一茜の歌集(にのまえあかねのうたノート) うすぐも
それではいってみよう
ほしまつり
君の短冊
見つけても
え見出せぬ
我が名かな
《私の真面目訳》
七夕に
君の短冊
見つけても
見つけることができない
私の名前だなぁ
《脚色した現代語訳(語り口調)》
七夕の夜君の短冊を見つけました。でもそこには私の名前がありませんでした。
《一応の解説》
えーず ーできない
《一解説》
前回は少し長かったですね。言い忘れていたことですが、題名の後の名詞は、源氏香(平たくいうと、源氏物語に出てくるお香の香り当てゲーム)から名前をとっています。
今回は七夕のちょっとした奇跡を歌にしました。
少し悪趣味な人ですね。他人の短冊見るなんて。
でも、身長が同じくらいで住んでいる町も同じならば、このようなこともあるのでしょうか。
もし織姫と彦星が、
「Aさんと恋人になれますように」
と書いてある短冊をBさんとCさんが書いているのを見たら、一体どうするでしょうか。
さらにAさんがDさんと両想いで、2人とも短冊にお互いのことを書いていたらどうなるでしょう。
4人全員の願いを叶えてしまうと、浮気をしていることになるので、最終的に全員傷つくでしょうね。
4人全員が傷つかない方法って誰の願いも叶えないってことですよね。
でもそれって誰得って感じです。
一番効率的に見るなら、AさんとDさんが付き合えばいいのですが……。こう見るとトロッコ問題に似てきましたね。
今回はほぼ現代語で書いていますが、文字数調整で無理矢理古風にしている気もします。
次回も頑張ります。
和歌ということもあり、定期更新は難しそうです。ぜひ、作者の沖に理解登録をして新作をチェックして頂ければ……。(偉そうにすみません。)
皆様に31音の魔法がかからんことを
七夕の夜。
雲りだとしても彦星と織姫を隔てるものは何もない。
天の川でさえ実際はスカスカな星の集まり
ただ星の距離的には、ベガとアルタイルは結構離れているけど。