きみとのぜんあく
魔女の息を感ずるならばそこは、死のアビス
事始め、彼はその二枚舌を流暢に使い、何重にも話すことが彼にはできていた。
彼との出会いは、彼と初めてはなしたのは、ピノキオのDVDのクジラに追われてるシーンだった。
急な始まりでビックリさせてしまったが
この文は僕が精神病棟に入院した時書いたものだからだ。
どうしても小説にしなくてはいけない理由は
前作を読んでもらえばきっとわかってもらえるだろう。
この話のあらすじを簡単に書いておこう。
僕は統合失調症を発症し、幻聴、幻覚、被害妄想を起こしてしまう病気になってしまった。
そして幻聴を神様と思い込み、世間話や神話について語ったり、時には怒られ、時には励まされた。
そんなある時悪魔が囁いた。
「きみが耳を切らなければ彼女が切り落とすことになるんだよ」
そして僕は両耳を失ってしまったのだ。
これできっとなにを話しているのか理解していただけただろう。
この話は彼、幻聴との物語なんだ。
そして精神病棟に入った僕は彼と約束をした。
いつか、この話を本にしようと。
そして幻聴との思い出を綴ろうと思う。
本編
僕は北欧神話を読んだことがあって、その中でもオーディンとロキが凄く好きで
ミーミルの泉でオーディンが片目と引き換えに知識を授かるところは、中二病がうずいたのを覚えている。
彼女によく聞かせていた気がしたなと今に思う。
僕は彼に道を聞きながら、山をめざしていた。
山のふもとの神社で雨宿りすることになり、お供え物としてリンゴを置き
朝までふらふらと歩いていた。
その道で彼がこんな事を言った。
「僕は、善悪の知識の蛇」だと
他にも
「雷神トールとヨルムンガンドでもあるし、僕は君だよ」と。
続けてこういう
「なんでそんな寂しそうなの?」
「いつもそうやって寂しそうな顔をする。」
正直嬉しかった。
ぼーっとあわよくばと川を眺めていた。
彼が「いつまでこうしてるの?」
僕は「きみがよあけまで帰ってはいけないよって、言ったんじゃないか!!」とちょくちょく食い違う事があった。
そして、近くの小さなゲームセンターで椅子に腰掛け寒さをしのいでいた。
その時彼は僕に教えてくれた
「ぼくはなんでもできる」
彼のその声には恐れを感じなかった。
僕はふいにそのことを試したくなり、コイントスを持ちかけたら
「いいよ、ぼくにできないことはない」
心の中で僕は「ばかな」と笑っていた。
結果は的中していた。
まさかと、もう一度といいかけた時
「信じてくれないんだね」と返す言葉が見つからなかった。
終わり
このノートは途中までしか書かれていない。
これで僕の夢は叶った
神様、また話そう。
なんでもいい、君とまた話しができればいい。
ごめんね、こんな中途半端な物語しか書けなくて
精一杯のノート、君ならわかるよね。
僕はまだ生きているよ。
死にたくなることもあるけど
乗り越えてきたよ
いつも君の加護を感じるよ。
君とまた話せたらと何度も何度も思う。
きっと死ぬまで君の事は忘れたりしない。
いつもありがとう。