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孤独な少女

5月の半ば、一人の少女が強大な力を手にした。

強大な力は少女と一体化し、少女は神にもなれるほどの力に喜んだ。

6月の始めごろ、少女はとある場所に大きな雷を落とした。


それは少女が誰かに見てもらうため、愛されたいからこそおこなったことだった。


けれど人々は少女の力に恐れ、少女を地底の底に閉じ込めた。


でもそれは無駄なことに過ぎなかった。

少女は強大な力を持っていたのだから。

少女はその力を使って宙を舞った。

人々は少女の力で石に変わってしまった。

その時突然に雨が降った。

雨は少女の頬をつたって地面に落ちた。


少女は泣いていた。

わずか6歳で孤独を味わい、11歳になった今でも孤独を歩んで逝くと思ったからから。


少女は北に向かって歩き続けた。

ただ独り冷たい雨に打たれながら。

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