表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/28

無題

誰もいないはずなのに玄関に靴がそろえてあった。

時々空気の入れ替えをお願いしている母のものではなく男物である

ただいま。そう帰宅の挨拶をしつつ廊下を経て居間へ行けばくつろぎ本を読んでいる後姿が見受けられる

知人である

専門学校を卒業してから就職したが、体調を崩して仕事を3年でやめてしまった。

色々とあって学生時代から生成していた力石を公の店ではなく民間の店で税金が取られない数だけ売り払っていた最中だったのでお金には困らなかった

そのまま退職して持っているお金で中古のマンションを一括払いで買い終の棲家とした

で、そのまま力石を生成しつつ売却するという個人経営として仕事は仕事を始めた。生成は決められたポイントで。精製は民間の貸しフロアで行っていた

力石を生成する人間のコミュニティで勉強会をしたりして日々技能を磨いたり全国大会で新しい技能を学んだりと気ままに興味があることだけをして過ごしている

その中で知り合って仲良くなったのは彼である

黒髪で天パ。ちょっと天然な性格でしっかりしているところはしっかりしているが間抜けなところもあり愛嬌がある人である。ちょっと困っている時に声をかけて助けてから慕われて話をするようになり今はお歳暮や中元を贈る中であるが・・・・

「どうした?っていうかどうやって入った?」彼が寝そべって本を読んでいるソファーの前に仁王立ちになって聞けば

「お母さんに入れてもらった。今日は兄貴がこっちに仕事で来ていてついてきた。仕事が終わるまでお前のところで待機しろって」

「うちは託児所じゃねえ」ため息をつきながら言えばへらっと笑いつつ

「でも。俺一人でホテルとか店に置いておくよりもここの方が安心だって」確かに彼が興味を引くであろう書籍もあるし。兄付きで何度か家を訪ねてきているので危険はない。慣れているところだと多少やらかすが決定的なことをするわけでもないし。本を読んでいる時は物静かだからけがの仕様がないだろう。確かに安全であるし安心だろうが・・・・

ため息とともにあきらめをつけて

「仕方がない。兄貴が付くまでいてもいいが」

「わかっている。個々禁煙だろ」そういって茶を飲んでいるが、彼はヘビースモーカーである。集中すると吸わないが、暇だとぷかぷかしていることが多い

現在読んでいる書籍は数年前に出た力石の生成に関してのものである。やり方というか考え方の切り口は面白いがその手法で力石ができるかというとなかなか難しいというのが現状である。考え方は面白いし技能が高い人だったらできるだろう的な人を選ぶ技術である。今読んでいる人間ならできるだろうなと思いながら茶を入れて自分も一人かけのソファーに座り一服する。

ちょっと特殊なポイントに生成に出かけていたので、母に定期的に空気の入れ替えをお願いしていたので彼はタイミングが良かったのだろう。空気の入れ替えだといって息抜きに来ている時もあるが、そこらへんは両親の夫婦間の問題であるから口を出さない。お互いに距離を置いて時間を置くことがちょうどいい距離なのだろうと思っている

一服してから荷物を解き選択をするものや片づけるものなどを選別する

精製した10個の力石も専用のケースに入れて持ち運んでいたのを保管庫に入れておく。生成してもすぐに精製するわけではなくちょっと置いてから力石を精製する方式をとっている。

人それぞれやり方がらあるので口に出さなのがルールである

学生時代のいろいろあったの中の一つで、先人が良かれと思って口を出すのならそうですかと答えられるのだが、口を出したのは手付金を払うだけでそれ以降は出さない素人であるからカチンときた。

意外と癇癪持ちの私なので

「人のやり方口を出すだけの人間の要望なんて応えられないし。そもそも手付金だけ払って代金払ってない奴のいうことなんて聞けやしねえんだが?使い勝手が悪い。すぐに使えなくなる?かすだ?あなた方が代金をきっちり払ってくれたら力石だってきちんと力を発動するでしょうがね。持っているものすべて手付金だけ払っている奴なんじゃないですか?払うもん払ってから文句言えや」淡々とブチ切れた私を見て口を出した人間が引いている

手付金しか払っていないという私の話を聞いて力石を売却している人たちはひそひそとささやく。あり得ないとか公務員なのに手付金だけ払って使い捨てしているとか。ほぼ本当のことである公務員が使用するなら使用するレベルと金額を払えば償還払いであるが補助金が出るのであるのに手付金しか払わないとかちょっと。そういうことがあって手付金だけ払えば力石を渡す公のところをやめて代金をしっかり払ってくれる人と取引している民間の方に乗り換えた。

片づけを終えてから一人かけソファーに座る私に

「なあ。これって簡単にできるか?」と聞かれたので

「合う合わないあると思うけれども。適性がある人なら作れるんじゃね」そういうとそっかーとうなずきつつ

「うちの支援している子供たちの中で力石を作ってみたいっていう奴がいるから。いろいろと教えているんだがな」うまく生成できないみたいなんだという彼に

「うまく力石を生成できる人とできない人はいるけど。その人の成長スピードがあるからね」のほほんと答えつつ茶を飲んでいると

「それはわかるが・・・・本人も焦っていてな。周りが結構でき始めているから」そういうとちょっと困った顔をしている彼。どうしたほうがいいのかという感じだろう。自立に向けて力石を生成するという技能を教えている。無論、彼らの知り合いたちだけではなく大きく窓口を開いていて貧困家庭の子供とかそちらに適性がある子供たちが気軽に参加できる教室になっている。

力石の人口を広げるのも理解を広げる一因になっている。

「色々と精製に関する本を読むことも生成の本を読むことも必要なことなんじゃない。その子にとって。繰り返し生成をチャレンジしつつ関係書籍を読んで理解を深めるか。力石を生成するのを見せてみるのもありだと思う。」そういえば生成の時の状態カーなんて言いつつ本を読んでいる彼

そんな風にだらっとしつつ過ごしていると携帯が鳴る。

彼の携帯だったのでのんびりしていると兄らしく

「今、仕事が終わったらしいから」了解して本を読みながら過ごしていること30分

インターフォンが鳴り出迎えるのは黒髪ストレートの彼の兄である

「世話になった」リビングに続く廊下で兄が感謝を述べるので特にと答える。当たり前のようにだらけている弟を見ながら待たせたなといいながら嬉しそうにしている兄を抱きしめて彼らのハグと鼻先をすり合わせての挨拶をしている。慣れない人間はギョッとするだろうが。慣れたからまあいい

お互いにあいさつをして満足したように頬にキスをし合いこちらを向く

「世話になった」先ほども言った言葉をもう一度伝えてきたのでなんでもないと答えておく

「こっちの商談も整ったしな。こっちでうちの店が開く。生成と精製の方の貸しフロアもな。使いやすくなるぜ」嬉しそうに笑っている彼。全国各地の小さなところまで手を伸ばしどこでも売買できるようにしているそのバイタリティーがすごいと思うが。いかんせん助かるので特に何も言わない。

「オークションに出したのも金額が振り込まれたと思うが?」

「結構な金額が入っていて驚いた。いつもより金額が高かったが?」そういえば

「なんかな。国の方で使うらしいぜ。地震の感知とかそういうのにつかんだと」そういわれて納得する。リアス式海岸に津波警報を出すための奴をつけるとか言っていたのでそれの制御とかに使うのだろう。国民としてもそれに使うなら文句も出ないだろう。これが国防の方だと色々といわれるだろうが他国が侵入したときに反撃するやつもそれであるが、その時は認可が下りないと泣きつかれたことがある

それ以外にも地方自治体で地震や大雨などで災害が起きたときに対応する力石を使うとして売りに出したこともある。

色々と使える力石としての基本である品質を扱っているので凡庸性が高い。そういうことに使われることも多くある一定のレベルを定期的に売買していると国に目を付けられることは結構ある。同じように力石を扱ってい人たちで私と同じレベルの力意思を扱っている人も結構いる。民間も公も使いやすいレベルの力石に群がるのは当たり前のことである。オークションにかかればお金的に民間が取りやすいのも当たり前である。ゆえに子飼いが国に入るが。それでも足りないものは買い取りになる

公の力石職人になりたがる人はあまりいないので、常に人手不足である

国家公務員だからといっていいことはあまりないということだ。上役だからと何もわからない人間に口を出されたりするらしいので私はちょっと遠慮している。好きなようにさせてもらえるなら考えるが、以前のあれがあるのでちょっととなっているのが明確である。

「じゃあな」そうやって二人で帰っていった兄弟。

大きな売り上げがあったらその売り上げの半分は国内外の福祉団体に募金している。国内にある孤児院。フリースクールなどなど

未来を担う若者を支援するものや今後自分も年寄りになったときにと住みやすい世界になるようにとできるだけ支援している。お金を稼いでいるからという人たちを黙らすためにやっていることもある。

趣味で生活できているのだからと思って

それを還元できるならと思ってやっていることであるが。

それをたたえられようとも思っていない

知っているのは私のお金の流れを知っている人たちだけである

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ