29話~倒れた理由と地震の原因
ブラットはフェリアから自分が倒れたせいで地震が起きていると聞き……。
ここはブラットの意識世界。
“ブラットが倒れ現在、全世界は大規模な地震に見舞われています”
“フェリア、なんで俺が倒れたことと関係あるんだ?”
“なるほどです。ブラットの存在は、この世界にとって必要なのですよ。本来なら能力に目覚め世界を救う存在だったのですから”
そう言われるもブラットには自覚がなく戸惑っていた。
“やっぱり信じられない。こんな俺が世界を救う存在だなんて”
“そう思うことこそ術のせいです。どこかで術により気持ちを押さえているのでしょう”
“そうか……それはそうとして、なんで俺が倒れたんだ?”
どうしてなのか分からずブラットは思考を巡らせる。
“半分はガルドとオルフェの喧嘩が関係しているのですよ”
“なんで親父とオルフェ様の喧嘩が関係あるんだ?”
“このことは本来ならガルドが伝えなければいけないのです”
どう話を切り出せばいいのかとフェリアは迷った。
“親父とオルフェ様の喧嘩の原因は俺を養子にするとかしないとか……訳の分からないことでだった。いったいどういう事なんだ”
“困りました。どうしたら……”
“フェリア、分かった……そのことは親父に直接きく。只なんで倒れたのか教えてくれ”
それを聞きフェリアは頷き口を開き話し始める。
“二人の喧嘩で倒れた訳は、かけられている術と関係があるのです”
“じゃあ二人が仲直りをすれば俺は目覚めるのか?”
“恐らくはそうなります。それと地震も治まるはず”
なんで二人が自分の取り合いをして喧嘩になったのか分からなかったためブラットは、どうやって仲直りをさせればいいのか悩んだ。
“そもそも……なんで俺の取り合いをしてたんだ? やっぱり親父に聞かないと分からないよな。だけど、どうやって目覚めたらいいんだ?”
“目覚めるためには二人に仲直りして頂く必要があります。そのことは私に任せて頂けないでしょうか?”
“フェリア、ありがとう。でも大丈夫なのか? 親父は結構、頑固だから”
クスッと笑いフェリアは、コクッと頷いた。
“ブラットを目覚めさせるためなら重い腰を上げると思いますよ”
“……そうかなぁ。そんなに心配していないんじゃないのか”
“そんなことはありません。ガルドは、ブラットが倒れて一番に心配していましたから”
そう言われブラットは信じられないと思い驚きフェリアをみる。
“信じられないけど、フェリアが嘘を言う訳ないしな。じゃあ、そのことは任せる”
コクリとフェリアは頷いた。
“それは、なんとかなりそうですね。あとは、ブラットの能力です。その一部がボクと黒い影……いえ今は黒い猫でした”
“ああ、オレもなんで黒猫なのか不明だが。まあそのことはいい……それよりもブラットの能力が覚醒しつつある”
“ええ、そうですが。呪術がそれを妨げている。恐らく全世界を襲っている地震の原因である半分は、このことと関係しているんじゃないかと”
プカプカとブラットとフェリアの間を浮かび、そうシロポメは問いかける。
“それはあり得ますね。ですが今はガルドとオルフェを仲直りさせる方を優先させましょう”
それを聞きブラットとシロポメと黒い猫は、コクッと頷いた。
その後フェリアはブラットの意識から退出する。
それを確認するとブラットとシロポメと黒猫は再び話をしていたのだった。
読んで頂きありがとうございます(^^)/
『やっと書いたな』…byブラット
『本当ですね。前回の話から何年経っているのでしょうか?』…byフェリア
『申し訳ありませんでしたm(__)m……これからは、そんなに間隔を開けません!』…by作者
『『(lll¬_¬)ホントかなぁ……』』…byブラット、フェリア
と、いう事で……\^o^/
では、次話もよろしくお願いします(^^ゞ






