無題
眼下に広がる青い海。水面がキラキラと輝く
頬を撫でる風は清々しくもキリキリと肌を切るような冷たさがある。
凍える空気を吸うたびに肺がやや痛みを感じるが。生きているなと思う
生きていることに感謝を真摯に述べてから生活する糧を得られることにも感謝して発動するのは力石を生成する陣である
使う人が幸せになればいい
今の仕事ができている幸運に感謝を祈る
くるくると踊るように生成陣が回る
私が有している資格では月4個まで生成できる。生活して行くために必要なのはだいたい2個ほどなので、3個作っている
保有魔力が平均的な人間なので3個が限度ということもあるが。ガリガリと魔力が削られている
本来は結界は自前でなくてもよいのだが、最近は生成中にちょっかいをかけてくる人もいるので自分で場の浄化をして結界を張ってから発動するから余計に魔力を消耗しているのだろうと一つ上の視線でみている自分がいる
ま。致し方がないということで
術式は発動を終了しめを開ければ、くるくると余韻で光っている力石が3個。無事にできたことに感謝を述べる
チカチカと瞬いてから沈黙した後に回収。保存ボックスに入れる。
市販のジュエリーボックスに保存用の術式を付加して自作したものだ。上の段は調整中の力石
下は生成したばかりの力石と分けている上下に分けて保存術式をを付加しているので問題ない
最初に許可をもらうために見せたときにぎょっとされた。仕様書を提出し鑑定してもらったときは色々と騒がれた。
今はこれがスタンダードである
できたのを目視で確認していた立会人というなの監視の人たちが頷き合っているので終了を宣言する
ありがとうございます
頭を下げてその場を離れる。
なにか言いたげな顔をしている。多分力石をもらえると思っているのだろう。立会人たちに浄化や結界を張ってもらった場合は使用料として力石を渡すことになっているが。全て自前であるから頭を下げるだけである
場の雰囲気が悪いな
さっさといなくなるのに限るとその場をあとにする。ホテルに戻り魔力を消費したので寝ることにした
途中で食事を取っただけでぐっすり寝たので魔力が回復している。微妙に魔力が増えているのは魔力を限界まで使うと微妙に増えるという副作用である。
朝食付きにしていたので食事を食べに食堂に出向き食事を食べる。自宅より離れた場所に生成しに来ていたので、13時初のバスにのって帰宅する予定である
ふと携帯を見れば同じ番号から電話が掛かってきている。と言っても不審な電話でもなく力石の協会からである。多分使用料がとか言うのだろうなと思いつつ出向くことにした
10時に出向き連絡が入っていたが?とカウンターに伝えたら確認してくれた
カウンターの人が連絡事項を確認してからサラリといい笑顔で
「こちらの手違いで料金を多く徴収していまして。そちらを返却いたしたく」とのこと。戻ってくるならいいけど。何を取っていたんですか?と聞けば、結界と浄化である。
ここ一年ほど自分で行っていたので、場の使用料として含まれている結界と浄化の分が過剰徴収になっていたということである
「場で浄化してもらうと力石を徴収されるのは?」それにちょっと驚いた顔をしたあとに
「その分もご返金しております」というので頷く
「わたしは自前でできたので渡していませんが、事前に払っているのに力石を取られたと言われている人もいらっしゃったので。訪ねてみたんですが。戻ったなら安心しました」微笑んで返金されたお金を確認
カウンター後ろの事務がざわついているが、ま、そこら辺は私の管轄ではないので頭を下げる
帰宅するバスまで多少時間があるが、どこかに出かけると間に合わないだろう2時間
ちょっと早いが軽食を食べてからバス停に出向くかと思い移動する
喫茶で食事を取りバスを待っている間にSNSを覗くとギャンギャンと騒いでいる人がいる
職員や過剰徴収されていた人とかだが、だいたいは過剰徴収していた人たちに対して横領だ。規約違反だと。
そういう気持ちもあるだろうが、呟くこと自体が規約違反では?と思いながらSNSを閉じる
最近風当たりが強いなーと思いながら家で出来る精製をしながら思う
精製できることを感謝し。家で行えることを感謝し自宅にある簡易の神棚に祈る日々である
あまり人と交流していないこともあるし偏見とかあるのかしら?とは思うが
一応法定には違反していないしなーと思っている
そもそも私がやったと言われているが、他の人たちの要望もたくさんあったから法定が改正されて家でできるようになったのであって。私だけがというわけでもない
確かに、法的に問題ないとして集合住宅であるマンションやアパートで精製するようにしたのは私が最初かもしれないが。それにしても家で最低限の調整をかけて協会で精製するようにしたほうがやっている側も協会側もスムーズにできているのにもかかわらず文句をいう人がいることが不思議である。昔みたいに24時間ずっつ誰かが精製していてそれについていないと行けない職員が協会に住み込んでいるような状態に戻りたいのかしら?とは思う
協会に行けばヒソヒソと聞こえないか聞こえるかの陰口を叩かれるのは、いい気分ではない。力石の関係を申請できるのが民間でもできるようになっているし足を踏み入れなければいいという話でもある。
それに本業があるので力石を売却しなくてもギリギリ生活できるので問題ないといえば問題ない。ギリギリがちょっとあれなので売却頻度を減らし生成頻度を減らせばいい話だ
排除するならすればいいと思いながら
今まで生成でき精製できたのが幸運だったのだろうと思い感謝の祈りを捧げる
50歳になったら力石を本業として若隠居しようかなと思っていたのができなくなっただけである
目に見えない方々が本業である介護を辞めるなと言っているのだろうと思って頻度を下げた
SNSも利用頻度を下げた。特定におろしているわけでもなかったので、頻度を下げても問題ないはずである。私が良い企業を独占しているという声が聞こえていたので、良い企業と取引できるだろうと他の方々が幸せになりますようにと祈りを捧げることとした
本業は夜勤がきつくなってきたが、支払いもあるしと頑張っている
日々生きていることに感謝を述べ祈りを捧げ仕事をしつつ休みになれば力石を精製しのんびり行う
調子が悪かったりしたら休んでと体調をみながらゆっくり行っている
それでもある程度数が揃い仕上げをしたほうがいい力石は民間の方で最終調整をし様子をみて売却をすること1年
SNSもみなくなったし協会に足を踏み入れなくなったので周りは静かになった。程々の関わり方はこれかと思いながら
これはこれで良いのかもしれないと思うようになってきた時に店員に声をかけられた曰くお話があると
なるほど売却をやめてほしいというのだろうか?民間にも圧をかけるほど私のことがにくいのかと思いながら促された部屋へ
そこにはテレビでみた協会のトップがいた
「はじめまして」一礼して促された椅子に座る私に挨拶を返してくれてから説明があった
独占禁止法に違反しているというSNSの声があったこと。売却のみで特定のところにおろしていないので独占禁止法違反にはならないという説明をしていたが、その声が消せずにいた事。私の売却頻度が落ち。逆に他の方々の品質が低いものが流通頻度が増えた。一部の品質が過剰流通し本来必要な品質が枯渇したこと。品質を上げるために協会で勉強会などを始めとした講座を開き品質向上に務めたが、それでも現状は変わりないこと
ギャンギャンと私に対して攻撃を仕掛けていた一部のたちにそこまで言うならと品質を上げるように要求。資格を取らせ実績を積ませようとするも逃げるだけで行わない
どうにもならないので、手を貸してほしいとのことである
「私以外にも家で力石を精製している方もいらっしゃいますよね。そういう方々に声をかければ、品質が上がるのでは?」そう言うと
「他の方々。特に自宅で生成されている方々の品質は上がっていますが、売却頻度は下がっています。むしろなぜ人身御供に立候補しなければならないのか?と言われまして」だろうなと思いながら頷くと
「SNSで個人のつぶやきをしているだけだというのでしょうが。特定できるようにして人に言いがかりをつけるというのは法的処置を取られても文句は言えないということだと思います。まずは協会でSNS で独占禁止法だと騒いでいる方々を特定し営業妨害だと訴えればいかがでしょうか?SNSで特定されないからと好き勝手にさえずるのですから。そのさえずりを止め独占禁止法違反をしていないと協会から通達したらいいのでは?そうしたら多少違ってくるのではないでしょうか?」そういえばやや困った顔をしてから善処しますと言っていたがどうなることやら
年に頻度を下げた年に数回の売却にとどめて様子を見る。半年ほど経ってニュースやワイドショーに力石の品薄に関してSNSで騒ぎをおこし売却渋りを起こしていた人を協会が訴えでたと上がった。詳しく特集を組む番組もちらほらでているのだがまあ、私がSNSをみなくなってから結構ひどく名指し同然で上がっていることもあったそうで
まあ。まあと思いつつ
実害がなかったことに感謝の祈りを捧げる
会社でもあそこまで悪口を言いふらされたら売却したくなくなるよね〜という感じで話をサれていた。確かに医療や介護に使う高品質が高値で取引されるようになって赤字だという話がちらほら聞こえてきていたので。ちょうどいいタイミングといえばちょうどいいタイミングだったのだろうと思う
で、情報公開され訴えられた全国に散らばる人々とそれを煽って炎上させた方々数十人に営業妨害だという判決がくだされたということだ。
自分たちの行ったことがどういうことなのかきちんと認識してほしいと判決が述べられたということらしい。
これで品薄になっている力石が戻ればいいのですがと言うコメンテーターが締めたが。そうそう売却に関して数を増やすつもりもないし
逆に今の品質よりも高くして医療・介護に特化させたものをメインに据えるかと思ってしまった
もう一段階上の品質になるが、資格を取ればできるようになると思って資格の勉強をして取得する
精製を重ねて自宅でできるギリリ切りまで行って特化型にするために仕上げの精製を行う
失神するかと思うぐらい魔力を削りギリギリのギリで精製した力石はお試し10個中5個が特化型で5個が高品質となったが。特化型に関してのコツがなんとなく掴めたので良しとする。
少し魔力が落ち着くのを待って再度品質の確認をするために保存ボックスに入れてヘロヘロになりつつホテルに戻る
精製できるところとホテルが一体化したところで良かったと思いつつベッドに倒れ込む
そのまま意識がきれて翌朝?
アラームがなり目覚め朝食を食べて再度眠りにつく。4連休をとり連泊にしておいて良かったと夕方にしっかりと覚醒して思った
昼夜兼用を食べて魔力が落ち着いた力石を鑑定してもらいつつ売却
特化型と高品質を2個ずつ売却しておいた
それから手持ちを特化型に精製するようになってから高品質で独占したと言われていた人たちも工業特化とか医療特化とか特化型を納品するようになって言った。
普通の高品質と特化型が別れるようになるとそれぞれの特化型を欲しがる一流企業が増え高品質を購入する事ができる中小企業が増えた。
特化型を学ぶ人も増えて層が厚くなったと喜ばれるようになったらしい。
他の方が喜ばれ幸せになれば嬉しい私にも嬉しい知らせであり。幸せを感じることができたことに感謝の祈りを捧げる
本業が体力的にまじできつくなってきたので、60歳で定年退職し力石の特化型をゆるりと作りながら若隠居することができた
こういうふうになればいいと導かれていたのかと思いつつ生きて平和に生活ができることに感謝を祈る日々である




