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夜が明るい。


 夢を見た。


 深夜、窓の外から差し込む光が明るいことに気付き布団から体を起こす。


 外を見ると、空には煌々と輝く満月。その光が鮮やか過ぎて、遠くまではっきりと見えるくらい夜が明るい。


 きっと、嘘なのだろう。


 月の光はもっと静かな色をしている。陰影を主張する弱さしかない。


 こんなに色付いた世界を映したりはしない。


 月の光は、もっと死んだ色をしている。


 なんて考えたところで目が覚めた。



 一日中陽が沈まない季節の国があると言うけれど、そこに行けばこんな感覚になるのかな。

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