第三章の登場人物
三章で結構、人物が増えたり状況が変化したりしたので、人物紹介ページを作成してみました。
ちょっと修正しました。(トラ吉さん。誤:サイズは秋田犬 正:サイズは柴犬)
◆主人公
【アキ】
外見は色違い(髪が銀髪、目が赤い)のミアといったところであり、中の人は誠。地球では高校二年生の男子であった。現在はミアと魂が入れ替わっており、こちらではとても長い学生生活を始めている。
成人するまで待っていたら、地球の誠(中の人はミア)が寿命で死んでしまうので、なんとか奮闘して、地球との間に次元門を構築する専門チームを立ち上げて貰う状況まで持って行った。
また、こちらでの姉であるリアとの間で、魔力共鳴現象が起きており、魔力は超強化されたっぽいのだが、制御不能、魔力の感知も不可と欠点ばかりが目立つ。強過ぎる魔力のせいで触れると魔導具が壊れると、行動範囲すら大幅に制限される有様である。アキの魔力属性はリアと同じ無色透明であり、他人からはアキの魔力がまるで感知できない。
魔術が使えない状況を打破するため、隣国ロングヒルに魔術を学ぶために出国することになった。
◆アキのサポートメンバー
【ケイティ】
館の家政婦長であり、アキの身の回りのお世話もしている。ロングヒルへの同行も決まり、引き続き同行メンバーの取り纏め役として頑張ることになる。どうも絵を描くのは不得意らしい。(ジョージ談)
トラ吉さんのことが少し苦手なのか、対応する時に珍しく感情を露わにすることが多い。
元探索者であり、海外経験も豊富なのは、ジョージと一緒。
【ジョージ】
アキの護衛をする男。探索者として海外経験も豊富であり、護衛人形を率いる指揮技能も持っていたりと多芸である。残念ながら文才はないようだが、共同執筆者のベリルを得て、子供たち向けの読み物をベリルと一緒に執筆してたりする。
【翁】
アキの子守妖精であり、本物の妖精でもある。妖精界から召喚され実体化している。妖精界随一の物質界研究家であり、こちらでの活動が楽しくて楽しくて仕方がないといった感じ。その人脈は広いようで、困難と言われた耐弾障壁の習得も、多くの妖精達の助力を得て達成した。マサトに影響されて、面白そうな群衆資金調達に手を出そうとしている。
【トラ吉さん】
リアのペットの角猫である。大きさは柴犬くらいで、茶トラ柄である。角のある動物、つまり魔獣であり、魔術を行使することができる。アキに披露するために、戦術級の魔術をぽんと使っちゃうあたり、やはり価値観は人とは少し違うようだ。人との会話はほとんど理解しているようでとても賢い。最近は朝にアキを起こすのを日課としている。
【ウォルコット】
馬車の御者であり、整備士も兼ねる。そうそう馬車を使う状況が多い訳でもないので、ロングヒルでは庭師も兼任する予定。ただの御者と言う割には、アキと握手するために魔力耐性を引き上げることもできたりして、いろいろと能力は高そうな人。様々な経験をしていると本人も語っており、翁とは意気投合して、夜な夜な晩酌したり、サイコロ賭博をしたりと楽しくやっているらしい。
【マサト】
ミアの家令であり、街エルフの男性である。ロゼッタからも能力は一級と称されている。高給取りなのだが、その資金を趣味の『瞬間装着できる魔導甲冑』の開発に惜しみなく注ぎ込んでいたりする。出資者特典として、魔導甲冑の貸し出しが受けられるほどであり、啓蒙活動にも余念がない。アキのサポートメンバー全員の雇用主でもある。ロングヒルに同行はしない。
◆魔導人形枠
【アイリーン】
女中人形三姉妹の一人。魔力耐性を強化する機能を追加したことで、アキが触っても大丈夫。料理が得意。技術者達の体重増加という犠牲はあったものの、多くのレシピを習得し、翁の耐弾障壁習得祝賀会ではその腕を全力で振るうことになった。
【ベリル】
女中人形三姉妹の一人。性能はアイリーンと同じ。天体観測が趣味。伝文技術を学んでおり、今後、街エルフの国とロングヒルの間の通信業務を担うことになる。また、ジョージと一緒に子供向けの読み物を書くことになった。
マコト文書外典であるムー民の書を読んだことで、思考が少し染まってしまった模様。
【シャンタール】
女中人形三姉妹の一人。性能はやはりアイリーンと同じ。掃除、洗濯が好き。祝賀会での飾りつけも指示していた。農民人形達の衣服を用意したのもシャンタールである。
【ダニエル】
ウォルコットの助手を務める魔導人形であり、高魔力耐性もなく、性能的には並といったところ。魔導人形のメンテナンスを補助する。ただ、何百万といる魔導人形において唯一といっていい司祭としての地位を獲得している。しかも崇めている神は『マコトくん』である。魔導人形だが信仰魔術の遣い手だ。
【護衛人形】
ジョージの部下であり四体一組で活動する。室内戦闘を想定しているため体格はあまり大きくない。熟練兵達でも手古摺る実力と称される。アキに触れられても壊れないように高魔力耐性の改造を施された。アキを交えて訓練を重ねたので、護衛の技はかなり磨かれている。これでアイリーン達三姉妹に、ロゼッタ、護衛人形四体が高魔力耐性を持つことになった。
【農民人形】
ロングヒルに同行することになった魔導人形で合計六体。高魔力耐性はなく、性能的にも並といったところ。農作業の技術を習得しており、ロングヒルではアキ達のために様々な農作物を作る作業に従事する予定。シャンタールが設えたお揃いの作業服を着ている。農民と呼称されるが他にも別邸の清掃、庭の手入れなども担当する予定だ。
【ロゼッタ】
ミアの秘書を務めている魔導人形であり、通常の魔導人形二十体分にも相当する超高性能機らしい。アキを抱き締めるために高魔力耐性を新たに獲得するなど、目的のためには手段は惜しまないようだ。リア曰く『いい人だけど少し重い』とのこと。リアが小さい頃から色々と面倒を見てきたようで、リアもロゼッタには頭が上がらないようだ。魔力反応をほとんど消した状態で白兵戦を行えたりして、かなり魔導人形の枠から外れている。ロングヒルには同行しない。
◆家族枠
【ハヤト】
ミアとリアの父であり、こちらでのアキの父でもある。共和国議員であり、役職は高めらしい。身体を鍛えるのが好きで、リアとも意見が合うようだ。家族の中では男一人ということで肩身の狭い思いをしていたらしい。息子が欲しかったとか言ったり、息子に求めるハードルが高かったりしている。俺の鍛えた体を見てくれ、という裸族でもある。
【アヤ】
ミアとリアの母であり、こちらでのアキの母でもある。共和国議員であり、役職は高めらしい。ハヤトとリアの二人を相手にしても一歩も引かないあたり、力関係がわかるというもの。戦闘外傷救護を教えたりしていて、やはり母は強しである。ハヤトと違い、学問や魔術重視の思想のようである。
長女ミアは異世界の幼い男の子との交流にのめり込んでいたり、次女リアは魔力属性が無色透明ということもあって荒れていたりと、娘達との間には色々苦労があったようだ。
【リア】
ミアの妹であり、こちらでのアキの姉でもある。アキとの間に魔力共鳴現象が発生しており、アキと同様、魔力は異常に強いが、魔力感知不可、制御不可とポンコツ状態なのも一緒。どうも過去にいろいろやんちゃしていたようで、同級生の男性を全員のした実績があったり、隠し事が色々ありそう。重度のお姉ちゃんっ子であり、自分もまたアキに対して、そうありたいと背伸びしている模様。周囲の気配を察して近接戦闘を行えるがこれは超絶スキルであり、そんじょそこらの一流武芸者程度ではできない芸当である。
魔力属性が唯一無二の無色透明ということもあり、暗殺者の真似をすると、本当に察知できないらしい。
【ミア】
アキ、つまり地球でのマコトを召喚した張本人だが、召喚時に入れ替わりに地球のほうに行ってしまい、音信不通状態。異世界(地球)との間で夢の中ではあるが交流もやっていたりと魔導師としては超一流。きっと地球では、誠の中の人として楽しく生活しているはず。召喚前に今後、アキが遭遇するであろう様々な事態を想定して、山になるほどの手紙を書き残した。翁とも接触して予め話を通していたりと、召喚術士として有数の能力を持っていたのは間違いない。また、誠と延々と話した内容を『マコト文書』として書き残している。『マコト文書』は多くのファンがつく人気書籍群であり、その影響範囲はかなり広い。アキがいろいろと地球ベースの知識や話題を振っても話が通じるのはそのおかげである。
◆その他
【技術者の皆さん】
リアとアキの魔力共鳴現象についてひたすら研究、分析をしている人達である。アイリーンの料理技術向上のため、沢山の料理を食べ続けたことで、体重増加に苦しんでいる模様。
【ドワーフ技術者の皆さん】
馬車の開発を担当していた技術者の皆さんであり、アキが乗っても大丈夫なように改修するために館にやってきた。彼らの改修のおかげでアキが乗っても馬車は耐えることができた。翁とは飲み仲間として楽しく交流していたようだ。その際に安請け合いした『妖精達の作った像の複製を作ること』が、彼らの宿題として重く残っている。
【シャーリス】
妖精界の女王である。妖精界に確率を実現する技術、思想を齎したアキのことを高く評価し、名誉国民の地位を与え、アキと妖精の彫像を作り、そしていずれアキを妖精界に召喚することを約束した。サイコロによって、他の者と同じ立場で遊べることをとても楽しんでいる。国民全員にサイコロを配る施策を始めてしまうほどの熱の入れようだ。
高い魔力を持ち、自分に優位に状況を捻じ曲げられる実力者ではあるが、それ故の寂しさもあったようだ。
【ジョウ】
街エルフの男性で、ロングヒル駐在大使をしている。リアにのされた同期男性の一人でもある。三章では名前のみの登場。
【マコトくん】
異世界に住む少年で、惜しげもなく様々な学問、技術、文化、歴史といった驚くほど多岐に渡る知識を伝えてくれた。その膨大な語録は書籍として出回っている。熱心なファンが列を作れば、隣町まで続くほどとのこと。更に実は信者が大勢いて、信仰の対象となっていることも発覚した。
評価ありがとうございました。執筆意欲がチャージされました。
書いてみると結構多いですね。これでも実は人物は減っていたりします。例えば料理人。当初の構想では専属料理人を付ける感じだったんですが、書き連ねていくうちにアイリーンが料理スキルを伸ばして料理長の役職を勝ち取ってしまいました(笑)
登場した魔導具や施設、魔術についてのまとめページも作成中です。
そちらは、変則的ではありますが、十月十九日(金)二十一時五分に投稿します。