慌ただしい朝食
扉を開けると葵が座って待っていた
「遅いよぉ〜〜〜
冷めるじゃんか」
テーブルにはトーストとスクランブルエッグが並んでいた
「待たせたな悪い
トースト1枚か?」
「足りなかったら
また焼いて〜
凌は食べる時と食べない時があるから難しいよ〜」
困った顔をして言う
「そうだな〜
今日は食べる日だな」
トーストを食べ始める
ちなみに食べる日と食べない日というのは朝ご飯のメニューによる
勘違いしないで欲しいが好き嫌いの問題じゃないぞ
食べない日というのは
たまに葵が朝には食いたくない料理を出して来たときだ
オムライスやカレーなどならいいだろう
朝から餃子やキムチ鍋が出されて見ろ
そんなの食べる気しないだろ?(葵は普通に食べる)
1枚目のトーストを食べ終え
もう1枚焼く
その間にコーヒーを作る
コーヒーができたと同時にパンが焼けた
それらを持って再び席に着くが
「あ〜〜〜〜〜」
葵がいきなり叫び出す
俺は無視してコーヒーを飲む
エレガントだぜ♪
「凌!
無視しないでよ〜!」
また叫び出す
うるさいので何か聞いてやるか
「はいはい
何叫んでんだ?」
聞いてやると
「時間見て!」
時間?
俺は壁掛け時計を見る
同時に
音楽が鳴りだす
この時計は1時間たつごとに音楽が流れる
待てよ?
音楽が流れたということは・・・・・
時計の短針は8を刺していた
「やっば
新学期そうそう遅刻は勘弁だ
葵!急ぐぞ」
俺はコーヒーを一気に飲み干し
トーストをくわえる
「ごっそうさん」
まだ食べているが一応言う
最低限の礼儀だな
そして玄関へ走り出す
「待ってよ〜」
葵が慌ててついて来る
「「行ってきます」」
葵と家を後にする