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洗濯船ハイパー日誌  作者: 田子作
第3章 洗濯の時は今!!
50/101

金庫番を探せ!!

やっと50話目!!

年内に折り返し成功!!

全100話で完結しますので、最後までお付き合い頂けると嬉しいです!!

「お~~~い!あべく~~ん!!」

手分けして街中を捜索する洗濯船の仲間たち。


「船長たちから何か連絡は?」

笹川さんが僕に聞いてくる。


「まだ何も。何か手がかりが掴めると良いんですけどねぇ・・・」

エーコと船長は偽あべ君を医務室で解剖している。

エーコの科学技術なら何かしらの進展は期待できるが、今のところ何も連絡は無い。

既に捜索開始から数時間が経過していた。

もうすぐ夜明けだ。

みんな、泥酔状態のまま捜索に乗り出していたので、そろそろ睡魔に耐え切れなくなりつつあった。


「あ~~!だめですよ、羽田さん!こんな所で寝たら!あべ君の命に関わることなんですから!!」

風船顔のタク君が電柱にしがみついて眠りこけている羽田さんを揺り起こす。


「あ~~~、もうちょっとでカニが食べられたのに~!!」

どうやら寝とぼけている。


「そもそもあべ君は何しに有給までとって行ったんだっけ?」

小平さんが根本的な質問をする。


「あれ?そう言えばそうですよね?え~~~と・・そうだ!たしか『A.Iに負けないサバイバル術』とか何とかのセミナーに行くって言ってませんでした?」

僕の記憶が正しければ良いのだが・・・


「あれ?そのフレーズどこかで聞いたような・・・?」

小平さんは顎に手をやり何かを思い出そうとしている。


「そうだ!昼間、てんとう虫を探してた時に電柱とかビルの壁とかにベタベタ貼ってたチラシだ!!」

物凄い観察力!

さすがファッションリーダーだけのことはあると感心する僕。


「それって、これじゃあないですか?」

羽田さんを電柱から引き剥がそうとしてたタク君が電柱に張られたチラシを発見した。


「これだ~!!とにかくここへ行って見ましょう!」

興奮気味の小平さん。


「でもこんな時間じゃもう閉まってると思うんですけど・・・夜明けを待った方が良くないですか?」

冷静なタク君。


「そうですね。今いったら僕たちが強盗か何かと間違われちゃうでしょうし・・・」

僕も賛成だった。


「君たち!事件は現場で起きてるんですよ!現場を確保しないで何を言ってるんですかっ!!」

何だかすっかり刑事になりきってる笹川さん。


「むにゃむにゃ・・・もうお腹一杯で食えないよ~・・・竹子ぉ~~」

羽田さんは竹子さんとカニを食ってるようだった。


「馴れ馴れしいんじゃないかなぁ!」

寝言に憤慨する小野先生。

殺人容疑が晴れてすっかりいつもの冷静さを取り戻している。


「とにかくビルに入るかどうかは現場を見てから判断しましょう!」

そう言うと颯爽とみんなの前を歩き出した。

これでこそ『正義の人』である。


東の空はうっすらと明るくなりつつあった。


「これって初日の出になるんですかね?」

誰かが言った。


「それは昨日でしょ。」

小野先生はそれにも答え、真っ直ぐ前を向いて歩いてゆくのだった。

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