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手放して良かった

大切にしたかった

大切にされたかった

その思いが空回りして彼のやりたいを潰していたならば、それは辞めるべきなんだろう。

彼が友人に何もかもされてうざいとそう話しているのを偶然に聞いた

偶然なのか必然なのか

ゲラゲラと彼の相談に乗っていたクラスメイトたちが、反抗期かと笑っている。そうじゃない

っていうか

俺はあいつとはただの幼なじみで。守ってもらうとかそういう立場じゃない

あいつがそばにいると息苦しいし何をしていてもすぐに来るんだ。ストーカー行為?って思うこともあるくらいなんだ

そういう彼の言葉に凍りつく。ただ、冷静な自分もいて。だったら関係を切ればいい。そう囁いていた

幼なじみで泣き虫な彼。私もちょっと周りから浮いていたから二人で過ごすことが多くて一緒にいる様になったが、別にもういいのか。ため息一つついて見上げた空はオレンジ色で

なんとなく涙がでた

それ以来彼とは関わりをたった

私が話しかけなければ話をすることもなく。通学だってちょっとずらせば関わることもなく過ごせる。一緒にいた時間は確かに楽しかったけど一人で過ごす時間も大切だったなと。元々好きだった力石の方にのめり込むようになった。

浮いていたのが更に浮く事になったが、程々の距離感で友人は居たので学校生活には困らなかった。淡々と協会で基礎的なことを学びある程度できるようになったら実地をしてと過ごしつつ脇道にそれたり興味を示すことを学んだり

売却に耐えられる品質のものができるようになったらそれを売却して元手にして興味がある事柄の本を買ったり受講したり。そういうふうにう好きなことを好きなようにして過ごしていく

結局自分で稼いだ力石のお金と奨学金を使って大学に進学した。両親とは程々の関係で好きなことをすればいいと。警察に迷惑をかけないならそれでいいと放任されていた

それがむしろ合っていたので特に何もなかったが。下の兄弟たちは構ってと自分を見てとアピールがすごいなと思う。それ故に家族との関係も溝ができたのだが・・・

大学時代も基本は力石の理論をメインに術式と刻印を補佐的に学んで生活に必要なものとかお守りとか便利グッツとか作っては、売却できるものは売却してとすごしていた

時折、幼なじみの噂話が聞こえてきた

友達とチームを組んだとか。以外と使えないとかいう話や有能な彼の兄に紹介してほしかったのにとか。色々といい話やら悪い話やら

彼は彼の兄弟にというのがあまり好きではない人だから、紹介とかは完全に無理だろうなとは噂を耳にしながら思うが。特に何をするわけでもなく日々元気に健やかにと幼なじみとして思う程度で過ごしていた

大学を卒業して力石をメインに売却しつつ認識をずらすとかぼやかすとかそういうストーカー行為対策のお守りとかを警察や防犯会社に売却したり。遠距離の生成を成功して経済水域なの船をチャーターするのはちょっと遠い海域でも生成できる術式を有料の術式として売却したりと日々のんびり気ままに生活していた

 その日は力石を売却しに取り扱い店へ出向いたのだが。誰かに呼ばれた気がして振り向けば花が咲くように微笑んで嬉しそうにわたしの名前を呼びつつ近づいてくる幼なじみ

うざいと言っていたくせに嬉しそうに近寄ってくるので何か合ったのかと思ったが、5年前くらいに泣きの一回と呼んでいた生死の境をさまようような怪我をしたら身代わりになってくれるお守りが発動した彼が生きて動いているのでちょっとホッとしつつ

ギュッと強めの法要をしてきた彼に優しく返す。というかこちらは平均身長の160前後である。180とか190とかぐらいの人に抱きしめられたら結構きついが、そこら辺は幼なじみなのか潰されはしなかった

どうした?そうハグを解かない彼に声をかけて見上げれば。安心したような顔をしてこちらを視てくる

嬉しそうにニコニコとしているので、本気でどうしたのかと思うが、このままではちょっとということで喫茶ルームへと声をかけてハグを解く

移動するときに彼の名が呼ばれたが、手を上げて挨拶をしたっきりでそのまま渡しについてきたがそれでいいのかと。席についてコーヒーが届いてから尋ねると

「友達じゃねえんだよアイツラ。兄貴の方に用が合って俺に群がっていただけだ。それに俺、ソロだし基本」それに首を傾げると

「お前に守られて居たんだなってな。できると思っていたし一緒にいたときはできたことが全然できなくて。勉強し直してできようになってすげーなって思うようになったんだ。お前の技術少しでもできるようになりたいって。俯瞰してみるだっけ?あれとか気配を読むとか察知するとかそういうので大体の場所の把握とかできてただろ?あと荷物に関しても」濁しているが容量二倍のヤツのことだろうと思って頷く

「できるつもりだった。つもりだけで実力が伴っていないってわかってがむしゃらになった。その御蔭でできるようになったし最初はアイツラとチーム組んでやっていたんだけど。守りも回復もある程度できるし盾役はできないけど中距離の攻撃とかもできたし。軽い術式の攻撃やら生活真帆やらできたから。便利や扱いでさ。洗濯とか調理とかそういうの俺だけやらされるようになって。解散になった。できるやつがすればいいって皆言っていたけど。皆がある程度できないければならないことってあるじゃん」遠い目をしてそういう彼は色々とあったのだろうと思う

「ソロで潜って以外と一人のほうがやりやすいって。お前が教えてくれた調合とかで薬も簡易なら講座を受けてできていたし、採取・採集もできたし。討伐だけで仕事をするわけでないって言う意味がわかった。護衛とかも」そう言って楽しかったとか嬉しかったとかそういう話ししながら

「なんかあるとさ。なんで兄貴とお前が居ないんだって思うようになって。それで兄貴に話すようになったんだ。守られていたってあいつみたいにはできないけどある程度できるようになったって。兄貴の仲間に入れてほしいって言わないけど、時々は合って話をしてくれって」それにちょっと苦々しい顔をしてから

「それなのになんでか知らないけど。兄貴のチームに入っているは。お飾りだけど副だって言われて。それは違うって兄貴の相棒ってちゃんといるだろって大喧嘩した。それで腹を割って話すようになって。今は時々兄貴の仕事手伝うようになって半分商社で働いて半分ソロで潜っている」そういう彼に頑張ってんね〜と話しながら色々と離れていた時の話をして盛り上がった

一人でいった鍾乳洞の話。満天の星空を見上げながら凍えるかと思った冬の草原。それでも身につけた生活魔法で死ななかったしどうにかなった。結界って何でもできるんじゃねって言う話とか。商社の話はさほどしていないというか

お互いに興味がないのでそれほど盛り上がらなかったが。ふと彼の後ろに影が

見上げたら彼の兄貴が居て隣に座ってきた

ギュッと肩に手を回して抱きしめてお互いに挨拶である頬を擦り寄せてリップキスをする

この兄弟。こういう事あると慣れた光景を見つつ茶を一口。喉の乾きを潤して

お茶会は3人になってからも盛り上がった

特に弟の大冒険に突っ込む私と激怒する兄貴という感じで。兄貴のほうが過保護では?

解散したのは3時間後である

帰り際商売っ気がありそうなものはない家と言われて扱っている一覧で売却に耐えられるものをリストアップしたものを渡しておいた

あと泣きの一回の作り方を聞かれたので。常にそばにいる大切な人が作らないと行けないと教えてレシピを渡した

お互いに作り合うのだろうと思っていたのだが・・・

作り方教えて〜とレシビ片手に弟が凸するようになったし。作り方を一通り試してわからないところだけを聞く程度の進化したので特に問題ないが。動画が取られていて何故かそれが有料のコンテンツになていた

なぜ?

何かあれば再び教えてーと来るようになり。ソロで旅をすることは少なくなったというか。私が力石を生成するために出かけると必ずついてきて隣りに座って生成を視ていたり精製を視ていたり

それで倫理とか理論とか学んでできるようになったのだから。結構有能である

で、それを使って自分用の守りとか認識をずらすやつとか作って身につけている

彼いわくうぜーのだという

兄に群がる奴らがちょ〜うぜー

俺が何をしようと兄貴には関係ないし

そもそも俺に何か合っても兄貴は揺るがないだろ?とのことであるが、兄は結構精神的依存を彼にしている気がするが・・・

そこは家族間で話し合いをしてもらうとして

原野にテントを張って魔力がこぼれないように結界を張って術式を発動する

身を守る用に結界を張るのは高濃度の魔力だまりの近くであるからだ。近くと言っても目視できる範囲なので50メートル離れているか居ないかであるが。それでも結界を張っていないと精神的にやられて狂うだろう

私の結界と彼の結界は折り重なるように一部隣接しているが個々で張っているもので干渉をすることもない。身を守りキラキラと万華鏡のように見える魔力を集めて固めて術式に誘導して力石を作っていく

制御は慣れれば難しくなく。同時発動も問題なくできるが、それは俺には難しいと隣りに座っている幼なじみは視て覚えるようだ

いろんな方向から観察して術式の動き方霊力の動かし方などを学んであとは自分に落とし込む仕事をしているのでブツブツと行っているのだろうが無音をかけているのでそれは聞こえてこない

ただ。座っている膝の上にある術式の参考書を読みながら術式や魔力の動き。結界を視て何やら頷いたり首を傾げたりしているので学びができているのだろう

ちなみに彼の横には三脚が建てられて生成の様子をライブ配信しているらしい

こちらも有料コンテンツ

なんで?

昔みたいに一緒にいることもあるようになり。べったりではないけど程々にいい距離を保ちながら仲良く過ごすことができているのは

あのとき手を話したからだろう

お互いに寄りかかりすぎて負担が合ったのだろうと思う。彼が幸せであるならと思ったが結果的には自分が幸せになっている

世の中何があるかわからない

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