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SS⑩:野鳥観察に出掛けてみよう(後編)

今回は本編ではなく、野鳥観察に行こうというアキ達の第三者視点描写です。これまでのSSと違って裏話的な話ではなく、皆の振舞いを第三者視点で描きたいから、という意味でのSSなので、本編の視点変更版くらいに思ってください。

稲刈りの田園地帯での野鳥観察は盛り上がったものの、あちこちを飛んでいる赤蜻蛉や紋白蝶、揚羽蝶がひらひら舞う様子にまで興味が次々と移っていき、ケイティもやっとここで、アキがそもそも都会暮らしで田園風景に馴染みが薄く、なまじ知識はあるものだから、何か目にするたびに興味が興味を呼ぶ連鎖が起きてしまう事に気付いた。


 このままではいつまで経っても出発できない!


野鳥観察という意味では楽しんで貰えれば成功と言えるとしても、あちこち調整して、連樹の民から立ち入り許可を貰ったりもしてるので、やっぱり行きませんでした、またの機会で、というのもバツが悪い。そんな事を考えているうちに稲刈りをしている農民達が仕事を切り上げて、昼食の弁当を広げて休みだす様子が見えた。


「遠くから食事風景を覗き見しても悪いので、そろそろ出発しましょう」


と話を切り出して、何とか馬車を出発させることに成功するのだった。





馬車はアキも見覚えのあるルートを通って、ほどなくして連樹の森へと到着した。アキ達が二階席から降りてくるのに合わせて翁が杖で合図を送ると、それまで姿を消して同行していた妖精達が術式を解除して姿を現した。軽く一礼しつつも少し離れた上空を飛んで、会話に加わるつもりはありませんアピールをしてるので、アキも軽く礼をするに留めて疑問を翁に問うことにした。


「お爺ちゃん、どうして透明化を解除したの?」


「それは連樹への敵意の無さを示す為じゃよ。そもそもこの連樹の森は、繋がっている連樹達による濃密な監視の目が山全体を覆い尽くしておる。じゃから、ここから社辺りまではこうして姿を現して、監視の手を煩わせないという事じゃな」


翁の説明を受けて、ケイティが説明を補足する。


「ここから社まではいつも通りジョージが護衛として同行するのでご安心ください。それと今日は野鳥観察ということで、山頂湖の水辺での観察の特別な許可を頂いています。そちらでは妖精の皆さんには観察の手伝いをして貰います」


どう手伝うのかは後のお楽しみ、と言われて、アキも楽しみにしてると笑顔を浮かべ、そして社まで続く急角度な参道を見上げると、ぎゅっと拳を握りしめた。


「おぉ、いつになく前向きな姿勢じゃのぉ」


翁がふわふわと横を飛びながら褒めると、アキも自身の今日の恰好を見せびらかして理由を明かす。


「こうして髪も纏めてあるし、帽子も被っているでしょ。それにグリップ力のある軽登山向きの靴も履いてるし、どこに手をついても問題ない手袋を嵌めてて、ひらひら足元の視界を遮り、風を受けるスカートでもないから足元もすっきり。これなら安心だよ」


いつもこの服装で来たいくらい、とアキが満足そうに話すと、ケイティは苦笑しながらも、やる気を削ぐのもどうかと考えて、否定的な言葉は選ばず「さぁ、今日の目的地は社の先ですよ」と促すに留めた。


一年前の頃は、あまり参拝客もなく人族用の参道は狭かったが、今は頻繁に鬼族の文官達も通っていることもあって、連樹達が樹木なのに山全体が少しずつ位置をずらして、参道の拡幅用のスペースを空けるという真似をしてくれたおかげで、参道の拡張工事も驚くほど短期間にサクサクを終わらせることができた。


ただし、手摺りにアキが触れると、付与されている術式が破壊されてしまう為、利用がNGなのは変わらない。


なので状況はこれまでと変わらないのだが、装いが変われば意識も変わるのか、今日は登りながらも参道の奥、入ることのできない連樹の森の奥まで視線を向ける余裕もあり、太いドリミングの連続打撃音が聞こえると言って足を止め、翁に術式で遠くの幹に留まっている中型のキツツキであるアカゲラを見つけて、羽を彩る白のアクセントと後頭部の赤が印象的だと饒舌に語ったりと、随分と印象が変わることになった。


「連樹の木々って、別邸の庭先の木々とはやっぱり印象が随分違いますね」


などと、その枝振りや幹、それに下草の様子などにまで興味が向いて、すっかり根を生やしそうになったので、少し上からトラ吉がほら登ろうぜ、とばかりに声をかける始末だった。


まぁ、そんなこんなで、これまでの苦戦は何だったのか、と同行してる皆が首を傾げるほどしっかりした足取りで参道を登り切ったのだった。





社のある広場に到着すると、木陰にシートを敷いて、脚付きの立派な盤に白、黒の駒を並べて、連樹の巫女であるヴィオと、小学校低学年くらいの女児にしか見えない依代の君がリバーシに興じているのが見えた。連樹の木陰で興じているのは、二人の大局を連樹に見せて、リバーシを通じて、動物的視点、意識、先を予想するといった事を学んで貰っているのである。これも植物と動物という在り方の違いを乗り越える為の活動の一環なのだ。まぁ、二人の場合、半分くらいは娯楽といったところだが。


「遅かったじゃないか。って、随分気合が入った格好してるな」


「シャンタールさんがね、野鳥観察に向いた服装で上から下まで誂えてくれたんだ。いいでしょ」


ふふん、とアキはわざわざゆっくりと回って見せてあげたりとサービス精神旺盛で、これには依代の君もすっかり毒気が抜けた。


「あんまりはしゃいで水に落ちたりするなよ? 驚かせたら水鳥が逃げるぞ」


「はいはい、お爺ちゃんの術式で目の前にいるように眺められるから、そこまで近づいたりしないよ」


なんて感じにやり取りをしている様子を見ると、互いに遠慮することのない仲の良い姉と妹といったところか。アキが見た目以上に若く見えるのは、肌や髪の艶とは別に、動作や表情がよく動くことの影響が大きい。落ち着いた態度で一歩後ろに控えているケイティは、護衛を兼ねているので、いざとなれば瞬時に動けるよう、無駄な動きを極力排しているだけに、二人はとても対照的だった。


アキは警戒心などそこらに落としてしまい、その意識は依代の君と、二人の様子を眺めているヴィオだけに向いているし、楽しんでますよ、と内心をアピールしたい気持ちもあるようで、自然と表情もころころと変わることになっていた。


「アキ、特別に許可は出したが、私達も山頂湖は限られた期間しか立ち入らない聖地だ。ケイティ殿の注意を守るように」


ヴィオも少し浮かれてる様子に水を差すつもりはないようで、やんわりと注意するに留める。


「はい。許可ありがとうございました」


アキも素直にお礼を言うが、自然と視線が山頂湖に向かう道を探す始末で、これにはケイティがフォローに入る。


「アキ様、山頂湖への道はあちらになります。足元に注意してください。こちらは――」


社の奥にある小道を示して、礼もそこそこ、ケイティはすぐ根を下ろしがちなアキの意識を引きつつ、先に進んでいく。先頭はトラ吉が歩き、その後ろを皆が続き、殿しんがりをジョージが務める。皆の上には四人の妖精達が歩みに合わせてふわふわと飛んで、となかなかの大所帯だ。


年に数えるほどしか使われておらず、一般の参拝客も通ることがない小道は、草こそ刈ってあるものの、石畳も敷かれていない剥き出しの地面であり、周囲に生えている連樹との間には、境となるような目印もない。


ケイティは、今歩いている小道から逸れて連樹の森に分け入ることは禁じられていること、湖が見える開けた場所に出るまでは森の上を飛行してもいけない、といったように注意事項を話しながらも、連樹の森の豊かさをアピールするのも忘れない。


冬に備えてせっせと実を集めて走り回るリスの元気な様子も観察することができた。


そんなことをしていれば、道はそれほど遠くはなく、山頂湖の畔へと辿り着くことができた。





山頂湖は、小道の行きどまりに簡素な小屋があり、ケイティの説明によると中には小舟が三艘ほど収められており、漁具なども入っているようだが、今はシーズンオフということで、扉も閉まっていて中を伺い知るような窓もないので外から中を伺い知ることはできなかった。動物が潜り込んでも困るので、簡素な作りではあるけれど隙間は完全に塞がれている気の使いようだ。


そして、小道から伸びる斜路が湖の中へと続いている。湖水の透明度はそれなりにあって、ぱっと眺めた程度でも、魚影が確認できるので、それなりに漁業ができるくらいには豊かな湖のようだ。大した長さではないが桟橋も伸びているが、そこは保存術式が付与されているので今回は立ち入りは認められていない。アキが桟橋に触れたら付与した術式がパーになるのだから仕方ない。


斜路のある辺りは開けているものの、山頂湖を一周できるような道も整備されておらず、遠くに水鳥達の群れが湖面で寛いでいるのが見えるものの、ここからでは結構な距離がある。


ケイティは斜路の横手にある平らな場所にシートを手早く広げると、そこに座るよう促した。


「こうして眺めてみると、結構距離がありますね。餌付けもしてないとか?」


日本あちらと違い、こちらでは野鳥を観光資源として活用する文化はないので、餌付けは行われていません」


「おや、勿体ない」


「梅園などにやってくる野鳥を眺めたり、川沿いにやってくる翡翠カワセミの美しさを愛でて観察にいく一部の趣味人もいますが、里山であっても日本あちらほど気を抜いて歩けませんから」


「小鬼族との遭遇を考えないといけない?」


「いえ。それはロングヒル周辺であればまずありませんが、例えば、猪に遭遇したら危険です。突進されると大怪我をしかねません。熊や狼、野犬といった類も要注意です」


日本あちらとはやっぱり違いますね」


ここ、連樹の森であればそうした心配はないので安心していいですよ、と言われてアキも落ち着くことができた。


それからは、肉眼では点のようにしか見えないカルガモも、翁の術式に掛かれば、目の前とまではいかずとも、庭先で眺めるくらいの距離で観ることができて、そののんびりした様子や時折、水辺付近で水中に顔を突っ込んで、尻尾だけ見えているコミカルな様子が観察できた。また、別のところではハシビロガモが円を描くように二羽で泳いでいたり、水中に暫く潜って、離れたところに出てくるといった様子も見えた。


 ただ。


如何せん、座って観察している視点が同じなので、一通り見終わった感も出てきて、ビスケットを摘まんだり、紅茶を飲んだりとまったりすることに。


そうして小休憩を入れてから、ケイティは手伝いの件を切り出した。


「それではアキ様、妖精の皆さんに手伝って貰いましょう。翁、中継を」


「うむ」


翁が杖を一振りすると、拡大されていた湖面の光景が、上空からアキ達を見下ろしている視点に切り替わった。


「え?」


アキが妖精の方を見上げると、映し出されている術式の中のアキも地上から上を見上げた様子に変わる。そのまま、身体を動かしたりしてみると、アキの行動と完全に連動していて、上空から眺めている妖精の視線が、翁の術式に映し出されていることがわかった。


「お爺ちゃん、上にいる妖精さん達と視線を共有してるの!?」


アキの驚く声に、翁は満足そうに頷くと種明かしをする。


経路(パス)を通じて視覚情報を送って貰ってるんじゃよ。使い魔の視野を共有するのと違い、儂を中継して、彼らの視野の一部、狭い範囲の情報を貰い、それをこうして術式の中に映し出しておる。偵察部隊が観察している光景を後方にいる指揮官が確認するのに使っとる連絡術式の一種じゃ」


言葉だけで報告するより、注目して欲しい光景を指揮官が見た方が判断がしやすいことも多いからのぉ、などとさらりと話しているが、話っぷりからして、アキが驚くであろうことは予見していて、してやったりと言ったところのようだ。満足そうな笑みである。


そうして、翁が杖で合図をすると、上空にいた妖精達は一斉に湖の方へと飛んでいく。


翁が前に映し出している切り取られた光景は、まるで自身が上空を飛んでいるかのように流れていく。


「凄い! まるでドローン撮影みたい。凄く視界が安定しているけど、飛び方にも工夫が?」


「うむ。視点が揺れるとまともに観てられんからのぉ。この術式を用いる時には、できるだけ揺らさず、視点もゆっくり動かすよう心掛けておるんじゃ。しかし、なんじゃ、そのドローンというのは?」


翁の問いに、アキは上空からの撮影を一変させた空撮用ドローンについて、安定装置スタビライザーを装備してほぼ揺れることなく撮影できるようになったことや、上空で風が吹こうとも静止し続けることや、人の全力より遥かに早く飛んだりできること、その代わり、その飛行音はとても五月蠅いことなどを紹介していった。長距離飛べるものとなると大人がやっと抱えられるくらい大きい、なんてことも。それとプロペラで風を下方に噴き出す反動で飛ぶので、余り草木に寄ると下方気流でかなり揺れたりもするなんてことも。


「似た事ができるとはいえ、五月蠅いのは困りもんじゃのぉ。それに風をそれほど吹かせるの大変じゃな。あまり近付くと鳥も逃げ出すじゃろう?」


「だね。だから遠くから望遠レンズで撮影するんだ」


その説明に、妖精達の技の優位性を確信できたようで、翁も地球(あちら)のドローンへの興味は横に置くことに決めたようだ。


「ほれ、水鳥達の近くまで来たぞ。ここからとは違う視点は見応えがあるじゃろ」


「おー、凄い。凄く拡大されてるけど、あちらの妖精さんが拡大術式を使ってるの?」


「そうして、目の前に映した光景を儂は受け取って、拡大術式の部分だけをこちらに出しておる」


「複雑なことをしてるね」


「じゃろう? まぁ、心の隙間に入れた術式頼みじゃがな」


などと笑いながらも、妖精族の技を自慢できて嬉しがっていた。そして、トラ吉やケイティ、それにジョージも自分達では普段見ることのできない視点から眼前に迫ったような光景を前に食い入るように共に眺めることになった。


ジョージも持参した空間鞄から、護衛人形達を出して交代しながら、中継表示される妖精の視点の光景を皆で観察するくらいだった。この技をセキュリティ部門として活用する意識から、部下達にも見せておこうとの判断だろう。


まぁ、アキは護衛人形さん達から見ても面白い光景なんだね、と地球(あちら)のドローン技術の良さは、世界を超えるんだ、などと別の事で感心してたりするのだが。






そうして拡大映像の中継を眺めていて楽しんでいたが、翁の「待て、邪魔が入ったようじゃ」との言葉で中断されることになった。下方を映していた映像が遥か上空を翼を広げて悠然と飛行する猛禽類、茶色い羽色、黒味を帯びた翼で広げた翼幅はアキが両手を広げたソレより広いというトビだ。上昇気流を上手く捉えているようで殆ど翼を羽ばたくことはないが、その視線は明らかに妖精達を睨んでいる。


アキ達のいる位置からでは、トビだろう点が見えるだけで、妖精達はあまりに小さくてよく見えない。


「お爺ちゃん、どうするの?」


「奴の降下速度は儂らより遥かに速いから逃げるのは悪手じゃ。それに逃げる必要もない。どれ、一つ教育してやろう」


翁がそう告げると、トビを監視してる一人を除いた三人が弾けるような勢いで上空へと急上昇を始めた。しかも妖精らしく、鋭角に頻繁に曲がりながら、トビを取り囲むように三方から迫る。


「お爺ちゃん、殺生は駄目だよ!?」


「安心せい。連樹の森でそんな真似はせんよ。奴に妖精を覚えて貰うだけじゃ」


そう言って目を細める翁は、何とも意地の悪そうな表情を浮かべた。


風の流れを一切無視して、羽を羽ばたくこともせず、魔力を何も感じさせず、急激に迫ってくる妖精達にトビは面食らったようで、羽ばたいて距離を取ろうとするものの、あっという間に距離を詰められて、仕方なく振り切るために急降下を選択した。


「そいつは悪手じゃろ」


翁の宣言通り、重力に自身の加速を足した妖精達がトビを追いかけていき、数の優位を活かして降下していくトビが逃げられない包囲の網を広げて、水平飛行に戻るとすぐに追いつき、隣を並んで飛びながら、杖を振ると、ちまちまと熱線術式を撃ち込みだした。見ると、命中しても羽を焼くようなことは起きていないが、明らかにトビが撃ち込まれるのを嫌がって、逃げ回り始めた。


「うわぁ、可哀想」


「力関係を示しておかんと勘違いするからのぉ。最後は伝話を使えば終いじゃ」


翁がそう告げた通り、どうあっても距離を離せず、トビが撃たれるのに構わず逃げに入ったところで妖精達が何か伝えたようだ。中継の術式は音声は拾わないので、何かした、としかわからない。


「なんて伝えたの?」


「儂らに構うな、といったとこじゃな。脅すような意識を乗せないのがミソじゃ」


こちらにはトビへの興味はなく邪魔しなければ気にしない、といった強者としての意識を伝えることを何回かやれば、奴らも妖精は縄張りを脅かす相手ではない、ちょっかいさえかけなければ共存できる相手だ、と学ぶんじゃよ、と話す翁に、アキも感心した眼差しを向けるのだった。





最後こそ、慌ただしいやり取りがあったものの、山頂湖での野鳥観察は大成功を収めることとなった。時間も押していたので、連樹の社には軽い挨拶を済ませるだけで帰路についたのだが、アキが妖精の視覚中継技の凄さを自慢げに語ったことで、依代の君もソレに大いに興味を持つことになり、シャーリスに自分もソレを観たいとおねだりすることになったりするが、それはまた別の話。


帰りの馬車でも、アキは冬の時期の野鳥観察に興味津々で、ケイティも次の予定を約束するのだった。

ブックマーク、いいね、ありがとうございます。執筆意欲がチャージされました。


はい、野鳥観察SSの後編でした。アキを悩ませていた連樹の社への急傾斜な参道も、動きやすい服装を用意してあげれば、周りが心配するほどのこともなく行き来できることが証明されました。アキもこの一年で成長したということですね。


そして、翁と妖精達が繰り出した連携技は、無音ドローン撮影といった感じの遠隔視認中継でした。今回は妖精の姿をアピールする目的もあったので姿は消してませんでしたけど、この中継は姿を消したままでも行えるので、ほんと、忍び働きに長けた種族と言えるでしょう。召喚体なので魔力も召喚主であるアキと同じ完全無色透明の魔力属性なせいで感知不可能ってのがまた厄介です。


そんな凄技も、アキや依代の君からすれば、楽しい娯楽といったところであり、見ていた大人達もほっこりした気分になった事でしょう。


次回からは本編、アキ視点に戻して時の針を進めていくことになります。そろそろ伏竜がやってくる時期です。

……しかし、思った以上に伏竜がくるまでのイベントは盛り沢山になりました。二十章の末には、二十一章で伏竜の一連の話まで終わるかな、などと考えていた訳で、はい、見積もりが甘々でした。


次回の投稿は、五月十二日(日)二十一時十分です。

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