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16-16.「死の大地」攻略とバグラチオン作戦(中編)

前回のあらすじ:空前絶後の大地上戦「バグラチオン作戦」をベースに、「死の大地」攻略を語ることにしました。やはり世界観が自国周辺な人達に、弧状列島全域に対する同時攻撃、という超広大な戦線規模はインパクト抜群でした。(アキ視点)

小休憩中にちょっと師匠に呼ばれて、いくつか質問を受けたけど、指摘された分の幻影は用意していると答えたら、凄く嬉しそうに肩を叩かれた。


「いくつかヒントはあったが、確かに「死の大地」攻略にはいい事例だよ。しかし、このやり口もミア殿から学んだのかい?」


「ころっと騙されて、散々、弄り倒されましたからね。ミア姉曰く、余りに素直だと、世間の荒波に揉まれて気を病んだりしそうで心配だった、って事でしたけど」


「心を触れ合わせてたんだろう? で、本心は?」


「右往左往する様が可愛くて、満足するまで愛でたかった。中学、高校と年を重ねて、ある程度は手口も見透かすようになったらなったで、あの可愛い誠がこんなに世間慣れしちゃってお姉さん悲しい、とか言ってました」


まぁ、ミア姉はそうは言いつつ、少し頑張らないと見破れないような手口で、最後の最後まで翻弄し続けてくれたからね。まだまだ僕程度じゃ、実際のところ勝負にならないと思う。


そんな僕と師匠のやり取りをザッカリーさんが苦々しく観ていた。


「どうしました?」


「どうもこうも。ソフィアの問いを聞いたから気付いたが。あまり相手を試すような真似ばかりし続けると、ソフィアのように、正直に話しても裏があると勘繰られるようになるから気を付けることだ」


辛酸を舐める思いをしてきたからか、ザッカリーさんの忠告する顔はマジだった。





小休憩も終わって、皆さん席に戻ったけど、別に隠れて話をしてた訳じゃないので、僕が何を言い出すか薄々感付いてる、少し落ち着かない空気が満ちてる感じになった。


「休憩の間、師匠からの指摘があったので、本題に入る前に、紹介事例のバグラチオン作戦について、これまでの説明の中で不自然な部分について種明かしをしておこうと思います」


<攻勢側の駒が示されていなかったのは、これから時系列に沿って説明していくからと思っていたが>


 雲取様の言う通り、でもあるけど。


 大型幻影に、作戦開始時点の赤軍の配置状況を重ねて貰った。勿論、本物と違って概念的なものだけど、戦域の東端付近に多方向から侵攻できるよう大軍がぎっしり配備され、ドイツ軍の前線を捉える位置に火砲もずらりと配備され、最寄りの航空基地にも攻撃機が集まってることを吹き出しで示している。


「攻勢側の百九十四の駒を配置してなかったのは、この配置が侵攻作戦開始時点と考えると不自然と誰もが見たらわかる状況だったからなんです。この通り、攻勢を掛ける赤軍は前線に戦力を集中しているのに対して、ドイツ軍は拠点防衛はしているものの、要衝を確保した通常警戒態勢だと一目でわかりますから」


<遠い地にいる戦力はいないのと変わらない。この駒の配置だと、双方が激突する前線では戦力比は十倍近くにならないか?>


紅竜さん、鋭いね~。


「ご明察。何せ、戦域は広大なので、ドイツ軍前線は猛攻に晒されることになりました」


ん、ここでセイケンから手が上がった。


「攻勢側の駒を置くために東側に戦域を広げた盤面を見たから気付いたが、これは守備側が不意打ちを受けたのだな? あまりに広いせいで意識が外まで回らなかったが、戦域はこの周囲にも存在し、守備側はそのどこかを襲われると考え、今示されている地域に敵が来るとは考えていなかった。だから通常の守備態勢でいたのだろう。それに東側の境に侵攻を遅らせるような天然の要害、障害があるとか、地雷原を敷設していて、そこからの侵攻はないと判断していたのではないか?」


 先ほどから、同じ盤面に次々と情報を重ねて表示していたからね。まぁ、気付いてくれて何より。


「当たりです。師匠からも指摘された点ですが、先ほど示した通り、両陣営は兵員数こそ五割差ですが、内訳には大きな差がありました。これは守備側が劣勢でそもそも数を揃えるのに苦労してた、というのもあるんですが、それにしたって、これほどの大攻勢に対して、通常警戒のままでいる意味はありません。セイケンの推測した通り、守備側はこの戦域の南側で大規模攻勢が行われると認識して、そちらに戦力を回していました。この地域は他の地域の護りを厚くするために、意図的に戦車などの戦力を減らしていたんです」


種明かしとして、作戦領域の南側の盤面をどーんと出して、そちらに双方の戦力が集中して睨み合っている図を追加した。それと、作戦領域の東側には沼地や地雷原のイメージも追加して大軍が通りにくい地形であることも示した。


「実はこの戦域ですが東側は沼地が多く、地雷原も双方がぎっちり設置していたので、大軍が通るのは難しいと考えられてました。双方とも航空機は地形を無視して相手を攻撃できますけど、地上軍はそうはいきませんからね。でも、そう思っていたのは守備側だけで、攻勢側の赤軍は沼地を渡れるように現地で膨大な数の筏を作り、地雷原も自分達の分は何十万個という数を全て爆破しないように無効化する工作をこっそりやっておきました。それに敵地雷原を突破できるように、地雷処理車両もばっちり用意してたんです」


ここで、竜族、妖精族には馴染が無いと思うので、触れると爆発して周囲に破片を撒き散らす地雷の説明と、それらを無数に埋設することで通行不能地域=地雷原を作る戦術について説明した。そして、踏んだら爆発する地雷の信管を抜き取り、触れると爆発する起爆ワイヤーを除去して、という地雷無効化作業の概要と、もっと豪快に重いローラーで踏んで爆発させることで地雷のない道を作り出す地雷処理車両の仕組みも示した。


<飛べぬからこそ、そういった工夫で足止めができる。そして、突破する術も生まれるのか>


雲取様も、自分達で手を加えることで要害を作り出す地の種族の技に関心したようだった。


「アキ様、形からするとこの地雷処理車両というのは、見ればすぐに用途もわかりそうですが、守備側は地雷原がこれで突破されるとは考えなかったのでしょうか?」


ガイウスさんの疑問もわかる。どうみても物凄く重いローラーを押しながら進む戦車って姿は、ローラーで踏んで地雷を起爆させる、と推測できるからね。


「ですね。見たら一発で推測できたでしょう。だから赤軍は沼地を渡るための膨大な数の筏も、地雷処理車両も、そもそも国境線沿いに集結している大軍も、自軍の地雷原を無効化する工作作業も、何もかも念入りに隠して、攻勢を開始するその瞬間まで、意図がバレないように隠蔽してたんです」


あと、航空基地は後方にあるので、そもそも何機がそこに配備されているのかを調べるのは難しく、この地域ではドイツ軍は劣勢で、敵航空基地まで攻撃の手を伸ばすことはできなかったので、そこに何機いるかも知らなかった、と補足した。


大型幻影の方も、色合いを変えて貰い、赤軍側は防衛を固めている程度の戦力はいるのは認識されていたけど、それ以外は見えていなかったという現実を示した。


大攻勢を掛けるために集結した機甲師団も、砲兵師団も、沼地を渡る膨大な数の筏やそれを用いる歩兵師団も、自軍の地雷原を無効化した何万という工兵達の活動も、地雷原を突き進む地雷処理車両も、航空基地に集結していた八倍もの航空機群も、それらの全てを一か月以上、戦わせるだけの膨大な量の食料、燃料、弾薬といった物資の蓄積も、その全てを隠蔽していたのだ。


ここまで示せば、皆も、バグラチオン作戦の何が凄いのか、そして、それが「死の大地」攻略になぜ繋がる事例なのか、理解してくれた。


「相手に悟られることなく、相手を圧勝できるだけの軍勢を揃え、更に相手に攻撃の予兆さえ与えないことで、大軍を想定した防衛の備えすら取らせなかった。……アキの伝えたかったことにここで繋がる訳ね」


エリーが上手く纏めてくれた。


「ん、そういうこと。昨日、紅竜さんにも話しましたけど、これ、盤面全体が見えていたなら、守備側はこんな無策で攻勢を受けるなんてあり得なかったんですよね。見ての通り、前線の戦力比は絶望的で鎧袖一触、蹴散らされるのは目に見えているし、これだけの戦力を揃えたのに、前線の師団を多少潰した程度で攻勢を終える訳もない。要衝に籠っても飲み込まれて潰されるのは目に見えているのだから、包囲されないように下がりながら戦いつつ、分散している駒を集めて、部分的にでも互角か優勢の状態を作り出して反撃する。見えてればそうするでしょう。でも、守備側、ドイツ軍は攻撃が始まった時はおろか、それから数日が経過するまで、赤軍の主攻は戦域外、南側の地域から行われるもので、こちら側の攻撃は助攻、目を他に向けさせる陽動だと勘違いしてたくらいでした」


<これだけの大軍が攻めてきたのに、それを陽動と思ったのはなぜだ? 全体が見えずとも、自軍の何倍もの軍勢が攻めてきて、その勢いを止められないとなれば、並の攻勢でないとはわかるだろう?>


紅竜さん、陣取り合戦的な話にはあまり興味が無さげだったけど、理解するのは早いなぁ。


「そこは戦場の霧、こうして全体を見ている我々なら一目瞭然ですけど、ドイツ軍は航空戦でかなり劣勢で自由に空を飛ぶどころじゃありませんでした。だから、空から遠方まで眺めて周辺地域の状況確認をするのが難しかったんですね。地上では周囲に配置していた部隊が次々と潰されていくから、地平線の向こう、自分達の目が届かない地域の情報なんて、断続的に不十分な形でしか届きません。味方からの悲鳴混じりの報告が届くから攻撃されているのはわかる。負けているのもわかる。でも敵の戦力が自軍よりかなり多い、くらいしかわからない。それにこないと思った沼地や地雷原を超えて敵が侵攻してきたので、前線は大混乱に陥りました」


「前線が混乱していても、集まって防衛に徹することはできよう。彼らが耐えている間に、後方から仲間の師団が助けに入れば、撤退戦くらいはできそうなものだが」


ジョウ大使がこちらでの戦いベースで、話してくれた。表情からすると、で、それが失敗したんだろう?とまでは予想できている感じだ。


「ジョウさんのイメージだと、後方の師団が助けに行っても劣勢は変わらないから、結局、磨り潰されたってとこですよね?」


「そうだ」


「実際のところ、多分、合流できたとしてもそうなってた、それくらいの戦力差だったと思います。ただ、混乱した師団も、統制の取れた援軍がくれば、統制を取り戻して、師団としての戦力を発揮することはできたでしょう。……実際はそうはなりませんでした。最前線の師団が襲われているタイミングで、実は後方の師団もまた同時に攻撃を受けてたんです」


大型幻影に実際に赤軍が行った縦深攻撃の模式図を出して貰った。機動防御は前線を突破されたらそこに部隊を派遣して叩くことで戦線を維持する訳だけど、前線の部隊だけでなく、後方にいる火消し部隊も含めて空から同時攻撃を行うことで連携できない状況に陥れて、更に攻勢部隊が前線部隊と交戦して動きを封じてる間に、他の部隊が奥地へと侵攻していき、後詰めな筈の火消し部隊をも直接叩く、という具合だ。


数で劣勢な守備側が連携を封じられ、大規模な空爆や砲撃で混乱している中、各個に突撃されるのだから耐えられる訳がない。しかも突撃してくる相手の方が戦車の数が多く、火砲の支援と、空からの爆撃までセットなのだ。守備側からすれば、全体の状況もまるでわからず、連絡が届いても相手側も鉄火場で援軍どころじゃない、というのだから、もう優秀な指揮官がどうとか、個人技がどうとか、そんなレベルはとっくに超えてしまっていた訳だ。


「赤軍が編み出した陸上戦における攻勢の完成形と言われる戦闘教義(ドクトリン)で、縦深攻撃と言います。これの恐ろしいところは、前線とその後方を叩いて終わりじゃなく、前線を潰したら全体の戦線を押し上げて、更に後方に向けて同様の同時攻撃をすることで、敵を次々と包囲殲滅していく点にあります。この津波のような進軍、その圧倒的な様は、地球(あちら)では、道路を平坦に均す蒸気式圧延車両スチームローラーに例えられましたが、その例えの通り、路傍の砂利のように守備兵力はぺちゃんこに潰されていくことになりました」


反応が鈍いので、ロングヒルに例えて話をしようかと思ったけど、あまりに生々しくなるのでそこは自制した。それに、理解が追い付いてないんじゃなく、実際にこの状況に陥ったなら守備側は打つ手がないことに気付いたからこその沈黙だった。


「火砲が綿密な砲撃をして前線をボロボロにして、航空機が砲兵陣地を叩くことで、攻勢を掛ける部隊が間接砲撃に晒されることを防ぎ、さらにボロボロな前線をぶち抜く大量の戦車の圧倒的な突破力を持って、守備側が混乱し、組織立った防衛戦が行えない間に一気に殲滅する、というのがミソです。殲滅できずともこれだけ叩けば守備側は拠点に立て籠るのが関の山。その間に後に続いていた軍勢が戦線を押し上げて、守備側の後方部隊に突撃といった塩梅ですね。大軍に兵法なし、大勢いるだけでも強いんですが、少数側を分断して混乱させて同時に叩く、ということを大軍側が行っているところが、攻勢の完成形と言われる所以です」


皆も口にはしないけど、空から天空竜が襲い掛かり、遠方から火砲がばんばん撃って榴弾が城塞都市のあちこちを壊し、あばら家と化した城塞都市に向けて鬼族の重歩兵部隊を先頭に大軍が突撃してくる様を想像できたようだ。それも自国だけじゃなく、同時刻に周辺国まで含めて同じことが行われている、と。



うん。今日死ぬか、明日死ぬかくらいの差しかないね。待っていたって援軍はこない。どこも壊滅してるんだから。





何か、空気が重くなったので、場を動かそう。


「守備側視点で話したこともあって、ちょっと気が滅入る感じになったようなので意識を切り替えましょう。幸いにして、「死の大地」の呪い、祟り神は彼の地を占領している守備戦力であって、我々は海を渡る点は違いますが、同戦力を殲滅しようとする攻勢側です。祟り神は北東地域の呪いを厚くはしてますが、「死の大地」全域を覆っており、これは広い地域に戦力を分散配置している事に外なりません。この距離感は重要です。離れ過ぎてる戦力はいないのと同じ、そして戦力は集めなければ力となりません。彼我の差が大きければ簡単に蹴散らされます」


意識を変えよう、我々は攻勢側だ、と話して、盤面を切り替えて「死の大地」とその周辺地域の模式図に変更した。「死の大地」には隙間なく敵駒が設置されており、北東の駒は大きいけど、それ以外の地域の駒は小さいイメージだ。そして、相手は海を越えたこちら側の状況を認識できず、こちらは攻勢を掛ける駒を用意して、好きな箇所に配置できる、と。


ここで師匠が手を上げた。


「つまり、アキはこう言いたい訳だね。先ほどの事例と同様、我々は祟り神に攻撃のその瞬間まで、こちらの駒の配置を悟られることなく、「死の大地」を余裕で平らげるだけの駒を用意しよう、そして祟り神を分断し、混乱させて、同時に叩いて、反撃する間を与えずに叩き潰してやろう、と」


大当たり。


「師匠が纏めてくれた通りで、上手く立ち回れば、こちらが望んだタイミングで攻勢を仕掛けることができ、攻勢に必要十分な戦力を揃え、相手が通常警戒程度しかしてない、大軍への備えがないところに襲い掛かることができます。防御側は常に後手に回らざるを得ず、攻撃側は好きなところに戦力を集中できる。だから、攻略はこちらが攻勢側、祟り神が守備側で始めなくてはいけません」


「そして、何よりも重要なのが情報の隠蔽。攻撃を行うその瞬間まで、可能な限り、敵に情報を与えず、こちらの意図を悟らせないことなのね」


エリーが念押ししたいことを話してくれた。


「ありがと。という訳で、僕が伝えたい『祟り神に悟られないで。相手の観察もその範囲で念入りに』に繋がるってこと」


言いたいことはシンプルでしょ、と同意を求めたけど、返ってきたのは深い溜息だった。


うーん、まだ第二次世界大戦終了時点のシナリオで、次はベトナム戦争、攻勢作戦編成ストライクパッケージを用いた侵攻作戦を参考に、竜族ベースで行う話に続くんだけど、一度に情報を詰め込み過ぎてないか心配になってきた。

いいね、ありがとうございます。執筆意欲がチャージされました。

誤字・脱字の指摘ありがとうございます。自分ではなかなか気付けないので助かります。


バグラチオン作戦の事例紹介も2回目ということで、相手との戦力比だけ見て、大軍による力押しでしょ、という意見は、間違いではないけれど、正解には遠いことを示してみました。


①戦略規模での欺瞞工作と徹底した情報隠蔽

②相手を圧倒する大規模戦力の確保

③大軍側が、相手を分断、混乱、各個への同時攻撃による撃破=縦深攻撃してる

④縦深攻撃→戦線押上げ→縦深攻撃の無慈悲なループ、それを支える膨大な兵站体制


という四点が揃っているからこその攻勢の完成形であり、西側陣営が真っ青になった訳です。第二世代戦車の頃までは、戦車の矛が強くなり過ぎて、当たれば撃破される有様なせいで薄い装甲で移動速度を上げよう、なんて状況でした。その為、東側陣営が縦深攻撃してきたなら、武装ヘリなどを駆使しても侵攻を止めることができず、戦術核で絨毯爆撃するしかないんじゃないか、と泣きが入ってました。


第三世代戦車(レオパルド2とか、M1A2とか)になって、やっと自分の砲を防げる装甲を持てるようになって、数で勝る東側陣営戦車群を、命中精度と連射速度と機動力、防御力を駆使して上手く立ち回れば、何とかなるんじゃないかなー、と思えるようになっていきました。でもまだ数の暴力怖い、でした。


湾岸戦争で、T72戦車をびっくり箱と評されるようにワンサイドゲームで屑鉄にできたことで、やっと西側陣営も恐怖を払うことができたって感じです。


因みに、今回(2022年)のウクライナvsロシアでのロシア側の侵略は以下の通り似ても似つかぬものです。


①衛星と空中警戒機とドローンによって情報が丸裸

②ウクライナ全土攻略とすると戦力が全然足りない

③不十分な爆撃、砲撃からの多方面同時進撃

④一週間程度の食料しか持たないなど兵站軽視、というより兵站確保を考えてなかった


ラストでアキが語ってるように、「死の大地」攻略の場合、バグラチオン作戦の四つの特徴は守るべきモノですが、それだけでは十分ではありません。後編でその辺りを補足していきます。


次回の投稿は、六月十二日(日)二十一時五分です。

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