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第六夜終幕

取調室の雰囲気は重苦しかった。

相手は連続殺人犯にして警察庁に正面から喧嘩を売り、警察の威信に大きく傷を付けたサイコキラー。

その取り調べ担当は皆が嫌がり、そして当然のように俺が担当することになった。


「やあ、やっぱりあなたでしたか」

「俺を知っているかのような口ぶりだな有馬」


有馬はそんな異常な肩書とは異なり至って普通の男だ。

年齢も28とまだ若い。

そんな有馬だが、その目だけは彼の異常さを裏付けるような不審さをたたえているように思えた。


「彼から聞いていましたから。私を追い詰めたのもあなたの手柄でしょう」

「彼とは長政のことか」

「ああ、そんな名前でしたか。あなたの後輩がその方ならそうですよ」

「お前ふざけてるのか!」


やつのふざけた態度に思わず怒りが爆発してしまった。

長政自身は家に呼ぶほどこいつのことを信頼していたはず。それは何度もこいつと会い、親交を深めていった証だ。それを、こいつはまるで取るに足らないことのように。


「お前は異常者だ」

「何をいまさらなこと」


やつは面白くもなさそうに鼻で笑う。


「私が異常なのは私が一番良く知っています。小学生の頃から、いやもっと前から私は私という異常者を認識していたのですから」

「なに……?」


疑問の声を上げた俺に、奴は語りだす。


「私は幼少期から死体に興味があったのですよ。最初は虫。アリやカマキリなど身近にいる虫でした。それから徐々に、鳥、猫や犬と年齢が大きくなるに連れて興味を持つ死体は大きくなっていった。そしてある時、両親にその姿を見つかりましてね。初めて知りましたよ。それが良くないことだってことを」


やつは遠いどこかを見るように目を細める。その時だけはあの胡散臭さを感じなかった。


「それからですよ。私がただの肉の塊となったのは。必死で普通を調べ、普通を取り繕いました。幸い私は優秀でしてね。友好関係は狭くなかった。普通の人にとっては何不自由ない生活を送っていたであろうと思います」

「お前はそれで我慢できなかったのか」

「まぁ、そうですね。私は親の職業だからと深く考えず医者へとなり、外科医となりました」

「お前今は産婦人科では」

「ええ、今は産婦人科ですよ。昔の話です。私は普通を装うために何かしらの代替行為が必要なまでに息苦しかったのですよ。あなただって性欲は処理するでしょ。私にとってはそれと同じ。それを学生時代ずっと我慢していたのです。何とかしたかった。人を合法的に切れれば何でも良かった。だから当初外科医は天職だと思いました」

「ならなぜ転科などしたんだ」

「殺したんですよ。人を」

「!!?」


あの第一の事件が初犯ではなかったのか。

確かに日本に行方不明者は数多い。その中の何人かがこいつの手にかかっていると考えても不思議ではない。


「何を勘違いしているのか知りませんが手術ミスですよ」

「……紛らわしい言い方をするな」


翻弄されていらっとする。

そんな俺をやつは笑うとまた、自分語りを再開する。


「その時私は遺族に頭を下げながら歓喜に震えました。自分の手で人を殺す感触をその時初めて知ったのです。これが人を殺すということなのか。なんて気持ちがいいんだと。私はその時肉の塊ではなくなった気がしたんです」


俺はその話に嫌悪感を覚えながらも、話の先を促す。


「それで」

「その後は今までの比ではない地獄の日々でしたよ。なんせ知ってしまいましたからね。知恵の実を食べたイブが楽園に我慢できなくなったように、さらなる欲が私を襲いました。

我慢ができない時もありました。それでも何とかこらえようと頑張るときもありました。……あなたは『ジキル&ハイド』という作品をご存知で」

「二重人格をテーマにした有名な作品だな。お前はそのジキルとハイドだとでも言うつもりか」


その言葉に有馬はにこりと微笑むと首を横に振った。


「私は彼らのように善人ではなかった。私も一時はそのように思っていたのですが、私にとってのメアリーを私は許せなかった」

「……」


そうして語り続ける有馬の表情は変わらない。それでも、俺はだんだんこいつをただの異常者に見ることができなくなっていた。

それは、こいつの表情に人間らしさが見えるようになったからか、俺がこいつの表情を認識できるようになったからかはわからないが、知らず知らずのうちに飲まれていく自分を止められなかった。

だから、俺はつい質問してしまう。

この事件の間ずっと疑問に感じていたそれを。


「お前はなんでメモを現場に残した」


その言葉にやつはきょとんとした顔でこちらを見返すと


「……メモ、ですか」


なんだそれと言ったように聞き返してきた。

その様子に変なものを感じながらも「惚けるな」と一喝する。


「お前が殺人を犯した現場に必ず残して行った映画のタイトルが記されたメモのことだ。最初の場所には『13日の金曜日』、次は『エルム街の悪夢』、次は『オーメン』、最後に『チャイルドプレイ』。スプラッタものという以外に共通点も少なく、犯行の様子も必ずしも映画の様子をなぞったというわけではない。なぜお前はそんなことをしたんだ」


そう言い切ると、やつは顎に手をあて「うーん」と考えこむ。

すると、なにか思い当たったのかポンとわざとらしく手を叩く。


「ああ、あの直近の殺人ですか。ご存知だと思って言わなかったのですが、特に意味はないですよ。強いて言えば、私の好きな映画を知って欲しかったということでしょうか」


そう答える有馬に眉をひそめる。


「それだけでわざわざあんなことをしたと? お前の犯行は徐々に映画のものに酷似していくようになった。最初のものは凶器が一緒というものだけであってジェイソンのようなものは見つからなかった。しかし、次の犯行はフレディのトレードマークとも言える赤と緑の横縞セータと鉄爪を現場に残すことでフレディがやったというアピールをしてきた。次の犯行では黒い犬はいなかったが、わざと子供を残しその子供に666と記しただろう。最後の事件に関しては爪が甘いがチャッキーがやったように見えなくもない。まぁ、あの人形からはすぐにカメラが発見されたがな。それだけ手の込んだことをしておいて好きな映画の宣伝だと? ふざけるなよ異常者」


有馬は俺の言葉を頷きながら聞くと、実に嬉しそうに俺に聞いてきた。


「映画、お好きなんですね」


いつの日か同じように尋ねられたそのセリフにあの日と同じように俺は「普通だよ」と返す。

有馬は俺の否定を聞いてもそんな言葉など聞いていないとでも言うようにウンウンとうなずき続けている。


「私が初めて映画を見たのは大学時代でね。その時の私の代替はもっぱら映画の中の殺人鬼に自分を重ねることでした。そうすると自分がまるで人を殺しているように感じられたので、いい発散になったんですよ。それ以降スプラッタ映画はよく見たのですが、まぁ、ある日から見ていませんね。百聞は一件に如かずとはよく言ったものです。もう映像じゃ我慢できなくなっている自分に気が付きましたよ」


有馬の言葉の所々のセリフから、俺はこいつの業の深さを感じ取る。

しかし、それを追求するよりもこのメモの意味を知りたかった。


「どうなんだ有馬。はぐらかすな」


俺は再度強く催促すると、有馬は頷くのをやめ天井を見上げる。

そのまま


「エド・ゲインという人物をご存知で」


と尋ねてきた。


「エド・ゲイン? 知らんな。俳優か」


その答えに天井を向いていた有馬は急に笑い出した。


「俳優? エド・ゲインが? 俳優、俳優とはくくくくく」


喉の奥で転がすような笑い声に気味の悪さを感じる。

俺が「おい」と声をかけても笑い声は止まらず、しばらく抑えるように笑い続けた。


「いや、失敬失敬。あまりにも面白かったものでつい、ね」

「それで、そのエド・ゲインとは誰なんだ」


俺はコケにされた気分になり、ぶっきらぼうに尋ねた。

有馬は「そうですね。教えてもいいですけど、やっぱり自分で調べてください」と答えをはぐらかしてきた。それにまたイラッとするが俺はひとつため息をつくと「で?」と先を促す。


「まぁ、知らない人に語っても仕方ないと思うのですが憧れの人なんですよ。いや、自分の正当性、異常性を示してくれた私にとっての神ですね」

「神?」

「そう、神様。彼の存在を知った当初は嫉妬で狂いそうでしたよ。でも、次第にそれは尊敬に変わっていつの日か崇拝に変わっていたんです。私がああしてメモを残したのは多分自分もその神になりたかったんだと思います」

「思いますって自分のことだろ?」


俺は呆れてそう返すが、その言葉に有馬はじっとこちらを見据えてきた。


「なんだよ」


俺は鼻白みながらもそう返すと、有馬は憐れむような目で俺を見てきた。


「本当に自分のことを知る人間なんているんでしょうか」

「なに?」


そう聞き返した俺に、有馬はじっとこちらを見る。


「私は何のために人を殺してきたと思いますか」


俺は内心で「そんなもんこっちが聞きたい」と思いながらも、

「さっきお前が言った欲求みたいなものだからじゃないのか」

と返す。

有馬はその答えに小さく「私もそう思っていました」とつぶやく。


「?」


わけがわからない。そういった表情をしていたのだろう。

有馬はそんな俺に愛しい者を見るかのような目を向ける。


「あなたにはきっとあなたを肯定してくれる人と環境があったのでしょう。私には『私』という肉袋を肯定してくれる人と環境しかなかった。

私は私という存在を証明したかった。肉の塊でいたくなかった。私は私であるというアイデンティティが欲しかった。

だから殺した。

だから嬲った。

だから狂った」


徐々に有馬の視線は俺から外れ自分の内を見るかのように下へ、下へと向けられていく。


「でも、結局は私は私であるという実感が持てなかった。初めての衝撃は数を重ねるごとに薄れ、また次第にただの肉の塊に戻っていくのを感じていた。私は私という確固たる何かを欲していたのに、それを手にすることができなかった」


口を挟む隙がない。

その言葉は真に有馬聡という男の心の声だった。


「でも、あの日、あの時、夕日を背にあなたを見たあの瞬間。私は『私』だった。ジェイソンでも、フレディでも、ダミアンでも、チャッキーでも、勿論レザーフェイスでもない。あの場であなたと向き合った私は『有馬聡』という『人間』だった」


その言葉に有馬自身がはっとしたように、一瞬動きが止まった。


そして


「ああ、だから私はメモを残したのか」


俺はその言葉を発した有馬に寒気を覚える。


「君は、子羊の悲鳴を聞いたことがあるかな?」


俺は今すぐにでも逃げ出しそうな身体を必死に抑え、内心有馬の不気味さに怯えながらも、「何を言っているんだ」と強気に返す。


「私はね、たった今、子羊の悲鳴が止んだよ」


その言葉のあと、有馬はニヤリと笑う。

その笑顔に、一時はわかったかのように感じた有馬がまた分からなくなっていくのを感じた。

ただただ異常と決めつけ理解しようとしないから理解できないのではない。

異常とわかり、それを理解した上でまるで理解できない何かへと変貌していくモノを、俺は感じていた。

本能がこれ以上こいつとしゃべるなと警報を鳴らした。

こいつはなにか、得体のしれないなにかだと、有馬聡という人間の皮を被ったなにかだと、俺の感がそう告げている。

その警告に俺は素直に従うことにした。

黙って席をたつ。

そのまま一度も振り向くことなく部屋から出ようと、早足で扉に向かう。

なるべく早く部屋から出たいというのに、なぜか椅子から扉までの距離が無限のように感じられる。

足が、重い。

その時


「パソコンのあった部屋、入って右側の本棚の後ろ」


そう言ってきた。

俺は反射的にヤツのほうを振り向く。


「そこに、私の肉の塊としての人生全てが詰まっている。もう、私にはいらないものだ。欲しかったらあなたに譲ろう。まだ、子羊の悲鳴が聞こえる君にね。ハハ、ハハはは、アヒャアア、アハハハハハハハハハッハ」


先ほどのような喉の奥で笑いをこらえる笑い方ではない、奇妙な笑い声を上げ始めた。

看守が慌ててやつを抑えるが笑い声はやまない。

耳をふさぎたくなる衝動を必死にこらえ、重い足を引きずるようにして取調室を後にした。


不思議なことに、有馬の家からは怪しい物は一切見つからず、やけに種類がある包丁と大ぶりのナイフなどの複数の刃物が見つかるだけにとどまっていた。

第一の事件から多くの刑事が思っていた、人を殺すのに慣れすぎている証拠は見つからなかったのである。

最初俺と室伏で侵入した部屋にあったアイスホッケーのマスクと山刀も当初は犯行に使われた凶器かと思われたのだが、ただのコスプレグッズだとのちの捜査で判明している。

そうしたひととおりの捜索以降、あの家の捜索はなされていない。

それはもう犯人が捕まったのだから問題ないとする表の意見と、あの家にある何か人を寄せ付けない薄気味悪さにおそれをなしたという裏の意見からのもの。

だから、俺があいつの取り調べを終えたあとに向かったその家は、立入禁止のテープが貼られているだけで放置されていたのも納得できるものだった。


「確かここだったよな」


俺はかつて侵入した間取りを思い出すように歩をすすめ、あのパソコンがあった部屋を目指す。

もう捜索が終わったということもあり、件のパソコンは重要物件として押収済みだった。

それ以外にもあの日見た多くの刃物はひと通り全て押収されており、元々物の少なかった家の中は更にもの寂しい雰囲気を漂わせていた。

そして、


「ここだな」


そこはかつて警視庁での大量虐殺を予告する文面を映し出していたパソコンが置かれていた部屋だった。


「右側の本棚ってのはこれか」


その本棚に詰められているのは学術本や医療本だった。


「あいつも医者としては優秀だったのかな」


後輩の長政を筆頭にあいつに殺された人達はあいつに心許していた。

あいつの上司であろう産婦人科長でもアイツをかばおうとしていた。

あいつはその異常性を押し隠しながらも一般社会へと上手く溶け込めていたのかもしれない。


「……そういえばなんであいつが外科から産婦人科に移ったのか聞いてなかったな」


だからといって、もう一度奴と話そうとは思えないが。

そうやって本棚を調べていると、埃のたまり具合に違いがあることに気がついた。


「まさかと思ったが本当に隠し扉か」


ここを捜査した奴らはよっぽど早く帰りたかったんだろうなと彼らの心中を察しながら、本棚を動かすために、一度すべての本を床に下ろす。

そして


「よいしょ」


本棚をずらして行くと


「これ、違法建築じゃないのか」


思わず呆れのため息をこぼしてしまうほど立派な地下への階段が出てきた。

ここまで来て引き返す気にもならない俺は、携帯の懐中電灯機能を付けた状態で階段を注意しながら降りていく。



階段の終わった先に広がる光景に絶句した。




「なんだ、これ」


衝撃からさめた俺の口からついて出た言葉は、理解を超えるものへの恐怖。

そこの部屋の大きさはおそらく10畳ほど。

それ自体は何の問題もない。

問題なのは置かれている家具。

その全てがどこかくすんだ、色の白い物質で構成されていた。

俺は恐る恐る入口近くに置かれていた椅子に触れる。


「これってもしかして……」


そして、俺は不覚にも胃からせり上がってくるものを押しとどめることができなかった。


「グッ、ゲェぇぇ」


手に伝わる木ではない、独特の冷たさと滑らかさ。それでいてしっかりとした硬さを持つもの。

それは骨。

そして、この部屋を教えてきたヤツのことを考えたらそれが何の骨かなど想像したくなくても分かってしまう。

俺はひと通り胃の中のものを吐き出すと、改めてこの部屋を見渡す。

家具は少ない。

机、ベッド、タンスだけの簡素な部屋。

そこにむやみやたらと椅子がある。


「なんて趣味の悪い……」


おれは震える足をなんとか進ませ、ベッドを見る。

そのベッドは上の家のベッドとは違い使い込まれたのかわずかに変色している。

そのシーツはひと目で普通に売られているものではないということがわかり、触るのをやめた。

そうしてひと通り部屋を見渡すと、その奥にもうひとつ部屋があることに気がついた。

俺はゴクリとつばを飲み込む。

この先にあるものを俺は見ていいのか。

不安が、背後から忍び寄ってくるかのように感じた。


思わず振り向く。

当然そこには何もいない。


「ビビるな。いけ」


俺は自分に叱咤するように、腕に力を込める。

それでも、震える腕はなかなか扉を開けようとしてくれず、もう片方の腕で抑えながらゆっくりとさほど重くない扉を開く。


そして

そこには










「ああああああああああああぁああぁああぁあぁあああああアアアアアアアああああアアアああああああ!!!!!!!!」











その後、俺は署に戻り家の地下に隠し部屋があることを示唆する供述があったと上司に知らせると同時にしばらくの休暇をもらった。

今回の事件での功績を讃えて何かしらの賞ももらえるらしい。

俺はその言葉を話半分に聞きながら署を後にした。

その日、家のパソコンで奴が言っていたエド・ゲインを調べてみた。

そこには怖気の走るような狂気の数々が記されており、更にその人物をモチーフとした映画がかの有名な『悪魔のいけにえ』だったり『羊たちの沈黙』であったりしたそうだということを知った。

そこでひとつ腑に落ちたものがある。

あいつの最後の犯行。本庁に入り込み約四人もの警察関係者をチェーンソーで切り殺した事件は『悪魔のいけにえ』のオマージュであると共に、ヤツ自身このモデルとされたエド・ゲインになりきっていたのではないかと。

最初メモの意味を聞いて不思議そうにしていた。

あの時は、あいつ自身、メモを残した本当の意味を理解してなかったのかもしれない。

だが、奴は最後狂ったように笑い出した。俺にあの部屋の存在を語ったあいつはなんて言っていた。


『肉の塊としての人生全てが詰まっている』


そこには精神も魂も意識もない。

ただの物としての人生しかなかったとあいつは言いきった。

あの狂気と凶気に満ちた10畳の部屋にはあいつの意志はなかったと言い切った。そう言い切れる何か確固たるものを、あの時、俺と話したやつは見つけたのだろう。


それは、数多の映画で引用されるサイコキラーのように。

多くの人々を恐怖に叩きこむシリアルキラーのように。

何年もの間語り継がれる一種のカリスマのように。


あの瞬間。


やつは『有馬聡』という殺人鬼(ムービースター)になった。


パソコンの電源を落とし、椅子に寄りかかる。

疲れた目を休ませるように目を閉じると、どこか遠くから物音が聞こえてくる。

それは、徐々に、徐々に、近づいていくる。


俺はゆっくりと目を開ける。


そして,耳を澄ませてみた。




子羊の悲鳴が、聞こえる。




最後まで読んでいただきありがとうございました

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