12-29.空から来た竜と妖精と女の子(前編)
前回のあらすじ:竜神の巫女、という立場が便利使いされて、なぜか僕があちこちで代表っぽいことをやらされることになりました。まぁ皆さんが互いを理解するまでの場繋ぎと考えれば仕方ないけど、代表はやはりある程度、年季の入った渋いおじ様とか、悠然と構えた女傑みたいな方のほうが絵になると思います(アキ視点)
雲取様に運んで貰い、ロングヒルに戻って来たのは午後のお茶の時間も過ぎた頃で、寝るまであまり時間がないから、報告もそこそこに別邸に戻った。
雲取様はリア姉が小型召喚して、僕達が馬車で到着する頃には、庭先に降りて迎えてくれていて、何とも不思議な気分に。
港町ショートウッドで何があったか、報告は本国からの光通信と、雲取様、お爺ちゃんから聞いておくと言われ、代表の皆さんやシャーリス様まで来てたけど、あまり話もせず、寝支度をした。
お風呂に入っている時に、軽くケイティさんと話した所によると、これから集まった情報を元に、皆さんで国への影響について検討するそうだ。
雲取様も同席するのは、今後、竜族が街に降り立つ時に何が起こるのか、竜族にも把握しておいて貰う為。シャーリス様が来てたのは、大勢の妖精族が現地で召喚されたので、当事者からは後で話を聞けるが、迎えた側の話は別途、聞いておくことにした、とのこと。
ロングヒルに次いで二ヶ所目だからね。何か変わった反応が出たかもしれないから、僕も興味はある。
雲取様が、帆船の格納されている防空施設を見て、山に穴を開けて住むのはドワーフに似てると、楽しそうにしてた、と話したら、ケイティさんはかなり微妙な顔をしてた。城塞都市の上に木々を植えてるのも、木が好きなのかって程度で、面白い街だと感心してた、と話したら、やはり、何とも言い難い、沢山の感情を練り込んだような表情をしてた。
気になるなら、雲取様も同席されてるのだから聞いてみればいいんじゃないか、と提案したら、ヤスケさんと相談してみると言われた。
聞き方によっては、いらぬ認識を持たれるから、と言う事。
可視光だけで無く、魔力や物を見通して内側まで捉える竜眼からすれば、光学的な偽装の効果は限定的とわかってたのだから、そこはあまり気にしないでいいと思うけど、僅かでも生存確率を上げる為に大変な労力をかけてきた街エルフからすれば、軽くは割り切れないのかもしれない。
……その辺の感覚は全然わからないから、口を挟むのは止めておく事にした。
◇
寝る前にケイティさんにストレッチやマッサージを手伝って貰ったおかげで、翌朝は気持よく起きる事ができた。
「おはようございます、アキ様。今日は朝食を摂られたら、代表の皆様との会合への参加をお願いします」
ケイティさんにいつもの様に健康状態を確認して貰い、飛行の影響はないとお墨付きを得て一安心。
「代表の皆さんと言う事は、三大勢力の皆さん、ヤスケさんの四人?」
「いえ、ロングヒルのヘンリー王、妖精女王シャーリス様、それに小型召喚で雲取様も参加されています」
おや、珍しい。
「ヘンリー様が参加されるのは、迎える側の準備とか心構えとか、何かノウハウを各国に提供して貰う為でしょうか?」
「その通りです。雲取様が最後に行った拡散タイプの思念波、それがかなりの混乱を生みました。ロングヒルの国民に周知徹底をしてから、同じように話し掛けて、どの程度の抑制効果が望めるか見極めた上で、各地の竜族を迎える予定の都市にノウハウを提供します」
混乱ときたか。
「ショートウッドの皆さんは雲取様が来ることを予め知っていて、やってきてから何時間も経過して帰り際に話しかけたのだから、想定内だった気がしますけど、なんで混乱なんてしたんです?」
そう問い掛けた僕を見て、ケイティさんは表情を崩した。
「その時間経過が盲点でした。考えてみれば、人は集中し続ける事などできません。来訪時にはかなり備えていた人々も、静かな会合が何時間も続き、警報が解除されると気が緩みました。帰りの際にも飛び上がっていく雲取様を、警備兵達は注視してましたが、それ以外の人々は雲取様からの圧は感じていたものの、あまり備えてはいませんでした。そこに心に直接響く思念波です。慌てた者も多く、かなり混乱しました」
ん?
「街エルフは何でもできる、皆さん、魔導師ほどではないにせよ、魔術的な技量もお持ちなのだから、思念波くらいで慌てないんじゃないんですか?」
「成人したのは遥か昔、すっかり魔術から遠のいていた人もいますし、護符の守りを過信して気が緩んでいたと言うこともあるでしょう。それにショートウッドは港町であり、探索者達やその関係者、つまり、街エルフ以外の種族も大勢いました。魔術に縁の薄い人々からすれば、心に直接働きかけられるような経験は、そうはありません。ですから、慌てたのです。せめて雲取様が飛び去るまでの僅かな時間だけでも、作業を止めてじっとしていればまだ被害も少なかったと思うのですが」
む、つまり、例えば、運転手が一人でトラックを走らせてて、そこに突然、脳内に声が響く、外からの音じゃない、耳元で声がしたのでもない、心に直接! ……確かに事故が起きるかもしれない。
「それで被害はどれくらいだったんですか?」
「死人は出てませんが、軽症者が続出し、事故が起き、様々な設備で損害が出ました」
うわー。
「もしかして、長老の皆さんはお冠?」
「それはもう大変だったそうです。近頃の若い者達は弛んでおるが、年配の連中まで慌てふためくとはどういう事だ!っと憤慨されて、全員、矯正労働収容所送りにせんと駄目か、などと言い出したそうです」
シベリアで木を数える仕事をさせてやろう、みたいな感じか。
「と言うか、こちらに矯正労働収容所なんてあるんですか?」
「ありませんが、ミア様からマコト文書の情報として、あちらの話を聞き、長老達が脅し文句に使うようになったと聞いてます」
何してんの、ミア姉。
ネタにしてるだけならまだいいけど、アメリカやドイツの強制収容所の話とかも伝えてるし、門に「働けば自由になる」とか掲げたりしないか心配だ。
「あれ? 甘味を食べ過ぎて太った市民をぶち込んだ施設とかありませんでしたっけ?」
「新兵訓練施設ですね。そちらは現在も運用しており、時折、新兵以外の方も放り込まれて、品行方正になって帰ってきます」
そっちはあるんだ。まぁ、何でもできる街エルフ、と言う事は、兵士として働くだけの訓練も積んでるって事だから、あって当然か。
……っと、話が少し長くなったね。
「それではアキ様、庭先に用意した会場に行きましょう。皆様、既にお揃いです」
ケイティさんに促されて、庭に行くと、体格差を考慮して、皆さん、テーブル付きの椅子に座り、雲取様は少し離れた所に座っていた。シャーリス様は僕が座る予定の椅子の隣りにあるテーブルに、妖精サイズのテーブルセットを置いて、そこでお爺ちゃんと一緒に寛いでいた。
◇
「お待たせしました。話合いは順調だったようですね。ヘンリー様、お久しぶりです」
挨拶をして席につくと、皆さんも苦笑しながらも歓迎してくれた。ヘンリーさんも、自分もいずれ空を飛んでみたい、と話して笑顔を返してくれた。
「予想外の失態を晒して、上から下まで大騒ぎの有様だがな。国民の気を引き締め直すのには、良い機会だろう」
ヤスケさんが不満たらたら、そう話すと、皆さん、言葉にはしないけど、あー、また始まったって顔をした。
「竜族と因縁の深い街エルフでも混乱したとなると、全員が魔術に慣れた我々、鬼族であっても、周知徹底だけでなく、手練の術者達による模擬訓練をした方が良さそうだ」
レイゼン様も、街エルフの失態を笑う気はないようだ。
「国民が当たり前のように護符を身に着け、屋敷に障壁を展開する魔導具を設置してる街エルフですら混乱したとなると、雲取様を迎えたロングヒルが大きな混乱もなく過ごせた事は称賛に値するだろうね。国民の気質か、襲来時対応と言うことで、避難所に待機させたのが功を奏したのかもしれない。色々と考えさせられたよ」
ニコラスさんも、そう話しながら、隣のヘンリー王の対応を称賛した。
「我々の時は、雲取様が降り立ち、話をして去っていくまで、何から何まで全てが初めての事で、雲取様が遠い空に消え去るまで、全員が緊急時に備えていた。それが役立ったのでしょう。そもそも最前線にある我が国の国民気質もあると思います」
国家元首が集まる会議に、市長が呼ばれた感じなせいか、ヘンリーさんは少し緊張してる感じだ。……いや、雲取様がいる前で、かなり緊張してたと内心を吐露してる訳だから、雲取様がどう思うか気にしてるってとこか。
「小鬼族は、竜族を迎える際にはかなり入念な準備が必要だろう。弱い者達は避難所に入れるか、離れた街に一時避難する事も考えているところだ」
ユリウス様は、そう話して、課題は山積みだと笑った。
そんな皆の発言に雲取様は耳を傾けていて、静かに頷いた。
<体が大きいというのは不便なモノだな。こうして皆の話を聞いていると、先触れを出し、予定通りの時刻に決められた方位から、魔力を抑えて静かに降り立つ事の重要性や意味も良くわかる。ただ、思念波で声を届けても、我が庇護下の森エルフやドワーフ達は慌てたりせぬから、その点は意外だった>
雲取様の発言に、シャーリスさんが口を出した。
「それは、どちらの民も、庇護している雲取殿を神と崇めている事、それに何回も経験して慣れたからではないかぇ? 後でイズレンディア殿やヨーゲル殿に聞いてみるといい。これまでは魔力差のせいで長く話せぬ関係だったのだから」
<確かに聞いておらぬ。こうして召喚されれば、魔力も邪魔にならん。話してみるとしよう>
「それが良い。さて、妾も今回の件で色々と学ぶ事があった。ロングヒルでの経験から、人数分の身に付けられる識別用の宝珠を用意して貰ったが、それが無ければ混乱は必至だっただろう。そう言う意味では、今後の訪問地では予め、妖精用の宝珠を用意して貰う手間が必要となる。気軽に現地で召喚とはいかん訳じゃ。それに歓待となれば飲食は欠かせないが、召喚後の暴飲暴食を何とか防がねばならん。飲み食いしても腹が膨れぬのはやはり慣れねばキツいモノじゃ」
おや、選抜された兵士の皆さんでもそれだと、一般市民が混ざると更に大変だろう。
「太ってヨタヨタ飛んでる妖精さんは見たくないですね」
「妾達とて、そんな醜態はみせられん。可愛らしく、か弱い妖精というイメージは守らねばな」
シャーリスさんがそう話すと、場が笑いに包まれた。妖精さん達の見た目詐欺っぷりは、よーく知ってるからね。雲取様まで笑ってて、なんか気持ちが和んだ。
◇
「さて。あちらで依頼されたように、アキには暫くは、あちこちの集まりの代表として働いて貰う。これが皆の総意だ。竜神の巫女が居てくれて助かったと言うのが正直なところだ。まだ各種族の交流は始まったばかり。まだ、種族特有の思考や行動すら把握には遠く、相手の発言が、個人のモノか、種族として一般的なモノかも判断に困る有様だからね。その点、アキは、細かい違いは横に置いて、とそれらを無視できる。これは余人をもって代えがたい話だ。勿論、ずっと任せる訳じゃないから安心してくれて良い。後任が育てば順次、交代させていくからね」
ニコラスさんがあちらで出た話を総括してくれた。
「皆さんには本質的な部分に集中して貰いたいので、お手伝いできて幸いでした。ーーって、なんで皆さん、溜息をついてるんです?」
何故か、皆さん、深い溜息をついて、こういう奴なんだよ、って諦観めいた視線を送ってきた。
あれ?
「世の中には、上の役職に付きたい、より多くの権力を得たいと考える輩も多い。そんな連中からしたら、アキは理解し難く映る、そう言う事だ」
ユリウス様が説明してくれた。
なるほど。でもシャーリスさんの例も考えると、そんなに羨ましいものとは思えないかなぁ。確かに地球の歴史を紐解けば、権力を求める人も多いけど、残念な一部を除けば、為政者として国を良くしたい、皆の暮らしを守りたい、なんて思いが根底にあって、ある種の義務感から引き受けてる感じかするんだけど、その辺りはどうなんだろう?
「その立場に見合った責務と見識を持って行動してくれるなら、力量ある人は幾らでも欲しいところと思うんですけどね。新しい仕事はどんどん増えるんだから。それに皆さん、その辺りは上手く活用していくつもりなのでしょう?」
知ってるんだぞーって顔で、カマをかけたら、皆さん、何を当たり前な事をって顔をしてくれた。そんな様子を見て、雲取様が疑問を口にした。
<意見を纏め、不満を宥める、そんな役目を好き好んでやりたい者が多いのか? 新しい事に挑戦し、共に作業を担う者達と目標を達成するのは面白いとは思うが>
どうも口ぶりからすると、群れの長は結構ストレスが溜まる立場のようだ。群れを平和に保つ、その為の調整役って感じだもんね。最強の雄がハーレムを作り、雌を独占する動物とも違うからね。
「そこは群れを作り、集団で行動する地の種族特有の話だろう。縄張りを持ち、それぞれが独自に暮らす竜族には縁遠い話だ」
レイゼン様の言う通り、竜族には共同で何かを行うという文化、習慣がそもそもない。子供も育てば独り立ちするもので、体が大きいから、広い面積に点在するように生活しないと生きていけない。
あと、今、雌竜の皆さんがやってる竜族に対する文化的な活動の普及に向けた活動だけど、誰かと一緒に一人ではできない大きな事に挑戦しよう、という活動自体が、竜族からしたら娯楽なんだよね。やらなくても何も困らない、でもできれば今よりもっと面白そう、そんな話なんだから。
<上の役職でなくては出来ぬ事が見えてくれば、分かるかもしれんが、今は腑に落ちない。だが、そう焦る話でもなさそうだ>
暫く今の活動が続いて、竜族の社会が変わってくれば、何か見えてくるかも、ってとこか。まぁそれくらいの感覚で十分と思う。モノの所有が始まると変化が起こるかもしれないね。
◇
<ところで、我らが訪れた事で、ショートウッドの民の意識にどのような変化が得られたか教えて欲しい。昨日は意見を集めている最中との事だったが、ある程度は集まったのだろう?>
雲取様が話を切り出した。今回の集まりの主題だからね。気になるところだ。
皆の視線がヤスケさんに集まり、彼も仕方なく重い口を開いた。
「人々の意識を変えるのに十分な、いや、十分過ぎる効果があった。今朝の時点でも、市街は騒然としていて、熱気が冷めない有様だ。特に拡散タイプの思念波、それが効果絶大だった。厚い隔壁や建物の中にいる者達にまで、直接響いた声は、慢心していた心を打ち砕いた。障壁を展開しない程度の穏やかな声だから届いたと言う事はある。だが、実害の有無ではなく、届いたというその事実こそが、人々の意識を激変させたのだ。時代の変化を、それも生半可なものでない激変と言っていい流れを人々に強く意識させた。そういう意味では目論見は成功したと言える」
<意識は変わったが、少し興奮し過ぎている感じだろうか>
「その認識で概ね正しい。暫く熱気を抑え、落ち着いて議論できるよう、導かねばならん。だが、冷まし過ぎては意味が無くなる。夏の頃までは様子を見ながら、時折、訪問を願う事になるだろうが、その時は竜族、妖精族、どちらも宜しく頼みます」
ヤスケさんの依頼に雲取様もシャーリスさんも快く同意してくれた。
「その話からすると、秋の竜との交流はある程度、時期に幅を持たせて、先発組の対応を周囲が支援し、後発組は先発組の経験を踏まえて対策を盛り込むのが良いか」
ユリウス様は、具体的に帝国を分ける区域単位で代表都市を決めて先発とし、周囲の都市国家は人員を派遣して経験を得て、自分達の活動の対応の糧とする、という話まで補足した。
うわー、もう多段階の運用と、開催場所の選定まで終えてる感じだ。さすが賢帝、頭の回転が速いだけでなく決断力が半端ない。
「都市国家の規模が違い過ぎると、経験が活かせんが、そこは区割りを工夫すれば何とでもなるな。竜族は期間の幅が広がる事はどう思われるか?」
レイゼン様が話を振ると、雲取様は少し考えてから考えを話した。
<期間が広がる点は問題ない。ただ、期間が終わるまでは、経験した事を話さぬようにしないと揉めるだろうな>
「先が見えてはつまらない?」
<それもある。初めての試みなのだ。何も知らぬからこそ得られる楽しさは、先に教えては台無しだ。そういう時、先人はわかっていても口を噤み、そっと見守るものだ>
それはほんと、そう思う。
<それにな、余計な話を予め知ったら、どうしてもそれらと比べて見てしまう。それは無粋というものだ。良かろうと悪かろうと、自分だけの経験、それに余計な混ぜ物をしてはいけない>
小さい頃、見るもの、聞くもの、全てが新鮮でワクワクしたものだった。それは知らない頃にしか経験できない貴重なモノ。
「お喋りな竜はいない?」
そう聞いてみると、雲取様は何柱か思い浮かんだようで、少し考えてからの言葉を選んだ。
<そこは成竜が良く言い聞かせておこう。無粋な真似をすれば、後々まで悪評がつき纏う事になる。そのような未来は好き好んで選ぶ事はないからな>
やっぱり、口の軽い竜はいる、と。それに今回の取り組みは若竜が主体だからね。そう言う意味でも、初めての経験を、興奮を、心のままに話したくなるだろうけど、それをグッと我慢する大人の対応を身に着けて貰う必要がある、か。……結構大変かも。
「その辺りは、福慈様や白岩様にお任せして、上手く取り仕切って下さいね。幼竜の経験と似た感じだから、その辺りは何とかなるでしょう。こちらも他の竜と比較したり、話を出すような真似はしないよう、神子達に伝えておきますね。双方が気を付けないと意味がありませんから」
<うむ、そうしてくれ>
宿題が増えたね。神子さん達には、妖精族への対応もそうだけど、地力が違って、どんな失敗も笑ってリカバーできる種族だから、転ばぬ先の杖なんて配慮は余計なお世話だと伝えておかないと。
あ、でも、気分が悪くなるような失敗は避けた方がいいから、その辺りは匙加減を考える必要あり、と。
感想ありがとうございます。執筆意欲が大幅にチャージされました。
街エルフの中枢都市の一つ、港町ショートウッドに竜と妖精と街エルフの子供が降り立った件について、情報が集まり、第三者視点での評価が見えてきました。若い世代は竜との直接対決をしてこなかったこともあり、彼らの距離感覚についてわかっているようで、わかってなかったことも露呈して、共和国はかなりてんやわんやの大騒ぎ状態になりました。しかも、本文でも示しているように、余裕があるせいで、運用が緩く、そのせいで混乱する、という失態付き。長老達が怒るのも無理なしです。
そして最前線のロングヒルと、地方都市では同列に語れないことも見えてきました。
……そんな訳で、秋の若竜達との交流会は前途多難です。
次の投稿は三月七日(日)二十一時五分です。




