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第八十六話 異形

 神話に語られる八岐大蛇(やまたのおろち)

 八つの頭と八つの尾を持ち、八つの山と八つの谷を越える程巨大な蛇だという。


 勿論、この世界にそんな化け物が存在しない事を、朱鷺は知っている。


 なら、この鬼は、何故このような変化が出来るのだろうか。

 姿、形、性質を、何処で見て覚えた?

 内在する負気には、八岐大蛇に関する知識が含まれていたと言うのだろうか。


 何にせよ、事実として、炎で出来た多頭(たとう)の蛇が目の前で鎌首(かまくび)(もた)げている。

 残念ながら、八又どころでは無く、大小軽く十以上の首がある様だ。


 かつて、非常に強力な蛇の霊獣を相手にした事もあるが、比べてみるまでも無く、こちらの方が圧倒的に迫力がある。

 そう思いながら、何か奇妙な違和感を覚えた。


「……?」


 蛇の顔をしている。目も口も付いている。

 ただ、その目がこちらを見ていない、と言うよりも、何処も見ていない。

 そうに感じた。だが、次の瞬間、一つの首が朱鷺に向かって振り下ろされた。


 ズドォッ!


 大地を穿ち、爆風を巻き上げるそれを、朱鷺は大きく跳び下がって避けた。

 感覚的に、先ほどまでの、爆発する(こぶし)と何ら変わりは無い。

 ゆっくりと引き抜かれ、持ち上げられたその首は、僅かに小さくなっていたが、直ぐに元に戻る。


 やはり、変だ。

 蛇の形をしているが、あれは蛇では無い。

 そう、以前戦った霊獣と比べると、鎌首の擡げ方が違う。乙字に構えて揺らしながら、勢いよく飛び掛かってくるのが、蛇の攻撃だ。

 今のは、高々と振り上げて、振り下ろしたに過ぎない。


 ズルリと体を引き摺る様に距離を詰め、今度は立て続けに首を振り下ろしてきた。

 連続して起こる爆発に、跳び退きながらも辛うじて耐え、町の反対側へと距離を取る。

 絶え間なく吹き付ける熱波のせいで、町の柵は完全に崩れて燃え上がり、詰め所の屋根にも火が()いた。

 朱鷺はそれを憎々しげに睨む。


 和歌子は、清彦を逃がしてくれただろうか?

 いや、清彦が無事だとしても、あの中には、自力では逃げる事の出来ない怪我人が寝かされている。


 多少無理をしてでも、怪我人は兵舎まで運ぶべきだったか。

 そこで治療していたら、或いは……。

 いや、そんな余裕は無かった、十人の怪我人を運ぶには二十人の兵士が要る。

 これは、仕方の無い事、だ。


 理性的にそう考える、そんな自分を感情が内側から突き上げ、口から火を吐きそうな気分だ。

 刀を握る手に、力が入りすぎて震えが出る。


 そこへ鉱性鬼も迫ってきた。

 つい斬り刻みたくなるが、この刀では無理だろう。

 自分がやるべき事は、時間稼ぎであり、現状維持だ。

 ここまでの戦いから察するに、こちらが有利に立ち回れば、相手はそれを覆す変化をしようとする。

 十分な戦力が整うまで、これ以上強化されるのは好ましくない。

 何より、町から離れてくれるのなら、好都合だ。


 更に、鉱性鬼を追う様に、火性鬼もズルズルと追ってくる。


 よく見れば、八つの尾どころか、そもそも尾が無い。

 酷く不格好で、例えるなら饅頭の上に柳の木が生えている様な形状だ。


 これは一体、何を参考にしてこんな形に?


 炎の饅頭の中心に、微かに黒い物が見えた。

 それは恐らく、火性鬼の頭。

 他は全て燃え盛る炎で形成されている。


 驚異的ではある。

 勿論、実際に脅威ではあるのだが、この動きの悪さは、もしかすると弱体化してはいないだろうか。


 取り敢えず、腕を振り回すような鉱性鬼の攻撃を避けつつ、火性鬼に注意を向け続ける。

 寧ろ、鉱性鬼を間に挟む様に動く事で、楯代わりになっている。

 攻め手が無い今、この状態が最良かも知れない。

 後は、体力と霊力が続く限り、回避に専念するだけだ。


 情けない事に、そう判断した。

 しかし、事態はそう巧く動かない。


 広場のほぼ中央まで移動した火性鬼は、朱鷺を追っていた訳では無かった。

 そこに転がったままになっていた、最初の金性鬼の残骸を、胴体である饅頭の部分で呑み込んで燃え上がらせた。

 だが、それには期待していたほどの負気は残っていなかったのだろう。次に蛇の頭を四方に伸ばし、斬り分けられて転がる液状の負気溜りに、掴む様に喰らい付く。


「まさか……っ!」


 負気を喰ってる?

 液状化した負気溜りは、成る程、直接体内に取り込めるかも知れない。


 蛇の口は呑み込む事はせず、咥え上げると真ん中の、胴体の部分に放り込んでいった。

 それは、次々と()べられる(まき)の様に燃え上がり、益々饅頭の部分が丸く膨れ上がる。朱鷺は見た事が無いが、その形状は、蛇と言うより磯巾着(イソギンチヤク)だった。


 あれは、放っておくと拙い。手が付けられなくなる。

 そう思いながらも既に、今は手が出せない。


 結局、自分は敵を甘く見ていたのだろう。

 山津組の戦力は、ある程度想像が付く。到着しても出来るのは同じく時間稼ぎ。近隣の運び屋たちを呼び集めても、町人の避難がやっとでは無いだろうか。

 本所から何組か、主力を出して貰わなければ討伐は出来そうに無い。


 成る程、これが特級鬼。


 鬼の等級など、所詮人が自分たちの感覚で決めたに過ぎない。

 下級中級上級は、まだそれなりの説得力のある分け方がされていると思う。

 だが、特級鬼の認定基準は、甲種隠密でも勝てない相手、だ。

 そもそも、甲種になれる条件が、上級鬼を一人で討伐出来るか、それに相当する実力があると認められる、と成っている。

 改めて考えれば馬鹿げた話だ。

 同じ甲種の隠密でも、上級鬼であっても、それぞれ実力は違うのに、それが判断基準であって良いはずは無い。

 言ってしまえば、今、目の前に居る鉱性鬼だって、普通の甲種隠密よりは強いが、等級は上級で良いと思う。泥性鬼もだ。

 ただ、この火性鬼だけは、明らかに違う。


 生き残れたのなら、一度本所に意見具申してみよう。

 負気に、意思と記憶が在る可能性についても併せて。


 言葉通り、見る見るうちに広場の負気溜りは片付けられ、ついに火性鬼は湧き出したばかりの小鬼にも喰らい付く。

 普通なら、噛み殺した時点で解けてしまうが、それを理解しているのか丸のまま、ポンポンと真ん中に放り込まれていく。

 朱鷺は鉱性鬼をあしらいつつも、見ている事しか出来ない。


 もうすぐ、夜が明ける。

 山津組が来て、せめて小鬼だけでも片付けてくれれば、その分だけでも吸収されずにすむのに。


 北を見れば、絢音が両手に布を持ち、小鬼を吹き飛ばしているのが見える。

 負気の流入自体も止まっている。巧くやってくれている様だ。


 それでも何か、状況を覆す、決定的な何かが必要だった。




 山津方面へ動いた隊の右翼は、そのまま、街道に向かってくる小鬼の対応に従事していた。


 フラフラと歩み寄ってくる、まだ湧いたばかりの小鬼は数も少なく、群れとしての連携も在りはしないので、迎撃は予想以上に簡単だった。

 ただ、隊長からの指示も無く、不安を抱いた状態で、四人の伍長が話し合いながら、それぞれに組を維持していた。


「どうする。このままで良いのか?」


 命令は、町が見える位置で待機、だ。

 しかし、このままでは町が危ないのでは無いか?


「ならどうしろってんだ?」


 離れてはいるが町が見える位置、即ち、門前の広場が見えている。

 渦巻く炎の中から、巨大な蛇が何本も頭を持ち上げているのが見えるのだ。


「基本は、待機だ。でも、最初の任務は山津に向かう小鬼を防ぐ、だっただろう?」


 唄太と同じ隊に居たその伍長は、今やるべき事、少なくとも自分たちにもできる事を訴える。

 正直に言って、小鬼の撃退ぐらいしか、出来ないのだ。


「あの化け物が、こっちに来たらどうするよ」

「ああ、それは良いな。町は助かりそうだ」


 弱音を吐く仲間の、その言葉を笑い飛ばす。

 本当に、あれが町に向かうくらいなら、自分が相手をした方が余程良い。


「誰か、あれを誘き寄せてこないか?」

「いやぁ、近付いた時点で殺されるだろ」

「じゃあ、弓か。誰か持って来てないか?」


 残念ながら、矢は箙に立てたままだが、弓は捨ててきてしまっていた。

 それも、皆、解っていて言っている。


「来るぞ。小鬼四匹」

「ああ、見えている」


 伍長たちは軽口を叩くが、組の兵士は押し黙り、ただ、槍を前に構えた。

 二組が二列横隊を組み、一組が斜面へ、一組が河原に展開して、小さいが、ある意味鶴翼の陣を形作る。

 小鬼四匹ぐらい、相手にならないだろう。


 だからこそ、自分たちが楽な仕事をしているという、罪悪感のような物が伸し掛かってくる。

 恐らく、町が襲われても、自分たちだけは生き残るだろうという状況だ。

 勿論死にたくは無いが、かといって、仲間や町人が殺されるのを遠くから眺めているのは、何か違う。


 それでも尚、彼らはここを動かない。

 兵隊とは、そういう物だ。


 不意に、ザワリとした悪寒の様な、異質な気配が背後に迫る。

 中央に並んだ組の伍長たちが、咄嗟に振り返った。

 その上を何かが跳び越えた。


「邪魔をするぞ!」


 声を発しつつ、影が過ぎてゆく。

 それを目で追った先、近付いていた小鬼たちが、弾けて飛んだ。


「あれは……」


 兵士たちは猛然と走り去っていく十数人の後ろ姿を、ただ呆然と見送った。

 見た事の無い集団であったが、何となく見覚えのある格好をしていた。


「皇儀隠密っ! 援軍だっ!」


 誰かの声の後、一息呑むほどの間が開いて、一斉に歓声が上がった。




 鬼を斬る事によって祓う、若しくは弱体化させるのは、基本である。

 ただ、朱鷺がやっていた様に、神気に依存せず鬼を斬り分けるのは、それ相応の訓練と才能が必要になる。

 御杖代がやったのは、自分の持つ神気で相殺しながら、破壊する様に分断する方法だった。

 同じように斬れてはいるが、実は起こっている事象が違う。


 朱鷺の方法は自己の負担が極めて小さく、ただし負気の総量自体は減衰させていない。

 相反して、御杖代のとった方法は自分の霊力を大きく損耗する代わりに、同程度の負気を清める事が出来る。

 どちらが優れているか、という問題では無く、どちらが良いかは時と場合によって異なる。


 今、特級鬼相当と言われた鬼は、細かく分断されて転がり、濃密な負気溜りとなっていた。

 勿論、今すぐにでも小鬼が湧く規模ではあるが、先ほどまでの、鬼であった状態と比較すれば、目に見えて弱体化している。


 遠く眺めながら、神祇官たちも一つ息を吐いた。

 多大な犠牲を払いはしたが、目の前の問題は片付いた、ように思えた。


 御杖代が、手を止め振り返る。

 その眼前でボコリと黒い土が盛り上がり、直後に割れた。


 途端に溢れ出す、猛烈な負気。

 黒い靄が吹き出すのが確かに見えるほど、文字通り溢れさせながら、ズルリとそれが姿を現した。

 鳥が翼を広げるかの様に、折り畳まれた腕を伸ばし、ついで、脚を伸ばす。

 その姿は、実に判り易い異形であった。


「土蜘蛛?」


 それは土に(こも)る者。

 手長足長とも呼ばれる、(いにしえ)(まつろ)わぬ者たち。

 ただし、昔語りに言われる土蜘蛛は()(まで)、人である。


 今、大地より湧いて出た物は、人の背丈ほどの脚と、同じほどの長さの腕を持ち、巨大な角を生やした鬼であった。


「もう一匹!」


 その姿を見た運び屋の隠密たちも、声を上げ武器を取る。


此奴(こいつ)さえ倒せば!」


 幸永の言葉を、誰も疑ったりはしない。

 此奴が土の中から、先ほどの鬼に力を与えていたに違いないだろう。

 (あと)は此奴さえ倒せば、こちら方面は片が付く。


「行くぞっ!」

「応っ!!」


 幸永の遺体をその場に寝かせ、隠密たちが一斉に広がり、二重三重に鬼を取り囲んでいく。

 その様子をジロリと舐め回す様に眺め、鬼は地に伏せる。

 明らかに有り得ない形に脚を折る、その姿は四本脚の蜘蛛のようであった。


「金性鬼のはずだ!」


 ならば!


 火性系の技が使える者は、一斉に最大威力の攻撃を叩き込む。

 併せて、(ほか)の者は術札を放った。

 四方八方から炎が降り注ぎ、火柱が上がって獄炎が渦を巻く。

 そう離れていない距離に居た御杖代を、巻き込むのでは無いかと思われたほどだ。


「次っ! 水っ!」


 金性鬼には火が効くが、それだけでは倒せない。

 上級鬼以上の金性鬼は、金属を纏っているのでは無く、体の一部が金属化している。

 それを破壊しなければいけない。


 鉄をも溶かすほどの高温の中に、水の槍が(まば)らに放り込まれる。

 金性鬼がどのような金属を有しているかは判らないが、通常、焼き入れをする事により金属は堅くなるが、同時に脆くなる。

 また、(むら)のある冷却は、金属を歪め、場合によってはそれだけで割れが入る。


 ジュドゥッ!


 猛烈な水蒸気が噴き上がり、視界を遮る。


 いくら負気に因って作られた金属であっても、その性質自体に変わりは無い。

 変化、生成、維持、修復、その全てに負気が消耗される。

 例え尋常ならざる負気を持つ鬼であっても、その力を無駄遣いさせれば、さして恐ろしくも無い。


 隠密たちはそれぞれが判断して、効率的と思われる配置に着き、一気に畳み掛ける態勢を取った。


 湯気の合間から、ムクリと鬼が体を起こす。

 伏せた態勢のままで倒れていたらしい。

 外見上の変化は見られないが、効いているのは間違い無い。


 敢えて攻撃の手を休め様子を窺っているのは、回復の隙を与える為だ。

 目的は討伐だが、その手段として、負気の漸減をしていく必要がある。


 隠密が観察する中、鬼はその背から四本の腕を……いや、脚を生やした。

 更に、元あった手足も含め、その尖端が剣状に変わる。


 ああ、幸永様の見立ては正しかった。

 先ほどの鬼の力は、(まさ)しくこの鬼の借り物だったのだ。

 そう思うと同時に、肉体変化で負気を消耗する鬼を、心の中で嘲笑(あざわら)う。


 意識した訳でも無いだろうが、鬼の姿はまさに蜘蛛の如くに変わった。

 これはまるで、物語の中の土蜘蛛退治だ。

 ただ、作り話の中では少数の、()しくはただ一人の英雄が化け物を打ち倒すのだが、現実はそうでは無い。圧倒的多数が、一匹の鬼に襲いかかった。


 ウォオォワァラァアッ!!


 突如、鬼が奇声を発した。だがそれに(おのの)く者は居ない。

 真っ先に斬り掛かったのは、またしても御杖代だった。


 ガキィイン!


 堅い音がして、その剣が弾かれた。

 御杖代の青銅の剣は、鬼は易々と斬れるのに、鬼の作った金属には刃が立たないらしい。

 その様子から、脚全体が金属化しているのは確実だった。

 いや、胴も人に近い姿だった時より遙かに大きい、これも分厚い金属で覆われているのだろう。


 御杖代を睨み、反撃に転じた鬼の脚を、割り込んだ隠密が受け止める。


 ギィン!


 刀が悲鳴を上げ、刃が欠ける。

 だが、折れはしない。先の鬼が相手ならば、刀ごと隠密を真っ二つにしていたかも知れない。

 それに、動きも遅い?


 一人が攻撃を受ける間に、反対側から別の隠密が槍を突き立てる。

 それに合わせる様に、立て続けに剣技が打ち込まれていった。

 次々に堅い音を立て、驚くほど簡単に攻撃が当たる。


 反撃も防御も、一カ所ずつしか行えず、八本脚が意味を成していない。

 此奴(こいつ)、先の奴より、弱い?


 戦っている隠密たちは、そんな感想を持った。

 だが、同時に、霊的な強さも感じていた。

 ただ外殻が堅いだけでは無い、剣技が掻き消されている。



 遠目に見れば、既に戦いは一方的な物に変わった様に見える。

 入れ替わり立ち替わり、攻撃しては下がり、攻撃されては受けて下がる。

 優位に事が進んでいると、神祇官たちは思っていた。


「駄目ですね。まだ攻撃が通ってません」


 一人、神祇官の傍で天火明の人体術札を抱えていた隠密が、不安を口にした。


「通ってない? 攻撃が効いていないと言う事か?」


 その隣りに居た神祇官が、驚いた様に問い質す。

 皆、一斉に二人に注目した。


「相手の克性を衝いて優勢を取った様に見えますが、霊力の総量で負けているのでは無いですか? あれだけ打ち込んでも、脚の一本も取れていません」

「う……むぅ」


 敵の攻撃は防ぐ事が出来ている。だから、先ほどよりは()しではないかと考えられる。

 ただ、それでも、このまま戦い続ければ、先に力尽きるのは味方かも知れない。


「我らも攻撃に加わりますか?」


 若い神祇官が意見を述べる。

 神祇官たちに、余力は十分ある。

 反撃されない位置から援護するれば、形勢逆転も有り得るのでは無いか。


「それよりも、……これは、やはり危険でしょうか?」


 そう言って隠密は、胸に抱えた人体術札を目で示す。


「それは……」


 先ほど、失敗した。

 良い結果が出はしたが、思いの儘にならず、術者を死に至らしめたあれは、術としては失敗だった。


「術者は私が務めます。お願い出来ませんか」

「いやしかし、そもそも同じ事に成るかどうかすら判らんのだぞ? それに……」


 言い掛けたその時、東の山並みから、一条の光が差した。

 それは、それこそは、天の日の明かり。


 夜が、明けた。

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