武装市役所 センター試験を受けに行こう編
地軸の関係か、一年中陽が沈まなくなってしまった日本。
実家のある田舎の市役所が20階建ての要塞と化していた。
13階には空中庭園まで完備し、学校みたいな施設もある。
どうやら、人口が増えすぎたらしく、僕の町でもセンター試験が行われることに。しかも、その市役所の内部で。
午前二時。普通に明るい真夜中に、会場準備。
とは言っても、僕は作業服を着て、市役所周りの整備をしたり、片手間に本業の営業周りをしたりして時間を潰す。
午前五時。同僚と市役所地下の食堂で朝御飯を食べていると、どうもおかしい。
なんか、僕もセンター試験を受けるということになっているようだ。
僕、もう30越えてるんやけど。
まず、受験票の再発行をこの建物のどこかでしなければならない。
1階の総合窓口で、100個くらいある窓口から知り合いを見つけて受験票について訊く。
33階に行くらしいが、33階までいけるエレベーターは5階にあるらしい。
んで、5階にはどっから行くのよ。
構内図を見せてもらうが、一見で理解できない。
初めて行った新宿駅より面倒だな。
道行きを覚え、出発。
こんちくしょう、僕が市役所職員だったら、まず窓口にコピーした構内図を備え付けるのに。
試験まで三時間。
まずは、会場に辿りつかねば。
しかし、勉強なんてここ数年してないけど、試験なんてできるのか?
いかん、緊張してきた。
そこで起床。
夢でよかった。本当よかった。僕はもう受験勉強しなくていいんだ。




