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体育祭in借り物競争


「今から第20回青桜高校体育祭を開催します

まずは校長先生の話しです

どうぞ」


「え〜

すばらしい天気の中」


(めんどくさい・・・・

校長の話しを聞いてる奴なんか

いねぇよ・・・・・

生徒から早く終われオーラが出てるのに気付かないのか!?)



「これで開会式を終わります」


(開会式なんかいらねぇよ・・・・・

学校はなんでも式やりたがるよな〜)



「凌♪一緒に見よう!」

葵が椅子を持って来る


「あぁ別にいいぞ」

(なんか最近葵が妙に甘えてくるような・・・・・)


「凌太〜あたしも座るよ〜」

春菜は葵と反対の隣に椅子を下ろす


(この2人に挟まれているのは

周りの視線が痛い・・・)


「凌!借り物競争の召集がかかったよ」


「まじか?

じゃあ行ってくるか」


「凌太〜

頑張ってね〜」


「任しとけ!」



「ねぇ春菜

凌って色々な競技に出てるよね?」


「そうだね〜」


「ってことは

ここにいる時間は少ないんじゃ・・・・」


「・・・・・・そうだね」












「よぅ凌太」


「おぉ空!

おまえも借り物競争に出るのか?」


「あぁ俺も勝手に

色々な競技に出ることになってしまっていてな・・・・・・」


「おまえもか・・・・

お互い大変だな」


「凌太は何番目だ?」


「俺は2年の最後だよ」


「一緒か・・・・・

負けないぜ」


「俺もだ!」







この借り物競争は

500メートル走った所に紙がありそれに書かれている物とゴールするという一般的な借り物競争である




そして2年の最後に回ってきた何故か女子のテンションが格段に上がった・・・・・・・・・(空人気あるからな〜・・・・羨ましい限りだ)

位置について

ヨーイ ドン

銃の音が響き始まる


(スタートは失敗しなかったな・・・

やっぱり敵は空だけかな)

300メートル地点の時点で

空以外の人をかなり離していた


「凌〜頑張れ〜」


「凌太〜

勝ったらあたしという可愛い彼女が待ってるよ〜」


「春菜?」


「何?」

2人は笑顔で笑い合う・・・・凌太が知らない所では冷戦が起こっており

この空気に堪えれなくなったクラスメートは全員避難した




凌太と空は断トツの2トップで

紙を拾った




学年で背が1番低い女の子

※このお題は誰にも言ってはいけない


(随分限定されたお題だな・・※には何か意味があるのか?)

春菜に向かって走り出す




「春菜!

早く来てくれ!」


「え?

あたし?別にいいよ〜〜」


「急ぐぞ」

俺は春菜の手を引き走る


(凌太の手・・・・温かい//)


(何故か葵から殺気を感じたんだが・・気のせいか?まぁ春菜が運動神経抜群で助かったな・・・・

空は未だに借り物が見つかっていないようだし

何を拾ったんだ・・・・・)



俺は春菜とゴールをした


「やったね〜

1位だよ〜」



「おまえが足早くて助かったよありがとうな」


俺は春菜と1位の旗が立っている所で空を待つが

空はずっと周りを見渡しながらうろたえている

(空がうろたえるなんてあんまりないからおもしろいな〜)

10分後

・・・時間切れになり

空は失格になった

(時間切れって・・・・・

一体何を引けばそうなるんだよ)


3年の部も終わり

全員で退場する



「空・・・

何を引いたんだ?」


「ずっとうろたえていたね〜」


「・・・・・・

それは言えないな

紙にもそう書いてあったし

何より言いたくない・・・」


「そ そうか」

(言いたくないってマジで何引いたか気になるな〜)


「凌太は何を引いたんだ?一直線に春菜の元へ行ったが」


「俺?

それはもちろん気になる異性さ!」

「え?!//」

春菜の顔が一気に赤くなった

(ここまで過剰に反応するとは・・・・

春菜ならもっと違う反応をすると思ってたのだが・・・・

以外にこの手の冗談には弱いのかな?)

「冗談だよ!

俺も紙には書いてある内容は秘密にしろってなってたからな〜〜」


すると一気に春菜が怒った顔になった

(あれ〜?

・・・・すごい怒ってない?)


「凌太?

覚悟はいいかな〜?」


(覚悟って何されるんだよ!そこまで怒るようなこと言ったかか?)

「あの・?春菜さん?何をそんなに怒っていらっしゃるのでしょうか?」

空に助けを求めようと空を見ると目を反らされた

(いつもは助けてくれるのに・・・

もしかして借り物競争の八つ当たりを俺にしてるのか?)


「みんな〜〜

凌太がいじめるよ〜」


春菜が泣きながら言う

もちろん嘘泣きだが・・・

すると春菜のファンクラブと何故か葵のファンクラブが一斉に立ち上がりこっちに向かって走って来た

その数およそ200・・・・

一目散に俺は走り出した

(何故葵のファンクラブの連中まで来るんだよ〜〜〜」


後ろでは

「我らがアイドル桜井さんを泣かしたぞ!」

(嘘泣きだから!)

「今日こそは大和を殺・・・・成敗するぞ〜」

(殺すって言おうとしたよな!)

「男の敵!

美女を侍らせやがって!」

(そんなことした覚えありませんが!?)




俺は本気で走って逃げる

声が大分遠くなった所で

近くにあった木に登り息を潜める



ちょっとしてファンクラブの連中が通り過ぎて行く

(行ったか・・・・・・

次俺が出る競技じゃん

まぁサボるか・・・・)

俺は木の枝の上に寝転び意識を手放した


最後に聞こえたのは俺を呼ぶ声だった

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