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俺は忠誠なんて誓ってない   作者: 風間 蒼莱
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第9話 魔法

この世界にきて一ヶ月が経った。その間、自分では驚いたことがいくつかあった。その中で驚いたのが入浴に関してだが湯船に毎日浸かるということが無い。

それに体をせっけんで洗うということも頻繁にないらしい。シャワーで体を洗い流して絹で出来たタオルを使うのが当たり前らしい。正直、最初の一週間は慣れなくレーチェにせめて湯船に浸かれるだけでもしてほしいと頼み込んだ、おかげですこしはマシになった。

次に、文字だ。日本語でも英語でも中国語でもない見たことも無い象形文字が使われており、言葉は理解できても文字が読めないため今は夜にリリアが部屋に来て教えてもらっている始末だ。

そして、魔法という概念があった。しかし、生まれてすぐ使えるわけでもなく"魔石"というものが存在しそれぞれにエレメントが付属されている。それを、身に着けることによって魔石に含まれている魔力が体と一体化することによって魔法が使えるようになる。魔石は日常生活にも使われ、俺が居た世界でいう「電気」とほぼ同じ感じで使われている。しかし、「電気」というものもこの世界ではちゃんと存在しているが魔石によるエネルギーのほうがはるかに効率がいい。その為、この世界で使われている機材はほとんど魔力によって動いているということがわかったが、それでも俺がいた世界よりも文明は低い。

そして、今食堂で俺が使う魔法のエレメントを何にするか全員で相談しているところだ。


「普通に火の魔法でいいんじゃない?」

「火だったら火山に行くことになるし、今のサトシにはつらいだろう」

「だったら水はどうでしょうか?」

「水は海底に潜ることになるからシエラには大変だ」

「風の魔石は強大な渓谷の谷底にあるからな」

「闇の魔石はたいまつを使わないで暗闇の洞窟に行かないと駄目ですから」

「光の魔石はたしか聖域でしか取れないんだよね」

「土の魔石は地下洞窟の奥の奥にある。素人は危険」


みんなが何を言ってるのかさっぱりわからない


「前に、町で商人が魔石が売ってたけどそれを買うのはどうだ?」


ふと思い出してみんなに提案したが


「町で買える物はたかが知れてる。それに、純度の高い魔石ではないと高位魔法は使えない」

「それと忘れてはいけませんけど、私の兵士になるわけですから強くなくてはいけませんわ」


たしかによく考えるとこの場にいる全員はものすごく強いそれはこの一ヶ月で思い知った。レーチェは俺でもやっと振り回せるほどの大剣を軽々と振り回し、フィオナはその倍はある大剣を扱い、リリアはレイピアを使い相手を突き、切り倒してしまう、セレンも大剣を軽々と扱いそして俺に戦い方を教えてくれる。シャロンは彼女自身からは想像もつかないほどの暴力といえる戦い方をする。シエラは獣人というだけあり軽い身のこなしで相手を翻弄するほどの強さを持っている。

しかし俺はどうだろうか、男のくせに自分よりも年下の少女に毎日負けている。いつもすぐに決着がついてしまうので自分がどのくらい成長したかなんてさっぱりわからい。

だから俺は・・・


「わかった。じゃ、そのすべての魔石を取りに行くってのはどうだ?」


強くなる為に色々やることにしよう・・・と思ったがすぐに否定された


「すべてのエレメントを持つことは可能だがお前の体が持たないぞ」

「?どういうことなんだ?」

「高位の魔法を使うと精神が削れて行くんだ。だからといって、下位魔法となると器用貧乏になってしまう。そう考えると最初から高位魔法が使えたほうがいいだろ」


たしかにそうだな。と思っているとセレンが続けて話をした


「その前に、サトシ。お前は今まで魔法の訓練をしてきていないのだろう?そうなると厄介だな」

「なんでだ?」

「この世界では生まれて10歳になると魔法の訓練をするんだ。それに魔法を扱うのに適正がある。適正が無いと高位魔法を使った時の精神的ストレスが半端じゃない」

「じゃ、なんで訓練なんかするんだ?適正が高かったら訓練なんてする必要が無いだろ」

「魔法を使うときは魔力が必要なんだが生まれたばかりでは大量の魔力を持つことができないんだ。膨大な魔力を持つには訓練するしかない・・・。だが、適正だけはどうにもできないな」


魔法について説明された後、また議論が始まり2時間の末

俺は、風の魔石を取りに行くことが決まった。

先輩から女の子との絡みがあれば人気になるよと助言を頂きました

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