最終剣・正道
学校の教室でクローン女子高生忍者達と戦っていた。
僕は大小腰に差した学ランで、手裏剣だの忍者刀で三次元に襲ってくる敵を斬り払う。
剣の使い方など知らない。最初は、とにかくほうほうの態で逃げ回った。
次に、2年3組の教室に追い詰められて、覚悟を決めた。
刀を振り回して、とにかく近づけさせないようにした。
その内、動き回って手裏剣の狙いを付けられないようにと思った。
気が付けば、相手の動きパターンがなんとなくわかってきた。
隙を見て近づいて、胴を一薙ぎすることまでできた。
調子に乗って囲まれた。
二振りを両手に持って、小刀で背後を牽制しながら、大刀で追い払った。
奇抜な動きで虚を突こうとした。
無理だった。
刀が手汗で滑り落ちる。
そこらへんに落ちてた誰かの刀を持って、やたら滅多ら振り回して、抵抗した。
何人斬ったか? 疲れ果てた時、あることに気付いた。
敵の忍者の動きには、パターンがあって。
……相手の初動を見てからでも、手裏剣に対処できるんじゃないか?
左手の刀を捨て、両の手で剣を握り正眼に構えた。
敵の放つ武器を、弾く。
その動作と同時に距離を詰め、返す刀で敵を斬る。
切っ先が滑らかな軌跡を描いて、剣は完成した。
なんだ、そのままでよかったのか。
さあ、これからと言うところで、眼を覚ます。
しまった。これをネタに一本書けたじゃん。




