言った。
"言った。"
とある世界では一番厄災な言葉である……。
僕の名前は、ヤマト。
僕が住む世界では、ある言葉は厄介な言葉として有名だ。
(〇〇と言った。〇〇が言った。〇〇に言った。〇〇を言った。〇〇へ言った。)
なぜこの言葉を発したらダメなのか。
この世界で生を受けた僕にはよく分からない。
「こらヤマト! いつまで起きてるの! さっき早く寝なさいってお願いしたでしょ!」
「さっき言われたのに、ごめんなさい!」
ママに怒られてしまった僕は寝た。
《だから! さっき言った!》
(あれ? ママの声だ……言った? ダメだママ!)
《はっ? お前、やめろ! その言葉はダメだろ! ヤマトが悲し……》
(パパ? ママが……どうなるの?!)
ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ
《ヤマトの母親による『言った』を確認しました! Code:Ittaを発動します!》
次の日、ママの姿は無かった。
僕は悟った。
ママの「さっきお願いしたでしょ!」……これは「さっき言ったでしょ!」を言わないための工夫だった。
ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ
《ヤマトによる語り内で『言った』を確認しました! Code:Yuttaを発動します!》
僕も消された。
終。
言った。
魔与音も多用しない様に気をつけております。
ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ
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ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ
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