2-12.新生活三日目① 転換点《ターニングポイント》
転換点となる新生活三日目スタートです。
今朝、用意されていた服は、今日は幾重にも重ねたペチコートはなくて、ブラウスにスカートの組み合わせかと思って持ち上げてみたら、重ね着風のXラインワンピースだった。白い襟は先が丸くて幅が広く、首筋から胸元までを見せる女の子らしいデザインだ。白い袖も袖口で絞ってからフレアで広がりを持たせたりしていて女子力が高い。レースのフリルと飾り紐で飾られたグレンチェックなブラウス部分がちょっと知的な感じ。落ち着いた茶色のスカートもふんわりと広がるタイプでしっかり膝下まで長さがあってシルエットが可愛らしい。やっぱり、手加減なくお出かけ用のお洒落な装いだった。
「これって、女の子でも着るのに気合がいる服装じゃないですか?」
「はい。そうですが何か?」
「女の子初心者な僕にはハードルが高い気がしまして」
「それで、実際に着てみて、いかがですか? ミア様と瓜二つのアキ様にはお似合いと思います」
「それは確かにその通りですけど」
「そうして、少し背伸びしたお洒落な服を身に纏うと、自然とそれに合った振る舞いをしようとするものなのです。どうですか? この姿で、下手に男性のような態度を取ろうとは思わないのではありませんか?」
僕は全身を鏡に映して、正面、横、ちょっと後ろ姿というようにポーズを変えてみた。確かにこれだけ女子力の高い服を着ていると、いくら中身が残念でも、ミア姉の容姿も相まって、可愛らしさがぐっとアップしているのは間違いない。
「では、今日はちょっとしたことですが、目線と体の向きについて工夫してみましょう」
「例えば相手に呼ばれて目線を向ける時、このように身体や顔の向きを変えずに目だけ向けると印象が冷たくなります」
「あ、ごめんなさい」
別に怒った顔ではないのに、ケイティさんが視線だけこちらに向けたのを見て思わず謝ってしまった。整った顔立ちもあってか、冷たい感じがしてちょっと怖い。
僕の態度に、ケイティさんは苦笑して、こちらに向きを変えると少し首を傾げてみせた。
「こうして身体を相手のほうに向けて、僅かに首を傾けて見せると、どうです? 印象が変わるでしょう?」
ケイティさんの振る舞いは、先ほどとは全然印象が違う。僕を見てちゃんと相手をしてくれていると思える。
「一旦、動きを止めて、相手のほうにしっかりと向けてから見るようにするだけでも、丁寧な印象を与えます」
クラシックスタイルのメイド服なこともあり、ケイティさんがそうして振舞うと、とても自然で、大人の女性ってこうだよねっ、と力説したくなってくる。うん、ミア姉もそうだけど、やっぱりいいよね、こういうのって。
「素敵です、ケイティさん」
朝から眼福だなぁ、とか思ったりして。
「アキ様、覚えて実践なさってくださいね。こうして様々な仕草を覚えて自然にそれを行えるようになることが大切です」
確かに基本動作は大切だと思う。
「そういう意味では、ジョージさんと練習している武術の型に通じるお話かもしれませんね」
「その通りです。武術も守破離の考えがありますが、まず基本の動きを覚えて、次に少しだけアレンジを加えてみて、基本から離れた動きをするという意味では同じです。基本もできていないのにいきなりオリジナリティを示そうとしても、それはうまくはいきません」
幼い頃からちょっとずつ女の子としての仕草を繰り返して、自然にそう振舞えるようになる、と。
付け刃ではなかなかうまく行かないけど、千里の道も一歩から。ちょっとずつ身に着けよう。
◇
今朝の朝食は、焼き立てのパンと、白身魚のムニエル、それにカボチャのスープ、おまけに夏野菜のゼリー寄せまである。それに父さん、母さん、リア姉と3人もいるから、賑やかな感じだ。
「おはよう、アキ。お似合いだぞ」
「リアはこういう服をあまり着ないから、新鮮な感じね」
「私は動きやすい服装のほうが好きだからいいんだよ」
などと、言ったりしているけど、受け入れられている感じがして、ちょっと嬉しい。
「おはようございます」
僕が席についたところで、皆でいただきますの挨拶をして食事を始めた。
焼き立てのパンと、白身魚のバター風味がよく合って美味しい。皮目もぱりっとしていてよい食感だ。それにカボチャのスープもとても滑らかで飲みやすい。朝からとっても贅沢な気分だ。
「毎日、いろんな服を用意して貰ってますが、負担になってませんか?」
女中人形を三人も使い、ケイティさんやジョージさんを雇っているくらいだから、資金的には裕福なのだろうけど、今日着ている服も、縫製もしっかりしているし、使っている布地もとても良いものだし、ちょっと気になった。
「それは問題ないわ、アキ。あなたが着ている服は全部、ミアのものだから。サイズも合っているでしょう? ミアが『マコトくん』から仕入れた服飾情報を公開したら、ぜひ現物が見てみたいと要望が殺到して、それから春夏秋冬、老若男女、日常から礼装まで、とてもとても多くの服を作ったのよ。だから、毎日違う服を着ても何年かは困らないくらいよ」
ああ、それでか。けっこう長い期間、女物だけじゃなく、子供服から大人の服までありとあらゆる服について、下着からコートまで、延々と調べて説明して、言葉だけじゃわからないから絵も描いて、苦労したっけ。まさか裏ではそんなことになっているとは、さすがミア姉。というか異世界の服飾だから、他の人達の食いつきも良かったに違いない。
「私もモデルとして駆り出されてね。結構大変だったよ」
「父さんは体を覆う服は少ないほどいいっていう少数派だから」
父さん、あなたは裸族でしたか。
「服装もいいけど、鍛えた体を見てくれって?」
「ほう、アキ。理解してくれているようだね」
父さんが妙なポーズをとって喜んでいるけど、僕はそちら側じゃないです。
「まぁ多少は。でも、男性モデルだと、やはりジョージさんくらいの背丈と体つきのほうが似合う服も多そうですね」
父さんも母さんも、背はさほど高くないし、華奢な印象があるから下手をするとティーンズ向け限定になりそう。
「アキ様、実際、ジョージを含めて探索者のメンバーは随分、モデルとして駆り出されたんです」
ケイティさんが苦笑しながら教えてくれた。
「ということはケイティさんも?」
「背がないと映えないとか言ってあちこち引きずり回されました」
うん、納得。ケイティさんが着飾れば、見応え十分、観客も大満足だろう。
「おかげで、ミア姉のブランドということで、貸衣装サービスは随分賑わったんだ」
「貸衣装? この服もそうですけど、手縫いじゃなく機械縫製ですよね? とても丁寧に作られてるし。同じデザインの服が沢山売れたとかではないんですか?」
「そのデザインにちょっと問題があったんだ。あちらの服装は特に女性向けは、肌の露出が多いだろう?」
「まぁ、見せる関節の数は若い子ほど多いとか言われるくらいですから」
「それだと防御力が低くなるから、どうしても日常着とする訳にはいかなかったんだ。だから、祭りの時とかに貸衣裳が流行ったと」
「防御力? 鎧とかならともかく日常服にそんな機能が求められるんですか? 布地が丈夫という意味ではないんですよね?」
やっぱりこちらの世界は物騒だ。日常服に防御力が求められるなんて。
「例えば、ケイティのそのメイド服だが、繊維レベルで強化が施されていて、織り方自体もそれだけで術式として機能するよう工夫されている。防御力は、術式のない時代の金属鎧相当だ」
それはなんとも丈夫そうだ。
「あ、でも、それって僕が触っても大丈夫だったんですか?」
これまでに何度もケイティさんに手伝って貰ったりして触れたりしているけど、魔導具相当なら壊れないのだろうか。
「ご安心ください。これは試作型の高魔力域運用を考慮したメイド服ですので。今のところ正常に機能しています」
普通、服に対して『正常に機能』という言い方はしないと思う。こちらの普通は大変だ。
「流石に下着、手袋、エプロンなどの消耗品にまで術式を付与してはいない。消耗品だから」
リア姉の言葉も納得だ。こちらでは日常服は制服チックな感じで、お祭りの時とかに特別に着飾る感じなんだろう。
食事も終わり、お茶を飲んで一休み。こうして家族で囲む食卓というのはいいな、と思う。日本では小さい頃はそうでもなかったけど、中学生くらいになった頃からは生活の時間帯が合わず、各自がバラバラに食べているほうが多かった。まぁ、中学生くらいの頃は親と一緒にいるのがウザイ、とか思ってたくらいだし、ちょうどよかったとは思う。
「昨日も言ったが、今日の昼食は私とアヤが料理を振舞うから期待していてくれ」
「ちゃんと私も計量から一緒にいるので安心してね」
「はい」
こちらの両親の初手料理か。楽しみだ。
「あと、皆も、何か話しておきたいことがあれば聞いておこう」
父さんが促してくれたので考えてみる。衣食住、それに学習はとても良くして貰っていてすぐ思いつくような話はない。だから話すとしたら、ミア姉のことかな。折角だから気になったことを含めて聞いてみよう。
「こちらに僕を喚んだ計画は、少ない予算で実施されたと伺いました。そこから推測すると、地球に行ったミア姉を救出する計画もまた、小さな規模で行われていると思うのですが、合っているでしょうか?」
僕の切り出した内容が内容なだけに、父さんは家族としての顔から仕事の顔に変わった。
「その通りだ。アキも絡んでいる魔力共鳴効果の研究については人員、予算もかなり増えたが、そちらの規模は正直言って小さい。規模に関する質問だろうか?」
父さんが続きを話すよう促してくれた。
「いえ、規模が小さいのであれば、今ここにいる三名、ハヤトさん、アヤさん、リアさんが計画の大方針を決める、あるいは決定に関与できる立場にいるようですので、ちょっとお願いしたいことがあるんです」
僕の言葉に、三人は家族としてのモードから、仕事モードに意識を切り替えてくれた。
僕は何も力がないただの子供だ。だから、この三人を説得して動いて貰う必要がある。
ここからは戦いだ。
「僕はミア姉を五年後には救出したいと考えています。日本では今、高校二年生なので、大学を卒業して社会人になるまでと考えるとそれがリミットだろうと。社会人になると色々、動きにくくなると思うんです」
「五年!?」
「五十年の間違いではなく?」
ハヤトさんとアヤさんがとてもびっくりして思わず身を乗り出してきた。その慌てぶりをみたせいかリア姉は少し落ち着いて続きを聞こうという表情をしている。
「僕はミア姉救出計画に必要な要素は、あらかた揃っていると感じました。こちらでは時空間を魔術で制御しているということでしたし、地球と十年も交流を維持することまでできているのですから。竜は座標さえ認識すれば、そこに直接、跳躍することすら可能とするのでしょう? なら、交流できるのですから地球の座標を認識し、ミア姉を連れ帰ることもできるはず、と。そう考えました」
「……確かに理屈上はそうかもしれませんね」
アヤさんも、その程度は考えているといった表情だ。まぁ当然だろう。僕が思いつく程度の話だから。
「それと以前聞いた話では、現時点では地球にいるミア姉を救出することは不可能という話でした。僕はこれに疑問を持ちました」
「疑問?」
「竜が邪魔をして交流が阻害されるこちらですから、その検討作業は街エルフの中だけで行われたのではないか、と」
「確かにその通りだが、人族の研究者を加えたところで状況が変わったとは思えないぞ」
やはり内部ではそれなりに検討はしてくれていたらしい。ハヤトさんも自分の仕事にケチをつけようというのか、とちょっとだけ不満げだ。
「短期間で成果を出すには、これまで交流のなかった集団同士を引き合わせて、異なる視点、意見を交わすことで、それぞれ単独では成しえなかった着想を生み出すしかありません。要素は揃っている。ならば、あと必要なのは異なる視点を持つ別のメンバーです」
「別というと、人類連合に所属している他国の人族の研究者になるか?」
リア姉も、多少はマシになるかもしれないが、といった感じで表情は渋い。
「そういった方々もいたほうが良いですね。あと海外の国々なんかもいいと思いますが、それとは別に僕が考える種族は五つ。精霊を友としている森エルフ、物の理に詳しそうなドワーフ、人よりも高い魔力を持つ鬼族、そして空間跳躍を実際に行える竜族あたりの意見、視点はぜひ加えたいところです。いずれも文化も生息地域も技術も異なるので期待できます」
「森エルフやドワーフはともかく、鬼族、それに竜族だと!?」
僕の提案はそれなりにインパクトがあったようだ。やはり竜のせいで交流が阻害されるこちらでは、多種多様なメンバーを集めて活動をするということは、そうそう行えなかったことだろう。
「……あと一つは?」
「もちろん、小鬼族です」
「彼らは人数こそ多いが、扱う技術も魔術もさほどみるべきものはないぞ」
「今回必要となるのは、地球で言うところの理論物理学に相当する研究者だと思います。異世界に手を伸ばそうというのですから、力技でなんとかする訳にはいきません。もしできるなら、不可能とは言わないはずですから」
「こちらでは、理論魔法学が相当するわね。魔力の理を解き明かそうとする分野よ」
良かった。アヤさんの話しぶりからするとちゃんと理論と実践は両輪として機能している。けれど、ハヤトさんは少し不機嫌そうな顔をした。
「ハヤトさんは、何か彼らに思うところあるのでしょうか?」
「奴らは、検証もできないような理論ばかりこねくり回していて気に食わん。だが、この際そこは置いておこう。それで、アキは理論魔法学が必要として、なんで小鬼の連中まで必要と思うんだ?」
良し、食いつきはいい。
「小鬼族は寿命が人の半分ほどしかないということでしたが、魔法陣を利用した現代魔術も習得する訳ですから、先行の成功例があるとはいえ、模倣するだけの文化、技術力はあるわけです」
「だが、今回は先行例のない新たな挑戦だ」
「地球での話ですが、優れた理論を考えた偉人の年齢を見ると二十代だったりすることは多いんです。小鬼族の寿命からすれば、十分な年代です。つまり、小鬼族でもこと、理論面に限定したなら、未知の領域を切り開くような突き抜けた天才がいてもなんらおかしくありません」
「確かにミアからも、あちらの偉人の話は聞いていたが、誇張された話だとばかり思っていた。本当にそんな若い年代に新たな理論を、技術を、着想を生み出すものなのか」
ハヤトさん、というか街エルフの時間感覚からすれば、衝撃的な短さだったらしい。
「地球でも現代物理学の父とまで言われるアインシュタインが特殊相対性理論を発表したのは確か二十六歳とかだったはずです。理論物理学や数学といった分野では、二十代から四十代くらいで成果を出す人のほうが多いくらいですよ」
「……そうか。信じがたいがアキが、『マコトくん』がそういうのならそうなのだろう。だが、小鬼もそうだが竜族までもか?」
「竜族は独自の文化はあっても文字や道具は使ってなさそうなのでそちらは期待薄ですが、空間跳躍魔術の使い手の意見はやはり得難いものがあるでしょう? 空を飛ぶのが趣味な天空竜、えっと雲取様とかもいるくらいですし、魔術好きな天空竜とかはいたりしませんか? こう学者肌の性格で、未知への探究が大好きそうな」
「私達は、いえ、こちらにいる誰もが、竜とは天災であり、関わらないものとして忌避してきましたからね」
「でも、森エルフやドワーフは支配地域に住んで崇拝してたりするくらいですから、竜族と交流がある種族とか国はありそうですよね?」
「ない訳じゃない。ただ、あくまでも雑学レベル、話のネタ程度にしか考えてこなかった。せいぜい行動パターンを推測するのに参考情報として使っていた程度だ」
うん、やっぱり、まだ組み合わせていない要素は沢山ある!
「という訳で、理論魔法学に精通している者、高魔力域の魔術行使に詳しい者を計画に加える方向で、できるだけ早い時期に多種多様なメンバーを集めたチームを結成して欲しいんです。個別に話を聞くよりも、一か所に集めて交流したほうが間違いなく成果が出ます」
僕がお願いしたかったのは、今ある要素を考えられるかぎりの異なる視点から皆で再検討して欲しい、ということ。それも今までやっていなかった範囲で。言葉にすれば簡単だけど、きっとこれは実行するのはとても困難だと思う。だけど短期間で成果を出すならこの方法しかない。
「神様に頼んでどうにかなるなら、そちらも考えないではないですけど、あくまでも人事を尽くして天命を待つ、ですから。あ、ところでこちらでは、神様って実在したりしますか?」
魔術があって、精霊がいるなら、神様だっているかも。
「いらっしゃる。だが、あちらで言うところの創造神のような絶対的な力を持つ存在と考えるなら、それは違う。あくまでも我々が生きる中で、そっと最後に軽く後押しをしてくれる、そんな方々だ」
「天変地異とか、世界同士を繋げてくれたりとか、そんな逸話はない、と」
「残念だが、悩んでいた学者に夢の中でヒントを仄めかしてくれたとか、矢が胸に入れていた聖印に当たって命が助かったとか、そういった事例のほうが多い。それに各種族で、国単位で崇めている神も違うくらいだ。今回の話でいえば、せいぜい集まった研究者が、それぞれの神に研究が捗るように祈る程度だろう」
「それは残念です。神様はともかく、先ほど言ったことを基本方針として動いて欲しい、それが僕のお願いです」
三人とも驚きと困惑と、そしてそれでも僕が示した可能性への理解を表情に浮かべていた。
「しかし、小鬼族なんてまともな外交ルートすらほとんどないぞ。それに鬼族のほうだって表立って戦争はしていないが、常に国境線で睨み合っている状態だ」
「森エルフとドワーフはまだなんとかなるかしら。海外は、名の知れた理論魔法学の研究者なら調べればわかるかもしれないわね」
「そして、竜族か。まず、そんな変わった竜がいるのか、まずはそこから情報を集めてみるか」
出てきた言葉は、それでも前向きなもので、結果としては大勝利と言えるんじゃないだろうか。良かった。
「それに、今回の件はいい機会だと思うんです。人も鬼も争っている場合じゃないと思うんですよ。かなり劣勢で追い詰められていることを自覚しないといけない状況だと思うんですよね」
「アキ様、それはどういうことでしょうか?」
お願いも終わって、ほっとして雑談気分で話した内容に、ケイティさんが思いのほか、興味を示してきた。みれば他の三人もまだあるのか、といった顔をしている。
「小鬼って、名前からして体も小さく、寿命の短いということは、持っている魔力も小さいんですよね?」
「はい、そうですが、それが何か?」
「そして、竜族は大きな魔力を保有するが故に、高魔力域の山頂に巣を構えるしかない、と。その2つがヒントです。争う場合じゃないって話は、お茶の時間に続きを話しましょう。もう結構話し込んじゃいましたし」
そういって、僕はちょっと強引に話を切り上げた。やっぱりケイティさんも含めて、僕の告げた内容はぴんとこないようだ。他国より二歩も三歩も先を行ってるという実績もあり、事実、現時点では他国に対して圧倒的とも言える状況だから、あまり思いつかない内容なのかもしれない。
アキの戦場、それは討論。
手にする武器は『現代知識(歴史を含む)』なのです。
次話の投稿は、五月十三日(日)ですが、都合により十七時に投稿します。すみません。