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朱殷色の世界  作者: ヤマレン
2/2

序曲〜遠くない未来〜

どうも。にゃん太です。

前回の続きを投稿してみました。

読んでやるか。って言う人はマジで感謝します。

ありがとうございます。

「α部隊が全滅とか有り得ねぇだろ……!」

「俺らの部隊の中でも精鋭だろアイツら……それが全滅なんて……」

α部隊は彼らの隊でもトップクラスの実力を誇っていた。しかし、その精鋭部隊が全滅したのだ。しかも通信だけを聞いてもα部隊の隊員が全員無事ではないのが容易に想像がついてしまい他の部隊の動揺は大きかった。

「ここからはβ-1の俺が指示を出す。と言ってもさっさと帰投準備してここを離脱するだけだかな。」

β-1の言葉に普段の隊員達なら笑いながら冗談を交わすような余裕があるが今回の場合は笑い合えるような状況じゃなかった。他の隊員は黙々と帰投準備を進めていく。

だが、部隊全員の心中ではα部隊を一瞬で潰すようなものがこのまま自分達をみすみす見逃すとはどうにも思えず、内心とても焦っていた。きっとα部隊の中にも投降する意を示していたものもいたはず。それすらも殺すような奴が──

と不意に一人の隊員の目の前に誰かが立った気配がして彼は顔を上げた。

「……ん?何してんだよ。早くじゅん」

───それが彼の最後の言葉になった。彼の前に立っていたのはα部隊を全滅させた黒ローブ。その姿を目にした時には彼の頭は”消失“していた。

その瞬間その場にいた全部隊の警告アラームがけたたましく鳴り響いた。

「「「「「「っっっ!!??」」」」」」

全員がアラーム音に気づき目線を上げた先にいたのは首からとめどなく血が溢れる隊員の亡骸とゆっくりとローブを外した青年の姿だった。青年の瞳は血に濡れたような紅色とトパーズのように輝くオッドアイだった。頭上には2本の漆黒の角を生やしており口元は凶暴な笑みに歪めている。

その姿はまさに”鬼“を彷彿とさせた。

「クソッ!やはり来たかっ………!総員構えろっ!!」

β-1の鋭い指示が隊員達に飛んだ。確かにβ-1の指示は迅速で一瞬の迷いもなかった。

しかし、青年が近くに居過ぎた。彼の指示でARを構え、隊員が引き金を引く前に青年が先に呟いた。


「テメェら全員………黙って俺に、喰われろ。」


青年は笑みを更に深め、瞳に力がこもるように一際輝きが強くなった。その瞬間青年の右腕から真っ黒な何かが伸びたと思った次の瞬間、彼ら隊員達は首から上が消失して次々と倒れていった。

その間僅かコンマ何秒。隊員達の亡骸から噴水のように血が噴き出してみるみるうちに辺りを青年の身体を紅く染めていった。

「まだ足りねぇなァ………。」

青年はそう呟くとそばに落ちていた血を吸って赤黒くなってしまったローブを拾い上げるとその場に投げ捨て、自身の身を闇に溶かすかのようにその場から消え去った。


「ぜ、全部隊の生命反応(バイタルサイン)

しょ、消失………。」

顔から完全に血の気が引いた顔でこちらを振り返り震える声で通信部隊員はそれだけを告げた。だが、その言葉だけで司令本部にいる全員を絶望に叩き込むのに充分すぎた。

「これほどまでの実力なのかっ!!

“最凶の鬼”の実力は………。クソっ!!!」

本部長は震える拳を力の限り司令本部の机に叩きつけ、一面砂嵐になったモニターを睨みつけた。叩きつけた衝撃で1枚の資料が床に落ちる。そこには、今回の目標であり、一瞬で全部隊を屠った青年の詳細が書かれていた。もちろん先程の青年の写真に名前も書かれている。そこにはこう書かれていた。




───レント・キリシマと。




どうも。お疲れ様です。

どうでしたでしょうか。自分的には、

最初で最後になった主人公のセリフが凄い気に入っております。………あ、興味ないですよねすみません。

次はもうちょっと経ってから投稿いたします。

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