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異世界で現実的に生活する彼  作者: レノン
放浪者としての彼
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放浪者、大ピンチ②

 俺は現在、危機に直面していた。


 目の前に8頭のオオカミがいる。

 今まさに飛びかかろうしていた。だが飛びかかってきたと思いきや標的は俺ではなく、俺の後ろにあった鳥の巣であった。


 オオカミ共は俺を素通りし、必死に巣を破壊しようと爪でガリガリやっていた。


 鳥も黙っているはずがなく、巣から出てきて大きな翼でオオカミを吹き飛ばした。


 3メートルはあるだろうか、その翼はオオカミを吹き飛ばし、羽ばたき始めた。

 その風はまるで台風のようだった、当然俺は吹き飛ばされた。


 鳥は空へ舞い上がると燕返しのようにオオカミにくちばしで強烈な一撃を加える。そして再び空へ舞い上がると同時に、二つの足でリーダーらしきオオカミを空へ連れ去る。


 それをぼーっと見ていると、1匹のオオカミが俺に標的を変え襲いかかってきた。


 多少の距離があったので、最初の一撃はかわせたがオオカミは瞬く間に俺に飛びかかってきた。



 さて、ここで3つの選択肢がある。

① ただひたすら走って逃げる。

②攻撃を華麗にかわし続ける。

③鳥の巣に逃げ込む。


 だが考えている暇も無いので、②、③をやってみる事にした。


 オオカミの追撃を華麗にかわしながら俺は鳥の巣へ全力疾走した。オオカミは鳥を襲っている為、簡単に通り抜けられた。


 中へ入るとそこには鳥の卵が3つあった。


 この時俺は瞬時に理解した。


 何故オオカミが事もあろうかこんなばかデカイ鳥を襲うのか。

 普通に考えたらあんな鳥襲うはずもない、むしろ逆だ。


 オオカミの目的はおそらくこの卵だろう。

 自然界ではたんぱく質は高級料理に等しい。

 

 そしてあの親鳥が最初俺を見つめていたのはきっと、俺が卵を狙いに着たのではないかと疑っていたいたのだろう。

 

 つまり、ココこそが現段階で一番危ない場所であり、俺はそこに突っ込んできてしまったのだ。



 俺、人生詰んだな……


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