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25-4.鬼族の武、その根底にある思想

<前回のあらすじ>

研究組の皆さんと一緒に、セイケンが発動した魔法盾シールドを幻影の竜爪で消す、という検証作業を何度も行いました。こういう作業も地味ですけど大切ですよね。(アキ視点)

研究組の検証に付き合った翌日、僕はセイケンの招きを受けて連邦大使館を訪れることになった。


「珍しい事が続きますね。今日の用事は何でしょう?」


「魔術について、常識を教えるそうです」


 ほぉ。


「師匠は何と?」


「鬼族の魔術を見れる機会などそうあるものではないから、ありがたく拝見して来い、との事でした」 


 ふむ。


つまり、今日、セイケンが教えてくれる内容は、師匠は把握済みで、尚且つ、自身は特に見る必要性は無しと判断して、研究組の面々との活動優先なのね。


「ケイティさんはどう判断しました?」


「伝承に聞く鬼族の術を拝めるとあれば良い機会でしょう。昨日、使われていた魔法盾シールド、あれも人族の常識からすれば、あり得ない強度でした」


 ほー。


「でも、ケイティさんの炎の槍(ファイアランス)で結構揺らいでましたよ?」


僕の疑問に、ケイティさんは少し思案してから、昨日のやり取りの内実を暴露してくれた。


「あれは、セイケン殿が予想外の高位術式を発動されたので、対抗できる魔導師として参加するよう促された以上、ソフィア様の要望に応える意味からも、私も同クラスの術式をぶつける必要があると判断したのです」


 んー。


「つまり、張り合ったと」


「はい。それと、昨日使った炎の槍(ファイアランス)ですが、アレは対人魔術ではありません」


「槍状の攻撃と言うことで、個人向けかと思ったら違うんですね。それだと、投槍(ジャベリン)と同様、固定施設攻撃用とか?」


投槍(ジャベリン)は、投槍器(アストラル)を使って槍を投げると、槍に施された加速術式が発動してぐんぐん速度を上げて、暴力敵な運動エネルギーを持って、鬼族の分厚い金属の扉盾すらぶち抜くという対鬼、対物兵装だ。価格は一軒家相当というから本当に奥の手、必殺技ってところだね。


「その通りです。投槍(ジャベリン)と違い、威力の多くを魔法の炎に頼るものですが、用途は同様です。使えるのは高位魔導師、それも戦闘に長けた者だけになります」


 おー。


「そうでしたか。えっと、あんな近距離で使っていい魔術だったんですか?」


そう問うと、少し目を泳がせながらも、一応答えてくれた。


「対象が一般的な建築物や、扉盾のような金属の場合は距離を離すべきですが、魔法盾シールドは仮初の存在であり、溶けて爆発するような事はないので問題はありませんでした」


 なるほど。


衝撃と超高温で融解させるって事は、溶けた対象が激しく飛び散る訳だものね。そりゃ、至近距離で使っていい魔術じゃない。


と言うか、何気にケイティさんも対抗意識強めだよね。まぁ、そういう気質だからこそ、探索者稼業をしていたのだろうけれど。


 そうだ。


「ねぇ、お爺ちゃんの投槍術式だと、セイケンの魔法盾シールドは抜ける感じ?」


そう話を振ると、お爺ちゃんは何でもないことのように、答えてくれた。


「以前見た物よりは強固な守りじゃが、抜こうと思えば抜けるじゃろうて。なかなかの強度ではあっても、竜の鱗より頑丈と言うことは無いからのぉ」


流石、妖精さん。竹串のような妖精さんサイズの投槍でも、天空竜の鱗すら貫通すると豪語してるんだから、そりゃ、比較にならないか。


「抜こうと思えばって事は、丁度抜ける程度に調整するのは面倒ってとこ?」


「そういう事じゃ。一般的な障壁よりは抜くのに難儀するじゃろうし、程よく貫通しつつ背後に被害を出さない程度に調整できる自信はないぞ」


そう言えば以前も、展開した魔法盾シールドを段ボール紙のように穴だらけにしてたもんね。とは言え、今回の奴はかなり頑丈そうに僕にも見えたし、竜爪用に気合を入れて強度マシマシで展開してくれていたのかもしれない。


そんな話をしているうちに、連邦大使館に到着、そのまま、中庭へと通されることになった。





中庭に行くと、おや、更に珍しい。セイケンの付き人をしているレイハさんまで一緒だ。ラフな格好だけど、傍らには鬼族が人族蹂躙用に使う鉄棍も立てかけてある。普段はそれを持ち出すようなことはないから、今日はそれを使った何かをする、ってことだね。


 ふむ。


「セイケン、それとレイハさん。お招きいただきありがとうございます。えっと、鉄棍があるということは、魔術と武術を組み合わせた何かを見せて貰えるということでしょうか?」


そう、問うと、その通りと二人が頷いた。


「アキは自身の使う魔術と、他人のソレについて比較が上手くできないように思えた。ケイティ殿の炎の槍(ファイアランス)の行使を見ても、その難度や危険がピンときてなかった。そうだろう?」


 ん?


「えっと、一応、話を聞いて、炎の槍(ファイアランス)は対城門、陣地攻撃用の高度術式だとは伺ってますよ」


「言ってる事は正解だが、ソレが何を意味するのか、実感できてないように思えたのだ」


 ふむ。


「一応、鬼族の皆さんが使う扉盾を軽く貫通する投槍(ジャベリン)相当、一軒家が飛んでいくようなおっかない魔術だ、とは認識してますけれど」


とは言うものの、セイケンが指摘してるソレは、そういう意味じゃなさそうだ。


「知識として知った気になっている、といったところか。そこで、だ。今日は別の視点から、アキに魔法盾シールドの強度と、それが何を防ぎきるのか実感して貰うことにした」


そこで、レイハさんが長さ三メートルに及ぶ鉄棍を手に取った。


「アキは、ブセイが振るう鉄棍を恐ろしいと感じたと聞いた。であれば、こいつで、セイケンの魔法盾シールドを攻撃する様を見れば、少しは実感できるのではないか、という塩梅だ」


などと言って、僕なら持つのも厳しい鉄棍を、まるで枯れ枝でも振り回すようにぶん、ぶんと、空気を押し割るような音を立ててみせてくれた。思わず、首をすくめて、ケイティさんの後ろに逃げ込んでしまった。


 あー、笑ってるし。


「アキが我らの鉄棍の威を理解してくれているようで何よりだ。では、今から、セイケンが魔法盾シールドを展開し、私がこの鉄棍を使い、存分にそれを叩くから良く見ておくように」


などといきなり言うものだから、レイハさんが踏み込んで鉄棍を振り回した場合に届く半径から、倍は離れた位置に移動して、ケイティさんの後ろから覗き見ることにした。


「そうしていると、年相応の子供のようだ」


セイケンがなんかほっこりした笑みを浮かべてる。


 うー。


「二人のことは信頼してますけど、万一の事態になってもここならケイティさんが守ってくれますから」


ふわりとお爺ちゃんも前に出て、自分もいるぞ、ってアピールしてくれる。


「えっと、お爺ちゃんもいるので、これで万全です。というわけで、どうぞ」


小心者と思われるかもしれないけど、振り回される鉄棍が掠りでもしたら大怪我間違いなしなのだから、そりゃ慎重にもなる。ミア姉の身体だから、なんて意味じゃない。か弱い女性だからとか、男性だからとか言ってるレベルとは違う。その範囲にいて巻き込まれれば人族なんて、魔導甲冑を来ていたって、良くて大怪我、悪ければそのままあの世行きなんだから。


腰が引けた感じの僕の態度に、苦笑しながらも、二人は身長の倍ほどの距離を離して対峙した。


セイケンは無手、レイハさんは手に鉄棍を持っている。


この間合いは、レイハさんが深く踏み出して鉄棍で突きを繰り出せば、もうセイケンの身体に深く突き入れる距離だ。人族からすれば、絶望的なリーチ差と言える。しかも振り回す鉄棍と武器を合わせたりしたら、刀剣ならあっけなくへし折られるに違いない。


 そして。


レイハさんが一切気負いなしに、滑るように深く踏み込んで半身の姿勢から鉄棍で鋭く突きを放った。セイケンが何もしなければ、その身を深く抉る必殺の突き。巨体から繰り出される熟練の技は、恐ろしいほどの速さを見せた。


けれど、セイケンは避けるでもなく、鉄棍の先端に合わせて、瞬時に魔法盾シールドを展開、激しい衝突音が響いて、鉄棍の進みを阻んで見せた。


 不思議な音。


魔法盾シールドは、仮初の存在だからか、金属とも木とも違う、不思議な音色を奏で、激しい動きを微動だにせず受け止められたことで、逆に鉄棍の側が微妙にしなって異様な金属音を響かせることになった。


 うわぁ。


アレが止まるなんて信じられない。思わず身をすくめた激突音からして、全力で振り下ろした木刀があまりの衝撃にへし折れたとしても、レイハさんの突きに比べれば、軽いタップ音かというくらい、衝撃音が違い過ぎた。パワーショベル同士がアームを振り回して、先端をぶつけ合えば同じくらいの音が出るかもしれない。そんな轟音だった。


 ん?


セイケンが手で続くのを止めるよう制した。魔法盾シールドはもう消えている。


「ケイティ殿、イヤーマフはあるか? そのように音に萎縮しては、衝突を受けた魔法盾シールドの様子を観察するどころではあるまい」


 う。


確かにあまりの轟音に、身をすくめて、凝視してたつもりだけど、目を閉じてた。いや、でも、仕方ないことだと思うんだ。街エルフの長い耳は、音が良く聞こえる代わりに大きな音は苦手なんだから。


「はい。では、アキ様、こちらをご利用ください」


ケイティさんが空間鞄から、イヤーマフを出してくれたので、すぐ耳にすっぽりと装着した。ついでに、ゴーグルも出して貰い、それもつけて準備万端。


「そのゴーグルは?」


「衝撃の揺れが目に当たると、閉じてしまうでしょう? ゴーグル越しならそれも防げますから」


さぁ、これで大丈夫、と告げると、二人とも、何とも可愛らしいものを見た、みたいな表情を浮かべた。


「では、今度はちゃんと鉄棍を打ち付けた魔法盾シールドがどうなっているか見逃さないように。突きの次は両手で薙ぎ払いをする。いいか?」


「えっと、はい。宜しくお願いします」


半身からの渾身の片手突きだけじゃなく、野球のフルスイングのように両手を使っての薙ぎ払いとは、まさに重機同士の激闘だ。人同士の武術とかそんなちっぽけな話じゃない。


改めて二人が間合いを戻し、そして、先程と同じ流れから、試技が始まった。


レイハさんが繰り出す全力の片手突きを、セイケンが展開した魔法盾シールドが微動だにせず防御、その反動をも利用して、鉄棍を引き戻す動きを加速、更に身を回しつつ、両手持ちにして、一気に大気を押し割って、鉄棍が激しくしなりながら魔法盾シールドに激突することになった。


イヤーマフをしていても更に感じる激突音はもはや交通事故といったレベルであり、でも、それでも、魔法盾シールドは一切揺らぐことなく、レイハさんの二連撃を完全に防ぎきっていた。





久しぶりに見た鬼の武はやはり突き抜けていて、もう同じ人族のカテゴリーから外れて重機枠に入っていると痛感した。天空竜が地球(あちら)での攻撃ヘリ枠なのと同じで、歩兵換算しちゃいけない。


レイハさんも鉄棍を片付けて、手早くテーブルセットを出してくれた。


 ふぅ。


いつものように、人族用の椅子によじ登って、と。鬼族の方々と同席すると、ほんと自分が幼子に戻ったような感覚になるよね。これはこれで面白いのだけど。鬼族からするとおちょこサイズな普通の湯飲みに香り高いほうじ茶を淹れてくれた。嬉しい。


「それで、魔法盾シールドが鉄棍の打撃に対して、完全に防ぎきっているところをしっかり認識できたか?」


「はい。あれほどの打撃なのに、その場に留まり、盾表面が揺らぐことすらないのは驚きました。対物防御特性が高いとかでしょうか」


ケイティさんの炎の槍(ファイアランス)に揺らいだのは、術式への干渉が入る分、純粋な物理打撃のみの場合よりも、魔法盾シールドに対しては効果的なのではないか、と。


そう考えを語ったところ、正解だと教えてくれた。


「ケイティ殿の炎の槍(ファイアランス)は、高位魔術故に、魔法盾シールドの構成術式自体への干渉効果が高く、その土台を揺らがせることができていた。だからこそ、物理衝撃も防ぎきれず、大きく押し込まれることになり、盾表面の構成も揺らいで不安定に陥ることになった。鉄棍の打撃はそうしたことがないので、純粋に魔法盾シールドが万全に発揮する物理防御に対して対抗することになったのだ」


 なるほど。


「それなら、投槍ジャベリンのような魔術付与武器なら、もう少し効果があったかもしれないってとこですね」


「そういうことだ。ただ、武具に篭める魔力は、高位魔術のそれに比べると単体では劣る。武の技と組み合わせてこそ、相乗効果が期待できるということだ」


「武と魔術を同時行使できる鬼族なら、そこは得意そう」


「我らの強みだ」


 うん、うん。


「それで、だ。私が今回、アキに教えたかったのは、魔法盾シールドの強さと、それに匹敵する炎の槍(ファイアランス)という高位魔術。それらは魔力付与のない鉄棍を用いた鬼の武に勝るという事実だ。魔力感知が不得手なアキはわからなかっただろうが、ケイティ殿が炎の槍(ファイアランス)を発動させた際には、その膨大な魔力を感知して顔色を変えた者達も多かった。アキが鉄棍を振り回した際の大気を押し割る音に身を竦めるよりは、ずっと恐れの感情を抱いていたと思っていい」


 なんと!


「よく皆さん、逃げ出さなかったですね」


「アキはケイティ殿の後ろに逃げ込んだが、皆は精神力で逃げ出そうとする本能を押し留めたのだ。逃げ出しては職務を全うできない。プロ意識あればこその立派な振舞いだった」


それは偉い。僕なら一端、試験を止めてでも逃げ出しただろうからね。


「実はとても恐ろしい技の応酬だったんですね」


「そうだ。そこで、一つ思い出して欲しいのだが。ケイティ殿の炎の槍(ファイアランス)ですら揺らがせるところまでに留まった魔法盾シールドをあっけなく両断した者がいた」


 あー。


「僕の銀竜が繰り出した竜爪ですね」


「そうだ。派手な衝撃や灼熱、轟音といったものはないものの、その結果は圧倒的だった。私の魔法盾シールドも僅かな抵抗すらできず断ち切られることになった」


「一回は白竜様の竜爪・穿って感じの応用技でしたよ?」


「それを言うなら、アキの放った三撃のうちの一つは、その竜爪・穿を真似たものだったじゃないか」


 ぐぅ。


「まぁ、そうですけど」


僕が凹んだのを何とも微笑ましいものをみた、なんて眼差しを向けながらセイケンは話を続ける。


「アキの竜爪はそれだけ恐ろしい技なのだ。魔力属性が完全無色透明なせいで一般的な術者が魔術を行使する時のように、感知されることはないが、それで危険性が消えるわけではない。いいか? アキの竜爪は、我らの鬼の武よりも取り扱いは慎重にせねばならぬ技なのだ」


セイケンは、話を続ける。


「だからと言って、使うな、と忠告するものではないぞ」


 お?


「てっきり、皆の許可なくして使ってはならない、と話すのかと思ったら違うんですね」


それほど危険な技だというのなら、できるだけ使うな、と言いそうなものなのに。師匠が僕が長杖を持つこと、つまり、魔術行使をすること自体慎重であるべきだ、と諭すのと同じで。


「勿論、やたらと使えと言っているのではないが。私が言いたいのはアキの竜爪は我らの武と同様、徹底して練度を極めておくべきだということだ。先ほどレイハが行った試技も、彼ほどの達人ならば、不慮の事故を起こすことはないと信頼できるからだ。幸い、アキは自身でも安定して出せるよう何度も練習していたように、一般的な魔導師には不可能な密度で短期間に練度を極めることができる。これを活かさない手はない。脅威の技なれど、熟練の魔導師がそれを行うのであれば信頼できる。アキの竜爪はそうしておいて欲しい」


 なんと!


なんか嬉しい。忌避するのではなく、使い手として安定と信頼を掴み取れ、とはなんて素敵な提案だろう。しかも僕のすぐ回復して減らない魔力特性も加味してくれるなんて。


「セイケン、素敵な提案ありがとうございます。それなら今度、第二演習場で手応えが得られるまで練習しておきます」


僕の言葉に、セイケンは頷きながらも、そこで条件を一つ付け足してきた。


「ただし、その練習には白竜様を含む研究組全員が立ち会うようにしてくれ。普通は同じ場所で高度魔術の連発などということは起こり得ないんだ。地に満ちた魔力の多くを奪って発動する以上、繰り返すほどに発動が難しく、そして発動できたとしても、その地に満ちる魔力が回復するのに長い年月を費やすことになる。だが、アキの場合、内から溢れる魔力もあってか、地に満ちる魔力に頼らず魔術を発動している感がある。実際、第二演習場に満ちる魔力が減ったようには感じられない。これは普通じゃない。同様に竜爪は対象を世界から消し去る技だと聞いているが、それほど同一地点で竜爪が振るわれたこともあるまい。だから危険な兆候がないか入念に監視をした上で、竜爪の発動を試してくれ」


言われてみれば、妖精さん達も広域の天候制御を行う術式を発動した後は、地に満ちる魔力が回復するのに結構な時間が必要となった、とか言ってたものね。今のロングヒルは、そうした一般的な常識から逸脱している。そして、世界から対象を消すような技が同一地点で連発されるような事は過去にはきっと無かった。だから、何もないかもしれないけど、何かあるかもしれない、と備える慎重さが欲しい、と。


 調整組らしい、良い視点だね。


「その練習にはセイケンも立ち会ってくれるのです?」


念の為に聞くと、当然とばかりに深く頷いてくれた。


「ロングヒルの地にいる利を最大限活かせ、という案件そのものなのだから、勿論立ち会うとも。スタッフ席でのんびりしているから気にしないでいてくれていい」


そう言いながらも、何かあれば他人任せにせず、手を貸してくれるんだろうね。あぁ、僕は幸せだ。

いいね、ありがとうございます。やる気がチャージされました。


はい、そんな訳で、セイケンがアキの竜爪は物凄く物騒な技なのだ、ということを諭してくれました。なおかつ、練度を高めるための訓練もこの際しておけ、とのありがたい提案付き。ちなみにセイケンが懸念してる通り、竜族の膨大な魔力を必要とする技、例えば空間跳躍テレポートであったり、竜の吐息(ドラゴンブレス)であったり、竜爪だったり、なんてのは、頻繁に使う技ではないので、同じ地点でなども使われたという事が過去に起きていません。大技なので連発というのがそもそもないんですね。それに魔力枯渇地帯では空間跳躍テレポートは発動しないだろう、と推測されている通り、空間跳躍テレポートを発動した地域はきっと、暫くの間は魔力が薄い状態になるでしょう。なので連発なんてできない筈でした。ただ、ソレなら召喚術式連発なんてことは不可能であり、しかし、今、ソレがリア、アキの二人限定なれどできている。これが何を意味するのか、ですね。


次回の更新は2025年3月30日(日)の21:10です。

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