無題-2
俺のマジシャンがマジシャンっぷりを世間に披露してから半年。
あいつとはペンフロンドになっている。
こういう理論を考えたんだけど。どうかな?って言う感じで何度か目のときに使っていた技能を俺に相談と言うなのお伺いを建てて俺がジャッチしている感じだ。
田舎の同世代では討論が出来ないので、良い悪いが判断できないという理由をつけて。感覚がにているから話がしやすいといって。
マジやべーのは止めているが、さほどでも無いのは開発してみたら?と言っている。使える場面もあるだろうと。
宝飾品用力石は瞬く間に世間に流通していき精製する仕事も普通に市民権を得られる様になってきた。技能の進化も凄まじく。マジシャンが披露した理論を発展させて多面カットの方法も幾重にも作られて来たが。ベースの理論を使っているということでシリーズとして数え上げられて理論を使っているから派生として多少のマージンが発生している。
というのも
俺が大体使いたいと思っているカット手法は総じてマジシャンが派生として発表しているから開発マージンはかからないが。理論や技術は他人に揉まれたほうが進化しやすいということで野放ししてマージンを得ているという方式になっていると以前手紙に記されていた。世間が盛り上がり新しい技能がで始めて政府がこれは金になるとマジシャンの母国が考えたのだろう。
資格取得したもの以外は違法ですよと規制をかけた。無論、国際的にもそれを発表して国際社会も認可したのはどの国も金になると思ったからだろう。間違いはないが
開発した本人が年齢制限で弾かれて試せないという面白い状況になっている。協力会社として養父が手を上げて。面白いカット手法を思いついたら俺が試すという道筋をつけてくれたのはありがたい。今日も今日とて送られてきた術式の理論を理解するために連絡する
海の音が聞こえてくる。
今年の春に協力会社として契約を結ぶために再び訪れたが、寂れた漁村だなと言うのが正直なところである。窓口も町営でありギルドなんてモンはなかったが、一応という感じで講義などは受けられるようにはなっていた。基礎中の基礎のみであったが。それをどうしたらああなるのか?と不思議に思うほどだった
逆に自由な発想ができると言われればそうだが。
それから副社長が色々と動いたみたいでマジシャンと連携を取るという名の下マジシャンの母国に支店を展開した養父。俺が店を出す国もマジシャンの母国にすると話せば納得してもらえたしそちらの大学に転入?すると決めたら特に問題なく転入?させてもらえた
これで物理的にも養い親から距離を置けたので俺を出来損ないの方と言う人間が少なくなって満足である。微妙な顔をした養父と副社長には首をかしげたが
支店には俺の部下が当たり前についてきたので問題ないし一応管理職として幹部が二人ついたが、技術トップは俺。というか
宝飾用の部門は俺がわがままを言って開いた部門なので切り離しても痛くないほどの弱小部門である。義兄弟が後継者として立つ頃には独立しても。社長の道楽を次世代に継がないために切り離したと思われるようになっている
社長の道楽と言われても間違いない程度にしか売上は上がっていないが、それでも中小企業としての売上はあるので問題ない
俺が嬉々として力石を宝飾品としてデザインをして部下たちがそれを組み上げていく。必要なカットはマジシャンがこういうのはどうなんでしょうと無いものは作り上げて現実化してくれるので無問題。
というか。普通に宝石のカット技能をそのまま模写したものだし。術式に関しては昔。マジシャンが今のマジシャンではないときに俺と理論を考えて作り上げたものである。
俺が手掛けたものをマジシャンが忘れることなど無く。まるっと覚えている術式と理論を現状に沿った使い方にするように軌道修正すればいいだけの簡単な話で。分厚い書類のような手紙と30分の電話で開発していく
手紙は部門の社員に目を通してもらい多視点から検証してもらい安全かつ確実に実現化できるように討議を重ねた上での30分の補正である。
出来た。と理論の補正と術式の補正をしたものが数週間後には再び分厚い手紙として送られてくるのを確認を繰り返しての実験である
立会人の幹部が居るがというか。
手元にカメラがつけられているため、本社で副社長か社長が見ているだろうし。映像はスクリーンに映されているので部下たちも見ている。
一応失敗したときように軽く防御をかけているが、俺のマジシャンだ。俺が被害を被ることなど万が一。刹那も無いが、一応安全基準に則ったほうが良いとして行っている
マジシャンが安定しやすいと開発した術式用のインクをつけて術式を書き込み。これ又それようにと基準をつけた力石を俺の自慢の部下が用意した物を中央に置き
俺の魔力を流せば。術式が淡く光った後多面カット。今回はハート型カットだったか。
にカットされたハート型の力石がキラキラと手元に出現する。手にとってかけや不足がないか確認しつつ品質鑑定をすれば普通に1級と出る
まあ、そんなもんだなと納得して顔を上げれば、何度も見た微妙な顔をした幹部とさすがマジシャンという顔をした部下。俺が作ったと証明するように力石の鑑定書には制作者として俺のマークが記される。
「成功だな」頷く俺に全員が頷き返してくる。
スクリーンに移された映像を消し社長たちの方に転送していた映像も一声掛けて消す。幹部たちも理論をまとめて術式を添付し当たり前のように新技術としてマジシャンとの連名で特許申請をしている流れるような作業である。
数カ月後にはウハハ。お小遣いが増えた
これで大学行ける!!と連絡が来るだろう。勉強もしろよ。とは言っているが、固執したものには凄まじい集中力を発揮するから資格取得のための大学受験など簡単だろう。
そう思いながら手元のハート型の力石を弄んでいると外が騒がしい。誰か来る?と幹部を見ると首を横に振り部下も同じように首を横に振って居るし俺もアポは無い。というか実験をするからアポをいれていないといえば良いだろう。
実験が成功して特許認可が降りる頃を見据えてデザインを決定して商品を作るために会議をしなければいけないので、そんな暇は無い。周りもそうだ
では、騒いでいるのは?と考えつつ一応関係者以外立ち入り禁止を解除するとドアが壊れる音と同時に羽交い締めにされている義兄弟が入室してきた
周りも一緒に驚きドアを壊して入ってくるのを引いて見つめる。突撃してくるのを見据えて幹部様が俺の前に立つ。
普通に羽交い締めを振り払い突撃してくるのをいなしてゆかに沈める幹部様は。幹部様だ
それでも藻掻きしたから這い出ようとするも幹部様所以である許しはしないし、対応している幹部様じゃないほうが社長に連絡してくれスピーカー通話で義兄弟を叱ってもらっている。
もがいていたのを辞めて不満ですと顔にデカデカと書いてゆかに座り込んでいる後継者様から幹部様の後ろ。部下が俺を背でかばい壁となっている状況で見る
俺への執着は無くなっているはず。夢主はどうしたんだ?と思っていると羽交い締めして振り切られていた義兄弟の部下が立ち上がりその後ろに付く
社長が電話越しに話しかけているのに返答する素振りを見せない。何が不満だ。
そう言葉をかけられてやっと
「俺の義兄弟が。俺以外の人間と仲良くなっているのがムカつく。知らないうちに独立して会社からでていくとか聞いていないし納得していない」とギャンギャンと騒ぐ。
えーと引いている俺に幹部様が頭が痛いという顔をして居るし携帯電話から社長が
「お前が放置したからだろ?他によそ見していたくせに何が納得していないだ。夢主に夢中になって執着していたのに今更なんだ」と電話越しに圧をかけている。
うん。うちの養い親はとても器用
いい加減にしなさいと副社長の声も聞こえる。一緒に実験を見ていたのだろう。とても優しい声で俺に実験成功を褒めてくれている
社長も全員を褒めてから商品開発を指示してくれたので、別室で仕切り直そうと幹部様指示にて移動になった。無論ついてこようとした後継者様は幹部様に拘束されているのでついてこれないし。電話越しに社長も説教をしているので動くことは出来ないだろう
にしてもそんな素振りなかったはずなのにと幹部様に言えば微妙な顔をされて話が有耶無耶になった。というか商品開発の方に意識を向けて忘れたと言っても過言ではない
面白いことを思いついたから遊びに来れますか?とマジシャンから連絡が来て。俺の情報網にもマジシャンが面白い事していると引っかかった。一年前の学校祭でもやらかしたんだからと何故か社長もついてきた当日。
マジシャンの学校にある一階の多目的ホールにテーブルが2つと説明を模造紙にデカデカと書いて居るパネル。
テーブルの上には付け爪につけられた小さなストーンのような力石と文様魔術。細かく設定が書かれていて暴発しないようにされているが、何かあったら防犯として起動するようになっている。
デザインとしても可愛く普通にファッションとしても使えるしようとなっている
ネイルアートといえば良いのだろうか
同業者は真剣な顔つきで3セット用意されている付け爪の写真を取りまくっている
地味にファッションとしても注目されているのか女子が群がっているが。販売はしてませーんと声をかけているマジシャン。
面白いことしていると情報を聞きつけた同業者が模造紙に書かれている説明を見て驚いている。
どや?すごいやろ。ドヤ顔をしているマジシャン
その隣にはマジシャンと似た顔をした人間ともう一人。
「私にはネールアートとか細かいの無理なので。姉と幼馴染に書いてもらいました。ふたりともデザインとして認識してるけど術式としては認識してないから同じ物を作れって言われても出来ないです」にこやかに微笑んで言うマジシャンに有識者はマジカーと姉や幼馴染を抱き込むのを辞めた様子である
どや。便利やろ?と言いたげな顔をしつつ俺に手招きし座らせて対面で実演を開始する。
「ストーカとかおるじゃろ?それが近づいて悪さをしようとしたら任意で蔓草がでてきて捕縛。なおかつ近づいてこないように檻がでてきて閉じ込める。解除は警察が来るかストーカを黙らせることができる人間が来るか。あと接近禁止令的に新幹線の12車両でしたっけ?近づけないようにするっていうのも」そう言い俺の指の爪に施していく。
剥げたり落としたくなったらと解除用の溶液も俺に渡してから
「こういう防犯も必要な方々もいらっしゃると想うんですよね」キラキラっと開発したネイル液と除光液。ラインストーン代わりの力石を見せて嗤う。新商品ですと
当たり前に詳しくと質疑応答がされる
一年でマジシャンの母国語がうまくなっている同業者に驚けば良いのか。どこから聞いたのか俺のストーカ対策をして施工したマジシャンを驚けば良いのか。
まあ、詳しく書かれたプリントを手に熟読してから質疑応答をしている社長と副社長を見上げてしまう。
良いもん貰ったなと白熱した質疑応答が終わってさっさとパネルすら片付けたマジシャンを見ながら呆然としている俺に社長が声をかけてきた
「はい」施された術式は十全に発動するもので、俺に謎の固執を復活させたあいつが近づいてもというか近づいて来ようとした瞬間に対応できる品物である。
姉と幼馴染に協力感謝を述べ撤収完了したことを見守っていた教員に報告し確認がなされた後に協力企業である俺等の方にマジシャンが近づいてきてどうですか?とお伺いを立てると社長も副社長も良きであると評価している
「最近ストーカ被害とかテレビでやっていて。怖いなー。そういう因縁かけてくる人間って居るんだと思いまして。男でも女でも一方的な欲を投げつけられて執着されるのって気持ち悪いじゃないですか。どうやったら防げるかなーって。身近にあって誰にも取り上げられないもので装飾しても問題ないものって言ったら爪かなって思いつきまして」そう言う
「ラインストーンってきれいじゃないですか。力石もやろうと思えばこのくらい圧縮かけられるし。品質もある程度確保できるじゃんって思いついたのでやってみました」まあ、返しで被害を被るのは力石で爪を無傷にするようにするのに多少時間は掛かりましたが。と開発苦労をこぼすマジシャンに逆に短期間でできるってすげーなと評価されているが
「あれか?返しが施工者に反動を負わせないようにする。魔道具だけが壊れる方法はどうすればいいかって言う討論」以前討論していた術式について思い出して言えば
「それをベースに作り上げたんですよー」ニマーっと笑って言う
何だそれ?と返されたので。
「何かの雑談でそういう話になって。アクセサリーとして力石を持っていて術式を発動した後に返しをされたときに付けている人が怪我をしないようにするためにはっていうので」確か議会書にも載せてアクセサリーにも付属しているやつといえば、思い出したようで
あれかという顔をしている社長たち
「そうです。それをベースにネイルで作れないかなーってネイル自体は市販品を使っても問題ないだろうし文様術を知っている人なら簡単にできるだろうからあとは動力の力石を品質を保ちつつラインストーン位小さくするかという感じで」出来たのがこれです
意味をもたせたデザインのラインストーンもどきである力石が入っている小瓶と取り扱い説明書的な紙を試供品ですと副社長に手渡している
同業者が配布用のプリントにある一覧を見てギラギラと試供品が入っている小瓶を狙っているが
副社長がポケットに入れたところ無理ゲーである
「手軽に楽しまれたら困るっちゃ困りますが。命の危険性がある人には喉から手が出るほど欲しくないですか?」そう言うと
だなー。ちょっと忙しくなっちゃうな俺と言う社長がニヤリと笑っている
行政にというか国と連携して対応するつもりなんだろう。
法改正は時間が掛かりますが。急速に必要なものは的確に迅速にしたほうが良いですよねと笑ってるマジシャン。認証されるのは早いなこれと静かに頷いた俺は悪くない
俺に施されたものはネイル自体にも術式が込められている仕様のものであるらしく。それ用のレシピは副社長に渡していると小声で伝えている
それに頷く社長たち
助かったとと漏らす俺に
喜んでもらえたら嬉しいですとムフフと微笑んでいるマジシャン。
というか普通に力石を自分で生成できるようになって精製もできるし圧縮もできる。それ故に最小化できるんですよと笑っていっているところがすげーなと純粋な感想だ
俺も力石を扱うからと生成も精製も資格取得はしているが、一般流通の3級である。一級品などそうやすやすと作ることは出来ないし。宝飾品用のものとなればそれなりに大変であるが
さも当たり前のようにできるようになるところがマジシャンがマジシャンという所以だ。
楽しんでくださいね。そうひと声かけて普通に学生たちに混じっていくマジシャン
去年と同じように発表兼実験は一回個っきりのようだ。朝早くでてきて正解と思いつつ社長と副社長を見れば面白い者を見たという顔をしてニヤニヤしている
確かに面白い者だなと納得する俺に
「よくやった」とひと声かけて当たり前のように去年と同様に食事を食べ温泉に入りホテルに戻る
温泉に入り思考が纏ったのか車中で社長と副社長じゃないとわからない会話をしてなおかつどこかに連絡を二人で取り合っている。
2時間掛けてホテルに到着すれば、関係者が普通に集まっていてこれから会議だ。お前は知らなくてもいいんだと席を外すように指示を出した社長は微妙な顔をしているし。土産を見てきなさいと財布を渡してくる副社長はいい笑顔でなんとも言えない雰囲気である
指示に従いロビーに併設されている土産コーナーを見て必要な数を揃えておく
後日、出社し土産を渡していると学校祭どうでしたか?と聞く部下たちにネイルを見せつつ
「マジシャンはマジシャンだったと」伝えると
半端ねぇ。それでこそマジシャン先輩。それに痺れるけど憧れないと声が漏れる。
前の世を知らない奴らも。前の世を理解している奴らから聞いたマジシャンがマジシャンである所以を知っているらしく
「ライトなストーカー。部下という名のストーカー。合法ストーカー」と漏らしている
何が悪いんだ?俺には有益だろ?といえば
「確かに。マイロードって言って何があっても。どう転んでもあなたには有益なことしかしないし。不利益を被りそうになったら死んでもやらない。尻拭い?俺が必要とされているってことだろっていい笑顔で言う。あの人は」と部下たちが頷いている
理解が早くて良いな
それから一年。普通に高校を卒業したマジシャンは当たり前のように大学進学し俺の元へ戻ってきた。
まずはアルバイトでと独立した俺の店に顔を出し住居権店舗に居着いた。
生活費と学費はマージンで稼いで親から一円も出させていないと胸を張るマジシャン。協力会社となって居るので俺もどのくらいのマージンが入ってどのくらい税金で取られているのか把握しているから確かにと頷くしか無い。
普通に大学一年目から商品管理の資格を取って力石の品質を保ち規格変更の資格も取って規格が甘い素材の力石を調節して居る。在庫管理と品質保証をしつつ梱包業務と配送時に品質が劣化しないように対策を練って俺の仕事のサポートに徹している。
2年目には本格的に文様術を勉強し新しいデザインに取り入れる事ができるようにし。ラインストーンの力石を増やすために努力している。理論を建て議論を重ねて行き何度もトライアンドエラーを繰り返して卒業までに数個の新しいデザインとラインストーンを開発。
特許を取り俺の店でしか変えない商品として発表する。
力石自体も普通のものから宝飾用の資格も取って居るので普通に店で使う力石の大半はマジシャンが用意している状況である
それから普通に?卒業まで必要だろう技能と人脈を作り上げていったマジシャンは想定通り大学卒業と同時に我が社に正式に就職した
それからは今まで通りといえば今まで通り。俺の邪魔をする人間は気がついたら潰れて居る。切磋琢磨して技能をっていういい意味でのライバルなら何も無いが。搦手を取って養い親につながる踏み台として俺を見ている人間は消えている状況だ。マジシャン以外にも色々と動いているようだが全貌を把握しかねているが
それで良いのだろうかとはたまに想う
とある日の昼休みで茶をすすりながら出社している社員と駄弁りつつ
「俺。あいつがいないと店を回せない自信がある」そう漏らす俺に部下たちが頷きつつ
「自分がどうなっても店が回るようにってしごかれていますよ。俺達」とやや疲れた顔をしている部下たち。確かに業務で必要だと技術を取得させられている。特に今の俺じゃない俺が拾って育てた奴らは優先的に
「俺等は副社長に肉壁になれって」独立したときに社長からの祝は店だったが、副社長は人材だった。お前が育てた人間は連れて行ってもいいよといい笑顔で送り出してくれた。基本希望者だけだがどうしても連れて行けと言われた人間はゴリゴリに鍛えてある奴らだ
なんで?と思ったが
有能で経理とか事務とかそういう数字的なところがやや苦手な人間が多かったので。俺一人で回すのかと少々困っていたので助かったのは確か。
「肉壁って」そう言うと茶を飲みながら
「マジシャン先輩が細っこい戦闘なんてしたことありませんって言う芋っ子だったからじゃないですか?実際は戦闘?なにそれ面白いの。殺られる前に殺ればいいじゃないという感じで伝手と情報を使って息の根を止めるタイプの人でしたけどね」軽やかに笑いながら怖えよまじでと漏らしている
「ヤーね。そんなの当たり前じゃないですか。マイロードの前に立ちはばかる前に潰しておくのが基本でしょ?マイロードが歩む道には埃一つでも落ちているなんてありえないんだから」独特な引き笑いをしつつ答えるマジシャン
「そもそもマイロードが居るから私は行きているんですよ。いなかったらただのダメ人間ですから」朗らかに話しているが、時折衝動的に自殺行為をすることがあるから注意してと母親に住み込みをするときにお願いされていたが
俺が居るところではそういうところは見ていない。朗らかにすべてが楽しいというふうに笑っている事が多い
「そう言えば母親が心配していたぜ」
「ああ。まあ、マイロードが居るとはわかっていても近くにいないじゃないですか。何を目標として行きていけば良いのかわからないし。そもそもマイロードと生きて会えるのかって話でもありましたから、もう一度産まれ直して近くにって想うことも割とありましたが。これも修行だと思って絶対に出会えると思ってマイロードならどうする。どう考える。何を好ましく思って行動を取るだろうと考えたんですよ。ほら、ちょうどマイロードが最初の開発をして発表したチャージを見つけて。なるほどこっちか。じゃあ力石とかああ、開発されてんな。だったら宝飾用のが必要だよなって思って。それを開発したら普通にマイロードに出会う最短だって理解できたので」にっこり微笑んで頑張りましたと言うマジシャンの目はほの暗かったやべー闇落ちってあれか?と思ったが
「ま。俺に出会えたんだから良いよな」と声を掛けるとキラキラっと目を輝かせて跪き
「我が生命は貴方様のもので。知識も技能も全て貴方様のために利用されるべきものですので」と俺を見つめて言い切る
「半端ねえですね。マジシャン先輩。そこに痺れるけど憧れない」途中から入った奴らは引いているし
「マジシャン先輩は素敵。その姿勢痺れるしあとについていきます」昔からの奴らはキラキラ羨望の目で見ている。
「へいへい。じゃあ。そういう事で午後からも頑張れ」と軽くいなして昼休憩は終了。
やべーかもしれないが。俺の周りをきれいにしてくれて俺が過ごし自由に楽しくするためにひつよなことには手を出さないでくれているっていうことは理解できているので。どうにかなるかと思っている。
一言言えることはマジシャンはマジシャンであるということだ




