表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/94

天仰

 天から生物の残骸が落ちてきた。


 遠目にはクラゲみたいだったけれど、近づくとモザイクかかりそうな代物だった。




 5mはあろうかという、大脳。


 そして、それから生えた2本の脊髄。



 あまりに圧巻過ぎて、グロイの通り越してた。



 骨も肉も落ちてこなかった。消化器系、呼吸器系、循環系も。


 市役所職員の僕の仕事は、この落ちてきた神経系の内臓を頼りに、どんな姿形をした生物だったのかを特定すること。

 生き物の種類によって(ペットなのか危険指定されてないか)、処理する部署が違うんだってさ。

 

 まず地球生命体なのかもわからないこの死骸の始末を、どの課が担当するかを決めるために、UMAの正体探しが始まった。いいのか、こんなことに税金使って?! 



 しかし、背骨が二本ある生き物の想像図なんて、どうしろってんだ。


 図書館にこもる日々。

 吸ったこともない煙草に手を出してふて腐る。

 「残骸が腐食始めたから、早く特定しろ」とか文句言われるし。


 そんなやくたいもない毎日を過ごしていた僕は動物図鑑を棚に返す途中、『栃木の妖怪』という本に手を出して、ついにそいつの正体を突き止めた。







 名前を読む前に、目を覚ます。






 こんちくしょう、またこのパターンかよ。



 ……。しかし、あの本実在するんだろうか。


 誰か、『栃木の妖怪』って本持ってない?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ