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ジュブナイルモンスター
二百年後の人類は、衰退していた。
宇宙線かなんかで汚染されて、人間が潜れなくなった海。
復旧のために頑張って潜る潜水士。
潜水士は潜れば潜るほど何の薬物の影響か、首が長くなる、体が白くなる、腕が太くなる。
エラでも肺でもない方法で酸素を取り込みはじめる。
エヴァ量産型にろくろ首つけたような姿になる。
その姿が「なんとか化」って専門用語で呼ばれてた。
ぱっと見、白いネッシー(人面)
女の子が、潜水スーツ着て潜水士の友人に会うため無理矢理海に潜っていた。
潜水士になった友達に、会うために。
もう、何年会っていないのかわからないけれど、今も海の中をもぐっている彼に会うのだと。
久しぶりに会うんだって。
で、女の子と喋ることもできなくなった人面ネッシーが出会って、泣いてたよ。
「懐かしすぎ」
って女の子が言ってた。
海の中だから、言葉は届かないけれど。
わが脳ながらなんでこんな夢を見ようと思ったのやら。