カトレアは壁に飾られている花を見ながら歩いた。


「確かにそうですね。この城を建てる時に力を貸した者がいるのでしょうか?それに、レオルド達が早く着いたにしても、おかしいですね?まるで私達の来ることが分かっていたかのように、誰かが城の手入れをしていたように見えるのですが?」


 ガルドはカトレアを見ると、


「そうだな。まぁ、この事はレオルドに直接聞いた方が早いだろうがな」


 ヴィオレッタは部屋を覗きながら、


「この城って本当に、ブラットの城ですの?私の屋敷よりも綺麗で広いですの」


 カトレアはヴィオレッタを見ると、


「そうなのですね。でも、こう広くてはブラット達が何処にいるのか分かりませんね?」


 グドルフ(マグド)は、各部屋を隅々まで覗きながら、


「確かにな。それにしても、本当に何処に行けばいいんだ?こう広くては、誰か案内人でもいればいいんだがな」


 ガルドはグドルフ(マグド)を見て頷き、


「ああ、そうだな」


 そして、ガルド達は何処に行けば良いか分からず、とりあえず廊下をひたすら前に進んでいったのだった…。

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)

この城は誰の援助で建てられたのか?

そして、誰が城の掃除をしていたのだろう?

では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

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