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【第二部】神々との契約と運命の歯車!!〜狂っていた運命が今動き出す……〜  作者: みけ猫 ミイミ
第2章〜動き出す運命という名の試練

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24話〜大規模な地震とそれぞれの思考

サラディアーナ全域に渡る大規模な地震により、神秘の都スカイネーブルではゲリュウデスとネリウスがこの事に付いて話をしていた。

 サラディアーナ全域に地震が起き、ここ神秘の都スカイネーブルにも激しい揺れが襲った。


 そしてここはスカイサージュのネリウスの書斎。


「……こ、この揺れは、いったい?」


 そう言いながらネリウスは頭を両手で覆い床に伏せていた。


 “ネリウス、この揺れは普通ではない。それに、この揺れと共に……(世界の運命の歯車がズレたようだ。だが、この事をネリウスには話さない方がいいだろう。世界の運命の歯車の事を人間や魔族に知られるのはまずい。この事を知られては、世界の仕組みが更におかしくなってしまう。まぁ、我にはさほど関係はないが……ただ、先々の事を考えると、今この世界がおかしくなられては困るのでな)……”


(ゲリュウデス様。いきなり会話が途切れたようですが、どうされたのですか?)


 “……いや、ただこの揺れと共に、何か良からぬ事が起きるのではと考えていただけだ”


(そうなのですね。ですが、この揺れはいつまで続くのでしょう?)


 “確かに、まだ揺れは続いている。……ネリウス、あの部屋の装置の事が気になる”


(そういえば……確かに、この揺れでブラットから流れて来る力を貯めている装置に、更に亀裂でも入れば大変な事になりかねません。私も確認に赴きたいのですが、この激しい揺れでは動く事が……)


 “よい、そこで待機していろ。我が様子を見て来る”


 そう言うとゲリュウデスはその場から消え、ブラットの力を貯めている装置がある部屋へと向かった。


 ネリウスはそれを確認すると、床に伏せたままゲリュウデスが戻るのを待った。



 場所は移り、ここはクレアノヴァ城。大きな揺れはまだ続いていた。


 中庭のテラスではカトレアとヴィオレッタがチビギガドランを抱きかかえながら、地面に伏せ(うずくま)っていた。


「この地震はいったい?」


「キャッ!何なのこの揺れは……それより、カトレアさんは大丈夫ですの?」


「私は大丈夫です。ですが、この激しい揺れのせいで、周りにある物が落ちて来ています。私は軽い怪我で済むかもしれませんが。このままではヴィオレッタ、貴女が大怪我をしてしまいます」


「でも、この揺れでは動く事が出来ませんわ。いったいどうしたら?」


 そう2人で話をしていると、ヴィオレッタの手元からチビギガドランが、スルリと抜け出し小さな羽を羽ばたかせ宙に浮いた。


 そして、チビギガドランは宙に浮きながら辺りを見渡した後、カトレアとヴィオレッタを見た。


「うむ、これは……まさかとは思うが。あの小僧(ブラット)の身に何かあったやもしれんな」


「ギガドラン。それはどういう事なのですか?」


「ふぅ、カトレア。この身体になり、前ほど神の世界の事を感じ取る事が出来なくなった。だが、何かが大きくズレたような音が微かだが聞こえて来た」


「何かがズレた音とは、どういう事なのですか?」


(……何がズレたか。その事をカトレア達には言わない方がいいだろう)


「それは、我にも分からん。だが、恐らくこの世界と何ら関係した物なのだろう」


「だけど……それとブラットと、どう関係していますの?」


「どう関係しているかは、我にもよく分からんが。この前フェリア達が話していた通り、小僧(ブラット)が危機的状況に陥るような事があれば、この世界に何らかの影響が及ぶだろう……」


 チビギガドランがそう言うとカトレアとヴィオレッタはブラットの事を心配しながら地面に伏せ揺れが収まるのを待った。



 一方、ここシャインスプラウト城でも、未だかつてないほどの揺れがまだ続いていた。


 王の書斎ではオルフェとクラウドが互いに床に伏せ揺れが収まるのを待っていた。


「な、何なんだ!この揺れは……」


「オルフェ様。この揺れは普通ではありません。いったい何が今起きていると言うのでしょう」


 そう言いながらオルフェとクラウドは、今何が起きているのか考えていた。



 そしてその頃、ガルドとハングとレオルドは客間でくつろいでいたが、この大きな地震によりガルドは心配になり、激しい揺れにも関わらずブラットの元へと行こうとしていた。


「……クソッ……前に中々進めん!」


 ガルドはそう言い、この激しい揺れの中を転びながらも前へと歩み進もうとしていた。


 ハングはそんなガルドを止めようとしていたが、揺れが激しく追い付けずにいた。


(クッ、何なんだ!?ブラットが心配なのは分かる!だが、そこまでしなくても……)


 レオルドもガルドを止めようとし手を伸ばすが、よろけ部屋の扉の右側の壁に激突してしまった。


 そしてフラフラになりながらも、壁の手すりにしがみ付き立とうとするが、レオルドの今の体力では揺れを凌ぐだけで精一杯だった。


(ハァ、自分がここまで非力とは……ガルド様のお気持ちも分かるのですが。しかし、この揺れの中をブラットの所に行くのは危険過ぎます)


 その間ガルドは扉を開け何とか部屋の外に出る事が出来た。


 だが、激しい揺れがまだ続いていて歩くのが困難だった為、ガルドは通路の壁の手すりにしがみ付きながらブラットの元へと向かった。


(いったい、この地震は何なんだ?ブラットの所にはフェリアがいる。大丈夫だとは思うが……どうも、嫌な予感がしてならねぇ)

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)


『それにしても、何故ここまで私は非力なのでしようか?』…by,レオルド


『レオルド。クソッ!それを言うなら俺も同じだ!?』…by,ハング


『ですが、ハング。貴方も一応ガルド様の御子様なのですよね?それなのに……』…by,レオルド


『レオルド。お前は何が言いたい?……』…by,ハング


『いえ、その先は言わない方が良いかと……』…by,レオルド


『…………』…by,ハング


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

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