表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/32

無題

人に物事を教えるのは苦手であるが、何故か教えてとくる人がいる

聞かれたら分かる範囲で説明するが。説明が下手くそなのでそれで理解できているのだろうか?と心配になることもある

仕事は在宅ワークのようなもので、会社で決められた品質の力石を決められた数を収めれば良いという感じで、どのようにするかはこちらの采配で決められるし。家で出来る仕事なので人との交流は最低限で良い。人間関係が苦手でそれで転職しているので、今の会社は過ごしやすいし給与もきっちり払われているので安心できる。上司の気持ち次第で上下するような査定もなく

きっちり決められた力石を収められているかどうかで決められているのでやりやすい。それに状況が変わっても交渉次第では続けやすい仕事なので親の介護がとか子育てで退職するということは少ないと聞いた

これが運営サイド。事務処理の方の人間だと多少違うだろうが、そういうポジションに付いていないので気楽であるといえば気楽である

のんびり納品証明書を待っていると後輩に当たる人に声をかけられた

ちょっと生成でつまずいてと生成に関しての相談事を受けるポジションの人もいるのだからそちらにと伝えたが

「相談したんですが上手くいかず。常に納品しているあなたならコツとかわかるんじゃないかと言われて」としょんぼりしながら言われてしまうと断ることが難しいので

「相談にのるのは良いけど。証明書ができてからでも?」それに頷いて、お願いしますと頭を下げられたら外堀を埋められたような感じになる

証明書をもらってから簡単に生成とか精製とか出来るスペースに移動して何が上手くいかないのかと説明をしてもらうと

「見本どおりに生成したんですが」と内部がちょっと歪んでいる力石を見せてくれた。主に私が納品しているのは一般家庭でも企業でも使えるスタンダードの品種である乙種である。後輩くんがテーブルに置いた力石も特に問題なく乙種に生成できているが?首を傾げると

見本を出してくれた。

きれいに生成、精製されている乙種である

「生成できたんですが。見本どおりにきれいな感じにならなくて歪んでしまって」しょんぼりしているので。納得しつつ

「生成が問題なくできているのは理論がちゃんと理解しているからだ。ただ、見本はちょっと色々と省いているんだと思う。精製方法とか」そう言うと精製?という顔をしているので

「丙種くらいなら生成して完成なんだけど。乙種からは生成してから歪みをなくすために精製するんだよ。理論を覚えているなら簡単。力石に内部干渉して歪みを平らになるように生成すればいい。その方法は理論で説明していると思うけど」というと

「理論通り?」疑問文だけの顔をしているので

「そう。精製の理論。作るだけではなく品質を上げるための理論っていうのがあるんだけど」そう言うとカウンターにいた職員が乙種の作り方が書かれている精製の方の理論の本を持ってきてくれたので

「これを読み込んで見なくても出来るようになったら。これを精製して見ればいいと思う。間違っているかどうかは指導の人にお願いして見てもらえば安全だと思う」そう言うとテーブルに置かれた本と歪みのある自分で作った力石を見ている後輩くんが

「出来るでしょうか?」と聞いてくるので

「作ることができたら精製も出来るはずだけど?」と返すと

「読んで理解して出来るようになります」と精製に関しての本をお買い上げして歪みがある力石を大切に持って席を立つ

乙種になるとこの精製でちょっと躓く人がいるのであるが、まあ。頑張るだろうなとやる気が出たような顔をしている後輩くんを見ておもう

にしても指導とか相談とかそういうポジションの人はそういう説明をしないのだろうか?とは思うが。そこら辺は有料とかそういうのがあるからなと無料の情報だけでなんとかしようと自分もするので理解できると頷いておく

それから半年ほどした後に相談にと言っていた後輩くんが

「精製も出来るようになってきました。半分くらい失敗することもあるんですが」そう言ってくるので

「一回で精製出来る力石と数回に分けて精製するほうが良いのがあるんだよ。失敗したと思っているやつもそれによって1週間後にもう一度とか半年後にもう一度精製するとか。何回も小刻みに一日置きに精製したほうが良いのと色々と力石によって違うし。同じポイントで同じ日にやっても出てくるからそれに合わせて精製していけば?」伝えるとえ?という顔をしている

「力石一つ一つによってムラの性質も違うからね」というと精進しますと言って帰っていった。それから時々話をするようになって精製に付いてとか生成に付いてとか。

有能なのか多重で生成が出来るらしいので精製も慣れたら多重で出来るんじゃないかというと

「やれるんですか?」と聞かれたので

「生成で出来るんだから精製だって出来るだろ?私は不器用だからちょっとできないけど。いっぺんにやっている人もいるらしいよ」と伝えれば

「奥深いですね」といっていた

そういうふうに相談?雑談する人間がぽつりぽつりと増えていっているが、力石に関しての話しかしないオタクたちの話である。本業なのか副業なのか家族がいるのかいないのかなんて知らない人が多いが、そちらのほうが過ごしやすいといえば過ごしやすい

 乙種を精製していたらちょっと違うのができてという話をしていたので、それが甲種であると話をして品質確認をしてもらったほうが良いと伝えたところ本当に甲種がだったらしく

すごく喜んでいた。

乙種と甲種の作り方の違いはなく。精製しているうちに品質が高くなるのが甲種であるという感じの違いだけで。精製や生成を多くやっていくうちに甲種が一定数出来上がるという仕組みになっているようである

ということで私も出来るが、多重で作っていないので、数が限られているから納品せずに好きな神社に奉納しているくらいである

多重が出来る人は生成も数が多いだろうし。精製も多く出来るだろうということで納品できるだけの数が揃いやすいだろうと思っていた

話を聞いていると精製も多重で出来るようになってきたという話だったら。そのうちと思っていたら

2年くらいしたら納品の品質が甲種にも交じるようになったという話をしてちょっとうれしそうであった。頑張ったねーとともに喜び褒め称えておく。自分ではできないが、出来ることを出来るようになるように邁進するのは素晴らしいし。出来るようになると試行錯誤して頑張った結果である褒めない理由はない

そんなふうに顔見知りと合えば会話をしていると人数が膨れ上がることが多く会社から喫茶の営業に影響があるということで6人くらいになったら会議室で話すことになった。

アレヤコレヤ雑談したりして過ごしていたり生成・精製に関して話をしたりしている。それ以外にも精製ポイントに付いて話したりして結意義に過ごしている

会議室を借りると会話をまとめた書類を作らないといけないが、最近動画を取ってというふうにする人たちもあるので、それを雑談をしているところをカットして編集してくれたりするので大変楽ちんである

雑談していましたと報告書を書いてもどのような雑談をしていたのかと突っ込まれるのでアレヤコレヤを書いたり提出しなくてもいい時間に収めたりしている

話をしながら食事をといって個室を取って雑談をしながらご飯を食べたとライトな感じな交流を繰り返す

昔は人間関係がちょっと苦手だが、最近は身内で開かれる忘年会とか新年会とかではアチラコチラに顔を出して話をしてというふうに人と人との間を泳ぐような感じで挨拶まわりをしたら食事を取っ手というふうになっている

食事をしていても顔なじみが来て話をしたりすることもあるのでボッチで過ごすことはさほどない。ボッチで過ごしていても食事が美味しいので別に問題ない。

 会議場でアレヤコレヤ雑談していると新しい人を連れて顔なじみが来たり雑談をしていると聞いて運営の社員が来て新しい依頼をしたりといろいろとしてくることもある。

私がいるから雑談をしているわけでもないし。私が必ず参加しているわけでもないが、何故か常に参加していると思われている

お茶を飲みながらのんびり喫茶で過ごしていると運営側の人が来て

「珍しいな。雑談に参加していないのか?」声をかけられたので飲んでいるコーヒーをおいてから

「必ずいるわけでもないですよ。それに私が参加しないほうが良い雑談もありますし」そう言うとそういうもんか?と言いながらちょうどいいと甲種の依頼書を出してきた

出された書類を見て手持ちの数を確認する。一定数揃いそうな時期に出されている依頼書であるある意味ボーナスのような感じである

ちょうど手持ちがあったのでそれを納品することを伝えると

頷き手続きをするからついてこいと言われて個室に誘導された。眼の前で品質を確認して甲種であると認定された後に書類を渡された。

書類は小切手のようなもので価格が高いものを納品すると発行されるものである

甲種は高値で買い取られる

大きな工場で使ったりするものなので需要もある程度あるので単品で納品しても良いのだが、そういうのも面倒なのでまとめてボーナス扱いする人が多い

「急に入ったから助かった。良い品質のものを形と数を揃えるのはちょっと面倒だったんだ」と言われて喜ばれてこちらこそ嬉しいです、といって書類を受け取る

専用のカウンターで書類を提出して現金化する。と言ってもそのまま通帳に入れるのだが

ボーナスは応援している企業の株にしたりお気に入りの会社の株にしたりしている。通帳に入れているのは生活費に必要なものと仕事に必要なものくらい

 力石を作っているのは楽しい

それでつながっている人たちと会話するのは楽しいし。楽しいことを広めるのも楽しいので現状はとても私にとっては幸せである


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ