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黒と赤の猫の騎士達  作者: 黒猫キッド
第1章・転移編
9/15

09・城の調度品 1

 少々短いかなぁ…。

「それで、これからどうしよう」

 剣を装備した後、紅蓮が凪斗に尋ねた。

「そうだな…この城の中を探索したいけど、誰も居ないのか…あっ」

 紅蓮の方を見ていた凪斗喋っていた凪斗が、何かに気付いた。凪斗の視線は紅蓮の背後に向いており紅蓮が振りかけると、件の虹色の球が有り、また何かのメッセージが表示されていた。


 こノ城にハ 貴方タチしか 居まセン


 貴方タチノ じユうにつかっテ良いデス


「僕達しか居ない上に、自由に使って良いって…」

「この城丸ごと、僕らの物…?」

 二人は顔を合わせて驚いた。

「それって早い話が、巨大なマイホームを貰えたって事だよね」

「それは少し…違うんじゃないか?」

 紅蓮の言葉に凪斗は苦笑しながら答える。すると球の表示が変わり、地図の様な絵が表示された。

「これは地図かな…紅蓮、スマホで撮影しておこう」

 凪斗に言われて紅蓮はスマホを取り出し、表示された地図を撮影する。地図は城内を表しており、一部の部屋に点の様な表示もあった。

「この点は何だ…」

 凪斗が呟くと、球は再び文章を表示した。


 こノ部屋にハ 貴方タチに 必要ナ物が置カレテいます


 じユうにつかっテ良いデス


「必要な物…水や食べ物かな?」

 紅蓮が呟いた。凪斗もその意見に一理あった。何せ右も左も分からない異世界で、食べ物が無くては生きていく事は不可能だからである。

「…兎に角行ってみよう」

 凪斗の案で地図の部屋へと行ってみる事にした。


※       ※


 撮影された画像の地図を見ながら辿り着いた場所は、複数のドアが間隔的に設置された廊下であった。

「…部屋の中に必要な物があるって…あの球が表示していたけど…」

 紅蓮が呟くが凪斗は警戒しているのか、何も答えない。

「…開けてみよう」

 そう言って紅蓮は、一番近くの扉のドアノブに手を掛けた。

「紅蓮…」

 凪斗は声を掛けるが、紅蓮はドアノブを回して扉を開けた。扉を開けた先には幾つかの箱が山積みになっている部屋であった。

 紅蓮と凪斗は警戒しながらも部屋に入り、一番手前の箱に手を掛けた。箱の上の部分は二になっており、簡単に外す事が出来た。その中身は…。

「えっ…? カップ麺?」

 其処に入っていたのは、日本なら何処にでも売っている、カップ麺であった。

「えっ? 何で? 何で日本のカップ麺が入っているの? 此処、異世界だよね?」

「落ち着け紅蓮。他のも見てみよう」

 紅蓮を宥めた凪斗は、別の箱を開けてみる事にした。

「こっちもカップ麺や化学反応で調理出来る食品だ…何故日本の食べ物が、異世界に有るんだ?」

 凪斗は戸惑うが、その答えは紅蓮にも分からない。

「…凪斗、とりあえず、他の部屋も見てみよう」

「そうだな…」

 二人は他の部屋も探索してみる事にした。


 次回に続くか、ダイジェスト化するかは、まだ未定ですわぁ…。

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