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第四章の登場人物

四章で登場した人物や、描写はあったけど登場シーンがなかった人の紹介ページです。

◆主人公


【アキ】

外見は色違い(髪が銀髪、目が赤い)のミアといったところであり、中の人は誠。地球では高校二年生の男子であった。現在はミアと魂が入れ替わっており、こちらではとても長い学生生活を始めている。

成人するまで待っていたら、地球の誠(中の人はミア)が寿命で死んでしまうので、なんとか奮闘して、地球との間に次元門を構築する専門チームを立ち上げて貰う状況まで持って行った。

また、こちらでの姉であるリアとの間で、魔力共鳴現象が起きており、魔力は超強化されたっぽいのだが、制御不能、魔力の感知も不可と欠点ばかりが目立つ。強過ぎる魔力のせいで触れると魔導具が壊れると、行動範囲すら大幅に制限される有様である。アキの魔力属性はリアと同じ無色透明であり、他人からはアキの魔力がまるで感知できない。

魂入れ替えの影響で、一日の半分も起きていられない。日がかなり昇ってから起きて、日が落ちる前には寝ている感じ。そのため、生活の大半をサポートメンバーに頼っている。寝ている間は熟睡しているというより意識がないといった感じで、部屋のドアを工事しててもまったく起きることがなかったほど。

突貫教育で、誰かの補助付きなら野外活動も同行可くらいのスキルは身に着けることができた。



◆アキのサポートメンバー


【ケイティ】

アキが生活していた館の家政婦長(ハウスキーパー)であり、ロングヒルの別邸でも引き続き、その任に就く。ロングヒルでの活動の全体統括を任されている。元探索者。片親は森エルフであり、草木についての知識は深く、ずっと話し続けられるほど。森エルフの使う弓矢も所持しているが、その腕は森エルフとしては下手な方である。もっともケイティは魔導師であってレンジャーではないので、それでいいと思っているようだ。取れる資格は取っておこうというタイプで、外交官の資格もそうして取ったものの一つ。

だいぶ、アキの行動とその波及効果は理解が進んできたようで、部下の女中三姉妹も含めて、出来るだけ仕事は手離れよく、他人に回せるものは回す主義に舵を切ったようである。

それでも、アキがワイン醸造場(ワイナリー)の改善提案をした際に、頬を叩いて気合を入れ直していたあたり、まだ達観の域には到達していないようだ。


【ジョージ】

アキの護衛であり、探索者としての実力は上から数えた方が早いとのこと。実技系の資格は総ナメしているが、外交官のような性に合わない資格は敢えて取得していない。ケイティと同様、元探索者である。馬車の移動中も、常に周辺警戒し、必要があれば護衛人形達を召喚できる手筈を整えていながらも、そんな緊張感をアキに感じさせないのは流石である。旅の間も自由時間は、子供向けのお話の原案を黙々と書いており、夜な夜なベリルと議論を戦わせていたようだ。


【ウォルコット】

御者であり、魔導人形の馬と、特別製の馬車を操って、御者なら誰もが一度は走らせてみたいと思うベイハーバーからロングヒルまでのルートを走破した。見晴らしがいいルートは、常に天空竜の気紛れな空襲を警戒する必要があり、気が抜けない旅程だった。また、道幅も狭く、坂道がずっと続くので、アキは快適と喜んでいたが、走らせるほうは大変だったようだ。それでも、そんな苦労を感じさせないあたり、熟練の技と言えよう。技術畑出身なだけあり、アキが推し進める計画には興味はあるが、それは参加者としてではなく、観客視点でのものであり、間近でそれを見る事ができる立場を楽しんでいる。


【翁】

アキの子守妖精だが、魔導人形ではなく、妖精界から召喚された本物の妖精である。今回の旅で知り得た新たな知識を毎晩、惜しげも無く、請われるままに、妖精界で話し広めているので、その影響力は絶大である。空軍主体の妖精達は、物事に即時対応する行動が染み付いているだけに、翁一人から齎される情報も、針の穴から空を見上げるようなもどかしさすら感じ始めてたりする。妖精女王シャーリスが翁の功績を認めた事で、物質界の話は、風変わりな爺さんの御伽噺ではなく、工夫すれば訪問すら可能な新天地フロンティアと認識が変わったのだ。思い立ったら即行動の妖精達による具体的な活動が表面化するのもそう遠い話ではないだろう。


【トラ吉さん】

角のある動物、角猫であり魔術を行使する魔獣である。税関職員たちがおっかなびっくり対応していたが、あれが普通の反応である。地球でいうなら、ライオンや虎に相当する危険性があるのだから当然だ。

今回はアキの後ろから緊急時に備えて見守るというシーンが多かったが、連樹の神社でのアキの悪戦苦闘ぶりをみて、見守らないと駄目と理解したことだろう。


【マサト】

ミアの家令であり、街エルフの男性である。アキのサポートメンバーの雇用主でもある。今回は登場シーンなし。



◆魔導人形枠



【アイリーン】

女中人形三姉妹の一人。魔力耐性を強化する機能を追加したことで、アキが触っても大丈夫。アキの食生活を支えるコックであり、今回の旅でも新たな料理、食材との出会いがあったようだ。アキは噛み応えのある食事が好きと知ったので、今後は食感を楽しむ料理が増えることだろう。アキのための料理は、敢えて家庭的で飽きのこないものが選ばれている。味付けはアキの母アヤのそれに合わせている。


【ベリル】

女中人形三姉妹の一人。アキと館組の交流を支える伝文の送受信を担当しており、少しでもアキの話を理解して的確に伝えられるようにと、ファウスト船長との会談の場にも同席したほど。また、マコト文書は閲覧制限のある範囲についても手を広げて読んでたりする。さすがに今回の旅の中では、ジョージとの共同執筆も進みは悪いようだ。


【シャンタール】

ケイティの補佐を担当している女中人形三姉妹の一人。アキが着ている服の選択や管理は彼女の役目。最近はそれに翁やトラ吉さんの愛用している籠の管理も加わったようだ。


【ダニエル】

極普通の魔導人形であり、ウォルコットの助手を務めている。ただ、何百万といる魔導人形で唯一、司祭の地位を得ており、実際、神術の使い手でもある。一般公開範囲のマコト文書に精通し、解説本とかを書いてたりするほど。そして魔導人形だが、朝昼晩とワインのグラスを空ける呑兵衛でもある。ジョン・スミスが運営するワイン醸造場(ワイナリー)の大株主だったりもする。


【護衛人形】

ジョージの部下であり四体一組で活動する。連樹の神職達が刀に手をかけた瞬間には、喉元に剣を突き付けるほどの高い技量を持っている。高魔力耐性を付与されておりアキが触っても大丈夫。


【農民人形】

農業その他を担当する。六体が同行している。農作物の出来を確認できるよう飲食能力も保有している。


【ロゼッタ】

ミアの秘書を務めている魔導人形であり、通常の魔導人形二十体分にも相当する超高性能機らしい。ミアの知的財産管理を担当している関係で、ロングヒルには同行していない。今回は登場シーンなし。



◆家族枠



【ハヤト】

ミアとリアの父であり、こちらでのアキの父でもある。共和国議員であり役職は高め。ロングヒルには同行していない。今回は登場シーンなし。


【アヤ】

ミアとリアの母であり、こちらでのアキの母でもある。共和国議員であり、役職は高め。ロングヒルには同行していない。今回は登場シーンなし。


【リア】

ミアの妹であり、こちらでのアキの姉でもある。アキとの間に魔力共鳴現象が発生しており、アキと同様、魔力は異常に強いが、魔力感知不可、制御不可とポンコツ状態なのも一緒。今回は登場シーンなし。


【ミア】

アキ、つまり地球でのマコトを召喚した張本人だが、召喚時に入れ替わりに地球のほうに行ってしまい、音信不通状態。異世界(地球)との間で夢の中ではあるが交流もやっていたりと魔導師としては超一流。きっと地球では、誠の中の人として楽しく生活しているはず。召喚前に今後、アキが遭遇するであろう様々な事態を想定して、山になるほどの手紙を書き残した。また、誠と延々と話した内容を『マコト文書』として書き残している。『マコト文書』は多くのファンがつく人気書籍群であり、その影響範囲はかなり広い。アキがいろいろと地球ベースの知識や話題を振っても話が通じるのはそのおかげである。あちこちに出資していたり、私有地を保有してたりと、実はかなりの資産家。五章ではそのあたりも明らかになる予定。



◆その他



【ショートウッドの税関職員達】

着慣れない服や靴だったのも当然で、彼等は臨時の職員たちだったからである。彼等の本業は船乗りであり、面白いからやらせろと、職員役を買って出たのである。経験年数の長い彼等は当然、ケイティやジョージの顔馴染であり、探索者の活動をやめてまで、やってる二人の新たな仕事ぶりを見てみたい、という野次馬根性が発端だった。ただ、蓋を開けてみれば、アキ達の一行は非常識の塊であり、彼等は衝撃を受けることになった。


【ファウスト船長】

街エルフの船団を任される船長達の中でも、一目置かれる熟練者であり、船乗り達からの信頼も厚い。彼の心を射止めたコックだった嫁との熱愛ぶりもまた有名である。街エルフの大型帆船は必ず二隻以上で運用されるので、アキの船旅を一隻だけで行った時点で、それが特別な航海であり、空きスペースに乗せるといった便宜を図るような話ではなかったことがわかる。

彼は熱い男だが、行動は慎重で、物事の評価も客観的か少し辛め。なので、彼の名で送ることになった人材確保の檄文は、大きな波紋を生むことになる。


【マーク(教官)】

経験豊かな船乗り達の高い競争率を勝ち抜いて、臨時教官の立場を獲得した幸運男。もちろん、教育の立会いをしていたスタッフと同様、ケイティ&ジョージとは顔馴染の仲だ。お遊びではなく、きっちり職務(家政婦長(ハウスキーパー)、護衛)をこなす二人を見て思う所があったようである。


【ベイハーバーの入国審査官達】

いつも、定期航路での審査を担当している普通の審査官達だが、到着したのが、街エルフの新造艦で、わざわざ馬車なんぞおろして来て、数えるのもアホらしくなる数の魔導人形、本物の妖精、魔獣である角猫、そして街エルフの子供ときて、それらを率いているのが、探索者として知らぬ者なしのケイティ、ジョージの二人ときた時点で、彼等の許容限界を遥かに超えていたようだ。常識の範疇に何一つ収まってない上に、「外交官特権です、いいですね?」と言われれば、「アッハイ」と答えるしかなかったことだろう。


【古民家で出迎えてくれたおばちゃん達】

古民家で、昔の生活体験をしよう、という村興しを行なっているおばちゃん達であり、接客慣れしているが、一般人枠である。初めは、普通の枠から外れたアキ達に驚いたが、話が通じる相手と分かれば、心の切り替えは早かった。出立の際には、アイリーンの料理にかける情熱に感心して、沢山の食材や調味料を分け与えたほど馴染んでいた。気に入ったなら、次からは買いに来てくれ、安くしとくよ、と商売っ気を忘れない辺り強かである。


【連樹の巫女、神職達】

連珠の森に先祖代々住んで、連樹の求めに応じて、カルデラ湖の魚を獲って生活して、感謝の祈りを捧げて暮らしているうちに、連樹を神と崇める宗教団体として成立してしまった。森の中は彼ら限定だが安全快適、実りも豊か、魚も獲れて、そんな生活を三百年も続けたせいで、すっかり、俗世と縁遠い独特の一族になっている。それでも外部の人々の参拝も認めるなど、引き篭もる気は無いようだ。祈りを捧げるのは代々、巫女と決まっており、一族の中でも魔術に秀でた女性が選ばれる。連樹の神様の降臨に立ち会えた幸運に今は浮かれているが、それを成したのが部外者の子供とくれば、心中穏やかではないだろう。


【連樹の神様】

アキの柏手に反応して降臨して、お話までしちゃうフットワークの軽い神様。……とアキは思っているが、もちろん、理由もなく膨大なコスト(魔力)を費やす降臨なんてする筈もない。アキの滞在は長くなるだろう、などと予言したりして、彼女には何が見えたのだろうか。


【ジョン・スミス】

ワイン醸造場(ワイナリー)の三代目当主である。森エルフのワインに追いつけ、追い越せをモットーにワイン造りに没頭して三世代目になった。先代達の苦労をよく知っているだけに、生半可なことでは、森エルフの経験に勝てないと悟り、ミアから勧められた魔導具大量投入策を試してみることに。方向性は間違ってないと思いながらも、データの海に溺れる日々にだいぶお疲れのご様子。さて、アキの提案に乗るのは吉と出るか、凶と出るか。もっとも街エルフ式の心身管理もマサトは導入するつもりなので、最大のパフォーマンスを発揮できる程度までは回復出来る事だろう。


ワイン醸造場(ワイナリー)のスタッフさん達】

様々な種類のワイン、ワイン風炭酸飲料も含めて手広く生産しておるガッツのある人達。ただ、森エルフの長年の勘に勝つ為に導入した情報採取用魔導具からの膨大なデータに押し潰されそうになっている。


ワイン醸造場(ワイナリー)に駐留してる兵士達】

大半が人族で構成される部隊であり、何割かはワイン醸造場(ワイナリー)の仕事の方を分担している。そのため、任期を終えるとそのまま、ワイン醸造場(ワイナリー)に就職する者も多い。緊張感を維持するよう、抜き打ちの訓練が行われているため、練度も高い。


【ロングヒル大使館領に駐留している兵士達】

量産型魔導人形の兵士達である。会話はできるが飲食する機能はない。大半の兵士は空間鞄に放り込まれたままのため、外で活動できる任務は常に競争率が高かったりする。


【別邸で出迎えてくれたメイドさん達】

普段は大使館のほうで働いているメイドさん達で、今回は業務の合間を縫って別邸を使える状態にまで整備してくれた。街エルフの時間感覚は長いので、しばらく使ってなかった施設はだいぶ傷んでいて、布製品の多くは新品と交換する羽目に陥ったらしい。お疲れ様である。


【ジョウ】

街エルフの男性で、ロングヒル駐在大使をしている。リアにのされた同期男性の一人でもある。五章は冒頭からの登場予定。


【マコトくん】

異世界に住む少年で、惜しげもなく様々な学問、技術、文化、歴史といった驚くほど多岐に渡る知識を伝えてくれた。その膨大な語録は書籍として出回っている。熱心なファンが列を作れば、隣町まで続くほどとのこと。更に実は信者が大勢いて、信仰の対象となっていることも発覚した。外見設定は黒髪の幼女であり声も可愛い、歳は十を超えることはない、などという怪しい状態になっていることも判明した。

ブックマークありがとうございました。執筆意欲がチャージされました。

三章の人物紹介ページと内容が被るのでどう書こうか悩みました。結局、共通的な部分をある程度の腰て、そこに四章で紹介された内容を追記する感じにしてみましたがどうでしょうか?

魔導具や施設、魔術の紹介ページも今回はセットで投稿しています。

次回から五章スタートです。ロングヒルでの新しい生活が始まります。

投稿は、一月二十日(日)二十一時五分の予定です。

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『彼女を助けようと異世界に来たのに、彼女がいないってどーいうこと!?』を読んでいただきありがとうございます。
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