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Stage3 ~夢で二人は何思ふ~

バトルらしいシーンは特に無かったですね…(-_-;)

オリジナルスペルカードなんてよっぽどのセンスが無いと思いつきません…。

あと誤字あるかもです…。

後でPIXIVにも投稿する予定です。

楽園の素敵な巫女、博麗霊夢は先日菫子から聞いた話に嫌な予感がしていた。

もし本当に今度こそ幻想郷の結界に異変が起こってしまったら一時期話題になっていた世界滅亡のシナリオが完成してしまう…

霊夢は不安や怒りで眠ることができなかった。


普通の魔法使い、霧雨魔理沙も同様に菫子の話が気になって仕様がなかった。

同業者であるその少女は何らかの目的・方法で外の世界へ侵入し、無意識にも世界滅亡の噂を実現化させようとしているのであれば…

同業者として許すことはできない。

深夜にも関わらず、深秘異変の関係者に相談してまわることにした。

そんな矢先―。


神社方面で無数の弾幕が放出されるのが魔理沙の目に入った。

霊夢も急な被弾音と弾幕の眩しさに驚き立ち上がった。

外では紫と行方不明の少女と思われる謎の人物―黒星亜鈴が弾幕勝負をしていたのだ。


「魍魎『二重黒死蝶』」

圧倒的な紫の力を目前に亜鈴は立ちすくみ、隙をつかれてしまった。

「しまっ…!」

紫の、二色の蝶が交差していく弾幕に被弾した亜鈴は地面に叩きつけられるように落ちていった。

亜鈴のスペルカードは紫のスキマによって吸収されたり、唐突な式神の登場によりなかなか相手に自分の弾幕が届かずにいた。

本来はルール違反であろうが、この様子から紫はいつもより少し本気で戦っているように見えた。

「…次が最後かしらね。廃線『ぶらり廃駅下車の旅』」

霊夢や魔理沙が駆けつけるより早く紫が亜鈴にとどめをさそうとしたときだった―。


Stage3 ~夢で二人は何思ふ~


紫が狙った先に、亜鈴の姿は消えていた。

特に驚いた様子も見せず紫は背後に目をやった。

そこには亜鈴を抱えた菫子の姿があった。

真夜中なのに菫子が幻想郷に現れたことに境内から見ていた霊夢と神社にようやくたどり着いた魔理沙は驚いていた。

「宇佐見さん…?」

驚き戸惑って口を開いたのは亜鈴だった。

「あら、深秘異変の主犯の外来人ね。なぜ貴女がこんな時間にこちらへ?」

どうやら菫子の登場は紫も予想外だったようだ。

「…私がこの時間に寝ていることが珍しいものを見たような反応をされるとはね…」

菫子はガッカリしたように肩を落とした。

「貴女は少しやりすぎです!貴女は噂に聞く妖怪の賢者さんですよね?さすがに無慈悲じゃありませんか…?」

菫子は気を取り直して紫に意見を述べた。しかし、声や体が恐怖で震えていることは亜鈴や紫、霊夢や魔理沙にも分かった。

「…私の愛する幻想郷を崩壊させようとする愚かな輩には当然の制裁、及び報いですわ」

紫は無表情のままそう告げた。

すると今まで呆然と見ていた霊夢が口を開いた。

「…あんたが行方不明とかいう魔法使い?何で外の世界に行ってこんな風に紫を怒らせたのかは知らないけど、よくも幻想郷にピンチを招いて神社の敷地内で堂々と弾幕勝負できるわね。異変解決・妖怪退治の専門家である私が退治してやるわ!」

霊夢の堪忍袋はとっくに切れていたようだ。

亜鈴に向かって怒鳴ったあと、スペルカードを召喚しようとしたとき、亜鈴を抱えた菫子が瞬間移動をしたのか目が覚めてしまったのか二人の姿が消えてしまっていた。

紫は諦めたようにスキマの中に消え、霊夢は苛立ちが押さえきれずにいた。

魔理沙は何もすることができなかった自分の情けなさと菫子に対する疑問を覚え、神社から去っていった。


適当に瞬間移動をしてしまったため着地に失敗した菫子の上に亜鈴がのし掛かった。

辺り一面竹だらけののこの場所に菫子は見覚えがあった。

「いたたた…ってここ、迷いの竹林だ…!」

菫子は亜鈴に興奮気味に伝えた。

ここなら、信用できる妹紅に会えると思ったからだ。

しかしこんな真夜中に妹紅は起きているはずがないだろう…。

「目が覚めるまでここに居とこうか」

菫子は亜鈴にそう提案した。

「…は、はい」

さっきの戦闘によるダメージにより苦しそうな声で亜鈴は返事をした。

数分くらい沈黙が流れた。

最初に口を開いたのは亜鈴だった。

「…あの、さっきは危ないところを助けてくれてありがとう…」

恐る恐る菫子にそう告げた。

「ううん、気にしないで!ところでさっきの怪我、大丈夫?」

菫子は思い出したように亜鈴に訊ねた。

「これくらいなら、すぐ治る…と思う…」

亜鈴は俯きながらそう言った。

「よかった…」

菫子は心底安心したように微笑んだ。

そしてまたもや沈黙が流れた。

亜鈴の正体を知ってしまっていた菫子はなんとなく、話しかけるのが気まずかったのだ。

あれから何時間経っただろうか。

無数の竹の間から日光が射し込んできた。

もう朝か…

「あのさ、もしよかったら私と…」

暫くボーっとしていた菫子は何気に亜鈴に話し掛けようとした。

しかし、隣に居た筈の亜鈴の姿は無かった。

亜鈴が菫子より先に目を覚ましてしまったのだ。

菫子は溜め息をつき目を閉じた。

ゆっくり目を覚ますと見覚えのある天井が目に入った。

「…戻ってきたんだ。学校行かなきゃ…」

菫子はダルそうにベッドから立ち上がった。

昨夜の出来事を思い出し、亜鈴に対する自分の思いに嘘は吐かないと心に決め、学校へ向かった。

昨日の疲れがとれてない所為でダルさが続いたが、亜鈴にどうしても言いたいことがあるので学校へ行かざるをえなかった。

亜鈴は怪我をしていたが、亜鈴自身すぐ治るだろうと言っていたし休みはしないだろうと思っていた。


が、その日亜鈴は学校に来なかった。

菫子を寂しさが襲った。

そしてもう二度と会えないような感じがしたのだ―。

ようやく菫子編が終わりました(え、菫子編だったの?)

次回からようやくいろんなキャラが出せるような展開になりました。多分…。

まだ続きます。完結させたいですねぇ…頑張ります。

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