スキル検証
さて、まずは使えるスキルを確認しないとな。
斬撃耐性、魔法耐性、痛覚無効、に関しては説明文の通りなので省かせてもらう。
まずは攻撃系のスキルでも見てみるか。
この洞窟内で敵がいないとは限らないわけだし、とりあえず使えそうなスキルを試してみるか。
念力〈魔力を練り上げて不可視の力として物質に干渉できる〉
まずはこのスキルから使うことにする。といってもどうやれば発動するのかよくわからないんだが…
鑑定の時と同じように言えば発動するのか?まぁやってみるか。
「念力」
ん?なんか変わったのか?
と思った瞬間
自分の体から力が湧き上がってきた。と同時に念力の使い方が頭の中に流れてくる。
「おお〜これが念力かぁ。使い方は教えてくれる親切設定何だな。とりあえず操作してみるか」
「くっ、なかなか難しいぞこれ。」
簡単かに思えた念力操作だがやってみると結構難しいことがわかってしまった。
それから十数分練習をすると少しずつ慣れてきた。
練習の甲斐あって今では自分くらいの岩程度なら持ち上げられるほどになった。
「よし!結構操作できるようになってきたな。これもしかして移動に使えないか?」
善は急げというし早速やってみる。念力を使って試しに自分の体を持ち上げてみると
「おお〜持ち上がるじゃん!このまま前に移動してみるか。」
スーっと前に移動することができた。
「よしこれで移動手段を確保できた。首のままだと転がるか、這いずるようにしか移動できなかったからなぁ」
さてさてお次は
創造〈物質などを魔力で具現化することができる。〉
このスキルを使ってみるか。なかなか強そうなスキルなんじゃないか?これ。
おそらく自分の知っている武器とかじゃないと創造できないとかありそうだけど…まぁ使ってみればわかるか!
「創造!」
先程と同様にスキルの使い方が頭に流れてきた。
ふむふむ、なるほど…このスキルで作った物質はオリジナルの劣化版になるらしい。
さらにスキルで作られた武器は消費した魔力量によって具現化できる時間が変わるらしい。
せっかくスキルの説明を受けたんだから早速剣でも作ってみるか。
創造のスキルを使うと体内の魔力が吸われるような感覚を受ける。と同時に目の前で光が収束しシンプルな長剣が現れた。
おお〜なかなかすごいじゃないか創造のスキル!作られていく武器を見るのもなかなか綺麗だったし。
………あれ?この剣どうやって装備するの?
バカだった、、そういえばそうじゃん!俺の身体ないんだった!首だけの事実を忘れているとは、馬鹿すぎる。
はぁ〜せっかく良いスキルだと思ったのに、使えないじゃん!
もういいや次のスキルいってみよう。
お次はお待ちかねの魔法スキル!
いや〜男子なら一度は使ってみたいよね〜魔法!
ダークレイ〈闇魔法の一種、範囲魔法〉
現段階で持っている魔法はこの1つ。それにしても説明文が雑すぎないか?もうちょっとなんかないの?詳しく。
まぁ使ってみるか。
ワクワクしながら魔法名を叫ぶ
「ダークレイ!」
魔力が吸われる感覚を再度受ける。
すると俺の頭の中に術式のようなものが構築される。それが終わると今度は目の前に紫色の魔法陣が構築され始め、完成すると前方に紫色を帯びた衝撃波のようなものが壁にぶつかる。
ぶつかった壁は凹みひび割れている。
「おお〜これが、魔法!なかなか強いんじゃないのか?この魔法。」
初めて打つ魔法に感激しつつもダークレイについていろんな検証を始める。
検証した結果、ダークレイを打つのに必要な時間として、まず術式の構築をした後に、魔法陣も構築しないといけないためダークレイを一回撃つのに約3秒ほどかかることがわかった。
そして射程は、最大20メートル。ここで新しいことがわかった。この魔法は距離減衰を受けるという点。まぁそれはそうだよね〜仕方ないか。
最後にダークレイを撃てる回数なのだが、、この検証のせいで魔力をかなり使ってしまったためかなり疲労感がある。結果的に連続17回ほど撃てることがわかった。まぁもうちょっと無理すれば20回ほど打てそうな感じはするが、、疲れたのでやめた!
術式構築するのにも頭使うし、ちょっと頭痛が、、あっそういえば痛覚無効あるから別に痛くないわ。
次は
呪術〈対象の人、物に対して呪いを付与できる。ただし強い呪いは自らに返ってくる〉
このスキルを使ってみるか。なかなかやばそうな雰囲気のするものだが呪いと聞くと少しワクワクする。だってかっこよくない?呪術とか。
そんなわけでスキルの使い方を教えてもらおうじゃないか!
………うん、このスキル戦闘するのにほとんど使えないかもしれない。
まずこの呪術とやら、最初に基礎となる術式を構築をする。ここまでは魔法も同じようなことをするためわかる。
だがしかし、呪術発動させるには、術式構築に必要な魔力、そして負の感情が一番大事になってくる。
怒り、悲しみ、などの感情を構築した術式に乗せることで対象に呪いをかけることができる。
呪いは術士の死亡か、術式を壊す、2つのうちのどちらかを行うことで解呪することができる。
ここまで聞けば呪いを解く方法が限られているし強そうじゃん!って思うかもしれないのだが、問題が2つほどある。
まず最初に相手を死に至らしめるほどの呪術は呪詛返し、つまり自分も死亡することになる。強すぎる呪いは対象を呪うと同時に自分にも呪いという枷がかけられるらしい。
2つ目として、呪術発動までの時間がめっっっちゃかかるという点。術式構築→負の感情→呪い付与→呪術発動という流れになっている。呪術はどうやら呪いを付与しただけでは意味がないらしい、しかも付与された時点で対象にに気付かれたら発動する前に解かれる可能性も出てくる。
うーん思っていたのとなんか違うんだが、、まぁ他のスキルがなかなか強いし、大丈夫でしょ。
自己回復〈損傷した肉体を少しずつ回復する〉
恐怖の呪眼〈対象の恐怖耐性を打ち消し恐慌状態にする〉
ライフドレイン〈対象の生命力を吸収する〉
この3つのスキルに関してはまず、自己回復なのだが、検証ができていない。自分に念力をかけて圧力をかけてみても全然凹まない。その他傷のつくようなことをしてみたのだが一向に傷がつかないため一旦保留している。
恐怖の呪眼に関しては……対象となる生物がいない。そのため保留!ライフドレインも同様
さてと気を取り直してお次はこのスキルいってみよう!
シャドウ〈自らの影で分身を作れる〉
うーむなかなか中二心くすぐられる。ワードがある。
善は急げ!早速発動してみようと思う。
「シャドウ!」
体内の魔力が吸われていくのを感じる。
その途端、視界がぼやける。
あれ?なんか急にだるくなったぞ?何故?と思った瞬間ダークレイを検証がのため撃ちまくったことが頭をよぎる。
魔力切れかよ。
そう思ったし瞬間意識が途切れた。
_:(´ཀ`」 ∠):