彼と彼女の命日を、今日を何度も繰り返す小島。
本州と陸地つながりの小さな小島で、時代は違えど同じ4月20日に死んだ七人の男女の命日の日を何度も何度も繰り返す。というようなストーリーを体験する夢を観た。
事故死だったり病死だったり、特に不自然なところもなく死んだ七人の島の住人。
娘を残して海で死んだ土産物屋の主人とか。シングルマザーの子供とか。戦争中に死んだ若者とか、病院から出たことない子供とか。誕生日の前の日に死んだ姉とか。今日の午前0時15分に事故で死んだ高校生とか。いろんな人達。
彼らの共通点は、残された者達がいまだ過去を引きずっていること。
2017年の4月20日は彼彼女達の命日で。
それぞれの遺族は墓のあるこの小島にいて。
それぞれが、死んだはずの愛する人達の幻影を観たり、痕跡らしきものを島に見つける。
それを探したり探さなかったり。それぞれが今日を過ごした午後11時59分。1日が巻き戻る。
何度も何度も同じ4月20日を繰り返していることに気付く。
死んだ人の命日、きっと何か伝えたいことがあるんだと気付いた残された者のうちの数人が島を探検する内に、お互いに知りあう。
残された7人は集まり、きっと7人全てがメッセージを受け取れば今日が終わるのだと気付く。
中には受け取ることが怖くて受け取らない子もいる。
それでも何度も何度も繰り返し、お互いのトラウマを知ってしまったり、喧嘩してしまったり。
そうして、いなくなった人達との思い出に決着を一人一人つけていく。
特に、今日事故で恋人を失ったばかりの女の子が精を出す。皆その子のことが心配だけれど、その子はその子で動いてないと張り裂けてしまいそうだからと頑張る。
7人が皆それぞれに過去を乗り越えて。
死んでいった人達の幻影も痕跡も見えなくなって。
それでも今日が繰り返される。
一人の女の子が言う。
「今日の午前0時15分。本当は事故で私が死ぬはずだった。でも、彼が庇ってくれて、代わりに死んだ。きっとそれが間違いだったんだよ。だから皆がもう大丈夫でも今日が終わらないんだと思う。本当は、彼が生きるべきだった。……本当はね、恋人じゃないんだ。私の片思い。だから、次の繰り返しで、私がちゃんと死ぬね。そうしたら、繰り返しが終わって、皆は、大切な人達のこと、ちゃんと受け止めて生きて!」
そうして45回目の今日。午前0時0分に巻き戻る島。
事故で彼女が死ぬのは今から15分後。
どこでどんな事故にあうのか。六人の男女は44回分の今日の想い出をたぐり、彼女を救うために走る。
はいそこで眼が覚めちゃいましたー。
最後まで夢観させろよクソッタレ!




