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in遊園地with葵 観覧車

「う・・・・」


「起きた?

よかったぁ〜〜〜」

目覚めたら葵のひざ枕で寝ていたので慌てて跳び起きた

「あ!おはよう」


「あぁおはよう・・・・じゃなくてなんで俺は寝てるんだ?

もう夕方じやないか!」

辺りは夕日でオレンジ色に染まっていた

「今何時?」


「6時30分だよ!」


「4時間も寝てたのか!

起こしてくれたらよかったのに

「もうそろそろ起こそうと思ってた所だよ」

「でも今からじゃほとんど何も乗れないぞ・・・」


「べつにいいよ

最後に観覧車乗ろう!」

腕を引っ張られて行く


「わかったから引っ張るなって」



観覧車では待ち時間は10分だったので並んでいるが・・・

なんで周りにはカップルしかいないんだ?

周りを見渡す限りカップルのみである


「ねぇ葵

なんで周りにはカップルしかいないんだ?」


「わかんないけど

多分7時に花火が上がるからそれを観覧車で見ようとしてるのかな?」

なるほど

高々それだけのためにこんなに並ぶとは・・・・

でもそれなら家族で見てもいいと思うが・・・


「でも花火が見れるなら頂上でみたいよね!?」


「そうだな

頂上に上がった瞬間に花火が上がると最高だろうな」



「はい次の方どうぞ〜」

やっと順番か・・・・

たいして待ってはいないが周りがカップルばかりでうざいのでかなり長く感じた・・・・・


「凌!早く!」


「はいはい」


この観覧車はだいたい15分で1周するらしい

今は6時50分ちょっと過ぎなのでもしかしすると頂上の瞬間に花火が上がるかもな・・・


「うわぁ〜〜

綺麗だね」


「そうだな〜

あれ俺の家のマンションじゃねぇか」?


「本当だ

ここからでも見えるなんて

やっぱり大きいねぇ!」

23階で町内では断トツの高さを誇るマンションで

俺はそのマンションの最上階に住んでいる


「確かにな

こうやって見ると新ためてでかく見えるよな!」


ガタン


「うわ!?」

「キャッ」


いきなり観覧車が止まり

花火が打ち合げられた



「すっごい!

頂上で止まって花火が見えるよ〜!」


「でも何で止まったんだ?」

疑問に感じた瞬間

放送が流れた


「本遊園地50周年特別企画としまして

カップル限定のイベントとして観覧車を止め花火を見れるようにしました

このイベントは10周年ごとに行われちょうど頂上で止まったカップルは永遠の幸せが約束されています

現に今まで頂上で止まったカップルはみなさんが結婚し幸せになっています

今回頂上で止まったカップルもそうであるようにスタッフ一同心よりお祈りしております」



「・・・・・・・・」


「・・・///」


「・・・・・・・・」

ここがちょうど頂上だよな?

周りを見てもそれは間違いない

カップル限定のイベント?

俺と葵が2人でいたからカップルと間違われこのイベントに参加してしまったのか

だから家族連れが並んでいない訳だ・・・・・

それにしても気まずい

普段ならこういうことになると俺をからかう葵が何故か黙りっぱなしだ

しかたない俺がこの気まずい雰囲気を変えるか


「は・花火綺麗だな」


「・・・・・///」


無視かよ

俺の決死の努力を


「あ・葵?

まぁ勘違いされ恥ずかしい気持ちはわかるが気にするな!」


「・・・・・///」


こいつは・・・・

どこに意識を飛ばしてやがる

まぁいい花火でも見るか・・・


「り・凌!」

やっと葵の意識が戻ったらしい


「やっと・・・・・」

俺の言葉は続きを言うことはできなかった

すぐ目の前には顔を真っ赤にした葵が居て

唇にあたる柔らかな感触・・・

これってもしかしてキス?


「///」

葵は顔を離しこちらを見つめている

「あ・・・・・葵?//

・・何で?」

しかし葵から返事は帰っとこない

「葵?

お〜〜〜い!///」


「・・・・・・スゥスゥ」

・・・・・寝てる!?

この状況で!?

もしかしてさっきのは寝ぼけてたんだな

うん!そうに違いないな

俺はそう1人で納得する



数10分後に観覧車が動き出し下に降りると

葵を背負い観覧車から出るとスタッフの人が笑顔で出迎え

遊園地のフリーパスをくれた

なんでも頂上に止まったカップルには毎回渡している物で頂上に止まったカップル2人で来た場合は遊園地の入園料や園内での飲食は全て無料になるらしい

それを受け取り

葵を背負って俺は遊園地を出た




「・・・・・うん」


「おはよう

お目覚めだな」


「あれ?ここは?

見ての通りおまえの家に帰っている道だな!」

葵が目覚めたのは葵の家が見え始めた所だった


「・・・・・・・夢・・・か」


「何が?

なんか変な夢でも見たのか?」


「えへへ//

幸せな夢を・・・ね//」

そう言い俺の首に腕回して抱き着いて来た


「く・・苦しい・・」


「あ!ごめんね」

すぐに離してくれた


「起きてるなら降りろよ

すぐそこだろ!」


「すぐそこだから最後まで乗せてってよ」

どうせ俺の言う事は聞いてくれないんだよな

わかってるさ



「ほら,着いたぞ」

葵を降ろす


「うん

今日はありがとうね

じゃあおやすみ!」


「あ・・・これ渡してなかった

はいよ

じゃあまた明日なぁ〜〜!」

俺は走る






葵視点


「じゃあまた明日なぁ〜〜!」

凌は何故か走って去って行った


「これ何だろ?」

気になり開けると

急流滑りの写真だった

「ふふふ

凌は明日お仕置きだね♪

あれまだ何か入ってる・・・」

袋から取り出すと

50周年記念カップル限定特別限定フリーパス

が入っていた


「あれ?あれは夢じゃないの・・・?

あれ・・・?じゃあ凌にキスしたのは?

あれ?どこから夢?

凌には・・・・聞けないよ・・夢で凌とキスしたなんて言えないし・・・・

あれ〜〜?」


この日葵は1日中このことを考え寝れなかった




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