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寂しくても嬉しくても待つね
アルトリコーダーみたいな声響かせて少年たちが走り去る秋
山田って苗字はホントに多いのか? まだ一人しか会ったことない
売れ残り廃棄されゆく運命をコンビニの裏に積まれて悟る
不器用な私が投げたブーメラン飛んだはいいが戻ってこない
猫の手じゃないけど君に惚れている僕の手ならばすぐに貸します
窓際でまどろむ君に似合うのは苺味とかそういう甘さ
氷上をスケート靴が滑る、あとどれだけ踊っていられるだろう
あの頃は大好きだった「おるすばん」今は静寂がただ寂しい
葡萄にもそれぞれの道あいつらはワインになるため畑を去った
ラッピングされてリボンもかけられてオモチャはクリスマスの朝を待つ