9-1.大統領ニコラスとの舌戦遊戯
前話のあらすじ:八章では、アキの発案で、三大勢力(人類連合、鬼族連邦、小鬼帝国)が竜族に対して不戦の誓いを行い、それぞれの代表が話し合いを行う事になりました。前回は雲取様の割り込みで、急遽、最も年上のグループの老竜「福慈様」と心話を行いました。おかげでドタキャンされたのが今回、会談を行う人類連合の大統領ニコラスさんなのでした。
という訳で、第九章スタートです。今年も週二回ペースの更新していきますので、のんびりお付き合いください。
翌日は、緑竜さんとの写真撮影や、暇潰しの雑談も恙無く終わり、日程変更となっていた人類連合大統領のニコラスさんとの会談を行うことになった。
大統領。
加盟国からの推薦で選ばれた候補に対して、投票で最も支持を集めた人が選ばれる。任期は五年で、再選の回数制限はなし。
ニコラスさんは一期を勤め上げて、昨年、二期目をスタートしたばかりだから、まだ先は長い。今のところ、有力な対抗馬もいないから、順当に行けば三期目も当選するとの噂。
ただ、大統領が自由にできる予算も少なく、抱えるスタッフも万年不足、独自の兵力もなく、あるのは名誉くらいなモノな事もあり、なかなか思うようには動けない、との事。
更に、所属国の中でも意見が割れる事が多く、大統領より力のある大国の顔色を伺う中小国が多いそうだから、労多くして実り少なし、ってとこだろう。
ニコラスさんはそんな劣勢の中でも、人類連合全体としての施策をいくつか成立させているくらいだから、政治力はかなりのものがあるんだろうね。ただ、足場が脆弱で、強化の見込みもなく、近年はお疲れ気味とも。
さてさて、どんな人なのかな。
◇
彼の希望で、庭先にテーブルを並べて、紅葉の庭を眺めながらというお洒落な感じになった。
特に指定はなかったので、足元にトラ吉さん、横にはお爺ちゃんに飛んで貰い、少し離れた位置にはジョージさん、ケイティさんに控えて貰っている。
彼は庭先で、紅葉ですっかり派手な色合いになった樹々を眺めてのんびりしていた。
「お待たせしました、ニコラス様」
僕の言葉に、彼は芝居がかった丁寧な態度で、こちらに向いた。
「街エルフの防竜林も箱庭のようで、落ち着けるのがいいね。今日は割り込みはなしかい?」
あー、ちょい、意地悪だ。というか、砕けた口調からして、非公式というスタンスでいてくれているんだろう。
「昨日は特別ですよ。雲取様が我儘を言うなんて初めてだったんですから」
「竜はやりたいように、好きなように生きてると思ってたんだがね。違うのかい?」
「ガッチガチの年功序列な上に、目上は必ず自分より立派な体格と強い魔力持ちって話です。下積み何百年ですって」
今回の集まりで見聞きした思念波を用いた会話は、基本的にここに来た人達全てに公開する手筈だから、気にせず話してみた。勿論、心話で話した内容の公開分は選ぶけど。
「それは何とも息が詰まりそうだ。昨日話した老竜様はどんな方だったのかな」
「福慈様ですね。鬼族より圧力を感じる事を除けば、近所の面倒見のいいお婆ちゃんって感じですよ。雲取様も慕ってて、ちょっと頑張ったとこを見せてみたい、とかしちゃうくらいですから。牙から推測すると、雲取様が子供と思えるような体格のようですけど、寝てる事が多いようですよ」
僕が隠す事なく伝えてるのがわかったのか、彼は初めて苦笑してみせた。芝居臭さはあるけど、本心から苦々しく、ん、違うかな、無力感のような、一歩引いたような印象を受けた。
「包み隠さず話してくれるのは嬉しいが、君、その情報を我々が知っても、大勢に影響がないと思ってるんだろう?」
ふむ。僕のような子供に甘く見られて悔しいって感じも少し混ざってるかな。んー、どうしようか。
「二万、三万といる天空竜のうちの何柱か見知ったからといって、影響がないのは確かでしょう。ただ、それは人類連合だけでなく、鬼族連邦でも、小鬼帝国でも同様です。ですからもっと貪欲に、全ての天空竜を載せた大辞典を作るくらいの勢いを見せてくれると嬉しいなーとは思います」
もっと目線を遠く、広く向けましょう、と話を振ってみた。
「それは何とも壮大な話だね」
興味はあると。でも資金も人手も少ないと、ならやろう、と即決できないのもわかる。大切な案件は他にも沢山あるのだから。
ただ、僕は彼の真意を引き摺り出す手間をかけてまで、仲間に引き込みたいって訳でもないんだよね。
「んー、ニコラスさん、せっかく大統領なのだし、人類連合は結構劣勢なのだから、この状況を活かして、一気に体制を変えてやるぜ、とか、野望でも、欲望でも、希望でも、もう少し熱意はありません?」
「君からみて、私は熱意がないか」
「小鬼皇帝のユリウス様と比べると、燻ってる感があります。鬼王のレイゼン様みたいな溢れる覇気みたい圧力もないので、どうしても相対的に見ると、熱さが足りない気がします。比べる相手が凄いとは思いますけど、立場的には対等ですから、比較対象としては妥当でしょう」
っと、ちょっと煽ってみた。
「強大な権力を掌握している小鬼皇帝や、他の鬼より頭一つ抜きん出ている英傑たる鬼王と、大統領が同じだと?」
話す前に呼吸を整えていたけど、ムッとしてたね。反発する意思もある。僕がニコラスさんの立ち位置、勢力の弱さを把握している、と思っている訳だ。まぁ、その通りなんだけど。
やる気はあると見ていいか、どうか。そのやる気の方向性はどうか。
「因みにニコラスさん、他の二人ほどではなくても、今よりずっと権力が増えて、大国の横槍を気にしないで良くなったら、何かしたい事はあったりします?」
「君がそれを聞いてどうすると?」
ガードが固いなぁ。子供の他愛のない質問ですよーって、まぁ、そんな軽くは見てくれないよね。
「向かう先が妥当なら、人類連合の大国だけでなく、全ての国々の代表の心を熱く燃やし、集まってくる熱意溢れる優秀な人材への人事権をニコラスさんにお渡ししてもいいかなって考えてます」
「君が⁉︎」
なんの権力も持たない筈だ、とそうニコラスさんの目が語ってる。それでも、僕が意味もなく空手形を口にする思えないから、そこを指摘したりはしない、と。
んー、何というか、ニコラスさん、やり辛そうだね。何でだろ?
……そっか。争いや駆け引きは互いに利害が衝突して、それでも調整したいという熱意があるからこそ成立する。
彼の権力と僕は全く絡まないし、竜神の巫女に依頼するとしたら、何もするな、ってところ。そして、こちらからは人類連合に頑張って欲しいとは思うけど、それは別にニコラスさんでないといけない訳でもなし。
うん、これじゃ、やり辛い訳だ。
それじゃ、誠意として、こちらの用意したカードを開こう。
「マサトさんやロゼッタさんの財閥が、今、人手不足で困ってるんですよね。人類連合の所属国で、国力の問題でロングヒルに人を派遣できないところがあるなら、他種族相手の仕事を分担して貰う代わりに滞在費その他経費を負担しても良いと許諾を得ておきました。この前、ロングヒルに来てた人達に弧状列島の詳細地図と、世界儀を見せて、世界の広さを知らしめたら、大好評でした。なので、例えば、人類連合の大会議場で、同じ事をやって、優秀な人材を求めている、費用は財閥が肩代わりしようとスピーチすれば、インパクトは十分じゃないでしょうか?」
「……充分どころか収拾がつかなくなる恐れすらあるぞ」
彼も手の内がぜんぶバレてる事を自覚したのか、引き攣った表情を見せてくれた。どれだけの起爆剤になるかイメージを共有できたようで何より。
「そして、各国から集まる候補者の選定は、やはり人類連合の手で行うのが筋でしょう。ニコラスさん、この人事権には大国も口出しできません。ある意味、ニコラスさんが、派遣する人物の保証人となるんですから、他人の意見に左右されてる場合じゃありませんよね」
さて、こちらのカードは見せたよ?
どうかな。
僕は誠意百パーセント、混じり気なしの笑みを浮かべて、彼の反応を待った。
ニコラスさんは、僕の事をじっと見て、暖簾に腕押し、糠に釘、ある意味、僕がどちらでもいいと考えておる事を見抜いたようで、表情を崩した。
「何とも意地の悪い娘さんだ。手札を見せた上で、私が手を取っても取らなくてもどちらでも良いと考えてるのだろう?」
「ニコラスさんにお願いしたい、と言うほど、まだ良く知らないですから。でも、権力を握る面倒臭さをご存知のようなので、名乗りを上げてくれるといいな、とは思ってます。ロングヒルの人達がかなりオーバーワークなので、人類連合から人を出して欲しいんですよ。鬼族や小鬼族はまだよく分からないので、お願いする訳にもいきませんし。あと、変な紐付きじゃない人材なら最高です」
「交渉どころの話じゃないな。まったく、いい性格をしてる。それで、何が望みなんだ?」
お、いい表情だね。目付きからして違う。やっぱ、こういう人だったか。
「色の付いてない若くて優秀で頭の柔らかい人材を取り敢えず百人くらい回してください。それと、ニコラスさんが心から信頼できる部下の人とかいれば、次元門開発計画の調整組に参加して貰えると助かります」
「優秀な人材ときたか。しかも色が付いてなく、若く、頭が柔らかい? 偉く注文が多いが、訳を教えて貰えるかい?」
「権力闘争のような足の引っ張り合いは邪魔なので勘弁して欲しいんです。あと頭の柔らかさは、鬼族や小鬼族、妖精族や竜族と席を並べてもやって行ける柔軟性が欲しいかな、と。あと叡智を得るためなら竜の前に行く事も厭わないくらいの熱意は欲しいですね」
「また無茶を言う」
「緩和障壁の護符ならお貸ししますよ」
「そう言う話では――竜神の巫女に言っても詮無きことか」
竜と仲良く話す僕に、竜と対峙する事自体のストレスを説いても無駄と? 結構、毒を吐くね。でもそれだけ正直に話してくれていると言う事か。
「害する気のない相手に、怯えた姿ばかり見せても、印象が悪くなるだけですからね。その程度は割り切れる大人の方が多い事を期待します」
「昔話に出てきた王達のように、ろくな装備もないまま、死を覚悟して交渉に赴くのではないのだから、街エルフの好意に感謝しておくとしよう」
「そう言って貰えて幸いです」
どうせやるなら覚悟を決めろ、まぁ、そう言う事だけど、竜相手に宣誓の儀をやっただけの事はある。素敵な顔になってきた。
「それと参加条件とまでは言いませんけど、相手が小鬼族だというだけで見下すような人は排除して下さい。そんな些細なところに拘るようでは伸び代はありませんから。ユリウスさんと話してみましたが、彼ら、凄いですよ。あの熱意、時間を活かす工夫は驚異的です。彼らと触れるだけでも、人生観が変わる事間違いなしです」
「それは私も感じたよ。確かに前線で遭遇する小鬼達とアレはまるで別物だ。それで、君は、研究の周りを固める人材が欲しい、環境が欲しい、ざっくり言えばそういう事か」
「はい。それを各勢力がどう活かすのかは、お好きにすれば良いとは思います。希望があるとすれば、代替わりの際の混乱は避けて欲しいくらいでしょうか。さて、ニコラスさん、どうです? 権力が増えたなら、やりたい事ありますか?」
「やる。こんな旨い話、他の奴にくれてやるなんて有り得ない。やりたい事? あるとも。色々ありすぎて困るが、まずは国境に拘って滞ってる治水事業をやりたいね。家族を、家を、田畑を泥水に押し流されるような事はもう沢山だ。僅かばかりの金を渡し、移住先への口利きをする程度の事しかできない、あんな惨めな事は無くしたい。……それで私は何をすればいい? 契約術式でも使うのか?」
無力感、そんな自分への静かな怒りすら感じられた。その大きな願いを実現するには政しかないからね。個人でも、企業でも手に余る話だ。うん、この人なら大丈夫かな。
「ニコラスさんの立場上、契約術式は難しいですよね。ですから、口約束で構いません。僕達は大型幻影で宙に世界儀の地図を浮かべてスピーチをして、人材募集と人事権がニコラスさんに委ねられる事を告げる。ニコラスさんは応募者を選定して、こちらに人材を派遣する。それだけです。後の細かい話はケイティさんと詰めてください。サポートに女中人形を何十人単位で派遣しても良いとも聞いているので、この際、遠慮なく借りるべきものは借りちゃってくださいね」
「わかった、わかった。信用できる人材があるなら猫の手でも借りたいところだ。頼らせて貰うさ」
ニコラスさんは少し引きつった顔で、でも嬉しそうに笑った。
これで、人材不足解消と、人類連合の意思決定プロセス改善、中小国の不満解消、ロングヒルの負担軽減は解決だ。良し、良し。
◇
「ところで、まだ始まってもいないのに、代替わりの心配とは随分長いスパンで物事を考えるのだね」
「あまり長いと、権力構造が硬直化しますし、下をちゃんと育てておかないと、交代も上手くいかないし、何より引退した後、のんびり暮らせないでしょう? やっぱり、次の世代に引き継いだら、前任者がいつまでも口出しするのは歪だと思うんですよ」
「まるで街エルフのような事を言う……済まない、そう言えば、君は街エルフだったな」
どうも僕は街エルフっぽくはないようだ。時間感覚が違うせいだろうね。
「一代で勢力を築くなんてのは、本人だって同じ事をもう一度やれ、と言われたら難しいところでしょう。大国の裏支えがない勢力が力を持てば、国の境に縛られない施策も可能となります。ニコラスさん、その辺りを頑張ってください」
手足となって働く優秀な部下達と、人事権を押さえる事による権力の掌握。それにロングヒルに派遣した人材から、推薦人の立場を生かして情報も掌握できる。これだけ足場ができれば、結構いけると思うんだよね。
「それだけ後押ししてくれれば、やってみせるさ。だが、これだけ引っ掻き回せば、よく思わない者達も増えてくるだろう。君に言っても仕方ない事だが、お互い安全には気をつけよう」
ん、こちらからの便宜に応えて、出血大サービスでアドバイスしてくれるってとこか。或いは世間知らずの子供に、怖い世界もあると教えておこうと言う親切心か。
「停滞していた経済が活性化し、戦争も減って、軍事費も減って、生活が豊かになり、異文化と交流する事で娯楽も増えて、天災対策によって安心が増えて、っと全体的には不満はかなり減ると思うんですけど」
うん、大きなスパンで見れば、みんな幸せ、豊かになって良い事だよね。
僕の言葉に、ニコラスさんは、こちらの内心を見透かすように薄く笑った。
「街エルフのように五十年、百年という視点なら、そうなるだろう。理解してて言うのだから、意地が悪い。我ら人族の視点、五年、十年というスパンなら割りを喰う輩が出てくる。全体として豊かになっても取り分の割合が減れば文句も出てくる。そして、アキ。君の語る未来への道を理解できぬ者達も出てくる。余程上手くやらねば、いずれ暴発するだろう」
「不満勢力が集結して政権転覆ですか? 集まるだけでも大変で、しかも竜族の顔色を窺いながらの蜂起なんて難しくないですか?」
「城塞都市の中で争うだけなら竜族は関与しないだろう。それにキーマンが少人数なら暗殺という手もある」
なるほど。
「誰か一人の手腕で変化が起きてるなら、その一人をなんとかすればいい。後任が育つまでは確かに危ういでしょう。下手をすれば発言力が相対的に低下する大国が裏で手を回して来るかも。ニコラスさん、派遣される女中人形達の護衛という名目で人形遣いを何人か雇われては如何です?」
「簡単に言ってくれるな。……まぁ、こちらはその辺りも含めてケイティ殿と詰めるとしよう。私が言いたいのは、アキ、君の事だ。私のほうの問題は、せいぜい人類連合内の権力闘争や職を失う軍人達の扱いくらいだが、君は三大勢力だけでなく、竜族、妖精族も繋ぐ換えの効かない最重要人物だ。恨まれる度合いも私の比ではない」
「僕のしてる事なんて、あちこちで話を聞いて、困ってる人同士に提案してる程度なんですけどね。心配していただいて嬉しいです。僕は未成年なので、基本的にはロングヒルの大使館領から出る事はなく、魔力の関係で人々の集う場所に行く事もありません。身辺警護してくれている皆さんに狙われるような事でも無ければ、身の危険はないと判断しても良いでしょう」
それに個人の暴発程度なら、ジョージさんや護衛人形さんの護りを超えて、更にトラ吉さんとお爺ちゃんの最終防衛ラインまで抜けてくると言うのは、無理だと思う。
「未成年? あぁ、街エルフは成人しないと出国許可がでない、だったか。……それで大会議場での説明会には誰がくるんだ?」
僕が第二演習場まで出ているのは例外的な措置だと思いだしてくれたようで何より。
「勉強会も継続してますし、マサトさんがある程度、ネームバリューがあって、受け答えできる人を選ぶんじゃないでしょうか。宜しければ、こちらで説明会に使った幻影の世界儀とかご覧になります? 大会議場で見せるのに妥当な大きさかとか、ご意見を伺っておきたいんですよね」
僕が大会議場での宣言を誰がやると言った事に興味がないと告げると、ニコラスさんは苦々しい表情を浮かべた。というか、その表情を見せてくれたのだろう。
ミスったかな。
「あくまでも君は、人同士を繋ぐだけで権力を握っている当事者ではない、か。解っているつもりでも、なかなか割り切る事ができないものだ。それで、幻影の世界儀だったか。そちらは滞在中に見せてもらうことにしよう。どの席からも見て理解できる大きさが欲しいところだ」
僅かに悔しさ、寂しさを滲ませながら、ニコラスさんは話に乗ってくれた。良い人だ。
「僕の手で掴めるモノなんて、ちょっとだけですし、何かを掴む為には手を空けておかないといけないですから。動き出したら専門家にお願いする、それでいいんですよ」
人類連合の政治バランスなんて面倒なモノに首を突っ込むつもりはないし、こんな子供に口出しされても困るだろうし、僕が関与するのはここまで。
そんな思いを受け止めてくれたようで、ニコラスさんは内心、色々と思うところはあったようだけど、僕の言葉に肯定の意を告げて、次の話題に話を移してくれた。
それからも暫くは、僕から見た他の種族に対する見解を聞きたいと言われたので、質疑応答をしていたら、予定時間一杯まで話し込むことになった。
会談はこうして終わった。多分、ニコラスさんは実力の一割も出せなかったんじゃないかな。ある程度、権力基盤が整ってきたら、今回とはかなり違う手腕を見せてくれそうだ。
まぁ、その頃には僕も政から離れた位置にいるだろうから、苦労話でも聞かせてもらう事にしよう。
ブックマークありがとうございます。執筆意欲がチャージされました。
さて、アキ視点ではニコラスとの会合も問題なく終わりましたが、次回は同席したケイティから、色々と指摘を受ける事でしょう。
アキも言うように今回はかなりのハンデ戦でしたからね。ならば、それなりの戦い方と言うのがある……って事を十七歳のアキに求めるのはなかなか難しいですよね。
次回の投稿は一月五日(日)二十一時五分の予定です。




