表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒と赤の猫の騎士達  作者: 黒猫キッド
第1章・転移編
12/15

12・月夜の会話

 久しぶりに投稿しましたわぁ。『転生したドララー』が少し詰まり気味なので…

 短いですが、今章のエピローグだと思って見て下さいな♪

 琉季との通話の後、紅蓮と凪斗は城の小部屋で眠る事にした。虹色の球がある広間で寝る事も考えたが、あまりにも広い為に落ち着かない為、辞めにする事になった。

 城で見つけた毛布にくるまって、二人は眠りに就いた。

「んっ…」

 それから少しして、紅蓮が目を覚ますと、隣で寝ていた筈の凪斗の姿が無かった。

 寝ぼけ眼で辺りを見回すと、凪斗は窓際で夜空を見上げていた。

「凪斗…?」

「あっ、ごめん…起こしてしまったかい?」

 凪斗は紅蓮が目を覚ました事に気付き謝罪した。

「ううん。勝手に起きただけだよ…何をしているの?」

「月を…見ていたんだ…」

 凪斗の言葉を聞くと、紅蓮は布団から出て、凪斗の横に並んで、窓から夜空を見上げた。其処からは確かに、満月が見えた。

「月は…地球と変わらないね」

「そうだね」

 紅蓮の言葉を凪斗は肯定した。それから暫く二人は、黙って月を見上げていたが、ふいに凪斗が話し出した。

「なあ紅蓮…」

「何?」

「…僕は紅蓮が居てくれて、本当に安心出来た」

「えっ…?」

「もし、此処に送られたのが僕一人で、今の様に猫獣人の姿に変えられていたら…僕は自分を見失っていたかも知れない…」

「……」

「でも紅蓮が居てくれたから、僕は平気だった…」

「凪斗…」

「…紅蓮…たとえこの先何が起きても、二人で乗り越えよう」

「…うん! 僕と凪斗が居れば、怖い物無しさ!」

 そう笑顔で言うと、紅蓮は凪斗に拳を突き出した。凪斗はその手に拳を突き合わせた。

「ありがとう、紅蓮…」

 凪斗は静かに礼を言った。

 その後二人は再び毛布に包まり、静かに寝息を立てて眠りに就いたのであった。

 壁に立て掛けられた二振りの剣は、月明かりに照らされながら、二人を見守る様に鎮座していた。


 念の為に言っておきますが、BLではないですわぁ!

 次は何時かは分からないですが、登場人物を書いて、次の章に移行したいと思いますわぁ。

 感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等ありましたら、是非皆さんどうぞ♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ