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14-24.帝都訪問の前準備(後編)

前回のあらすじ:ケイティさんの内なる思いに心話で触れました。その感想は今回の冒頭で語りますが……重かったです。(アキ視点)

ケイティさんの内なる心に触れた僕は、溢れる感情の渦を持て余してしまい、ぼーっと庭先を眺めてたり、トラ吉さんを撫でたりしながら、頭を休めて過ごすしかなかった。


それでも一晩寝たら、ある程度、頭の中も整理されたようで、ある程度、普通に過ごすことができるくらいまでは回復してきた。


自分なりに色々悩んでたり、色んな感情がぐるぐるする事もあったけど、ケイティさんのそれはとても複雑で絡み合ってて、重さがあった。人は歳を取るとだんだん年相応になっていくものだけど、それは積み重ねた年月の重さがそうさせるのかもしれない。幼子が無邪気に遊ぶ様からは重さは感じられない代わりに、何に対しても全力って感じがして若いなーとか思ったりもしたから、そうズレた認識でもないと思う。子供の方が心話をやりやすいのは、相手に合わせられる身軽さがあるからかもしれない。


ケイティさんの思いも、傾聴と同じで、しっかりと向き合う真摯さは忘れないとしても、それはそれと自分の心と分けておく意識も忘れないでおこう。引きずられる事はきっとケイティさんも望んでないから。





そして、今日はケイティさん、シャンタールさんと衣装合わせをしている。


用意してくれた衣装は、街エルフの礼服の長衣だけど、薄手の白地のケープが御洒落な感じだ。金属糸で編まれた模様が光を浴びるとキラキラと輝いて綺麗な感じ。あと礼服も初夏向けということで、秋、冬用に比べると生地が少し薄手かな。まぁ、シンプルなデザインの長衣で、女優の舞台衣装みたいな派手さとは対極って感じだ。


「涼しげでいい感じですね。きっと雲取様の黒との対比で映えるでしょう」


うん。


僕は雲取様の隣に立つ竜神の巫女だからね。単独じゃなく、雲取様とセットでの印象を考えないといけない。その点は、シャンタールさんも考えてくれている。


「体格が大きく異なるノデ、雲取様の傍らに立つアキ様への細かい飾り付けは合いまセン」


それよりは、自信を持った立ち振る舞いや、落ち着いた声の比重が高いからね。


その後も、歩いたり、手を大きく動かしたりした時の衣装の動きを確認したりと、どちらかというと、舞台衣装に袖を通す女優のような視点でのチェックを続けたのだった。





衣装合わせの後は、小型召喚した雲取様も同席して、小鬼族の担当者の皆さんを交えた帝国領内の飛行経路に関する打ち合わせに参加することに。


と言っても、今回の打ち合わせには鬼族は参加しないので、会場は別邸の庭先だ。


「ケイティさん、今回は決定された飛行経路を聞いて終わりじゃないんですね」


「雲取様の縄張りを飛んだ際と違い、飛行経路の多くは帝国領となります。それに、竜族の意向で、飛び方についても提案があり、アキ様には、巫女として、両者の仲を取り持つことが期待されています」


は?


なんか、衝突するような話があるんだろうか。


うーん。


「ロングヒルから帝都までの立体地図はあるんですよね?」


「はい。認識に齟齬があってはいけないので、ヤスケ様からも使用許可をいただきました」


ふむふむ。


まぁ、話を聞いてみよう。





庭先に設けられた会場には、既にちっちゃな雲取様と、少し離れたテーブルに小鬼の担当者さん達が座っていた。フォローの為か、ガイウスさん、ユスタさんも同席してくれている。


「皆さん、お待たせしました。本日はロングヒルから帝都への飛行経路に関する調整でしたね」


<ショートウッドの時のように、進行ルートの希望があるだろうと考えてな>


ん、良い配慮だ。


「お心遣いに感謝致します、雲取様」


ガイウスさんが話をする感じか。まぁ、こちらにいて話慣れているから、その方がいいか。


「それで、雲取様。飛び方に提案があるとのことですけど?」


<うむ。全ての部族から了承を得たのだが、竜族全体の合意を携えて訪問する、その姿を帝国の民にもしっかり見せたほうが良い、との意見が出たのだ。それとな、訪問も我だけで行くのではなく――>


そこから雲取様が語った内容は、当初の雲取様と僕とお爺ちゃんでちょっと行ってくる、という話から随分とかけ離れたモノになっていた。まず、地の生き物が逃げ出さない程度の低高度を雲取様に三柱の雌竜が随伴してゆっくりと編隊飛行で帝都へ向かいたいそうだ。それから、帝都の周囲を四柱の雌竜が大回りでゆっくりと周回することで、野次馬根性で近づいてくるかもしれない他の竜を牽制する。帝都に降り立つのは雲取様だけと配慮は忘れないとも。


うーん。


ちらりと小鬼さん達の方を見ると、なんか担当者の人達は目が点になってて固まっちゃってる感じだ。でも、ガイウスさんとユスタさんは、竜族のいつものことと理解を示してるようで、話を進めても大丈夫そう。


「いくつかお聞きしますが、編隊飛行は、特別な訪問であり、エスコートされる雲取様が特別な役目を担う、普段の竜の訪問とは異なることを明示したい、といったところでしょうか?」


<そうだ。全ての部族の同意を受けての訪問なのに、いつものようにふらりと一頭が行っては特別感が薄いだろうと意見が出て、三頭の同行としたのだ>


飛んできた思念波からすると、派手になり過ぎないよう抑えてコレだ、とお疲れのご様子。


つまり、減らすのは無理と。


「確かに、四柱の竜が整然と編隊を組んで悠然と空を舞えば、人々の心に特別な事と印象付けられることでしょう」


「予め飛行コースを民に伝えておけば、慌てることなく、雲取様達の飛ぶ姿を目にする余裕も持てると考えます」


ガイウスさんも、そこが落としどころと頷いてくれた。いいね。


固まってた担当者さん達の表情から見ても、小鬼族として十分許容できる範囲なのだろう。


<そう言って貰えると思っていたぞ。誰が随伴するかはまだ確定しておらんが出発までには決めておこう>


あー、雲取様と一緒に飛びたいと、雌竜さん達がバトル中、と。


もう一つ、帝都の周回飛行は不人気だろうから仕方ない。


「帝都を周回飛行して牽制されるという話ですが、雲取様以外に帝都に降りないよう警告するとなると、結構離れた位置を大回りで飛ぶ感じでしょうか?」


<そのつもりだ。距離については――>


雲取様の話だと、そもそも周回飛行組は雲より上の高高度を飛ぶ予定で、首都からもそれぞれが数十キロは離れて四方をカバーするように時計回りにぐるぐると移動していく感じらしい。到着時刻の前後一時間くらいをカバーする気でいるとのこと。


なので、地上の人達への圧はまぁ気にしないで良し。


「他の竜が偶然、ふらりとやってきちゃう可能性もありそうなんですか?」


<念の為であって、その恐れはまずないだろう。飛行高度はこの後にでも第二演習場で確認すればよいとして、進行ルートに何か要望はないか?>


雲取様が、思念波で地図を出してくれ、と合図を送ってきたので、そちらを使おう。


「ここ、ロングヒルから帝都までの飛行ルートですが、平面的な地図ではイメージしにくいかと思い、こちらで立体地図を用意してみました。都市や砦のような場所はミニチュアを配置した力作です。こちらを使い、ルートを決めていきましょう」


ベリルさん達が、大きなテーブルを設置して、その上に色分けされた精巧な立体地図を置いてくれた。河川の流れや、目立つ人工物として、都市、砦、ダムといったモノもそれっぽいフィギュアを置いてくれててイメージしやすい。


小鬼さん達も、かなり驚いてくれたようで、掴みはばっちりだね。三大勢力のどこかわかるようにフィギュアもちゃんと勢力毎に色分けされてて、どこが帝国領かも一目瞭然だ。


「雲取様の要望を満たす感じだと、帝都がこちらですから、少し寄り道する感じで直線ルートに近い都市部の近くを経由して飛んでいく感じでしょうか? それとも――」


飛行ルートの叩き台があったほうがいいだろうと、こんな感じで、と僕が示したルート上に赤いピンを刺して貰い、議論に加わるよう促すと、雲取様の飛行速度なども確認して、大回りになるルートや、大都市優先で経由していくルートなど、あーだ、こーだと意見を交換して、何とかルートを調整することができた。


少し大回りになるけれど、大都市をいくつも経由してから帝都に向かう、という意欲的な案だ。しかも、行きと帰りでルートを変えることで、経由する都市数をできるだけ増やそう、という意図ありあり。


<これなら、我らの飛ぶ姿を多くの民が目にすることだろう>


雲取様も上機嫌。目印となる地形も頭に入れたから、飛行に問題はないと太鼓判を押してくれた。


ユスタさんがちょっと不安げで、ガイウスさんは表面上、問題ありませんと笑顔を浮かべてて、担当者達は半ば諦めとも取れる燃え尽きた顔をしている。


一応、裁量の範囲なんだろうけど、帝国内の政治力学とかに絡む話なのかもしれない。


でもまぁ、そこは首を突っ込んでも仕方ない話だからね。


「せっかくですから、空からですけど、それぞれの都市の見どころとかあったら教えていただけますか? 例えば、こちらの都市だと港湾設備が整ってるから、運が良ければ例の外洋帆船がいるとか――」


立体地図で見た感じ、大都市のための上水を通してたり、ダムを作ってたり、外洋船を運用できそうな港湾があったりと、上からざっと眺めるだけでも、それなりに面白そう。


「本日はこの後、飛行高度の確認作業をしておきたいので、そこは出発する日までに別途、お話する機会を設けましょう」


さらりとガイウスさんが、落としどころを示してくれた。


「儂も楽しみじゃ。ガイウス殿、ではその件は後で頼む」


お爺ちゃんも気を利かせて、話を纏めてくれた。ふぅ。


小鬼の担当者さん達の顔の血の気がちょっと失せてる感じだから、ここで切って正解だろうね。


雲取様は経由する都市に深い興味は示してないので、話は僕とお爺ちゃんで聞いておくことにした。雲取様の前で、竜眼で観られつつ、前線から離れて奥まった位置の都市について語るのは、やっぱり避けたかったんだろうね。担当者さん達がほっとした表情を浮かべていたし、ガイウスさんも、仕切り直しを感謝するように笑みを浮かべてくれた。


……まぁ、なんか面倒臭かったけど、話が纏まって良かった。





そんな感じで、小鬼の担当者さん達が頻繁に本国とやり取りしつつ、訪問準備も整えることができた。雲取様の言の通り、竜族は全ての部族が賛同の意を示してくれた。一部、反対意見が出たりもしたようだけど、何が何でも反対と言うほどの頑固者はいなかったそうで一安心。そして、最後の連合だけど、やはりかなり揉めに揉めて、投票が行われる事になり、辛うじて賛同派が勝利を収めた。賛成三十一、反対ニ十三、棄権四十七と言う内訳で、有効投票が半数を超えたから成立したと言うけど、ギリギリの決定だったのは間違いないだろう。


各勢力とも、賛同の意見表明と共に、短い言葉が添えられているから、これは発表時に伝えればいい。妖精族はシャーリス女王自ら、竜族は雲取様が直接話すから、そちらは安心だ。


ちなみに今回の停戦協定は、竜族に誓う形ではなく、三大勢力が共同で合意したんだけど、各地の竜族の有志が自主的に、軍隊の動きに対して、少し低空を飛んで、姿を見せつける、なんて事をしてくれてるそうだ。


雲取様に、どうにかならなかったのか聞いてみたけど、本人達も良かれと思ってやってるだけなのと、圧で怯えさせないよう、高度も保つ配慮はしているので、諦めてくれ、と言われてしまった。その時の思念波からすると、結果として穏やかに訪問の時を迎えられるのだから悪くはない、なーんて雲取様も考えているのが伝わってきたので、この件はどうにもならず。


地の種族に興味を持つ竜達を、観察するよい機会だから、個体識別と行動パターンの記録を、竜神子支援機構を通じて依頼したけど、各地の竜神子達からの反応は様々だった。前向きな意見もあれば、板挟みで胃が痛いとか、自分の地域ではまだ見掛けないので早く来て欲しい、なんて過熱気味なモノまで。まぁ、回数をこなして経験を蓄積して行くしかないから、一連の話が終わった時点で反省会でも開こう。





第二演習場には、関係者が集まって出発式が執り行われることになった。


アイリーンさん達、女中三姉妹も、護衛人形さん達に合わせて、深い青と綺麗な白のコントラストが美しい式典用の礼服に着替え、様々な魔導具も身に付けていて、重装備って感じだ。

ベリルさんはケイティさんと魔導師としての装備確認をしていて、シャンタールさんはジョージさんと人形遣いとしての各種装備を点検していた。アイリーンさんも、しゃがんで、トラ吉さんの声に耳を傾けている。微笑ましい光景だね。


そして、隊列を組んでいるのは、二個小隊の小鬼人形の皆さんだ。式典用の青い装いの人達が二個分隊十四名、椅子ハーネス)の着脱担当を担う技術者としての装いが二個分隊十四名、そして薄暗い血のような赤に染められた外套を着込んだ軽戦士の装いが四個分隊二十八名、他に指揮官級を含めて総勢六十人と圧巻の人数だった。指揮官級の皆さんは肩に魔導人形の鳥を留まらせているから、頭数だけで言えば更に多い。


雲取様や、椅子ハーネス)取り付けの為のドワーフ技師の皆さんもいるし、貴賓席っぽい一角にはロングヒルにいる主要な面々が揃っていた。


始めに壇上に立ったのはジョージさん。


「まさか、帝都へと仲間を見送るような事態が起こるとは夢にも思っていなかったが、我々ができる準備は全て為した。ならば、後は必要な力を必要な時に振るうのみだ。シャンタール、頼んだぞ」


「我々の全てを持って任を全うしマス」


シャンタールさんの返答に合わせて、小鬼人形の皆さんが一斉に胸を叩いた。一命を賭して任務を全うすると言う、魔導人形さん達の誓いの儀礼だった。


次はケイティさんだ。


「瞬間発動の使い手が多くいる中、魔導師として力を振るう訓練をよく全うしてくれました。貴女ならば不安はありません。アキ様を頼みます」


「必要があれば、力を全て使い、アキ様の無事を確保しマス」


ベリルさんも魔導杖を持って一礼した。


次はっと、トラ吉さんが壇上に駆け上がった。


「にゃ!」


「アキ様の傍らに常に付き添い、その身を護りマス」


アイリーンさんも以心伝心って感じで、トラ吉さんが任せるぞーって感じに鳴いた声に応えた。


雲取様とお爺ちゃんは最後だから、次は僕だね。


「こうして、皆さんに支えて貰う事で、帝都訪問の日を迎える事ができました。ありがとうございます。今はまだ気軽な行き来はできませんが、いずれは旅行者として訪問できる日もくるでしょう。今日はその為の第一歩です。宜しくお願いします」


僕の言葉に、皆が拍手で応えてくれた。


次は雲取様。


<こうして、皆の準備に、立ち合う機会を得て、我らとの違い、群れとしての強さを知る事ができた。我もアキを庇護する者として、注意を怠らぬ事を約束しよう>


「ありがとうございます。少し長い飛行になるけれど、今日は天候にも恵まれているので、楽しみです」


<これだけ晴れていれば、進路に迷う事も無く、風が荒れる事も無い。良き旅となろう>


雲取様もにっこり笑ってくれた。


ラストはお爺ちゃんだ。


「女王陛下や賢者や他の者達は帝都上空についてからの召喚となるので、この場は儂が賛辞と決意を伝えたい。まず、雲取様も話していたが、多くの者達が参加して、これ程大掛かりな作業を行ったことに賛辞を伝えたい。例外なく想定し、備える事で安心とする姿勢は大いに見習おうと思う。また、今回の演出は我ら妖精族が総力を挙げて行うものだ。それだけに力もかなり入っておるが、今回は慶事じゃからのぉ。皆も笑顔を忘れんで欲しい。如何なる諍いも起こす事なく、微笑みをもって今日を語れるよう、我らも尽力しよう」


なんて語って、笑いを誘ってくれた。


決意表明も終わり、ウォルコットさんとダニエルさんが全員を収めた写真を撮影した後、雲取様への椅子ハーネス)取り付けが始まり、シャンタールさんが指揮杖を振るうと、次々に魔導人形の皆さんの足元に送還用の魔法陣が現れて、その姿を消していった。


「それでは翁、頼みマス」


「うむ。帝都に着いたら喚ぶからのぉ」


なんて言葉を交わしてシャンタールさんも空間鞄の中へ。


ドワーフ技師さんが増設された荷箱トランクに空間鞄をしまい込んで、丁寧に鍵をかけると、あれ程大勢いた賑やかさも姿を消して、場が静かになった。


貴賓席から、エリーが身を乗り出して声を掛けてくれた。


「せっかくの機会なんだから、楽しんでらっしゃい。土産話を期待しているわ」


「うん。ありがとう。では、皆さん、行ってきます」


見送ってくれた皆さんとの別れも済まし、ケイティさんの助けを借りて、僕とお爺ちゃんは飛行服フライトスーツに着替えて準備完了。


その頃には雲取様への椅子ハーネス)取り付けも終わっていて、椅子にベルトで体を固定する作業も前回よりはスムーズにできた。


ふと、空を見上げると、金竜さん、青竜さん、緑竜さんも迎えに来てくれていた。


<では、出発しよう>


雲取様がそう告げると、いつも通り、土煙一つ起こすことなくフワリと飛び上がった。


さぁ、帝国領への訪問スタートだ!

衣装合わせをしたり、帝都行きのルート選定をしたりと着々と準備を行い、とんとん拍子で話は進んで、帝都出発の日を迎えることとなりました。


小鬼人形(赤外套組)は、武力制圧が必要となった場合に召喚される緊急対応チームです。彼らが出てくる事態となれば、殺戮人形の伝説再びとなることでしょう。まぁ、彼らが出てくるのは、妖精→雲取様→式典用小鬼人形&護衛人形&ベリルの火力支援→アイリーンでも不味いという事態ですから、実際には出番はありません。翁の護衛は最終防衛ラインなので別枠です。

アキは多層防御をしてくれている、くらいに緩く認識してて、深くは興味を向けてないので、この辺りの第三者視点(というか小鬼視点)は、サイドストーリーの方で描きます。


それにしても、小鬼族の訪問担当者さん達、可哀そうでしたね。「神を相手に拒否はありえない」というのがこちらの世界の常識ですが、目の前に竜神がいて、竜眼で心身(魔力含む)の変化まで見通されてる状態で、国家戦略に絡むレベルの話をさくさくと決められていった訳ですから。

それと、厳重な警戒網を敷き、種族の違いもあって帝国内の情報はほぼ隠蔽できている筈なのに、全てが露わになった立体地図を見せられたのも、ショックだったことでしょう。こちらもまた、サイドストーリーの方で描きます。


次回の投稿は、十一月十四日(日)二十一時五分です。

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