怖い話(?)・幼稚園の友達
これは、私が幼い時に体験した怖い、というより少し不思議な話です。
幼稚園児の頃の事なので、記憶が曖昧ではありますが、最後まで見て頂けたら幸いです。
私の幼稚園の同級生には、首にバンダナを巻いている女の子がいました。
これだけならばただのませた子か、少し変わった子で済むのですが、その頻度というのが物凄いのです。
彼女は園児の目から見てもおかしく映る程、本当に、本当にいつもバンダナを身に付けていました。
例えば運動会やお遊戯会なんかの時。
それに、プールに入る時でも首に白い布(今思うと包帯かも知れません)を巻いていました。
そういった事もあり、私は彼女に興味を持ち始めました。
そんなある日、偶然にも私は、彼女がバンダナを取っているところを初めて見ました(彼女の母親がバンダナを新しいものに取り替えていたので)。
彼女の喉には穴が空いていました。
大体ストロー位の太さでしょうか。
幼児の体は小さいので、もっと細い穴だったかも知れませんが…
でも、別段驚きはしませんでした。
むしろ、「ああ、だから隠してたのか」と納得する気持ちが強かったと思います。
体験した事自体はこれだけです。しかし、この後少しだけ後日談があります。
最近、私の家族は引っ越しをしたのですが、その際に幼稚園のアルバムを見つけたのです。
それで、私は母とアルバムを見る事になりました。
でも、先に話したバンダナの子、どこにも載ってなかったんです。
他の友達は普通に載ってましたけど…
母に「そういえば、首にバンダナ巻いた子いなかったっけ?」と訊いてみても、「んー、いたような〜、あぁーどうだろ?」と、何とも自信なさげな答えが返って来ました。
勿論、アルバムに載ってなかったのは転園したからだとか、学年が違ったからだとか、理由は付けられますし、母が彼女を憶えていないのも偶然かも知れません。
でも私は彼女とプールに入りましたし(要するに同級生だという事です)、彼女が引っ越したという記憶もありません(記憶違いでなければ)。
それに、私よりもずっと私の幼少期を知っている母が、「いつも首にバンダナを巻いている子」なんてインパクトの強い話、忘れるとも思えないのです。
さて、これ以上は蛇足になるかと思いますが、最後に一つだけ。
ネットで調べたところ、首に穴を空ける治療は、長い期間人工呼吸器をつける場合なんかにするそうです。
私は医者ではないのであまり大きな事は言えませんが、そこまでいったらきっと、かなり深刻な病気ですよね。
そんな状態で毎日園に通って、彼女は平気だったのでしょうか(何年も首に穴が空いていたようですし)。
あまり怖くなりませんでしたが、これで私の話は終わりです。
文章が下手くそですみません。
お目汚し失礼致しました。