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心が読めるようになったと明るい気分で俊昭は帰路につく。
これであいつと、カナと仲直りができる。
周りが少し騒がしくそれは心の声だったけれど、俊昭は全く気にならなかった。
明日、加奈がなぜ怒ったかを聞いて謝ろう。そう決心した。
翌日、俊昭は加奈を迎えにいく。
喧嘩したけれど、迎えに行くのはもはやルーチンワークだった。
だから、俊昭は加奈に会って、最初に謝ることに決めていた。
それが自分なりの誠意の示し方だ。と考えたからだ。
加奈の家のインターホンを押す。
暫くすると、制服姿の加奈が出てきた。
「ゴメンな、加奈。」
加奈を見て、俊明は決意していた通り、まず謝った。
加奈の心の声が俊昭に聞こえてくる。
――寂しかったの、怖かったの。あなたが遠くに行ってしまうんじゃないかって。――
「心配かけてゴメン!でも、俺は、カナが好きだ。だから。だから、俺はお前をおいてどこにもいかないよ。約束する。」
――本当かしら?――
「ほんとう?」
「ああ、本当だ。不安にさせて、本当にごめん。不甲斐ない俺だけど、カナは一緒にいてくれる?」
加奈はにっこり笑って、最高の笑顔で、
「うん!」
と頷いた。
「それじゃあ、学校に行こうか。」
俊明は加奈と手をつなぎながら学校へ向かう。
行く先々で
ーーうわーリア充見ちまったーー
ーー学校嫌だぁーー
いろんな声が聞こえたけれど、俊明はあまり気にならなかった。
これで、これで万事上手くいく、そんな気がしていた。
ネタ供養。
実はあと何個かあるよ\(^o^)/




