23-6.小さな妖精達の大きな一歩(後編)
<前回のあらすじ>
魔導人形のみで構成された他文化圏向けの使節団について、その人員構成を弧状列島のソレに準拠したものにしよう、というアイデアについて、現実的な落し処を示すことができました。長老の皆さんに参考意見として出しておいたので、今後を検討する際の議論の叩き台にでもなってくれればいいですね。(アキ視点)
魔導人形だけで構成された他文化圏への使節団、それに関係しそうな人達を集めての打ち合わせも終わり、話した内容については父さんがベリルさんと相談しながら報告形式に纏めて、共和国の長老衆の皆さんに送ってくれた。
僕も文面については、寝る前に見せてもらったけど、何が必須で、どれが努力目標なのか、それぞれの提案の目的は何か、新たな試みについてどれが実現できる可能性が高いのか、といった事が概念図なども交えて簡潔に記されていて、凄く良い出来だった。
アレを自分で書ける自信はないなぁ。さすが、ベリルさん。なんというか、ツボを押さえた資料って感じだね。過剰な装飾とか誤解を招くような脚色をばっさり削って、無駄を削ぎ落としつつも、記している内容の濃淡が凄く理解しやすい。
これは多分、完成した資料だけ見ても、真似するのは無理だと思う。語られている内容とその下地となる部分まで理解しているからこそ、内容を洗練させることができるといった域の技能だ。
他文化圏に派遣する使節団は、きっとあちこちから有能な魔導人形さんを引き抜いて結成することになるだろうけど、僕のサポートメンバーからの引き抜きに対しては、ケイティさんも反対を明言してくれているけど、僕自身も必要不可欠さをアピールして、引き抜きはなんとしても阻止しよう。
いやぁ、ほんとありがたいね。
◇
翌日は、朝から、三通の手紙、代表の皆さんへの返書の原案作りを、ベリルさんと行っていた。
長老さん達からの返事が届いてから、代表の皆さんへの返事を書くと遅れてしまうのと、客観的に何がおきたのか伝える部分については、同じ内容を伝えれば良いからだ。
なので、今回の件は、僕が直接、シャーリスさんに働き掛けて物事が動いたのではなく、ミア姉の友人であるお姉様方がロングヒルにやってきたので、歓待の意味を込めて、未来について弧状列島統一までの短期と、そうして成立した最小の文化圏である弧国(仮称)と、それ以外の文化圏の関係を踏まえて、世界規模での未来について、皆で思考の翼を広げてみた、ってとこを伝えることにした。
地図を添付する訳にはいかないけど、マコト文書で地球が惑星の隅々まで地理を把握できていることは、代表の皆さんにも伝わっているから、地球の地理と、こちらの地理の類似性について、伝えるとしたらどう書くか、なんて事も相談しあった。
「共和国が交易を行っている中華、インド、中東文化圏については、世界儀をお渡ししているので共通の理解とできるデショウ。その場合――」
残りの未探査地域について、情報はある程度入手できているエウローペ文化圏の位置、規模、海洋国家として、弧国(仮称)の十倍規模に及ぶことなど、主な特徴を列挙してみる。
うーん。
そのノリで「エウローペ文化圏に好き勝手やられると、国力一割な弧国(仮称)には勝ち目はないから、先手を打てる間に、まだ彼らに知られていない他文化圏に対して使節団を派遣して、自前で独立を維持できる程度に意識や体制を整える手助けをしよう」って事を話したんですよ、と言う、言葉にすれば大した長さでもない内容を、誤解なく理解して貰うのに必要な前提知識の多さに気付くことになった。
どんどん、積み上がっていくメモ書き。それらの前提知識なしに、先程の結論だけ伝えても意味不明になってしまう。
しかも、先程のソレすら単なる前提であって、そうして世界の中の自分達の位置を理解し、今後の百年の政をどのように行うのか、妖精さん達も考えてみたこと。
その結果、自分達があまりに何も知らないこと、それとこちらとの交流と、マコト文書の知から、魔力のない地球という世界があることを知り、妖精界の中だけで勢力を拡大することなどよりも、三界を通じて得た知の方が遥かに国を栄えさせる礎となることに彼らは気付いた。
妖精界における、ほぼ点でしか描けない自国領土と周辺地域だけの見える範囲を、共和国に倣って広げていくよりも、三界を通じた知の利用を安定させる事の方が十倍は尊い、と結論付けることができた。これは、こちらの世界の未探査地域を含めた今後の文化圏同士の勢力争いとその果てまで続くだろう未来についての考察を知ったからこそ、三界を繋ぐ価値とソレを比較できたんだ。
……うん。
これ、文書だけで、経緯を報告するのは多分無理。
そもそもこちらの世界地図は、いくら秘密保持機能があると言っても、文書で他勢力に送るのはアウトだ。
「他文化圏に向けた探査船団派遣と、現地で活動する魔導人形だけで構成された使節団の話も、なぜ、未探査領域に向けて探査船団を初めて向かわせるのに、対象地域に使節団が活動できるだけの文化圏、つまり大国かそれに近い国々があるとわかるのか、なんてとこから説明するとなると、街エルフの地上観測衛星群によるこちらの地理の観測能力について明かさないと駄目ですよね」
「ハイ、地球とこちらの地理の類似性があるとしても、それだけの大所帯をあるかもしれない文化圏にむけて、準備万端送り出す、それも一箇所ではなく、三箇所となると衛星群によって作成した詳細な世界儀があることを伝えないと、説得力のある文面にならないデショウ」
そして、それを明かさず書くのは、いらぬ疑念を抱かれかねないと思いマス、とも指摘してくれた。
うん。
「それじゃ、そこは共和国の手札を明かしてもいい、と許可がでるものとして考えてみましょう。少なくとも国や街の規模までは、未探査地域でも把握できていることを前提として――」
それからも、あーでもない、こーでもない、とあれこれ相談して、ケイティさんやジョージさんにも参加して貰って、できるだけシンプルに、妖精さん達が次元門構築を国策と制定したこと、そのための第一弾の国としての施策として、国民総出で心話、魔力共鳴についての大規模検証を行うことした経緯を書こうとしてみた。
できるだけ、枚数を少なく、無駄を省いて、シンプルかつ誤解のないように。
そして、以下の内容を記して詳細は春に説明する、とするしかない、という結論に至った。
こちらの世界と繋がって僅か一年で、魔力の濃い妖精界では決して得られない世界の理についての知を得たことで、妖精さん達の実力が桁違いに跳ね上がった。同じ魔術を遥かに少ない魔力で行使し、同じ魔力で遥かに大きな結果を叩き出せるようになったのだ。その価値は妖精の国の勢力を拡大し、遠く離れた地のことを知って、ほぼ白紙な世界儀を情報で埋め尽くすよりも価値がある、と妖精さん達は判断した、と。
◇
何をしたのか、についてはソレで通すとして、後は春までの楽しみということで、探査船団が海外に送る探索者や商人、研究者といった人達に他の種族を今後は混ぜることも目指してはどうか、って案と、経路を通じて魔力を提供することで、魔力の乏しい地域でも鬼族が活動できる支援施設を建設する案と、心の隙間を利用して世界間通信を行う妖精さんの技術を利用して、妖精界を経由することで、こちらの世界で距離に関係なく、離れた地点間の妖精同士で劣化しない情報通信を可能とする案、なんてのを考えてますよー、といった話題を振っておくことにした。
これらによって、海外で活動する使節団の人達だけに頼っていた活動を、本国と密に連携できることで、その能力を劇的に引き上げることもできるだろう、ってね。何せ距離が離れてしまい、持ち込める資材や人員に限りがある。でも、電源消失したアポロ十三号がNASAの懸命の支援によって無事帰還できたように、細い回線を通じてでも、膨大な支援スタッフが共に考え、アイデアを出し、検証できることの価値はとても大きい。
個人的な話としては、経路を通じて魔力を任意の相手に送り届けられるようになると、日本にいるミア姉に魔力を送れるようになり、そうなると次元門構築に向けて取れる手が大きく広がることになるのでとても期待していること、その為にも世界を超えて作用できる心話、召喚術式、という経路を利用した系統に対する知見が広がることにかなり期待してること、なので全国民を動員して前代未聞の大規模検証をしてくれる妖精さん達にはほんと感謝してることも伝えることにした。
「アキ様、代表の皆様に、共和国が運用している探査船団の人員構成や思想が街エルフベースであることに対して、他種族、つまり連合の人族、連邦の鬼族、帝国の小鬼族の目線、思想を加えて多面的な見方を持たせるコト、その為に必要な人員の育成について相談されては如何デスカ?」
ん。
「今後、こちらの地域との交流の乏しい未探査領域に踏み込むなら、両者を仲裁してくれる商人なんて存在もいないだろうから、探査船団も長命種の街エルフ視点のみな現状より、多面的な見方を持たせた方が現地との交流が穏便に進むと思うので、各種族目線で考えられる人材を同行させたい、って書いてみようかな。勿論、短期ではなく、人を育てるとこからスタートだから中期目線くらいだけど」
「では、それを前提に文章を考えてミマショウ」
ベリルさんが今でた内容について、キーワードをピックアップしてくれて、それを手品のように組わせて、それっぽい文章を考え出してくれた。いやぁ、これはほんと凄い。僕が自分だけで考えてたら、ここまで内容を簡潔になんて書けないよ。脱帽だ。
◇
そんな感じに返書の叩き台を用意したり、伏竜さんへの教育資料を用意してみたり、このところ、お話ばかりで疎かになってた運動をしたり、なんてことをしているうちに返答の期限としていた三日目となり、その日は朝から、ヤスケ御爺様の突撃を食らうことになった。
見た感じ、だいぶ心身のリフレッシュはされたようで元気そうで何よりだ。あー、横で父さんが凄く苦笑してる。多分、当初はこれほど早くロングヒルに戻ってくることは想定してなかったんだね。
「おはようございます。お早いお帰りでしたね。勿論、こうしてお会いできたことはとても嬉しいんですけど、あちらでの話し合いはもう区切りがついたんです?」
そう話を振ると、ヤスケさんは目をぴくぴくと震わせながらも、辛うじて抑制された獰猛な笑みを浮かべて答えてくれた。
「比較の問題だ」
「比較?」
何と何の比較なんだか。
「儂が共和国に戻って長老衆の一人として仕事をするよりも、こうしてロングヒルに常駐して、どこに行くかわからん竜神の巫女の首をひっ捕まえておく方がまだマシということだ。他の長老達は盛大に送り出しおったぞ。早くロングヒルに行け、急げ、ハヤトは父親なだけあってアキに甘くて枷にならん、とな」
おやおや。
御爺様にしては珍しく、身振り手振りまで加えて、全ての願いを託された、と言わんばかりの送り出し方だったことを表現して教えてくれた。いやぁ、一体、何やらかしてんだか。
「んー、枷も何も、他勢力への働きかけみたいな事はしてないし、先を考えるとやっておいた方が良さげだけど、多分、街エルフの皆さんの内側からだと出にくいだろう意見をちょっと添えて送っただけですよ? ねぇ、父さん」
「まぁ、そうだね」
あー、父さん、日和ってる、日和ってる。もぅ、ヤスケ御爺様もそこで不機嫌さを撒き散らさないで。
「そのお前のちょっと添えた提案のせいで、長老衆は荒れに荒れたのだ」
おやおや。
「荒れたっていうか、議論が活発になった、新たな視点を得て盛り上がったって話でしょ? それにいずれは考えないといけなかった話なのだから、長命種の先送りしがちな悪癖も、他勢力への返事の期限が入ったことで、何をどこまで考えないといけないか議論が明白になった。ね、悪くない」
そう話したら、ちょいちょいと呼ばれたので寄ってみると、額にデコピンを叩きつけられた。酷い。
「まったくよく回る口だ。だいたい、痛そうな顔をしてるが、本当に痛かったのか?」
真似をしてやってみたが、ソフィア殿にやり方を学ばんといかんか、なんて物騒なことを言ってる。
えー。
「デコピンをやられたら痛いに決まってるじゃないですか」
そう。実際に痛かったかどうかよりも、デコピンをされた、という事実があるのだから。まぁ、師匠のソレに比べるとだいぶマイルドで小突かれた程度かな。うん、優しさ溢れる突っ込みだ。
僕の気持ちが表情に現れていたようで、ちょっとブスっとされてしまった。あぁ臍を曲げないで。
「妖精が使節団に同行することが、他文化圏育成計画の実施を決める最後の一押しとなったのは確かだが、追加で届いた提案、妖精界を経由した劣化せず頻繁に利用可能な超長距離通信の確立だったか。アレを渡された事で、儂らの腹も決まったわ。地上観測衛星群に関する情報を他種族に向けて公開する」
おぉ。
「それは大変喜ばしいことですね。誰にどう公開していくのか実務的な部分は詰めていくとしても、そこは些細なことでしょう。でもそれがなんで後押しに?」
そう問いかけると、ヤスケさんはちょいとお爺ちゃんを見てから理由を教えてくれた。
「同行している妖精がいつでもこちらに連絡を取れるだけでも素晴らしい事だが、大勢の使節団の者達との会話や絵図、それに妖精自身が見聞きしてる事すらそのまま、双方向にやり取りできるとなれば、その恩恵は計り知れない。使節団の規模を何倍かにするよりよほど価値ある働きだ」
「うむ。そうなるかのぉ。ところで、妖精自身が見聞きした事をそのまま送り合えると話した事はないんじゃが」
「アキと共に野鳥観察をした際に、離れた妖精が見ている拡大術式の映し出した光景を中継して見せただろう? ジョージ達から、中継術式の素晴らしさは報告を受けている」
ヤスケさんの返答に、お爺ちゃんは感心した、と頷いて見せた。
「なるほどのぉ。じゃが、世界間を召喚者と召喚体の間を、心の隙間を通じて繋ぐ情報伝達手段は、同じ世界における経路を通じた中継ほど多くの情報を送ることはできんのじゃよ。じゃから、そこまで便利使いできる訳ではないと考えて欲しい。情報を送る召喚者の心への負担もあるんじゃ」
「負担を強いるつもりはない。なるほど、理解した。運用はよくよく検証して負担がない範囲を見極めさせて欲しい」
「うむ。儂らも協力は惜しまんつもりじゃ」
「先ほどの条件も、今後の研究が進めば効率改善や負担軽減に繋がるかもしれませんからね。それで、その価値ある遠距離情報共有手段を妖精さん達が提供できることがほぼ確定した事実が、どうして最後の一押しに?」
ちょっと意地悪だけど、まぁ、ここはヤスケ御爺様の口からはっきり聞いておきたい。
「……簡単に言えば、手元に持っていても価値が下がるだけと理解したからだ。それにアキが以前から言ってるように場に出したからとて、我らの持つ地上観測衛星群という大札が色褪せる訳でもない」
ん。
まぁ、そうだよね。今回の情報劣化なしに超長距離通信が確立できそう、となると使節団に対する妖精達の貢献はかなり拡大することになる。それは下手すると探査船団を運用する街エルフ達に匹敵すると言ってもいいくらいに。転移門を用いた超長距離通信と違って、使節団の側に大規模設備が必要がない点も大きな優位性と言える。まぁ、何を通信するにも全部、妖精界を経由するから、情報が全部妖精達に筒抜けになる、という弱点はあるけどね。仲間同士で情報共有をしていると考えれば、そこはさほど恐れなくても良い部分だろう。妖精達にコンピュータもないから、いちいちやり取りされる情報の全てに目を通して把握するなんてのも現実的じゃない。
何にせよ、遠隔地と劣化がなく即応性の高い双方向通信について、その価値を街エルフ達がきっちり理解して、正しくその価値を評価してくれて良かった。
地上観測衛星群という大札も、場に出さず情報を小出しにしていくだけでは、大々的に遠距離通信手段を提供して目に見える貢献をしていく妖精達に比べたら、秘密にする優位性維持より、使える大札を手元で腐らせているだけ、ということになりかねない。良い判断をしてくれた。しかし、何が後押しになるかわからないね、ほんと。
さて。
「決断して頂けて幸いでした。では、御爺様、ちょうどいらしてくれた事ですし、代表の皆さんへの返書について、一緒に文面をチェックして貰えます? 一応、情報公開が得られる事を前提に、返書の叩き台までは用意しておいたんですよ」
ほら、とメモの山と、最終的に作成した返書案を示して、気が利く対応したでしょ、褒めて、と催促してみたら、渋々、頭を撫でてくれた。うん、これは良いモノだ。
「返書を出す前に、儂らに相談した点は褒めてやろう。しかし、コレを返書とするつもりだっただと? ……まぁ、いい。ハヤト、貴様も付き合え。コレを前提に最小限、問題部分だけ手直しするぞ」
などと、赤ペンを取り出して、返書案のコピーを父さんにも渡すと、椅子にどかりと座り直して、ベリルさんにも話し合いに使ったホワイトボードを出させて、全体にざっと目を通して、と本格的に考え込み始めてくれた。
お仕事をしてる姿もなかなか様になって格好いい。さぁ、時間もないし、頑張って行こう。
いいね、ありがとうございます。執筆意欲がチャージされました。
はい、街エルフが大事に抱えていた「地上観測衛星群(とそこから得られた世界規模の情報)」という大札を場に出す、その最後の一押しとなったのは、アキが新たに示したアイデア「妖精の心の隙間を使って世界間通信を行える技術を利用して、妖精界経由で劣化せず超長距離通信を可能とする」の提示でした。アキも懸念したように妖精さん経由の伝言リレーは問題点も多いんですけど、ソレに比べたら劣化しない通信を直接というだけでその価値は何千倍にも高りますからね。強力な本国の支援体制付きなら使節団の能力も何倍、何十倍にだって拡張できるでしょう。
まぁ、後押しとなったのはその一撃、ヤスケは語りませんでしたけど、実はアキがそのアイデアを出すまでの時間の短さも、重要な要素でした。後生大事に秘匿している時間が長くなるほど、アキがアイデアを出して周りが激変していって、大札の価値が相対的にはどんどん低下していくのが目に見えていたからです。長老衆には自分達の抱える大札がさぞかし色褪せて見えたでしょうね(笑)
あと、ヤスケが「コレを返書とする」と言ったのは、受け取った側の様子がありありと目に浮かんだからですけど、そこは街エルフらしい長期目線、多少荒れても何とかなるだろうし、その方がアキの為になるか、ってことで介入は最小限とすることにしたんですよね。ハヤトもこのやり取りだけでだいたい察したのでそこは上手くスルーしてるので、問題が発覚するのは暫く先になります。
アキはベリルのことをベタ褒めしてましたけど、それはモノ書きとしての力量であって、ベリルは何でもできる街エルフではないので、政については、素人なんですよね。なので、文書として正しくても、政として正しいかというと……(笑)
次回の投稿は、八月二十五日(日)二十一時十分です。