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無題

作業場の山に入り担当区域の下草刈りをしつつ木の生育状況を確認していく。

術式に関する書籍。特にスクロールと言われる特殊加工し術式を閉じ込めて利用するのには適性のある木が必要である。

魔力をふんだんに吸収して生育した木が基本条件で。その他、紙に加工しやすい物がいい。それ以外にも魔術を使うための杖なども木製のものから金属製のものまで様々あるが。初心者向けは木製なのでそれ用の木も育てている

そういう魔術関係の植林と伐採をしている会社に勤めて20年

今年で45歳を過ぎた

元々は力石を製作して生計を立てようと思っていたが、品質と数が微妙で。頑張れば生活出来るが…

というレベルなので諦めた。

この仕事も力石を使って環境を整えたりするので関わることもできるし取り扱いの資格があるので、給与も良い。

会社の買い取り水準に達する力石は買い取ってもらえるので気ままに作って年に2回ほどの売却している。

ボーナスかなっていう感じであるし

会社が買い取って手当として買い取ってくれるので申請などなくてもよく楽ちんである。

 下草刈りをして、いい感じの魔力を含んでいるものはメモ用紙などに利用できる繊維が出るので回収する。それ以外も肥料として利用する場合があるので、回収する。専用の袋に入れておく

決められた区画で木の手入れをしつつ生育必要な魔力を調整していく。魔力調整も仕事の一つである

今は感覚でやっているが、新人のときは先輩が調整したあとの魔力を感覚でつかんで生育状況をみながらというふうにしていた。なかなか難しかったが、半年違いの後輩が魔力を数値化できる人がいたので目安を数値化してもらいあとは生育状況を見て微調整するようにしてもらった

ものすごく楽になった。

その後輩は有能で現在は本社の上の方にいる。時々面倒なところに移動させてくるが、全国津々浦々行けて良いかなと思っている

今いる部署も異動させられてきたところである。

人手不足で広範囲の担当区域になるが、対応できないでいるため放置されているとか。

担当しはじめは広範囲。山一つ分を5区域を一手に対応していたが今ではそれも落ち着いている。バラバラに点在しているが、それほど難しくないし自作した力石を使って転送しているから移動距離がという問題はない。移動がっていう場合があるので申請して講座を受けて許可と免許を持てば誰だってとはちょっと言い過ぎだがある程度の人は出来る。今回もそう言う人がごそっと退職や移動が重なってということがあったらしい。

権限がある人が自分の都合がいい人だけを残した結果が今の状況なだけに降格とかになるらしい

で、今から入る新人や今後の異動なんかで運営できる状況になるまでフォロー人材として文句を言わない自分が異動してきたというわけである

ざっと調整しつつ転送しながら担当地域を回り調整用の力石をセットしたり害獣被害に遭わないように獣よけを仕掛けたりしておくと昼になるため休憩ポイントに移動する

 さてご飯と弁当を出しているところで

「先輩」気が抜けるような声がしたので振り向けば上司であり後輩がいる

「先輩さっき転送してきたのって何ですかあれ」そう言われたので

「侵入してきたから警句を出したが立ち退かなかったので、迷子かなって」違うのか?と聞けば区画の前所有者の親族で返せとやってきたとのこと

前所有者ってと思っていると

「ええ。区画を売却して孫の学費にした人ですよ」頷き応えている。

以前は自分で小遣い稼ぎ程度で伐採した木を持ち込んでいた人だ。兼業農家で自宅の周囲は畑と田んぼだったはず。孫が畑を継ぐって言うことで農業学校の学費を捻出するためにわが社に話を持ってきた人である

「農地に影響は出してないぞ」たまに山の影響が里にって言うこともあるがないはずである。

「ええ。それは確認済みですので、ご心配なく。畑が安定してきてそういえば山ってどうなってんだ?っていう感じで調べたら売られていた。ジジイが騙されて。言い出して」ため息一つついて言いがかりですよ

そんな風に愚痴を漏らしていく

お昼休みが愚痴で終わったが特に木にすることもなく上司でもある後輩が

「このあと新人さんが研修に入るんですけど。先輩の担当地域には関係のない話なので木にしないでください。まずは里山の調整に関して実地で学んでもらうつもりです。うまく行けば1年くらいには里山近くの下の方を担当できるでしょう。その後今の職員の研修とかして先輩が担当しているところを分担して担当できるようになるのは」少々考え込んでいる現在の進捗状況とか回りの支部とか色々と考えているのだろう。そういう調整力があるから上に立てるのだろうと思いつつ

「早くとも5年?」

「なんで疑問符がついてんだよ。まあ、定年退職までに頑張ってくれればそれで良い」そういえば頷いて戻っていく

昼からも調整が必要なところは調整し設備の点検をしておく。必要なら力石を設置しておく

成長に必要な魔力を補充しつつ過剰なものは排除していく魔力調整の術式を確認数値なども確認しつつ微調整をしていく

肌感覚の調整も必要だが目で見える数値は助かるなどと思いつつ担当地域全体の調整も行い部署に戻りすでに転送で送っていた下枝や下草を分けていく。

メモ用紙などは研究をしている人間に必要だ。普通の紙に書いていると周囲の魔力を吸収して突発的に発動してしまうことがあるため。専用の処理をしたメモ用紙などに書かなければならない

子供用の練習用は効果が少ないものが望ましいとされているので魔力を含んだ草や葉などが原料となる。

まあ、色々と使い道がある。

魔力が微弱でも良い肥料になるため捨て置くことはできないのである。

そういう作業をするときも魔力漏れを防ぐために結界が必要であり。自分で行える人もいるができない場合は備品の力石を使ってとなる

その備品の力石は力石を生成出来る職員が提供するか取引先から買うかである。

職員の方は会社に提供すれば手当として還元される。会社は他社から買い取りをしない分安く手に入るということで大体は職員の方から買い取りで成り立っているが

今後どうなるんだろうなと品質が低くなりつつある備品の力石を見ながら思う

会社の方はどのように考えているのだろうとは思うし時々上司でもある後輩に呟くことはある

上の人間がどう考えているかというのは現場の人間ではちょっとわからない

わからないなりに頑張ることは頑張っている。

担当地域の魔力を調整して持続的に行う場合も力石が必要なので。力石を生成出来る方が良い

最近入ってきた人が力石を生成できなくても調整力があれば問題ないという話をしていたが?

 なんて考えながら仕事をしていたのがだめだったのか。誰かが担当地域に入ったのか知らないが

ぐちゃぐちゃな調整になっている担当地域

2連休を取って力石を生成をしていただけなのにこれである

アチャーっと思いながら

ぐちゃぐちゃの魔力でも影響があまりでていないので深呼吸一つで担当地域すべての魔力を調整する。過剰になっているところの魔力を足りないところに転送して。生態系に影響がでていないから良いがと思いながら細かい調整をするために担当地域を巡る。

転送に転送を重ねて持っている力石がすべてなくなる勢いで修正していく。ブチッと何かが切れる音がしてぬらりとした感じがしたと思ったら。鼻血が出ていた

負荷がかかりすぎたようだが

まあ、鼻血だけだし

と思いながら半日ほど頑張った

休憩ポイントで疲れすぎて何もしたくね〜と思いながら食事を取って軽く寝ようとしたら

センパーイと叫びながら入ってきた上司でもある後輩である

「全部の区画が」等と言いつつ寝ている私を無視してギャンギャンと叫んでいる

うぜーと思いつつ挙げられている区画が行ったことがあるのでサーチをかけると担当が頑張っているが、いまいちである

大変だなーと思いながら

「俺の力石の在庫が今ないんだよね。自分のところで使い切っちゃったんだよ。せっかく2級のを5個も持っていたのに」そう言うと

エーと言いながら持ち込んでいた力石を出してきたので

「担当に一時的に調整する権限を」

「大丈夫です!!」テキパキと何処かに連絡をしている。体を起こしていつでも調整できる体制を取る。関わったところ以外は調整が難しいが、管内すべて回っているので力石の補佐があれば狂っているのを調整することが出来る

「先輩。オールグリーンです!!」その言葉とともに繋げていた管内すべての区画を調整する。大雑把に調整して微調整は力石を使って行っていく。多いところから少ないところ歪みがあるところは正しいものに流れるように。広範囲に行うので大体の調節は楽である。

だいたい終われば次は細かな調節。だいたいこのくらいの振れ幅でという感じで力石を使って調整していく上司でも後輩が大体の数値を出してくれるのでサクサク進んでいく。

1時間ほどかけて管内すべてを調整していく

「クール期間が必要だから明日の昼間では調整がかけられなくなっている」それを聞いて

「大丈夫です。そのくらいぐちゃぐちゃなのが一日で直るんだったら」渋い顔をして頷いている

ぐちゃぐちゃにした人間が同一っていうのもあれだよな。と魔力のサンプルを提示して部署に戻れば顔色が悪いと早退させられた

今日の業務は先程の大掛かりな調節で終了とのこと他の人は報告書とか書かなければならない様子であるが、そこは上司でもある後輩がなんとかしたらしい

 一日経って有能な上司でもある後輩が何やらやったらしく犯人が拘束されたとのこと。仕事早いな〜と思いながら広範囲に施行したのを報告書に上げろと言われて使用した術式とか方法とか書いていく。

書類作業が苦手なので、それがどうなるんだ?どうしてそうなるんだ?と直属の上司が茶々を入れながら間違いを指摘してくれるのは助かる。書き上がった書類に目を通した上司が

大丈夫だなと頷いて回覧の判子を押してくれる

午後から大まかに調整したのを更に調整する人や大まかに調整されたのを確認しつつ整備する人とかちょこまかと動いている間に書いている

昨日大規模な調整をしたので今日は書類の仕事だけだ!!とのことで朝から提出するための書類作成とか

必要な書類の提出とか色々と動いていたが

やっぱり外仕事のほうが性に合っているな〜とは思う


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