17-9.若竜達への短期集中教育(前編)
前回のあらすじ:交流祭りの準備も急ピッチで進んできました。やはり体の大きさが違う種族が使うとなると、実際に作ってみないと分からないようです。でも確認できたらすぐ反映って辺り、良い感じです。腕の良い職人さん達が沢山来てるんでしょう。共和国に帰国してるリア姉とも久しぶりにレーザー通信越しに話をしました。度量衡や規格の統一の件の顛末を話したら、嬉しさ半分、戸惑い半分って感じに。リア姉も好きに手腕を発揮できて、望み通りの結果に誘導できてもっと喜ぶと思ってたんだけど。うーん。(アキ視点)
喫緊の課題もなくなり、やっと秋に各地の竜神子達、その地の為政者と緩い関係を結ぶ若竜達への短期集中教育に専念できる状態になった。サポートメンバーの皆さんがせっせと各地の立体拡大地図や、季節ごとの空から見た樹々や田畑の彩りの変化を記したカラー地図を用意してくれていた。
心話で短期集中教育を行う若竜は全部で三十柱。多いとみるか少ないとみるか微妙なところだけど、連合と帝国の国境沿いにあって、この秋、小鬼族の成人の儀に伴う戦場となりそうな地が先になっていた。帝国は広域に対する浸透戦略を取ってくるけど、過去には連合も精鋭部隊を帝国の都市に向かわせてこれに被害を与えて、結果として帝国軍を撤退させたこともある。なので、隣接する地域、そこに存在する国々はどちらも攻められる恐れがあるのだ。
資料は竜神子と若竜のペア、そして竜神子のいる国の単位で綺麗に纏めてくれている。竜神子はロングヒルでの合宿時に全員、その姿を撮影しているので、ちゃんと写真が添付されているし、それぞれについて多少は話した記憶もある。教育を担当していた人達による評価や、竜神子本人から僕に当てた手紙もあったりして、読むと彼、彼女達のイメージに厚みが出て良い。逆に、国情報については、あまり重視せずさらりと見る程度に留めた。そもそもそこの為政者のことを知らないし、若竜に地の種族の国についてあれこれ説明するのは、前のめり過ぎると思えたからだ。
それぞれの若竜の地の種族への理解度、性格を確認してからではないと、あまり興味のない分野を聞かせて飽きさせることにも繋がりかねない。それじゃ駄目だ。彼らに義務はなく、義理もなく、地の種族との交流は興味本位、暇つぶしや娯楽の類なのだから。
若竜の活動エリアに被る、他の竜も誰がいるか、接点があったり、情報がある場合はそれも頭に入れておいた。竜族は、他の竜との関係を持つか、自分の縄張り、飛行エリアの自然という大きな枠の単位でしか、世界を認識していない。彼らにとって、縄張りの話と、近場の竜との関係の比重は大差がない。そして、竜は個で生きており、縄張りを持ち、そこで活動も完結してしまってて、この前、雲取様や雌竜の皆があちこちの部族巡りをしたのはレアケースだ。
「それでは、心話魔方陣を起動します」
ケイティさんが、若竜の所縁の品をセットして魔方陣を起動してくれた。さぁ、短期集中教育スタートだ!
◇
……と、意気込んではみたものの、心を触れ合わせて挨拶を交わし、自身のイメージを送り合ったところで、相手の自己イメージの完成度の低さに気付いた。登山先の主達のように要衝を任される成竜と比べて、の話だけど。でも、雲取様や雌竜の皆と比べてもワンランク落ちる感じ。多分、今の僕よりちょっとだけ先にいる程度だ。
<お互い、成人までまだ少しかかるくらい、似たような年齢層ですね。親近感を感じます>
<こうして心を触れ合わせていても、若さと同時に成竜のような円熟味すら感じられる……不思議だ>
あー、触れてる心から、懸命に大人っぽく振る舞おうとする背伸び感が伝わってくる。
<十年以上、回数だけで言えば心話を四千回以上こなしてる計算ですから、他の方よりは心話に慣れてるのでしょう。でもほら、僕は腕で抱えられるくらい小さくて、雲取様に自己イメージ強化を導いて貰ってる幼竜みたいなものですから、気楽に考えてくださいね。それじゃ、ちょっと普段飛んでる地域について、こちらで用意した立体地図とのすり合わせから始めてみましょう。特徴的な地形は――>
んー、心の制御も甘いなぁ。登山に参加した若い雄竜三柱が期待のホープって言われてたのは、こういうことか。渡された空を飛ぶ記憶と、僕の立体地図のイメージを照合して、山々や森、湖や河川と確認を進めていくと、城塞都市や砦は遠景から見た積み木細工くらいの扱い、田畑は群生している草原くらいの認識だった。連邦は日本のような交通網が整備されているけど、連合や帝国は、空間鞄を抱えた運搬人が物流を担ってる事もあって、道が細いし、橋が架かってないし、トンネルもない。川幅の広いところでは渡し舟は出てるけど、竜の姿を見たら隠れるようにしてるから、竜の方でもあまり記憶に残って無さげだ。
連合の人族が住まう地域と、帝国の小鬼族が住まう地域に対する認識もかなりぼんやりしたもので、たまにぞろぞろ歩いてるのを見かけることがあるなーって程度。不干渉の方針に従ってはくれているけど、竜の縄張りかそれ以外ってくらいボヤけた世界観だね。
僕は畳一畳くらいの大きさがある立体地図のイメージを渡して、竜神子と会う際にはこれを手元に置いて、お互いの認識合わせの助けとする件を伝えた。
<それは助かる。しかしそのような立体地図とやらをどう作ったんだ?>
<対象までの距離と高さを計測する地道な作業を行って地図を作るんですよ。例えば――>
そこで、三角測量の考え方や、歩幅を利用した距離の簡易算出と、それを地図に落としていく手順を伝えると、その手間の多さに何とも驚いていた。そんな手間を何故かけるのか、というところを取っ掛かりにして、田畑を整備したり、そこに水路を引いたり、水害に備えて土手を整備したり、山林も適当に切るんじゃなく、間引いたり、地崩れしないように伐採したり、植林したり、下草を刈ったり、そんな仕事をするのにどれくらいの広さなら何人必要、と仕事をするのに必要な人を揃えたりって感じに説明していった。国には沢山の人がいるけど、あちこちの土地での仕事を分担することで、地の恵みを得て生きているのだと。だからこそ、水害や土砂災害が起こると、その土地から恵みが得られなくなり、生きていくのが苦しくなる。竜族の縄張りと似てるけど、竜族の縄張りと違って、地の種族は住む地に手を加えて、より恵みが得られるように、災害の被害が減るように生きている、何千、何万と集団になってるからこそできる生き方だ、と伝えた。
<随分と手間のかかる生き方だ>
<ですね。でも、そのおかげで、薄く広い地の恵みも集めれば倉が一杯になる豊かさですし、加工することで、果実などとは違う食べ物、料理も作れます。秋の緩い取り交わしで、地の種族が提供する御馳走、美味しいお菓子は――>
それぞれの食材を、種を蒔いて育てて収穫して、粉を挽いてといった具合にあちこちから手間をかけて集め、それを料理人が調理して、美味しく焼き上げ、甘く煮詰めた砂糖蜜を塗り、といったように形にしていく様を一通り説明してみた。相手を発見して狩りをして食べてお終い、の竜の狩猟との違いに、驚嘆し、感心し、そうして、竜の方が空を飛んでて、災害の芽を見つけた時に気が向いたら伝えてあげる、ただその程度のことへの対価として、料理を提供することの意味、価値に気付いてくれた。
<修業し、経験を積んだ者も災害があれば容易く命を落とす。だが、土地が荒れても、難を逃れたならば、また土地を整備し、地の恵みを得ていくのか。……強いな>
縄張りが荒れたなら、回復するまで待てばいい、というのが竜族の流儀。それに対して地の種族は積極的に環境に働きかけて、自分達に都合のいいように作り変える。この差を理解した上で、その在り方を認めてくれた。
<災害に遭うのは十年に一回かもしれないし、百年に一回かもしれません。でも、その一回の被害をゼロにはできずとも、小さくできれば、復旧するのも早くなります。地の種族は空が荒れ狂う野分(台風)の前には無力で、高台にある家の中で過ぎ去るのをじっと耐えるしかありません。空からと違い、地にいる僕達から見える範囲は狭く、山の向こう、その先のことはわかりません。もし、そこで土砂崩れがあって、大雨の水が沢山溜まり、天然の堰が崩壊して、土石流が下流を襲いそうなら? 知らなければ、野山や田畑と共に人々も土石流に巻き込まれて命を落としてしまい、荒廃した地が元の豊かさを取り戻すのには何十年とかかるでしょう。でも、堰が崩れる前にそれを教えて貰えたなら。そうしたら、安全な地まで逃げて命を守ることもできるのです。今年も災害もなく何よりでした、殆どの期間はそうして過ごせると思います。それでも人々は空を守る竜が、もしもの時に、気が付いた時に、それを教えてくれるなら、その振舞いに大いに感謝し、災害がなくとも、毎年、料理を供するでしょう>
地の種族の年単位の過ごし方、成長ペースなどを農民をベースに説明し、竜が縄張りを得るように、自身の田畑を得て、そこの実りで生活し、子を育てる流れを示した。田畑も作物も実りをしっかり得るには農民としての経験が必要で、何も経験がない人を連れてきても作物を枯らすだけだとも。
だから、田畑が荒れたり、水路が壊れたりするだけでも被害甚大で、いち早く直さないといけないのだと。
人の手を離れた地は、いずれは単なる荒れ地と化して実りも得られなくなる。人が育てる作物と、道端に生えてる雑草は違うとも。
そんな話を一通り聞き終えると、若竜は、自分が何を眺めていたのか、とショックを受けていた。雲取様のように、一部の種族を自身の縄張りに住まわせることを認める竜を、何と酔狂な竜かとすら思っていた。しかし、そうではないのだ。
狩猟が基本で何かあっても、身一つで逃げればいい天空竜と違い、農耕をしている地の種族は、命を守るために逃げはするけど、農耕地と共にあり、離れては生きていけない。その違いは大きい。
個として見た場合の人の寿命は短いけれど、国を形成する群体として捉えると、地の種族は粘り強く、自らに利するように地形を変え、気候の変動にも、食料の保存術を編み出して、実りの乏しい時期を耐え忍ぶ。寒ければ衣服を着こみ、炎で暖も取れる。暑ければ服を脱ぎ、家で日差しを避けることで、どんな動植物よりも気象変化に対して強靭だ。個では負ける動物や魔獣に対しても、皆が力を合わせることで、群れなら余裕で勝つ。道具を使って自らの能力を何倍にも高める。知恵を書物に記すことで、覚えきれない知を子孫へと紡いでいく。群体としての地の種族には、単に個が集まってるだけではない。
この辺りで、意欲はあるものの、若干の心話疲れといった感触が伝わってきたので、この話題はここまでとして、そろそろもう一つの本題へ。
近々、会うことになる竜神子について、他の人達とどう違うのか、何が同じなのか、そんなことを伝え、僕と同じで竜と仲良くなりたい人であり、為政者と竜の間に立ち、両者を繋ぐ者なのだ、といったことを話すと、十分に興味を持ってくれた。
<その竜神子もアキのような子なのか?>
うわ、僕と似たようなレベルで受け答えできるのか、とワクワク期待してる。
<あー、えっと、僕はかなり変わってる方で――>
普通の竜神子は心話をしたことはなく、僕はマコト文書という魔力のない世界について書かれた知の専門家であり、地の種族は多くとも、専門家と言えるような人はそう多くない、と伝えた。同様に、天空竜の傍にあって普通に話ができる竜神子もまたそんな数少ない専門家なので、長い意識で付き合って欲しいとも。そもそも、竜神子に何でも求めるのではなく、窓口として、次に会う時までに他の人の手を借りたっていいのだから、と言うと、毎年一回の訪問でなくてもいいのか、と目を丸くしてくれた。
なんか、可愛いなぁ。
天空竜が他の種族に恐れらていること、それは単に怖いというだけでなく、強力な圧に他の生き物が耐えられない、という本質的な問題があるから、両者が交わることなく生きるのも仕方ないと考えていた。
そこに現れたのが例外たる竜神子だ。竜の傍に寄れる存在、会いたいと思ったら会えるのだ。
竜は優れた知性があって話を聞けば、縁のない地の種族の営みだって理解できる。でも、だからといって、地の種族が延々と積み重ねてきた知の一部に触れただけで、全てを理解できる訳じゃない。
竜神子は、地の種族と竜を繋ぐ小さな窓口だけど、好きな方向に向けることができる望遠鏡みたいなものだ。竜神子に頼めば、知りたいことを教えてくれるし、竜神子自身が知らずとも調べてくれる。
若竜は、漠然と観ていた眼下の世界、竜の縄張りと地の種族の住まう地への認識が一気に変わったようだった。それは地を覆っていた霧が晴れて、大地の姿が見えるようになったかのうような衝撃を伴っていた。
カチリ
そんな幻聴を覚えるような意識の変化。
若竜は、いつ空くかもわからない縄張りを眺めながら、無為に過ごしてストレスが溜まるだけで、やり場のなかった熱量が溜まる一方だった。そこに現れた竜神子。それは暗雲から差し込んだ一筋の光のようだった。目指す先が見えれば、有り余った熱量はその身を空へと舞わせる力に変わった。半ば寝ているように弛緩していた心は一気に鋭さを取り戻し、漠然と眺めているだけだった世界そのものへの意欲すら持つに至る。それはただ眺めていた意識から、竜眼で視通すような明確な差。
……あ、あれ? 純朴な子がなんか化けた。
<アキ、私の竜神子と会うにあたって、助言が欲しい>
触れ合わせた心から伝わってきた感触だと、第一印象を良くして、ロングヒルに来る竜達のように、気楽に訪問できるくらいの仲になりたい、ってとこか。
<天空竜が強いのは誰でも理解してるので、上空を旋回して降りる場所を竜眼で確認している時は普段通りでいいですけど、降りていく時には圧を抑えるように、着地はまるで羽毛が舞い降りるように静かにして貰えると、とても優雅で気品に満ちた印象を与えられるでしょう。地の種族を理解した上で、会話をするために配慮している、と態度で伝えられます。あとは安全確認ができたら、尻尾の上に首を乗せた、害するつもりはない、って姿勢で寛いで貰えれば、それで十分です。あとはそうですね、竜神子を支える国はひとまず置いておいて、竜神子自身の心に興味を向けて貰えると嬉しいです。始めて顔合わせをした幼竜も、慣れてくれるまで時間がかかるでしょう? そんな心構えで、自分から寄るのではなく、竜神子の側から安心して寄れるように、見守ってあげてください>
人見知りな猫と仲良くなるようなイメージで、相手が嫌う、怖がるような振舞いをせず、相手が寄ってくるのを待つ。安全と思えば寄ってくるし、慣れるまで何回か回数を重ねてもいい。焦らないこと、急かさないこと、どうせ長い付き合いになるのだから、と。
そう伝えると、若竜は自身の体験で思い当たるところがあったようで、なるほど、と納得してくれた。
<竜神子は幼竜か>
あー、子供扱いされることを甘受する態度を揶揄ってきた。
<ロングヒルにくる皆さんが幼竜扱いしてるので、僕も慣れました。それに自己イメージ強化をしていけば、いずれは卵の殻を付けてるような雛扱いは卒業できると思ってますから>
まだ道半ばだけど、ミア姉に導かれて一度は到達したところだ。手応えは十分だし、そう時間もかからず合格を貰えると思う、と心象を伝えると、すっごく微笑ましい気持ちを持たれてしまった。
自信満々と笑顔な弟妹を見守るような柔らかい意識。
<私も未来を楽しむとしよう。こんな気持ちは久しく感じることが無かった。良き出会いに感謝する>
<そう言って貰えて僕も嬉しいです。――それでは、竜神子と会う為の前準備は十分ですし、残り二十九柱の皆さんとの交流が一巡した時点で、またお話しましょう。疑問、質問などがあればその時答えます>
<わかった。さらばだ>
そうして、若竜との短期集中教育の初回は終わることになった。
◇
心話を終えて、部屋の壁に書けてある時計をみると、時間はニ十分くらいか。やっぱり、思考をそのまま渡せる心話は、話の密度が高くて便利だ。
「アキ様、いかがでしたか?」
「予定通り、いい感じに事前準備を終えられました。竜神子と会うのが楽しみ、とも話してましたよ。事前にあれこれ教える感じではなく、竜神子と話す際の心構え、意識の持ち方なんかを伝えるくらいで十分っぽかったです。初対面の猫と会う時のように――」
それから、ざっと心話で話し合った内容を説明したんだけど、地の種族を群体として捉える視点や、竜神子を通じて地の種族の社会を理解していく意識、ぼーっと眺めてたのが、竜眼で覗き見るような意識に変わった辺りを伝えると、ケイティさんが表情を曇らせた。
「何か?」
「いえ。一を聞いて十を知る竜族の知性の高さに改めて驚きを覚えただけです。二柱目も問題ありませんか?」
「大丈夫です。ちょっと立体地図の見方を変えてみようと思うんです。予想してたより、地の種族の建築物や農作地に対する認識が無かったんですよ。堤防を作る意味も説明すれば理解するけど、始めはなんか土を盛り上げてるなぁ、くらいで――」
なんて感じに、言葉にすることで自分の頭を整理しつつ、渡された二柱目の資料に目を通しながら、立体地図に意識を向けていった。一柱目で役立った情報と、あっても殆ど使わない情報の色分けもできたから、次からはもう少し効率よく進めていけそうだった。
評価、いいね、ありがとうございます。執筆意欲が大幅にチャージされました。
誤字・脱字の指摘ありがとうございました。やはり自分ではなかなか気付かないので助かります。
色々割込みが入ってましたが、やっと、若竜達への短期集中教育もスタートです。
全部で三十柱もいるので、午前三柱、午後三柱とすると一週間くらいは掛かる計算ですが、まぁ多少のズレはあってもそれくらいで終わるでしょう。
暫くはロングヒル周辺も残暑や秋の気配を楽しめるかもしれません。一見すると、交流祭りの準備が着々と進んでたり、三大勢力の代表達がやってくるお迎え準備をしていたりはしているものの、新たな天空竜が飛来してくる訳でもなし、あー、鬼族の帆船がやってくるのは大きな話題と言えば話題かも。でも新聞でちょい紹介されてる程度で一般人からしたら、ふーん、って程度でしょう。
ロングヒルの住人達からすれば、街エルフの大型帆船を見慣れてるので、そこに目新しい帆船が一隻増えたからって、だからどうした、と。マニアは喜びそうですね。
アキも実際に教育をしてみて、手直しが結構入ることが見えてきたので、二巡目でフォローを入れることを決めました。これによって、若流三十柱への短期集中教育の質は十分なものとできるでしょう。ただ……アキはあまり気にしてませんが、若竜が「私の竜神子」と言ってた意味はかなり重要です。事前教育と竜神子との顔合わせが終わった時点で、話がどう転がることやら。
次回の投稿は、九月七日(水)二十一時五分です。